日本で売られていない日本車

日本で売られていない日本車(海外専売車)一覧|逆輸入したいほど魅力的なモデルを紹介

日本の自動車メーカーが作りながら国内で買えない海外専売車を画像つきで徹底解説。北米専売のピックアップトラックから中国・インド専用モデルまで、逆輸入したくなる魅力的な車種が勢揃いです。

日本で売られていない日本車を一覧解説!逆輸入したいぐらいかっこいい海外専売車

日本の自動車メーカーが開発・製造しているのに「日本未発売」の海外専売車を画像つきで紹介します。かつては国内販売していたにもかかわらず、モデルチェンジによって海外専売車となった車種や、もともと北米・中国・新興国専用として開発されたため一度も国内導入されていないモデルをまとめました。

日本で売られていない日本車の中には、逆輸入したいほど魅力的なモデルも多数存在します。なお、本記事では生産地を問わず、日本の自動車メーカーが開発・製造した車を「日本車」として扱っています。

「なぜ日本では売らないのか」という疑問も自然に湧いてきますが、主な理由は大きく3つです。①日本の道路事情・駐車場事情に合わないサイズ(フルサイズSUVやピックアップトラックなど)、②現地市場のニーズに特化した設計のため日本の保安基準を満たさない場合、③採算が合わない(輸送コスト・認証コストに対し販売台数が見込めない)——この3パターンが大半を占めます。各車種の解説と合わせて読むと、「なるほど、だから日本に来ないのか」という納得感が得られるはずです。

トヨタが日本で売っていない海外専売車

トヨタは世界の自動車販売台数でトップを争う規模のメーカーです。日本国内でも隙のない車種ラインアップを持っていますが、北米・中国・東南アジア・オセアニア・中東など、地域ごとにさらに多くの専売モデルを展開しています。

ヤリスLクロスオーバー(2019~)

中国専売ヤリスLクロスオーバー

ヤリスLクロスオーバーのリヤ

中国専売のクロスオーバーモデルで、日本のヤリス(旧車名ヴィッツ)をベースにロングホイールベース化した車種です。パワートレインは1.5Lガソリンのみで、オプションでサンルーフも装備できます。中国市場では「少し背が高くて室内が広めのコンパクト」という需要が根強く、こうした派生モデルが成立します。日本への導入可能性は低く、かつての「ist」を彷彿とさせるスタイルが懐かしいという声もあります。

アイゴ(2005~2022)

初代アイゴ後期型 車名は「I go」からとられた

2代目アイゴ

2代目アイゴ 全長約3.4m 車両重量855kg

グループPSAと設立した合弁会社トヨタ・プジョー・シトロエン・オートモービル(TPCA)が手がけたAセグメント車で、プジョー108・シトロエンC1と姉妹関係にあります。2014年発売の2代目は「鉄腕アトムのようなロボットヒーロー」をイメージしたデザインを採用。車両重量855kgという軽量さは欧州の狭い市街地での取り回しに特化した設計で、日本市場向けに作られた車ではありません。なお、アイゴは2022年に生産終了し、後継となる「アイゴX」(クロスオーバーモデル)に移行しています。

タンドラ(2000~)

初代タンドラ アクセスキャブ

2代目タンドラ クルーマックス

北米トヨタのフルサイズピックアップトラックで、全長約5.8m・全幅約2mというサイズは、日本の立体駐車場はおろか、多くの月極駐車場にも入れません。「日本で買えない理由」が最もわかりやすい車種のひとつです。2021年秋に3代目へフルモデルチェンジし、2.4Lツインターボハイブリッド(iForce MAX)を新搭載。ポール・ウォーカーなど車好きセレブにも愛用されたことで知られ、初代モデルはグループ企業のセントラル自動車が並行輸入していた時期もありました。

タコマ(1995~)

初代タコマ 後期型ダブルキャブ

2代目タコマ TRD仕様ダブルキャブ

3代目タコマ(2016~)北米で好調な売上を記録

北米トヨタの稼ぎ頭として長年君臨するミッドサイズピックアップトラックです。2ドアのレギュラーキャブ、観音開きのアクセスキャブ、4ドアのダブルキャブなど複数のボディ形状があり、TRD仕様やオフロード特化グレードも展開されています。西海岸のサーファーや週末のアウトドア派に絶大な支持を誇り、中古市場でもリセールバリューが非常に高いのが特徴です。2024年には4代目へモデルチェンジし、2.4Lターボを搭載する「トラックロード(TRAILHUNTER)」グレードも登場しています。

セコイア(2005~)

2代目セコイア

ピックアップトラック「タンドラ」とシャシを共用するフルサイズSUVで、全長約5.2mはランドクルーザー200系を上回るトヨタ最大級のボディサイズです。2022年に3代目へフルモデルチェンジし、全グレードにツインターボハイブリッド(i-FORCE MAX)を標準搭載。このサイズと駆動系は、日本の道路・駐車環境では現実的に使いこなすのが難しく、国内導入の話は出ていません。

4ランナー(1983~)

4ランナー 2019年モデル 北米では現役で活躍中

5代目4ランナー SP5

2009年まで日本でも「ハイラックスサーフ」として販売されていたSUVの北米版です。現行型は5代目N280系で、ラダーフレーム構造を維持した本格オフローダーとして北米市場での支持を集めています。2024年には6代目へフルモデルチェンジし、2.4Lツインターボハイブリッドを搭載した新型が登場しました。ハイラックスサーフ時代を知る世代には「あの車がまだ進化し続けている」と感じさせる存在です。

シエナ(1997~)

3代目シエナ北米仕様(2010~)

初代はエスティマ(海外車名プレビア)の後継として誕生し、2代目以降は全長5m超の大型ミニバンへと進化しました。日本のアルファード/ヴェルファイアより一回り大きいサイズで、アメリカでは家族の足として定番の存在です。2021年発売の4代目は全グレードがハイブリッドとなり、燃費性能が大幅に向上。アメリカの広い道路と大型ガレージを前提とした設計のため、日本への導入は現実的ではありません。

ハイランダー/クルーガー(2000~)

4代目ハイランダー

4代目ハイランダーのリヤ

北米ではRAV4の兄貴分にあたるミドルサイズSUVです。初代モデルは2007年まで日本でも「クルーガー」として販売されていましたが、2代目以降は北米・一部地域専売となっています。オーストラリアでは現在も「クルーガー」の車名で販売中です。2019年のニューヨーク国際モーターショーで4代目が発表され、2020年に発売。3列シート8人乗りで、ハイブリッドモデルも設定されています。

グランザ(2019~)

トヨタ・グランザ スズキ・バレーノのOEM

スズキ・バレーノのOEMモデルで、フロントグリルをトヨタ向けにアレンジしています。トヨタにとって初めてのスズキからのOEM供給という点でも注目されました。主な市場はインドで、高級車チャンネル「NEXA」店で取り扱われる若者向けプレミアムコンパクトハッチとして位置づけられています。日本では販売されていない「OEMを受ける側のトヨタ」という珍しい関係性が興味深い一台です。

アバロン(1994~2022)

2018年に発売された大型セダン 5代目アバロン

北米トヨタのフラグシップセダンとして長く親しまれたモデルですが、2022年に生産終了しました。駆動方式はFFで、2018年発売の5代目は全長4,980mmの大柄なボディにTNGAプラットフォームを採用していました。初代・2代目は逆輸入されており、2代目は「プロナード」の名で日本でも販売された経緯があります。セダン市場の縮小を受け、後継モデルへの移行はなくアバロンとしての歴史を終えています。

レビン(2015~)

中国の広汽トヨタで販売されているレビンのハイブリッド仕様

AE86型カローラレビンで有名な「レビン」の名前が、現在は中国の広汽トヨタが販売するセダンに使われています。中国では一汽トヨタが「カローラ」(日本のカローラセダンの姉妹車)を販売しており、レビンはデザインを変更してよりスポーティーなキャラクターが与えられています。「レビン」という車名に特別な思い入れがある日本の旧車ファンには、複雑な気持ちにさせる存在かもしれません。

ヴィオス(2002~)

2013年登場 3代目ヴィオス

2017年初登場 ヴィオスFSハッチバック

中国・台湾・東南アジアを中心に販売されるサブコンパクトセダンで、地域によって「ヤリスLセダン」「ヤリスATIV」など複数の車名が存在します。パトカーへの採用実績もあり、現地では信頼性の高い実用車として根強い人気を持ちます。3代目からはハッチバックもラインアップに加わりました。

エティオス(2011~)

Bセグメントのコンパクトセダン 前期型エティオス

コンパクトハッチバック 前期型エティオスリーバ

インドとブラジルを主な市場とする新興国向けモデルで、セダンを「エティオス」、ハッチバックを「エティオスリーバ」「エティオスファルコ」と呼び分けています。発売当初、セダンは1.5Lガソリン+5速MTで日本円換算約100万円という低価格が大きな話題になりました。「現地の生活水準で買える車」を徹底追求した結果で、装備を絞って価格を下げるトヨタの新興国戦略が凝縮された一台です。

フォーチュナー/SW4(2005~)

初代フォーチュナー 前期型

2代目フォーチュナー キーンルック採用のフロントマスク

東南アジア・ロシアでは「フォーチュナー」、ブラジル・アルゼンチンでは「ハイラックスSW4」の車名で販売される新興国向けSUVです。ハイラックスとプラットフォームを共用するラダーフレーム構造で、悪路走破性を重視した本格派。2代目(2015~)はトヨタのキーンルックを採用し、都市部でも映えるデザインに進化しました。日本市場への投入アナウンスはなく、国内でフォーチュナーを手に入れるには並行輸入が唯一の手段となります。

イゾア(2018~)

上海国際モーターショー2019で発表されたイゾアEV(右)

一汽トヨタで販売されているC-HRの兄弟車です(中国では別チャンネルで中国仕様のC-HRも販売)。パワートレインは2.0L自然吸気+ダイナミックCVTで、日本仕様とは異なります。EVモデルも展開されており、急速な電動化が進む中国市場専用の戦略車種として位置づけられています。

プロエース/プロエースヴァーソ(2013~)

2代目プロエース

2代目プロエースヴァーソ 最大9人乗り

欧州で販売している小型商用バンおよびその乗用ワゴン版です。初代はOEMモデルでしたが、2代目はトヨタ・プジョー・シトロエンの3社が共同開発。乗用ワゴンモデルには「ヴァーソ」のサブネームが付き、最大9人乗りを実現しています。エンジンはディーゼルのみというのも欧州ならではの仕様で、日本への導入は想定されていません。

イノーバ(2004~)

イノーバ フェーズ1

イノーバ 第二世代

トヨタのIMVプロジェクトとして生まれたミニバンで、ラダーフレームの頑丈さと日本メーカーらしい内装の快適性を両立しています。インドやインドネシア・東南アジアを中心に高い人気を持ちます。2022年のインドネシアモーターショーではBEV(電気自動車)コンセプト「イノーバEV」を発表し、電動化への移行も視野に入れています。

アバンザ(2004~)

初代アバンザ(2004~2011)

2代目アバンザ(2011~)

トヨタとダイハツが共同開発した新興国向け小型ミニバンで、ダイハツからは「セニア」として発売されています。特にインドネシアでの人気が高く、現地価格は約160万円~。新開発のプラットフォームは、後にビーゴ&ラッシュにも応用されました。

カリヤ(2016~)

カリヤ 5ドアMPV(ミニバン)

トヨタとダイハツが共同開発した7人乗りMPVで、ダイハツからは「シグラ」として発売されています。インドネシア政府が推奨するローコストグリーンカー(LCGC)規格に適合した低燃費・低価格モデルで、1.0L直列3気筒と1.2L直列4気筒がラインアップされています。

アギア(2012~)

アギア 2013年モデル

アギア 2017年マイナーチェンジモデル

トヨタとダイハツが共同開発したコンパクトハッチバックで、ダイハツからは「アイラ」として販売されています。インドネシアのエコカー推奨政策「LCGC」適合車で、2017年のマイナーチェンジではトヨタのキーンルックに近いフロントマスクが採用されました。

クレシーダ(1976~1992)

3代目クレシーダ MX73型 北米仕様車

4代目クレシーダMX83型

マーク2およびクレスタの海外輸出モデルで、アメリカをはじめ多くの国で15年以上にわたり販売されました(現在は生産終了)。北米仕様セダンは2.6L・2.8L・3.0Lのエンジンラインアップで、当時のトヨタ最高級車種として認知されていました。現在はアメリカのドリフトシーンで人気の旧車として再評価されています。

日産が日本で売っていない海外専売車!インフィニティ&ダットサンの車も紹介

日産自動車は日本では「NISSAN」ブランドで知られていますが、海外では北米・ヨーロッパを中心に高級ブランド「インフィニティ(INFINITI)」を展開。新興国向けには「ダットサン(Datsun)」ブランドも保有しています。

「インフィニティ」ブランドの一部車種は、日産車のチューニングパーツを販売しているホシノインパルで並行輸入しており、国内でも購入可能です。ただし、全車左ハンドルで、灯火類などは国内規格に合わせているため、海外専売車とは相違点もあります。

アルマーダ(2003~)

初代アルマーダ

パトロールの姉妹車となった2代目アルマーダ

2代目アルマーダ Y62型 フルサイズSUVの大きさに圧倒される

北米専売のフルサイズSUVで、中東で人気のSUV「パトロール」とプラットフォームを共有しています。5.6LのV型8気筒エンジンを搭載し、生産は日産車体九州が担当。初代は10年以上フルモデルチェンジがなく、2016年に2代目へ移行しました。全長約5.3mというサイズは、日本の道路環境ではほぼ使いこなせないため、国内導入の話は上がっていません。

パスファインダー(1986~)

初代パスファインダーWD21型系 VG30Eエンジン搭載

2代目パスファインダーR50型系 前期型

3代目パスファインダーR51型系 前期型

4代目パスファインダー R52型後期型

1980〜90年代に日本では「テラノ」として発売されていたSUVの北米版です。初代は「オフロードのZカー」とも呼ばれた硬派なモデルでしたが、2012年発売の4代目R52型からはFFベースへ転換し、都市型クロスオーバーとして生まれ変わりました。2017年のビッグマイナーチェンジでVモーショングリルを採用しています。

ムラーノ(2002~)

3代目ムラーノ(2014~)日産のVモーショングリルを採用

3代目ムラーノ 3.5LのV型6気筒エンジンを搭載

初代ムラーノ北米仕様 国内販売を望む声が多かった人気SUV

2代目ムラーノに設定された「クロスカブリオレ」 北米向けの希少車

国内では2015年に販売終了となりましたが、3代目Z52型は100か国以上で販売される世界戦略車です。2015年には中国でハイブリッドも登場。インパル経由での国内購入が可能になった時期もありましたが、現在の並行輸入状況については購入を検討する場合は最新情報の確認をおすすめします。

ローグ(2007~)

初代ローグ(2007~2016年)

2代目ローグ エクストレイルの兄弟車

北米で販売されているSUVで、2代目は3代目エクストレイルの姉妹車です。車名「ROGUE」はアメリカでは「ならず者」をイメージさせるため、当初のブランド意図とは異なるイメージが定着してしまったという経緯があります。エクストレイルとはエンジンが異なる点も特徴です。

キャシュカイ(2007~)

初代キャシュカイ

2代目キャシュカイ(北米名:ローグスポーツ)

7人乗りモデル「キャシュカイ+2」前期型

「キャシュカイ+2」前期型のリア

欧州市場で人気のミドルサイズSUVで、日本では初代モデルのみ「デュアリス」の車名で販売されていました。7人乗りモデルの「キャシュカイ+2」も設定されたことがあります。2代目は北米では「ローグスポーツ」を名乗り、2015年から中国でも販売を開始しています。

キックス(2016~)

  • 2020年に日本市場に導入された日産のキックス
  • キックスの説明
  • キックス

2016年から生産されているコンパクトSUVで、リオ五輪のオフィシャルカーに採用されるなど南米での人気が特に高いモデルです。ブーメラン型ヘッドライトが特徴で、駆動方式はFFのみ。2020年に日本市場への導入が実現し、現在は国内でも購入できます。

マキシマ(1981~2023)

8代目マキシマ(2015年~)

8代目マキシマ 米国やドバイで発売されていた

初代はブルーバードベースの「ダットサン810マキシマ」として北米で登場したセダンです。日産が「4ドアスポーツカー」として訴求した8代目A36型でしたが、セダン市場の縮小を背景に2023年をもって生産終了となりました。北米における日産フラグシップセダンとしての歴史に幕を下ろしたモデルです。

アルティマ(1993~)

3代目アルティマL31型 前期型

6代目アルティマL34型(2018年~)

北米市場での日産の主力セダンで、3代目は日本メーカーとして初めて北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した歴史的なモデルです。5代目からは日本の「ティアナ」と姉妹車関係にありましたが、国内では「ティアナ」として独自の販売を続けていました。2018年に6代目へフルモデルチェンジしています。

セントラ(1982~)

7代目セントラ(2012年~)

7代目に初めて設定された「セントラNISMO」

初代はサニーB11型の北米仕様で、海外で初めて「NISSAN」名義で発売された記念すべきモデルでもあります。現行型は日本の3代目シルフィの北米仕様にあたりますが、シルフィには存在しない「セントラNISMO」グレードが設定されているのが特徴です。

ヴァーサ(2011~)

新型ヴァーサ 2019年~

ヴァーサ(日本名ラティオ)

日本では「ラティオ」の車名で販売されていたコンパクトセダンで、2016年に国内販売を終了した後は海外専売車となりました。2019年のフルモデルチェンジでVモーショングリルを採用し、ロー&ワイドのスタイリッシュなエクステリアに刷新されています。

パルサー(2012~2018)

パルサーC13 2018年に販売を終了 現在は中国で「ティーダ」の名で販売継続

80〜90年代に日本で人気を博したパルサーは、2000年に国内販売を終了。2012年以降は欧州・オーストラリア・タイなどで車名が復活しましたが、欧州モデルのC13型はCセグメントハッチバックとして2018年に生産終了しています。現在、中国では「ティーダ」の名前で後継モデルの販売が続いています。

マイクラ(1982~)

日本ではかわいいイメージが強いマーチだが、5代目マイクラはシャープなデザイン

5代目マイクラ 欧州2017年~ 南アフリカ2018年販売開始

日本の「マーチ」の欧州版です。日本では4代目K13型のまま販売終了となりましたが、欧州では5代目K14型へとモデルチェンジし、シャープで個性的なデザインで別の進化を遂げています。日本のマーチのイメージとはかなり異なるスタイルで、「こちらを国内に持ってきてほしかった」という声もあります。

370Zロードスター(2009~2019)

オーストラリア仕様の370Zロードスター

日本名フェアレディZ(Z34型)のオープンモデルで、日本市場では2014年に販売終了、その後は海外専売モデルとなっていましたが、メイン市場の米国でも2019年に販売を終了しています。現在のZシリーズはクーペモデルのZ(RZ34型)のみとなっており、ロードスターの復活は現時点では予定されていません。

リヴィナ(2007~)

初代リヴィナ 全長4,175mmの5ドアハッチバック

インドネシアで発売 リヴィナベースのスポーツモデル「リヴィナ X-Gear」

2代目リヴィナ フロントマスクは日産のVモーショングリルに変更

初代は「リヴィナジェニス」ベースのコンパクトカーで、日産Bプラットフォームを採用。1.6Lと1.5Lの直4エンジンを搭載していました。2代目は三菱エクスパンダーのOEMですが、日産のVモーショングリルを採用しており、外観上のアイデンティティは維持されています。

タイタン(2003~)

北米で大ヒットした初代タイタン(2003~2015)

2代目タイタンXD(2015~)

日産が初めて発売したフルサイズピックアップトラックで、5.6LのV8エンジンを搭載。初代はアメリカ南部でシェア約3割という大ヒットを記録し、トヨタ・タンドラを超えて米国ビッグスリーをも脅かす人気車となりました。日本の道路・駐車環境への適合は難しく、国内導入の計画はありません。

ナバラ(1986~)

ナバラD23型 国によっては「NP300ナバラ」と称される

ナバラD23型リヤ

ナバラD21型オーストラリア仕様 日本では9代目ダットサントラック

ナバラD22型 ダットサントラック10代目をもって国内販売終了

初代は日産ダットサントラック9代目D21型の輸出モデルで、現行型はナバラとして4代目(ダットサントラックから通算すると12代目)にあたる2014年発売のD23型です。ルノー・アラスカンとは姉妹車で、メルセデス・ベンツXクラスとも姉妹車関係にありましたが、外装部品の共有は少なかったことで知られています。

リヴィナジェニス/グランドリヴィナ(2006~2019)

グランドリヴィナ(2013年モデル)

直列4気筒エンジン搭載、3列シート7人乗りの小型ミニバンで、日産ノートなどと共通のBプラットフォームを採用していました(2019年に販売終了)。台湾・ベトナム・南アフリカ・中国などで展開され、5ドアハッチバック「初代リヴィナ」のベース車でもありました。

ラニア(2015~)

ラニア(Lannia/藍鳥)2015年発売

ラニアU15型のリヤ

中国専売の4ドアセダンで、「80後」と呼ばれる1980年以降生まれの若者世代をターゲットに、中国の若手デザイナーとともに開発されました。「ラニア(藍鳥)」という車名は、かつて日産を支えた名車「ブルーバード」へのオマージュです。現地価格は約200万円。

パトロール(1951~)

パトロール ニスモ 通常モデルから28PSアップの428PS

パトロール ニスモ 足元には22インチの鍛造ホイール

Y62型パトロール前期型 5.6LのV8ガソリンエンジンを搭載

  • 7代目パトロール
  • 7代目パトロールのインテリア

戦後日本の四輪駆動車の先駆けで、1980〜2007年まではSUV「サファリ」の車名で国内でも販売されていました。6代目Y62型(2010年〜)は中東の富裕層に人気の高級SUVとして知られ、ドバイでは428馬力の「パトロールNISMO」も展開されています。2025年には7代目へとモデルチェンジし、より先進的なインテリアに刷新されました。日本への再導入はなく、サファリ時代を知る世代には懐かしさと羨ましさが混在する存在です。

インフィニティQ70(2014~2019)

インフィニティQ70 北米仕様はV型8気筒エンジン搭載

2014年以前の車名は「インフィニティ・M」で、日本では「フーガ」(ロングホイールベース仕様は「シーマ」)として販売されていたモデルの海外版です。欧州仕様にはクリーンディーゼルが設定され、北米仕様は5.6LのV8エンジンを搭載していました。2019年に販売終了しています。

インフィニティQ50(2013~)

インフィニティ・Q50 北米・欧州・オーストラリア・韓国などで発売中

Q50のリヤ スカイラインV37とはエクステリアが大きく異なる

インフィニティGの後継セダンで、日本ではスカイラインV37型に相当します。ただし、スカイラインは2019年のマイナーチェンジでVモーショングリルや丸型4灯テールランプを採用したため、外観上の差が大きくなっています。北米・欧州・オーストラリア・韓国などで販売されています。

インフィニティQ60(2013~)

インフィニティQ60 3.0tスポーツ

インフィニティQ60 北米仕様2020年モデル

インフィニティGの後継クーペで、日本では「スカイラインクーペ」に相当しますが、現行V37型は国内導入されていません。2019年10月よりインパルが並行輸入を開始しており、400馬力超えの「レッドスポーツ」グレードの価格は約930万円です。スカイラインクーペが日本市場から姿を消した今、このルートが事実上の唯一の選択肢となっています。

インフィニティQ30(2015~2019)

インフィニティQ30 ベース車はベンツAクラス

インフィニティQ30 中国・韓国・台湾・オセアニアなどで販売

メルセデス・ベンツAクラスと基本設計を共通するハッチバックで、欧州をメイン市場としていました。生産はイギリス・サンダーランド工場でしたが、英国EU離脱の影響もあり生産中止に。欧州市場からの撤退が決定しており、現在は販売終了しています。

インフィニティQX80(2013~)

  • ダブルアーチグリルやフラッシュドアハンドルが特徴のQX80
  • インフィニティQX80

5.6LのV型8気筒エンジンを搭載するフルサイズSUVで、パトロールに搭載されているVK56VDエンジンを低中速トルク重視にチューニングしています。インフィニティ・オールモード4WDにより高い悪路走破性を確保。旧車名はインフィニティQXで、ファミリー向けの大型プレミアムSUVとして北米・中東で高い支持を得ています。

インフィニティQX70(2013~2017)

高級クロスオーバーSUV「インフィニティQX70」(旧車名インフィニティFX)

旧車名はインフィニティFXで、スポーツカーとプレミアムSUVを融合したクロスオーバーモデルです。ライバルはポルシェ・カイエンやBMW・X5で、特に北米市場で人気を集めていましたが、2017年に北米での販売を終了。その後は中国・欧州での販売も終了し、現在は生産を終えています。

インフィニティQX60(2013~)

3列シート7人乗りのクロスオーバーSUV「インフィニティQX60」

インフィニティブランドとして初めて3列シート7人乗りを採用したプレミアムSUV(旧車名はインフィニティJX)です。米国の厳しい衝突安全評価で5つ星を獲得しており、ファミリー層にも安心の安全性能を持ちます。FFベースでAWDもラインアップしています。

インフィニティQX50(2014~)

2代目インフィニティQX50(2019~)日本未導入のVCターボ搭載車

初代モデルは国内で2016年まで「スカイラインクロスオーバー」として販売されていました。海外専売となった2代目はFRからFFへ駆動方式を変更し、可変圧縮比エンジン「VCターボ(KR20DDET型)」を搭載しているのが最大の特徴です。可変圧縮比という技術は燃費と出力を状況によって切り替えられる先進技術で、日本市場で体験できないのが惜しい一台です。

インフィニティQX30(2016~)

インフィニティQX30 2.0Lと2.2Lの直列4気筒エンジンモデルがラインアップ

メルセデス・ベンツAクラスをベースとするQ30のクロスオーバーSUV版です。AクラスとGLAクラスはそれぞれ専用ボディを持ちますが、インフィニティQ30とQX30は同一ボディを使用しています。ダイムラー製2.0Lターボと2.2Lディーゼルターボがラインアップされていましたが、Q30と同様に現在は販売終了しています。

ダットサンGO(2014~)

5ドアハッチバック ダットサンGO

5ドアMPV ダットサンGOプラス

2012年にブランドとして復活した「ダットサン」から発売されているAセグメントのハッチバックです。MPV版「GO+」も存在します。車名は、日産自動車の前身のひとつである快進社が開発した初の純国産自動車「脱兎号」に由来しています。

ダットサンon-DO/ダットサンmi-DO(2014~)

セダン ダットサンon-DO

ハッチバック ダットサンmi-DO デザインアイコン「Dカットグリル」が特徴

ロシア専売の小型セダン&ハッチバックで、エンジンはともに1.6L直4です。ベース車はロシアの自動車メーカー・アフトヴァースの「ラーダ・グランタ」(セダン)と「ラーダ・カリーナ」(ハッチバック)で、デザインは日産が担当するという異色の組み合わせです。

ホンダが日本で売っていない海外専売車!アキュラの車も紹介

本田技研工業は「ホンダ(Honda)」ブランド以外に、高級車ブランド「アキュラ」を展開しています。アキュラの主な販売国は北米で、現地生産も積極的に行っているのが特徴です。

リッジライン(2005~)

スポーツユーティリティトラック 初代リッジライン(2005~2014)

2代目リッジライン(2016~)

ホンダ唯一のピックアップトラックで、FFベースのモノコックボディを採用しているのが最大の特徴です。一般的なピックアップトラックはラダーフレーム構造ですが、リッジラインはSUVに近い乗り心地を実現しており、米国の自動車誌から「革命的に乗り心地が良い」と評された経緯があります。V6エンジンを搭載し、現行型は2代目YK2型。北米カー・オブ・ザ・イヤーも受賞しています。

スピリア(2009~2018)

2代目スピリア(2014~)

東風ホンダの中型セダンです。初代はアコードとほぼ同仕様でしたが、2014年発売の2代目は中国専用車種として開発されました。2.0Lと2.4Lの直列4気筒エンジンを搭載し、2017年にはスポーツハイブリッドも追加。2018年のモデルチェンジで「インスパイア」へ車名変更されています。

クライダー(2013~)

初代クライダー(2013~2018) 画像は前期型

2代目クライダー(2018~)

中国の広汽本田汽車が販売する小型セダンで、ホンダが本格的に現地開発した最初の車種として知られています。1980年代以降生まれの若者をターゲットとし、初代のエクステリアのモチーフに「龍」を取り入れているのが中国市場ならではの特徴です。

グレイズ/シティ/ジーニア

東風ホンダ グレイズ(2015~)

広汽ホンダ シティ(2014~)

東風ホンダ ジーニア(2016~)

グレイズは東風ホンダの4ドアセダンで、3代目フィットをベースに1.5L直列4気筒エンジンを搭載しています。このグレイズを基に派生した中国専売ハッチバックが「ジーニア」で、広汽ホンダの「シティ」は姉妹車にあたります。同じホンダが中国で複数チャンネル・複数ブランド展開している好例です。

ブリオ(2011~)

2代目ブリオに追加設定されたRSグレード スポーツサスペンションも装備

初代ブリオ ベースは2代目フィットだがボディサイズは縮小されている

2代目ブリオ(インドネシア仕様)初代よりスポーティーなエクステリアに

新興国向け5ドアハッチバックで、1.2L直列4気筒エンジンを搭載し、燃費性能が際立ちます。2代目フィットをベースとしながらボディサイズを縮小しており、2018年に2代目へフルモデルチェンジ。スポーティーな「RSグレード」も追加されました。現地価格は日本円換算で約80〜105万円程度です。

ブリオアメイズ(2012~)

4ドアセミノッチバックセダン「ブリオアメイズ」

「ブリオ」のセダン版で、ハッチバックのブリオより20万円程度上乗せした価格帯となっています。快適性重視のサスペンションとリヤ延長によって生まれた400Lのラゲッジスペースが特徴で、1.5Lディーゼルエンジンもラインアップされています。

シビッククーペ FC系(2016~)

シビッククーペEX-T フロント

シビッククーペ(北米仕様)リヤの様子

シビックSiクーペ

当時日本に導入されていなかったシビックのクーペモデルで、ほぼ北米専売でした。価格は約250万円で6速MTが選択でき、2017年には205馬力の1.5Lターボ「Si」も追加されました。その後、2021年10月頃に新型へフルモデルチェンジしています。クーペボディへのニーズが高いユーザーから国内導入を惜しむ声が多かったモデルです。

パイロット(2002~)

3代目パイロット 主な市場は北米 中東では「MR-V」を名乗る

3代目パイロット 標準グレードで18インチ 上位グレードは20インチ

3代目パイロット エクステリアが変更された2019年モデル

3.5LのV型6気筒エンジンを搭載する海外専売ミドルサイズSUVで、3列シート・最大8人乗りです。2015年発売の3代目は最高出力280ps・最大トルク36kgmを発生させ、空力性能と燃費が向上しました。上位グレードには9速ATが搭載されています。中東では「MR-V」の車名で販売されています。

パスポート(2019~)

新型パスポート 2列シート最大5人乗り

新型パスポートのリヤ

1993〜2002年まではいすゞ・ロデオのOEMとして販売されていましたが、2019年にホンダ自社開発モデルとして北米で復活したSUVです。最高280馬力のV6エンジンと9速ATを組み合わせ、電子制御4WDシステム「i-VTM4」を採用。米国での価格は約350万円で、パイロットから3列シートを省いたコンパクト版という位置づけです。

アヴァンシア(2016~)

アヴァンシア 2.0L直列4気筒(スポーツターボ)搭載車

アヴァンシア 370TURBO リヤ

1999〜2003年まで国内販売されていたステーションワゴン「アヴァンシア」とは車名以外ほぼ別物で、2016年に広汽本田汽車のフラグシップSUVとして中国で車名が復活しました。いかつめのフロントマスクが人気で、東風ホンダの「UR-V」は兄弟車にあたります。

UR-V(2017~)

中国で発売されているクロスオーバーSUV「UR-V」

中国の東風ホンダが販売するクロスオーバーSUVです。全長4,825×全幅1,942×全高1,670mmという大きなボディながら、車両重量は1,708〜1,881kgと抑えられています。エンジンは190馬力の1.5L直4ターボと268馬力の2L直4ターボで、広汽本田の「アヴァンシア」が兄弟車です。

XR-V(2014~)

XR-V コンパクトSUV

XR-Vのリヤ

いわば中国版ヴェゼルで、東風ホンダが販売しています。フロントマスクやリヤデザインに変更点があり、ホイールベースは日本仕様より20mm短くなっています。エンジンは1.5Lと1.8Lガソリンをラインアップしています。

オデッセイ5代目北米仕様(2017~)

USオデッセイ 5代目(2017~)

USオデッセイ 米国ミニバン販売台数NO.1を何度も達成したベストセラーカー

全長5m超のフルサイズミニバンで、日本の「オデッセイ」とは別物として開発されています。2010年から8年連続で米国ミニバン販売台数1位を記録した超人気車種で、3.5LのV6エンジンに5代目ではミニバン世界初の10速ATを採用。シートアレンジ機能「マジックスライド」も話題となりました。日本のオデッセイが2021年に販売終了した後も、北米版は独自の進化を続けています。

理念VE-1(2018~)

理念(Everus)VE-1

中国専売車で、「理念(Everus)」は広汽ホンダの自主ブランドです。ヴェゼルをベースにしたEVモデルとして広州モーターショー2018でワールドプレミアされました。53.6kWhのリチウムイオン電池を搭載し、1回の充電での航続可能距離は約340km、最大出力は163hpです。

アキュラMDX(2001~)

MDX(3代目YD3型)米国仕様

3代目MDX レクサスRXなどと競合するラグジュアリーSUV

初代アキュラMDX(2001~2006) 日本でも輸入販売

2代目アキュラMDX(2006~2013) 画像は2010年モデル

アキュラSUVのフラグシップで、初代のみ国内販売実績があります。3代目はアキュラの新デザインアイコン「ダイヤモンドペンタゴン」グリルを採用し、3.5LのV6エンジンやスポーツハイブリッドSH-AWDをラインアップ。レクサスRXと競合するラグジュアリーSUVとして、北米市場で一定の支持を得ています。価格は約487万円〜。

アキュラRDX(2006~)

3代目アキュラRDX 2019年モデル

初代アキュラRDX(2007~2012)画像は2007年モデル

2代目アキュラRDX(2013~2018) 画像は2013年モデル

海外専売の中型クロスオーバーSUVです。2018年発売の3代目からはアキュラ専用プラットフォームへ移行し、2.0Lターボ+10速ATを搭載。ヘッドライトに「ジュエルアイLED」を採用しています。CR-Vとプラットフォームを共有していた2代目以前とは、車格感が大きく向上しました。

アキュラCDX(2016~)

アキュラCDX コンパクトクロスオーバーSUV

アキュラCDX ヴェゼルの面影があるがボディパネルは専用部品

アキュラブランド最小のSUVで、現在の主な販売市場は中国です。ベース車はヴェゼルで、シビックと同じ1.5L直4 VTEC TURBOを搭載し、フロントマスクには「ペンタゴングリル」を採用しています。

アキュラRLX(2013~)

アキュラRLX ダイヤモンドペンタゴングリルを採用

アキュラRLX 2018年モデル

アキュラRLの後継にあたるアキュラブランドのフラグシップセダンで、日本では「ホンダ・レジェンド」に相当します。ジュエルアイLEDヘッドライトを標準装備し、アルミと鉄を接合した「ハイブリッドドア」を世界初の量産車として採用するなど、素材・製法面でも革新的なモデルです。

アキュラTLX/TLX-L(2013~)

アキュラTLX 北米・メキシコなどで販売中

ロングホイールベースのTLX-L(2017年~)

TLとTSXを統合した後継セダンで、スポーツとラグジュアリーの融合を目指して開発されました。2WDモデルには4WSシステム「P-AWS」を搭載し、後輪を左右独立して制御することで高い旋回性を実現しています。TLX-Lは2017年発売のロングホイールベース仕様で、中国専売車です。

アキュラILX(2012~)

アキュラILX 大幅改良された2016年モデル

アキュラILX ペンタゴングリルを採用した2019年モデル

アキュラのエントリーセダンで、9代目シビックをベースとしつつ全長を拡大・全高を低く抑えたセダンです。2016年の大幅改良でパワートレインが刷新され、最高出力は50馬力以上向上して204PSに達しました。2019年にはエクステリアが一部変更されています。

三菱が日本で売っていない海外専売車

三菱が日本で販売していない車といえば、本格オフローダーやSUVモデルが思い浮かびます。パジェロスポーツやエクスパンダー、トライトンなどは日本のSUV好きにも人気が高く、国内販売を求める声も根強くあります。

パジェロスポーツ(1996~)

3代目パジェロスポーツ フロントグリルに「ダイナミックシールド」を採用

3代目パジェロスポーツ(2015~)のリヤ

2代目パジェロスポーツ(2007~2016)

2代目パジェロスポーツのリヤの様子

一部地域では「モンテロスポーツ」として発売されている海外専売SUVで、日本では1996〜2001年まで「チャレンジャー」の車名で販売されていました。現行型の3代目は「スーパーセレクト4WD 2」と新開発ディーゼルターボ、三菱初の8速ATを組み合わせるなど、本格4WDとしての実力は十分です。「なぜ日本で売らないのか」とオフロード好きから惜しまれているモデルのひとつです。

エクスパンダー(2017~)

エクスパンダー 東南アジアでは発売直後から供給が追い付かないほどの人気

アジア市場向けに新開発されたSUV風ミニバンで、全長4,475mm×全幅1,750mmのボディに3列シート7人乗りを実現しています。発売直後から供給が追いつかないほどの人気を博したモデルで、日産2代目リヴィナはこのエクスパンダーのOEMです。エンジンは1.5Lで、5速MTと4速ATがラインアップされています。

トライトン(2005~)

ビッグマイナーチェンジを行った新型トライトン(2018~)

2代目トライトン ダブルキャブGTプレミアム 後期型

三菱の世界戦略車であるピックアップトラックで、アウトランダーに次ぐ販売台数を誇ります。日本では2006〜2011年まで販売されていました。2023年には3代目へとフルモデルチェンジし、デザインを一新。「スーパーセレクト4WD 2」と「イージーセレクト4WD」を設定し、衝突被害軽減ブレーキも搭載しています。

トライトン GSRのヘッドライト

グランドランサー(2017~)

グランドランサー(2017~) 台湾仕様

グランドランサー 逆L字型のLEDテールランプ

2017年に台湾で発売されたセダンで、2015年まで国内販売されていた「ギャランフォルティス(台湾車名:ランサーフォルティス)」の実質的な後継モデルです。ダイナミックシールドを採用したアグレッシブなフロントマスクが特徴で、エンジンは1.8Lとなっています。

エンデバー(2003~2012)

エンデバー 後期型

北米専売のクロスオーバーSUVで、現在は生産終了しています。3.8LのV型6気筒エンジンを搭載し、4WD仕様にはランサーエボリューションでも知られる「ビスカスLSD付センターデフ式フルタイム4WD」を採用していました。

フリーカ(1997~2008)

フリーカ 台湾仕様

フリーカ 台湾仕様のピックアップトラック

台湾を中心に東南アジアで販売されていたMPVで、現在は生産終了しています。台湾にはピックアップトラック仕様も存在し、フィリピンでは「アドベンチャー」、インドネシアでは「クダ」、ベトナムでは「ジョリー」など地域ごとに異なる車名と仕様で展開されていました。

マツダが日本で売っていない海外専売車

マツダの海外専売車を紹介します。選択と集中による車種整理を進めてきたマツダは、近年では北米・中国を中心にクロスオーバーSUVを積極的に展開しています。

MAZDA2セダン(2008~)

MAZDA2セダン 南米や東南アジアで販売されている

MAZDA2セダン・タイ仕様 日本の「マツダ教習車」のベース車

日本ではハッチバックとして販売されているMAZDA2(旧車名デミオ)のセダン版で、南米・東南アジアで販売されています。2019年にMAZDA3に替わる教習車として国内へも限定導入された経緯があり、全長4,410mm・最小回転半径4.7mと教習車としては扱いやすいサイズ感です。

CX-9(2007~)

2代目 CX-9(2016~)

初代CX-9(2006~2015)

CXシリーズ最大サイズの大型SUVで、全長5m超・3列シート7人乗りとなっています。北米市場ではミニバン「マツダMPV」の後継としての役割も果たしました。2016年発売の2代目は2.5L直4ターボ「SKYACTIV-G」を搭載し、魂動デザインを採用。このサイズのSUVで日本に導入するとなると、取り回しや駐車で困るシーンが多いと想像できます。

CX-4(2016~)

CX-4 中国専売車種

CX-4 全長4,633mm×全幅1,840mm×全高1,530〜1,535mm

中国専売のクロスオーバーSUVで、CX-5をベースとしながら全高を低く抑えたクーペSUVスタイルが特徴です。エンジンは2.0Lと2.5LのSKYACTIV-Gのみで、ディーゼルモデルの設定はありません。中国カーデザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞した実績を持ちます。

BT-50(2006~)

初代BT-50(2006~2011)

2代目BT-50 画像は2011〜2015年の前期型

2代目BT-50前期型のリヤ

東南アジア・オーストラリアで販売されているピックアップトラックです。2020年に3代目がフルモデルチェンジし、マツダらしい魂動デザインのフロントグリルに刷新されました。3代目はいすゞ「D-MAX」のOEMで、オーストラリアから順次展開されています。「Apple CarPlay」「Android Auto」にも対応しており、快適性も重視した仕上がりです。日本市場への展開は予定されていません。

  • いすゞ D-MAX
  • いすゞ D-MAX
  • いすゞ D-MAX
  • いすゞ D-MAXのテールランプ

9年振りにフルモデルチェンジを行った新型BT-50

スバルが日本で売っていない海外専売車

スバルは北米での人気が特に高く、例えば日本でも販売されているSUV「アウトバック」は、アメリカでは約24倍もの販売台数を誇っています。日本では「スバリスト」と呼ばれる熱狂的なファンが知られていますが、英語圏では「SUBIE」と呼ばれています。

WRX STI S209(2019)

WRX STI S209 北米仕様をベースにしたSTIのコンプリートカー

WRX STI S209 ワイドフェンダーなど専用パーツが光るエクステリア

北米WRX STIには日本にはない2.5Lターボ(EJ25型)が設定されていましたが、「WRX STI S209」はその北米仕様をベースにSTIが仕上げた、史上最高出力341馬力を発生するコンプリートカーです。限定209台という希少性と、初のSシリーズ米国導入ということで海外ファンから歓迎されました。日本のスバリストにとっては、「Sシリーズが日本に来ない」複雑な心境だったかもしれません。現在は完売・販売終了しています。

アセント(2018~)

アセント 北米ではミドルサイズSUV扱い

2014年に生産終了したトライベッカの後継として登場したスバル最大サイズのSUVです。全長5m×全幅約2m・3列シート最大8人乗りで、トヨタ・ランドクルーザーに匹敵するサイズ感。新開発の2.4L水平対向ターボを搭載し、最大トルク38.3kg-mを2,000〜4,800rpmという広い回転域で発生します。このサイズは日本市場では現実的に扱いにくく、北米専売となっています。

トライベッカ(2005~2014)

B9トライベッカ 2006年モデル 航空機の翼をイメージしたスプレッドウイングズグリル

トライベッカ 不評だったフロントデザインを変更した2008年モデル

2007年以前の車名は「B9トライベッカ」で、当初は北米専売の中型SUVでしたが、後に欧州・メキシコへも販売を拡大しました(現在は生産終了)。航空機をモチーフにした「スプレッドウイングズグリル」は賛否を呼び、2008年にエクステリアを変更した経緯があります。アセントへと受け継がれた「スバル大型SUV」の系譜の1台です。

スズキが日本で売っていない海外専売車!マルチ・スズキの車種も紹介

スズキは日本での軽自動車作りのノウハウを活かした新興国向け小型車の製造・販売を積極的に行っています。1981年設立の「マルチ・スズキ・インディア」は東南アジアで高いシェアを誇る一大メーカーへと成長しました。

ブレッツァ(2022~)

全方位モニターやヘッドアップディスプレイなど先進装備を搭載した新型コンパクトSUVブレッツァ

スズキがインド市場で発売したコンパクトSUVです。2016年から大ヒットした「ビターラブレッツァ」の改良モデルで、ガソリンエンジン+モーターを組み合わせたハイブリッドモデルも設定されています。先進安全機能も充実しており、インドの乗用車市場でシェア50%を狙う主力車種と位置づけられています。

スズキXL6(2019~)

XL6 2019年発売のプレミアムMPV

インドで発売されているクロスオーバーMPVで、マルチ・スズキの「エルティガ」の上級モデルです。エクステリアにメッキパーツを多用し、内装は黒を基調とした上質な仕上がりとなっています。現地価格は日本円換算で約146万円〜です。

シアズ(2014~)

シアズ インドではプレミアムセダンとして高級ブランド「NEXA」店から発売

インドなどで発売されているCセグメントセダンで、ガソリンエンジンのほかフィアット製1.3Lディーゼルエンジンを搭載するモデルや、マイルドハイブリッド「SHVS」仕様も設定されています。中国では「アリビオ」の車名でガソリンモデルのみ販売されており、一部仕様も異なります。

ディザイア(2008~)

3代目ディザイア(2017~) 全長は3,995mm

3代目ディザイア Aピラーから後ろはほぼ専用設計

初代スイフトディザイア(2008~2012)

2代目スイフトディザイア(2012~2017)

2008〜2017年までは「スイフトディザイア」の車名で販売されていたスイフトベースの小型セダンです。現行型3代目(2017〜)は4代目スイフトと同じ「ハーテクト」プラットフォームを採用し、Aピラー以降はほぼ専用設計となっています。エンジンは1.2Lガソリンと1.3Lディーゼルの2種類です。

セレリオ(2008~)

2代目セレリオ(2014~)全長3.6m×全幅1.6mのAセグメント車

2代目セレリオ インドではコンパクトな大衆車として人気

初代セレリオ 全長3.5m×全幅1.6mの小型車

初代は欧州で「アルト」の車名が付いていたコンパクトカーで、2代目(2014〜)以降は「セレリオ」の車名を採用しています。2015年にはスズキが初めて自社開発したディーゼルエンジンである世界最小クラスの793cc直列2気筒「E08A型」搭載モデルを発売し、技術的な注目も集めました。

エルティガ(2012~)

2代目エルティガ(2018~)

2代目エルティガ 初代よりも全長を130mm拡大

初代エルティガ(2012~2018) 全長4,265mmだが3列シート7人乗り

3列シート7人乗りの小型ミニバンで、マルチ・スズキは「LUV(Life Utility Vehicle)」と銘打っています。スイフトと共通のプラットフォームを使いながら7人乗りを実現しているのが特徴で、初代モデルはマツダにOEM供給されて「VX-1」として発売されました。2代目(2018〜)は新プラットフォーム「ハーテクト」を採用しています。

APV/キャリイ(2004~)

スズキAPVミニバン仕様 All Purpose Vehicleの略で「MPV」とほぼ同じ意味

スズキAPV 全長4,225mm×全幅1,655mm×全高1,855mm

スズキAPV商用バン仕様

APVのトラック仕様「キャリィ」

セミキャブオーバー型ミニバン兼商用バンのスズキ世界戦略車で、1.5Lガソリンエンジン搭載・最大8人乗りです。トラック仕様は「キャリィ」、インドネシアでは「スーパーキャリィ」の車名となっています。

ジプシー(1985~)

ジプシー ハイルーフステーションワゴン

ジプシー 軍用車両

インドのマルチ・スズキが2代目ジムニーをベースに、ホイールベース・ボディサイズを拡大して製造したモデルです。市販向けの一般販売は終了していますが、インドの警察・軍に輸送車として納入されており、現在も現役で活躍しています。なお、一部の日本のジムニー専門店では輸入販売の実績もあります。

マルチ・800(1983~2014)

初代マルチ・800(1983~1986)

2代目マルチ・800(1986~2014)

マルチ・スズキが販売していた小型ハッチバックで、「タタ・ナノ」が登場するまでインドで最も安価な車として大衆車の代名詞となっていました(2014年に販売終了)。低価格グレードには左側ミラーがないモデルも存在し、インドの道路事情を反映した潔い割り切りが印象的です。後継は「アルト800」です。

ダイハツが日本で売っていない海外専売車

ダイハツの海外専売車は小型車が中心で、トヨタへのOEM供給が多いのも特徴です。また、1993年にマレーシアに設立した合弁会社「プロドゥア」は、日本車の姉妹車を中心にラインアップを構成しています。

テリオス(1997~)

海外専売車3代目テリオス

3代目テリオス インドネシア仕様Xデラックス

テリオスRカスタム 2018年モデル・インドネシア仕様F800RG

日本でもかつて人気を誇った小型SUVで、現在はインドネシアなどで3代目が販売されています。7人乗りのロングボディが標準仕様となっており、1.5L直列4気筒エンジン・FR駆動のみというシンプルな構成です。マレーシアではトヨタのOEMモデル「ラッシュ」として販売されています。

グランマックス(2008~)

グランマックス

インドネシアで販売されているセミキャブオーバー型のバン&トラックで、ダイハツの子会社「アストラ・ダイハツ・モーター」が生産しています。雨季の道路冠水に備えて吸気口が高い位置に設置されているのが特徴で、現地の環境に徹底的に合わせた設計です。日本向けにはトヨタから4代目タウンエース/ライトエースとして販売されています。

ルクシオ(2009~)

ルクシオ前期型(2009~2014)

ルクシオ後期型 (2014~)

ダイハツがインドネシアで販売している上級コンパクトミニバンで、グランマックスは姉妹車にあたります。トヨタ・タウンエースバンをベースに3列シート8人乗りを備えており、ビジネス用途から家族向けまで幅広く使われています。

ベザ(2016~)

プロドゥア・ベザ Aセグメントのノッチバックセダン

ダイハツとマレーシア政府の合弁会社「プロドゥア」から販売されているノッチバックセダンです。グローバルAプラットフォームを採用し、遠隔操作で開錠できるキーレスエントリーやトラクションコントロールをマレーシアとして初めて採用した先進的な一台です。

日本で売られていない日本車も個性的で魅力あり!国内導入に期待したい

今回紹介した海外専売の日本車は、「そもそも日本の道路や駐車環境には合わない」フルサイズSUVやピックアップトラックから、「デザインや性能を考えると日本でも売れそうなのに」と感じるコンパクトカーやクーペまで、実に多様です。

どうしても手に入れたい場合は、インフィニティQ60のようにインパルが並行輸入しているケースや、人気車種を扱う専門店の並行輸入というルートが現実的な選択肢です。ただし、並行輸入車は保証・部品供給・車検対応などで国内正規販売車と異なる点が多いため、購入前に専門業者へしっかり確認することをおすすめします。