日産アルティマはアメリカを中心として販売されているミドルサイズセダン
日産が海外で販売しているミドルサイズセダンのアルティマは、セントラとマキシマの間にあるモデルで、1993年から北米で発売しているモデルです。2代目からは海外専売車種となっていますが、2012年の5代目からは日本で販売している3代目ティアナと兄弟車になっています。
また、2018年のニューヨークオートショーで新型が発表された日産 アルティマのエクステリアやインテリア、搭載エンジンや発売日・価格帯をチェックしていきましょう。
アルティマ2024年モデルを発表 日産コネクト延長や安全装備標準化で車両価格上昇
アルティマ2024年モデルは車両価格の上昇 日産コネクトの無料利用期間が3年間に延長
日産が北米市場で販売するセダンのアルティマに2024年モデルが登場。
安全装備の標準化、日産コネクトの無償利用期間が半年間から3年間に延長され、車両本体価格も100ドル上昇。
エクステリア・インテリアの変更などはなく、機能面のアップデートに留まりました。
日産の米国部門が新型「アルティマ」の2020年モデルを発表!セダン初となるプロパイロット搭載
新型「アルティマ」の2020年モデルが米国日産から発表された
日産の米国部門は米国市場での主力ミドルセダン、新型「アルティマ」の2020年モデルを発表しました。日本では「ティアナ」として展開している車種です。現地でのベース価格は24,100ドル、日本円で約2,600,000円とのことです。
新型「アルティマ」の2020年モデルには最新の先進運転支援システムが搭載される
新型「アルティマ」2020年モデルには、最新の先進運転支援システム、ADASが搭載されます。ベースグレードを除いたモデルに、6種類の先進運転支援システムで構成される、日産「セーフティシールド360」が標準装備されます。
日産セーフティシールド360
- 歩行者検出機能付自動緊急ブレーキ
- ブラインドスポットアラート
- リアクロストラフィックアラート
- リア自動ブレーキ
- 車線逸脱警告
- ハイビームアシスト
新型「アルティマ」2020年モデルの中級グレード以上に、日産のセダンでは初となる、「プロパイロット」が標準装備されます。
新型「アルティマ」の2020年モデルには日産のセダン初のプロパイロットを標準装備
プロパイロットは高速道路などの単一車線での自動運転技術で、渋滞時や巡航走行時に、アクセルやブレーキ、ステアリング操作を自動で制御するシステムで、ステアリングにあるスイッチ操作でシステムを起動し、設定が行えます。人間が運転しているような自然な走行を可能とし、搭載されてい安全技術と相まって、ドライバーの運転への負担やストレスを軽減してくれます。
新型「アルティマ」2020年モデルに搭載されている安全技術
- リアオートマチックブレーキ(RR-AB)
- トラフィックサイレンコグイニション
- アドバンストドライブアシストディスプレイ
- オートマチックエマージェンシーブレーキ(AEB)
- インテリジェント FCW
- 後側方車両検知警報(BSW)
- インテリジェントクルーズコントロール(IOC)
- 後退時車両検知警報(RCTA)
- 歩行者検知機能付エマージェンシーブレーキ
- 車線逸脱警報(LDW)
- ハイビームアシスト(HBA)
- インテリジェントアラウンドビューモニター(I-AVM)
新型「アルティマ」の2020年モデルに搭載されるVCターボエンジン
新型「アルティマ」2020年モデルのパワートレインは、量産エンジンとして、世界初となる可変圧縮比エンジンの、直噴2.0L直列4気筒ガソリンVCターボエンジンを搭載し、最高出力248hp、最大トルク37.7kgmを発揮します。
可変圧縮比技術によって、燃費の向上と排出ガスの削減だけではなく、騒音や振動レベルを減らすなどのメリットがあります。V6ガソリンエンジンさながらの動力性能を発揮し、低燃費も実現するエンジンと、米国日産は語っています。
日産アルティマのエクステリア・インテリア
日本では「ティアナ」で販売されているアルティマ
次期ティアナも新型アルティマをベースにする可能性が高い
日産アルティマのエクステリアは、グリルに沿って配置されたVモーショングリルが印象的で、2段に切り込みが入ったヘッドライトが特徴的なデザインです。サイドビューからは、流線で立体的な造形が見える造形が美しいです。
存在感のある新型アルティマのリヤビュー
テールランプは、ボディ側とトランク側に分かれているもので、ボディ側にはウィンカーが、トランク側にはバックランプが装備されていると考えられます。
センターコンソールの横やドアトリムまで統一された内装
インテリアはベージュとブラックのシートカラーが用意されていて、本革のほかにクロス生地が用意されています。センターコンソールには、上からハザードスイッチ、ナビゲーション、エアコンコントローラーが装備されていて、ステアリングには本革が巻いてある仕様になっています。
ボディサイズは全長191.9インチ、全幅72インチ、全高57.8インチ、ホイールベース109.3インチになっていて、mmにすると全長は約4874mm、全幅約1829mm、全高約1468mm、ホイールベースは約2776mmになります。
アルティマ | ティアナ | |
---|---|---|
全長 | 4,874mm | 4,880mm |
全幅 | 1,829mm | 1,830mm |
全高 | 1,468mm | 1,470mm |
ホイールベース | 2,776mm | 2,775mm |
日産アルティマの搭載エンジン
搭載しているエンジンは、直列4気筒とV型6気筒エンジンが搭載されていて、最上級のSLグレードにV型6気筒エンジンが装備されています。
種類 | 直列4気筒 | V型6気筒 |
---|---|---|
排気量 | 2.5L | 3.5L |
最高出力 | 179HP/6,000rpm | 270HP/6,400rpm |
最大トルク | 177lb-ft/4,000rpm | 251lb-ft/4,400rpm |
直列4気筒の2.5Lエンジンが搭載されているのは、「S」「SR」「SV」「SL」の全グレードで、3.5LのV型6気筒エンジンが搭載されているグレードは、最上級グレードの「SL」のみです。
日産アルティマの発売日・価格帯
日産アルティマは初代が1993年に発売され、4~5年ごとにモデルチェンジを繰り返し、5代目のL33型は2012年から発売され2014年にはティアナとして日本にも上陸しています。
歴代アルティマの販売期間
初代(U13型):1993年~1997年
2代目(L30型):1997年~2001年
3代目(L31型):2001年~2006年
4代目(L32型):2006年~2012年(セダン)
4代目(U32型):2007年~2013年(クーペ)
5代目(L33型):2012年~
北米仕様アルティマの価格帯は、23,260USドルからになっていて、最上級グレードの3.5SLは33,630USドルになっています。
グレード | 価格 |
---|---|
2.5 S | 23,260USドル(日本円で約2,545,000円) |
2.5 SR | 24,320USドル(日本円で約2,661,000円) |
SR Special Edition | 25,230USドル(日本円で約2,761,000円) |
SR Midnight Edition | 25,415USドル(日本円で約2,781,000円) |
2.5 SV | 25,910USドル(日本円で約2,781,200円) |
2.5 SL | 29,110USドル(日本円で約3,186,000円) |
3.5 SL | 33,630USドル(日本円で約3,680,000円) |
日産アルティマはNYモーターショー2018で新型車を世界初公開した
新型アルティマがニューヨークモーターショー2018でワールドプレミア
日産のアルティマは2018年のニューヨークオートショーで新型モデルが世界初公開され、VCターボを搭載した新型エンジンの導入、インテリジェント4×4を搭載した4WDモデルの登場など、様々な機能が追加されました。
一目で日産車とわかるVモーショングリル
フロントマスクは、さらにグリルとVモーショングリルが大きくなり、目尻が上がったヘッドライトを装備しています。フォグランプ上にはウィンカーが装備されていて、5代目と配置が変わっている点が分かります。
流麗なクーペスタイルが特徴
サイドビューから見ると、のびやかなアルティマのスタイリングが見えます。ホイールはダブルスポークが5本配置されているデザインで、真ん中には日産エンブレムのオーナメントが見えます。
前モデルより大型化したリヤコンビネーションランプ
リアビューは、大型化したテールランプが存在感を示しています。トランク側にバックランプがついていて、羽のように広がったレッドテールがボディ側面に向かって伸びています。
新型アルティマに搭載されたプロパイロットのスイッチ
ほかにも、自動運転技術であるプロパイロットを搭載する、インテリジェント4x4の4WDモデルをラインナップするなど、大幅に装備もグレードアップされています。
日産が北米で展開しているアルティマのモデルチェンジ遍歴
アルティマは日産が北米を中心に販売しているミドルサイズセダンで、初代はU13型ブルーバードSSSの北米版です。2代目からは海外専売車種となります。
アルティマ 初代 U13型(1993年~1997年)
1993年、「スタンザ・アルティマ」として初代が登場します。日本ではU13型のブルーバードSSSの北米モデルとなります。当初は運転席サイドエアバッグのみを搭載していましたが、1994年モデルからパッセンジャーエアバッグに変更しました。
1995年にはフロントグリルとテールライトのデザインを変更。翌1996年にはホイールカバーを変更。
1997年には特別仕様車「Limited Edition」を発売。
アルティマ 2代目 L30型(1997年~2001年)
1997年、2代目になったアルティマは北米専用車種になりました。
1999年モデルでは合金ホイールが一部グレードで標準装備になり、カセット・CDステレオが改良されました。2000年にはマイナーチェンジを実施。
2001年、特別仕様車「Limited Edition」を発売。
アルティマ 3代目 L31型(2001年~2006年)
2001年8月、V型6気筒DOHC VQ35DE型エンジンと直列4気筒DOHC QR25DE型エンジンをたずさえて3代目になりました。
2004年2月、スポーツモデルの「アルティマSE-R」を発表。6月にはハイブリッドの試作車を米国で発表。
2005年にマイナーチェンジを実施すぃ、フロントグリルとヘッドライトのデザインを変更。新型のDVDナビゲーションシステムも搭載されました。
アルティマ 4代目 L32型/U32型(2006年~2013年)
2006年4月、ニューヨークオートショーで4代目アルティマが披露されました。プッシュエンジンスターターやBluetoothに対応したハンズフリーフォンが搭載されました。10月にはハイブリッドモデルを発売。11月には2007年モデルを発売。
2007年5月、2008年モデルのクーペを発売。全車にプッシュエンジンスターター付きのインテリジェントキーシステムや6スピーカーサウンドシステムが標準装備されています。
2009年10月、フロントグリルやボンネット、バンパーが変更された2010年モデルを発売。
2013年。クーペモデルが廃止となりました。
アルティマ 5代目 L33型(2012年~2017年)
2012年6月、5代目のアルティマが米国で販売を開始します。8月にはカナダで、11月には韓国で、翌2013年3月には中国、11月にはオーストラリアで販売が開始されました。
2017年4月、オーストラリアでの販売を終了しました。
アルティマ 6代目 L34型(2018年~)
2018年4月、ニューヨーク国際自動車ショーで6代目アルティマが発表されました。グレード体系は「S「SR」「SV」「SL」「プラチナム」のラインナップ。
2019年には中国と日本で販売を開始。
アルティマのモデル | 販売年表 |
---|---|
初代 U13型 | 1993年~1997年 |
2代目 L30型 | 1997年~2001年 |
3代目 L31型 | 2001年~2006年 |
4代目 L32型/U32型 | 2006年~2013年 |
5代目 L33型 | 2012年~2017年 |
6代目 L34型 | 2018年~ |
日産アルティマの次期型は日本でティアナになる可能性も
日本で販売されている3代目のティアナは5代目のL33型アルティマと兄弟車で、次期ティアナは6代目アルティマとプラットフォームや車体を共有する兄弟車になる可能性もあります。
3代目ティアナではFFの2WDしか駆動方式はありませんでしたが、6代目アルティマには4WDモデルがあるので、4代目ティアナにも4WDモデルが復活するかもしれません。プロパイロットやスタイリッシュなエクステリアやインテリアを装備したアルティマがティアナとして日本に上陸する時が楽しみです。