北米トヨタのタコマとは?スペックや価格
トヨタ タコマ(TACOMA)とは、北米トヨタが生産販売を行っているピックアップトラックです。日本では正規の取り扱いはありませんが、1995年に販売を開始して以来、長きにわたって高い年間販売数を誇るトヨタの人気車種のひとつとして知られています。
トヨタ タコマの歴史に触れながら、そのエクステリア・インテリアやスペック、価格や維持費などを紹介します。
タコマがデザイン刷新を含む大型マイナーチェンジを2023年5月19日実施
2023年に発表したタコマ トレイルハンターは33インチタイヤのド迫力スタイル
北米を中心に販売するミドルサイズピックアップのタコマが2023年5月18日にビッグマイナーチェンジ。
内容はデザイン刷新を含む大型アップデートで、マニュアルミッション(6速MT)の設定や脱着可能なオンダッシュJBLポータブルスピーカーの設定、ARB製の牽引フックの搭載など、より遊びに特化した内容になるようです。
2024年モデルのタコマは2つの特別なグレードを設定しており、ARBのスチールバンパーや33インチタイヤ(ホイールは18インチ)を装備する、トレイルハンター。
もう1つが2.5インチのFOXのダンパーを装着する、TRDプロ。
どちらのパワートレインも2.4Lターボエンジンとモーターを搭載するハイブリッドシステム、i-FORCE MAXを搭載して最大出力326ps、最大トルク64.28kgmを発揮します。
日本導入について発表していないため、引き続き北米を中心に販売する海外専売モデルになるようです。
タコマのティザーイメージが公開!ワールドプレミアは2020年2月6日
タコマのフロント足回りの一部
トヨタ・タコマのモデルのティザーイメージが初公開されました。タコマのワールドプレミアは2020年2月に開催されるシカゴモーターショー2020です。
フロントバンバーとフェンダーフレアはブラックで精悍な印象となっており、より逞しくオフロードテイストの強いスタイリングに。足元にはマットブラックのマッシブなアルミホイールが装着されています。
タコマのパワートレインは2.7L直列4気筒エンジン(最高出力161ps、最大トルク244N)や3.5L V型6気筒エンジン(最高出力282ps、最大トルク359Nm)と予想されています。
また、キャビンにはApple Car PlayやAndroid Auto、Amazon Alexaに対応するインフォテインメントシステムをはじめ、多彩な先進装備が用意されると考えられます。
タコマの2019年モデルがシカゴモーターショー2019でデビュー
タコマは先代モデルと比較するとフロントグリルのハニカムメッシュが大きくなっている
トヨタのピックアップトラック「タコマ」の2019年モデルをシカゴモーターショーで世界初公開します。日本では馴染みが薄いピックアップトラックですが2017年に復活したハイラックスがヒットしていることから、徐々に人気になりつつあるジャンルです。
ピックアップトラックらしさを感じるタコマの精悍なリヤビュー
発表するのはタコマのフェイスリフト版なので、日本ではマイナーチェンジや一部改良に該当します。
かつてはハイラックスだけでなく三菱のトライトンなど、日本でも幾つかのピックアップトラックが販売されていました。タコマは日本でも使いやすいサイズ感というのもあり、日本導入の公式発表はありませんが、いつ導入しても不思議ではないでしょう。
トヨタ タコマの歴史は北米仕様のハイラックスから始まる
トヨタ タコマの車名である「TACOMA」というのは、北米のセイリッシュインディアンの言葉です。「山に水を供給すること」という意味があり、「強さ」「力」を表します。
初代トヨタ タコマはハイラックスの独立車種で乗り心地や安全性を向上
初代タコマは1995年に販売開始
トヨタ タコマの先代モデルはハイラックスで、ハイラックスを北米仕様として独立車種になったものがタコマです。
ハイラックスからさらに積載量や耐久性、乗り心地、安全性などが向上した初代トヨタ タコマは1995年に登場し、2001年のマイナーチェンジでより個性的なフロントグリルに変わりました。
2代目トヨタ タコマは先代からサイズアップして迫力をプラス
2代目タコマは2005年に登場 ボディサイズもアップ
2004年には2代目トヨタ タコマが2005年モデルとして誕生し、2015年にフルモデルチェンジをするまで製造・販売が行われました。
初代トヨタ タコマと比べてボディサイズやエンジンがサイズアップしており、より前に押し出したフロントグリルとヘッドランプが特徴的です。
3代目トヨタ タコマはタンドラや4ランナーと共通のデザインを導入
3代目タコマ 押し出しの強いスタイリングが特徴
2015年から販売されたのが3代目トヨタ タコマです。同社のハイラックスサーフ(4ランナー)やピックアップトラックであるタンドラと共通するデザインを導入しつつも、フロントマスクはタコマの独自性が感じさせる外観となっています。
トヨタ タコマのエクステリア・インテリアは精悍なアメリカンスタイルが特徴
フロントマスクは堂々としたアメリカンフォルム
トヨタ タコマのエクステリアはアメリカンなフォルム。力強い印象のフロントマスクが目に入ります。
日本で乗るアメリカンピックアップならタンドラよりもコンパクトなタコマがオススメ
同じトヨタのピックアップトラックのタンドラよりもタコマは一回り小さいサイズですが、それでもこれだけ圧倒的な存在感があります。日本国内で乗り回すとなると扱いやすいのはタコマでしょう。
ブラックレザーが使われスポーツ色の強い室内
内装にはレザーが使用されており、スポーティーなデザインとなっています。
トヨタ タコマは2.7Lと3.5Lの大排気量でパワフルなスペック
トヨタ タコマのグレードはSR、SR5、TRD スポーツ、TRD オフロード、リミテッド、TRD プロの6展開となっています。
レギュラーキャブとダブルキャブは全長5,392mm、全幅1,889mm、高さ1,793mm、ダブルキャブロングベッドの場合は全長5,727mm、全幅1,889mm、高さ1,793mmと、最も大きいモデルでは6メートル近いビッグサイズです。ミドルサイズピックアップでありながらもかなりの大きさがあります。
エンジンについては2.7L 直列4気筒エンジンと新開発の3.5L V6エンジン搭載で、牽引力は6800-lb(約3084kg)です。平均実燃費は約6~8km/Lとなっています。
トヨタ タコマのボディーカラーバリエーションは全10色で個性を表現
2017年モデルのトヨタ タコマのカラー展開は全9色でしたが、2018年モデルのトヨタ タコマのカラーは全部で10色です。
BLAZING BLUE PEARL(ブリージングブルーパール)
SUPER WHITE(スーパーホワイト)
SILVER SKY METALLIC(シルバースカイメタリック)
MAGNETIC GRAY METALLIC(マグネティックグレーメタリック)
MIDNIGHT BLACK METALLIC(ミッドナイトブラックメタリック)
BARCELONA RED METALLIC(バルセロナレッドメタリック)
QUICKSAND(クイックサンド)
INFERNO(インフェルノ)
CEMENT(セメント)
CAVALRY BLUE(キャバルリーブルー)
2018年モデルでBLACK(ブラック)がMIDNIGHT BLACK METALLICに変更され、新色としてCAVALRY BLUEが追加されています。オフロードでも良く映える美しいカラーです。
キャバルリーブルーはオフロード色の強い魅力的なボディカラー
トヨタ タコマの価格は日本円で約270万円 国内ディラーでサービスを受けられないため維持費は高め
トヨタ タコマの価格はどれくらいなのか、値段相場も購入希望者としては気になるところでしょう。グレード別にタコマの値段をまとめました(1ドル=107円計算の場合)。
トヨタ タコマは6グレード展開のため価格幅も広めとなっており、最も安価なSRと最もグレードの高いTDRプロとでは約175万円の差があります。
日本国内の中古車市場でも人気のトヨタ タコマですが、走行距離不明とされて売られていることも多いため、車体の状態を把握しにくいことがあります。最安値の車を狙う場合は特に慎重に状態を見極める必要があります。
トヨタ タコマの自動車税は1ナンバーで登録した場合16,000円です。その他の維持費としては、車検代や保険料、ガソリン代、駐車場代などが加わります。
なお、並行輸入車の場合は国内のディーラーではサービスを受けられない可能性があることも頭に入れておきましょう。
トヨタ タコマは長く愛され続けるピックアップトラック
パッと目に付く個性的なフロントマスクが魅力のトヨタ タコマ。タンドラと比べると小さめなミドルサイズのピックアップトラックですが、そのコンパクトなシルエットもトヨタ タコマがロングセラーカーとして多くの人々に親しまれている所以のひとつとも言えるでしょう。ホイールやヘッドランプなど、自由に好みのカスタムを楽しむのもおすすめです。