カローラPHVとレビンPHVが北京モーターショーで発表
トヨタは2018北京モーターショーで、カローラとレビンのプラグインハイブリッドモデルを2019年までに、C-HRベースの電気自動車を2020年までに市場へ導入することを発表しました。
既に中国で販売されているカローラとレビンのハイブリッドモデルのスペックを確認しながら、プラグインハイブリッドモデルのスペックも一緒にチェックしていきましょう。
中国でトヨタ新型「レビン」が発売!ガソリンとハイブリッドの2種類のパワートレインで日本円で約185万円から
中国仕様の新型レビンが2019年5月21日に発売
トヨタ自動車中国部門から2019年5月21日、新型「レビン」が発売されました。日本ではレビンといえば「86」が有名なのは言うまでもありませんが、中国での新型「レビン」は「新型セダン」の扱いになります。
中国仕様の新型レビンはカローラセダンとデザインを刷新してスポーティなエクステリアに
中国でのレビンのデビューは2014年4月で、5年の時を経て2代目レビンとしてモデルチェンジを行いました。中国でのレビンは「カローラセダン」の兄弟車に位置づけられていますが、フロントのエクステリアやテールランプのデザインをカローラセダンとは異なるものとし、スポーティさを前面に出したデザインになっています。
中国仕様の新型レビンはガソリン車とハイブリッド車の2種類のパワートレインに
今回新しくなったレビンには「DCM」(車載通信システム)が標準装備されたことにより、24時間、年間を通してレビンユーザーを見守り、必要な時に必要なだけ、必要なときにサービスを提供する「トヨタコネクティッド」が全てのグレードに設定されています。
パワートレインは、これまで新型「レビン」はハイブリッド専用モデルと予想されていましたが、1.2Lのガソリンエンジンとハイブリッドの2種類の設定となっています。中国での価格は11万5,800元、日本円にして約185万円との発表がありました。
カローラPHVのエクステリア
2019年に中国で販売されるカローラPHV
カローラPHVは、中国で販売されているカローラ双撃(ハイブリッドモデル)をベースとしたプラグインハイブリッド車です。北京モーターショー2018で発表となり、2019年に中国市場へ導入されることが発表されています。
中国で販売されているカローラハイブリッド
ボディサイズは全長4,640mm、全幅1,780mm、全高1,460mm、ホイールベース2,700mmで、日本のカローラアクシオよりもひと回り大きいサイズになっています。
カローラ(中国仕様) | アクシオ(日本仕様) | |
---|---|---|
全長 | 4,640mm | 4,400mm |
全幅 | 1,780mm | 1,695mm |
全高 | 1,460mm | 1,460mm |
ホイールベース | 2,700mm | 2,600mm |
特に大きな違いはボディ幅で、日本では5ナンバーサイズの1,695mmですが、中国仕様のカローラは1,780mmもあります。また、ホイールベースも違っていて、アクシオではBプラットフォームを使用していますが、中国仕様のカローラでは、新MCプラットフォームを使っています。
搭載しているエンジンは、2ZR-FXEの直列4気筒1.8Lエンジンで、日本ではプリウスPHVに搭載されているエンジンです。駆動方式は前輪駆動、トランスミッションはCVTを搭載しています。
レビンPHVのエクステリア
北京モーターショー2018でワールドプレミアされたレビンPHV 導入時期はカローラPHVと同じ2019年
レビンといえば、2000年までトヨタが販売していた「カローラレビン」を思い起こす人が多いですが、中国市場では2014年にカローラセダンの兄弟車として復活しています。2016年にはターボモデルを追加するほど人気のある車種です。
中国で販売されているレビンハイブリッド
全長は4,640mm、全幅1,780mm、全高1,460mm、ホイールベース2,700mmのカローラと同様のサイズで、違いはフロントフェイスとホイールデザイン、レビンはハイブリッド専用モデルだということです。
全長 | 4,640mm |
全幅 | 1,780mm |
全高 | 1,435mm |
ホイールベース | 2,700mm |
レビンHEVは、中国国内で完全生産されたモデルで、ボディからエンジンに至るまですべて中国内の工場で生産されています。EVでの走行距離は50km以上を目指していて、往復50km以内の移動距離ならガソリンをほとんど使わずに移動することができます。
C-HRベースの電気自動車も2020年に導入する予定
北京モーターショー2018ではC-HRベースのEVも発表された
カローラPHVとレビンPHVのほかにも、2020年にはクロスオーバーSUVのC-HRをベースとしたEVを市場投入することを発表していて、広汽トヨタの「C-HR」と一汽トヨタの「IZOA」に導入される予定です。
C-HRがベースなので、ボディサイズは全長4,360mm、全幅1,795mm、全高1,550mm、ホイールベースは2,640mmで、プラットフォームにはTNGAを採用しています。
トヨタは中国で2020年までに10車種の新しい電動車を追加予定
トヨタ自動車は中国で2020年までに新しい電動車(PHV・EVなど)を10車種追加する計画だと2018年北京モーターショーで発表しています。
2019年に市場投入予定のカローラPHV、レビンPHVを皮切りに2020年にはC-HRのEVモデルと、電動車を増やしていく計画です。
日本と比べて人口がかなり多い中国は、単純に人が多いので乗る車の数も日本とは大違いです。車の数が多いと排出ガスも多く環境問題になっているので、中国では電動車の数を増やそうとしている最中です。EV走行ができるプラグインハイブリッド車や電気自動車が増えることで、排出ガスも減っていくのでカローラPHVやレビンPHVは期待したい車です。