タイタンとはどんなクルマ?歴史やボディサイズや販売価格など日産の海外専売フルサイズピックアップトラック
日産 タイタンとは、北米の日産自動車で生産・販売されているフルサイズのピックアップトラックです。現在、北米日産で販売されているアルマーダは日産 タイタンのSUV版にあたります。
日産 タイタンのボディサイズやエンジン、内装、燃費などのスペックから、気になる新車価格について紹介していきます。日産タイタンだけでなく、ピックアップトラック購入希望者はぜひチェックしてみてください。
日産タイタンが2019年9月26日に改良新型を公開!
日産の米国部門が、2019年9月26日に2020年型タイタンを初公開することを明らかにしました。
パワートレインは5.6リッターV型8気筒ガソリンエンジン、トランスミッションに7速ATを組み合わせます。最大出力は390hp、最大トルクは55.5kgmに到達。レッドエンブレムを有したオフロードモデル「PRO-4X」が新設定されるとのことです。
日産のフルサイズピックアップトラック 新型「タイタン」の開発車両が目撃
日産が北米で展開しているフルサイズピックアップトラックの新型「タイタン」の開発車両が目撃されています。フロントとリヤにカモフラージュがされていることから、変更はフェイスリフトレベルではないかと考えられます。パワートレインの変更はなく、現行モデルと同じ5.6L V型8気筒NAエンジンが搭載されると思われます。
フロントマスクは厚いカモフラージュで覆われていますが、グリルデザインは日産らしくVモーショングリルが採用されると予想でき、LEDデイタイムランニングライトをコの字に配置し、LEDヘッドライトは2段構成になるのではないかと考えます。
リヤもかなり厚めのカモフラージュで隠されていますが、テールランプに細かい変更があるようです。
インテリアではインフォテインメントスクリーンに新しいデザインが採用されていて、現行モデルに比べ、ディスプレイが大幅に大きくなっています。
エアコンやオーディオ類のスイッチがシンプルに整列し、複雑化せずにシンプルなレイアウトで、使いやすそうです。
発表は2019年末ではないかと噂されていますが、今後も新しい情報が入ってくると思われるので、わかり次第お伝えしていきます。
日産タイタンにカスタマイズモデル「アルティメット・パーク・タイタン」が誕生!
日産タイタンにカスタマイズモデル「アルティメット・パーク・タイタン」が誕生
北米日産が、タイタンのカスタマイズモデルである「アルティメット・パーク・タイタン」を2019年5月17日に発表しました。米国は、グランドキャニオン国立公園100周年記念として、「アルティメット・パーク・タイタン」を国立公園の維持管理を行っている団体に寄付するとしています。
「アルティメット・パーク・タイタン」は2代目タイタンの「タイタンXD」の派生車種になり、XDと同じ0.5トン仕様になり、とてつもなく広いグランドキャニオン国立公園で自然を相手に活動するために、究極のオフロード仕様としてカスタマイズされました。
76mmのリフトアップがされたサスペンション、エアサス、オフロードタイヤは35インチと大径のものを装着しています。
米国は「アルティメット・パーク・タイタン」を100周年を記念したグランドキャニオン国立公園の管理維持団体に寄付する
スペアタイヤはルーフマウントへ、格納式テントが荷台の上に設置され、さらに牽引されるトレーラーにもテントを備えるなど、カスタマイズが冒険仕様となっています。
パワートレイン | 5.6L V型8気筒ガソリンエンジン |
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最高出力 | 390hp |
最大トルク | 55.5kgm |
トランスミッション | 7速AT |
日産 タイタンの初代から現行モデルに至るまでの経緯
タイタンは日産自動車が初めて販売したフルサイズピックアップトラックです。他社の同クラスモデルの対抗馬としては、トヨタのタンドラが挙げられます。
日産 タイタンの由来は、ギリシャ神話やローマ神話に登場する巨人族の神「タイタン」です。力強さや大きさをイメージして名付けられました。なお、マツダからも同名の中型トラックが販売されています。
初代日産 タイタン(A60型)はアメリカンサイズのピックアップトラックで登場
2003年にフルサイズピックアップトラックとして登場した初代タイタン
初代モデルのA60型日産 タイタンは2003年に登場しました。キャビンの種類はクルーキャブとキングキャブの2つです。その大きなボディサイズと排気量で、ビッグ3に匹敵するフルサイズピックアップトラックとして販売されました。
日産 タイタンのキングキャブに採用されている観音開きのドアも大きな特徴のひとつで、乗降のしやすさが高く評価されました。2004年には北米カー・オブ・ザ・イヤーのトラック部門に入賞しています。
2代目日産 タイタン(H61型)からシングルキャブを追加
2015年に登場した現行モデルの2代目タイタン
2代目のH61型日産 タイタンは2015年に発表され、現在も生産・販売が続けられている現行モデルです。
日産 タイタンの初代モデルのキャビンはクルーキャブとキングキャブのみでしたが、2代目からはシングルキャブが新バージョンとして追加されています。
日産タイタン最大の特徴は日本車にはないビッグボディとタフな内装
全長6m アメリカンサイズの大迫力ボディ
全長約6mの日産 タイタンのパワフルなボディは人々の目を釘付けにします。
ワイルドで存在感のあるフロントマスクは見るものを圧倒する
日産 タイタンのフロントマスクはグリルの存在感が強いデザインで、車名の通りワイルドで力強さが感じられます。
高い走破性で悪路走行も難なくこなす
急な坂道や岩場などの悪路でも、普通の道路を走行するかのようにスムーズに進んでいきます。
シンプルで使いやすい内装 イメージピッタリのタフなデザイン
実用的でタフなイメージのインテリアは日産 タイタンにぴったりのデザインです。
リヤシートも十分な広さを確保 センターコンソールの下にはエアコンも完備
内装は落ち着いた雰囲気で、リアシートも十分なスペースが確保されています。
日産タイタンは全長6mに迫る堂々としたボディサイズ
日産 タイタンのサイズは全長5,793mm、全幅2,019mm、高さが1,915mmと車内空間は広々としています。ホイールベースは3,550mmです。シートはシングルキャブの場合が3席、キングキャブとクルーキャブが6席となっています。
エンジンは5.6L DOHC 32バルブV8エンジン搭載、最大出力は390hp/ 5,800 RPM、最大トルクは394lb-ft/4,000 RPM、牽引力は1,610~1,950lbs(4263~4417kg)、最大積載量は1,610~1,950lbs(730~884kg)です。
カタログ上での燃費は市街地で6.4km/L、高速道路で8.9km/Lとなっています。高速道路の走行中でも安定性に優れており、快適なドライブが楽しめます。
タイヤ空気圧監視システム(TPMS)や車両ダイナミックコントロール(VDC)などの安全装備やセキュリティシステムも充実しています。
タイタンのボディカラーは全15色で海外の主要ピックアップトラックと比較すると多彩なバリエーションが特徴
日産 タイタンのボディカラーは全部で15展開と、バリエーションが豊富となっています。
MAGNETIC BLACK
BRILLIANT SILVER
SOLAR FLARE YELLOW
CAYENNE RED
JAVA METALLIC
DEEP BLUE PEARL
PEARL WHITE
FORGED COPPER
MAGNETIC BLACK (モノトーン)
GUN METALLIC (モノトーン)
CAYENNE RED (モノトーン)
JAVA METALLIC(モノトーン)
DEEP BLUE PEARL(モノトーン)
PEARL WHITE (モノトーン)
GLACIER WHITE
日産 タイタンの新車価格はシングルキャブ約322万円・キングキャブ約354万円・クルーキャブ約383万円
2018年モデルの日産 タイタンの新車価格を、シングルキャブ・キングキャブ・クルーキャブのバージョンごとに見てみましょう。なお、今回は1ドル107円として日本円での相場を計算しています。
シングルキャブS | $30,030(約322万円) |
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シングルキャブSV | $33,360(約358万円) |
キングキャブS | $33,000(約354万円) |
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キングキャブSV | $36,380(約390万円) |
キングキャブPRO-4X | $43,740(約469万円) |
クルーキャブS | $35,680(約383万円) |
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クルーキャブSV | $38,820(約416万円) |
クルーキャブSV ミッドナイトエディション | $42,065(約451万円) |
クルーキャブPRO-4X | $45,920(約493万円) |
クルーキャブSL | $47,280(約507万円) |
クルーキャブSL ミッドナイトエディション | $48,530(約521万円) |
クルーキャブ プラチナムリザーブ | $53,210(約571万円) |
日産 タイタンの中でも最安値となるのがシングルキャブSの$30,030(約322万円)です。それに対し、最も高いのがクルーキャブのプラチナムリザーブで$53,210(約571万円)と、日産 タイタンという同じ車種でもグレード次第で250万近くの差額があります。
タイタンは日産が誇るロングセラーカー
日産初のフルサイズピックアップトラックとして登場したタイタンは、2003年以来、現在も販売が続けられているロングセラーカーです。
広大な土地が広がる米国と比べ、ピックアップトラックは日本では馴染みが薄いクルマでした。しかし、2017年にはトヨタ ハイラックスが復活したりと、近年では国内においてもピックアップトラックブームの兆しが見え始めています。このブームは今しばらく続いていくことでしょう。