インフィニティが販売する全車種を一覧で紹介 日本展開を期待するかっこいい車種が勢ぞろい
インフィニティとは日産が海外展開する高級自動車ブランドです。その成り立ちは1989年11月にアメリカ市場でスタートしたのが始まりで、今では欧州市場、中国・台湾・韓国などのアジア市場、ロシア市場、オーストラリア市場など全世界40か国以上展開しています。
インフィニティは日本で馴染みのない名前かもしれませんが、2代目フーガは「Q70」だったり、12代目スカイラインセダンが「Q50」だったり、日本にもインフィニティと同じ車種が販売されています。
海外展開する日産の高級ブランド「インフィニティ」の全車種を紹介します。日本に導入しい魅力的なかっこいい車種ばかりなのでぜひチェックしてください。
インフィニティの歴史は1989年11月8日のアメリカ市場から始まる
インフィニティのエンブレムは日本の富士山をイメージ
日産が海外展開する高級自動車ブランド「インフィニティ」はアメリカ市場へ向けた高級自動車ブランドとして誕生しました。
エンブレムは日本の富士山をイメージした三角形が特徴で「無限の彼方へと向かう開けた道」を意味しています。
車種名 | ボディタイプ | 販売価格 | 生産国 |
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Q30 | ハッチバック | 21,300ポンド(日本円で約3,044,200円) | イギリス |
Q50 | セダン | 35,550USドル(日本円で約3,933,400円) | 日本/中国 |
Q60 | クーペ | 40,750USドル(日本円で約4,508,800円) | 日本 |
Q70/Q70L | セダン | 50,300USドル(日本円で約5,565,400円) | 日本 |
QX30 | SUV | 30,150USドル(日本円で約3,335,800円) | イギリス |
QX50 | SUV | 36,550USドル(日本円で約4,043,900円) | メキシコ |
QX60 | SUV | 44,250USドル(日本円で約4,895,900円) | アメリカ |
QX80 | SUV | 65,400USドル(日本円で約7,236,000円) | 日本 |
ESQ | SUV | 180,800元(日本円で約2,961,700円) | 日本 |
現在販売中の車種はハッチバックが1車種、セダンが2車種、クーペが1車種、SUVが5車種販売しています。車名のQがハッチバックとセダンとクーペ、QXがSUVを意味していて、車名の横の数字が車格を意味しています。
また日本で生産して海外に輸出している車種が多いのも特徴です。
インフィニティQ30はメルセデスAクラスをベースにしたコンパクトハッチバック
コンパクトハッチバックのQ30はインフィニティの入門モデル
インフィニティQ30は最小クラスのハッチバックで、アメリカ市場では販売されず、欧州市場やアジア市場をターゲットにしています。
2015年から販売されたQ30はインフィニティの導入モデルでもあるため販売価格は中国市場限定のESQを除き最も安い21,300ポンド(日本円で約3,044,200円)からになっています。
日産はメルセデス・ベンツと技術提携していて、Aクラスをベース車両にして開発されたことからエクステリアやインテリア、骨格もAクラスを踏襲した設計で、完成度の高いコンパクトハッチです。
全長 | 4,425mm |
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全幅 | 1,805mm |
全高 | 1,475mm |
ホイールベース | 2,700mm |
販売価格 | 21,300ポンド(日本円で約3,044,200円) |
インフィニティQ50は日本でも高級スポーツセダンのスカイラインで販売中
日本では名車スカイラインの名を受け継ぐQ50
インフィニティQ50は日本でも12代目のV37スカイラインとして販売する高級スポーツセダンです。日本で販売するスカイラインのエンブレムも日産からインフィニティに変更されています。
流れるような流線形のボディが特徴でシンプルながら高級感を感じる佇まいは日産の高級ブランド「インフィニティ」を体現するような代表的なモデルです。本革を贅沢に使ったインテリアでドライバー満足度の高いモデルです。
全長 | 4,785mm |
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全幅 | 1,825mm |
全高 | 1,445mm |
ホイールベース | 2,850mm |
販売価格 | 35,550USドル(日本円で約3,933,400円) |
インフィニティQ60は唯一の2ドアクーペモデルで日本ではスカイラインクーペとして販売
2ドアスポーツクーペのQ60はかつて日本でもスカイラインクーペとして販売
インフィニティQ60は全モデルで唯一の2ドアスポーツクーペです。前身モデルのインフィニティGは2015年に生産終了し、後継モデルとしてインフィニティQ60が2016年に誕生しました。
日本でも4代目スカイラインクーペ(2016年に販売終了)がインフィニティQ60で、曲線を使った丸みのあるボディラインが人気の車種でした。
3LのV6ツインターボエンジンは最高出力400hpを発揮、7速ATでスムーズな加速を実現するハイパワーマシンです。
スポーツクーペですが内装にもこだわり高級感を十分感じられるモデルです。
全長 | 4,690mm |
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全幅 | 2,052mm |
全高 | 1,390mm |
ホイールベース | 2,850mm |
販売価格 | 40,750USドル(日本円で約4,508,800円) |
インフィニティQ70/Q70Lは日本でフーガ・シーマとして販売するインフィニティのフラッグシップセダン
日本ではセドリック・グロリアの後継車種フーガとして販売するQ70
インフィニティのフラッグシップセダンがQ70で日本では2代目フーガとして販売、ロングホイールのQ70Lは日産のフラッグシップセダンの5代目シーマとして販売しています。
シーマは日産のエンブレムを採用していますが、フーガはインフィニティのエンブレムを採用しているのが特徴です。
日産ではスカイライン・フーガ・シーマ、そして後述するジューク・スカイラインクロスオーバーの5車種をインフィニティブランドの兄弟車として販売しています。
全長 | 4,945mm(L:5,130mm) |
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全幅 | 1,845mm |
全高 | 1,510mm |
ホイールベース | 2,900mm(L:3,050mm) |
販売価格 | 50,300USドル(日本円で約5,565,400円) |
インフィニティQX30はハッチバックのQ30をベースに車高を上げたクロスオーバーSUV
QX30は日本でも流行している全高の低いクーペスタイルのSUV
インフィニティQX30はコンパクトハッチバックのQ30と同じく技術提携しているメルセデス・ベンツのAクラスをベースにしたSUVです。インフィニティQ30のボディを流用していて、Q30の車高を上げクロスオーバーSUVに仕立てたのがQX30です。
エクステリアやインテリアもAクラスを踏襲しているため質感高いオシャレな車内空間になっています。パワートレインはダイムラー製2.0Lターボエンジンと2.2Lディーゼルターボエンジンの2種類を用意しています。
全長 | 4,425mm |
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全幅 | 1,815mm |
全高 | 1,510mm |
ホイールベース | 2,700mm |
販売価格 | 30,150USドル(日本円で約3,335,800円) |
インフィニティQX50の先代モデルはスカイラインクロスオーバーとして日本でも販売
スカイラインクロスオーバーとして販売したQX50は日本市場復活が望まれる
インフィニティQX50は日産のスカイラインクロスオーバー(2016年に販売終了)として販売していたモデルで、2018年にフルモデルチェンジした2代目からは海外専売車種になっています。
エントリーSUVのQX30の次にあたる車格で、日本でも乗りやすいボディサイズや購入しやすい販売価格が魅力です。
日本には未導入の量産型可変圧縮比エンジン「VCターボ」を搭載した初めてのモデルで、インフィニティの最新技術を集めた贅沢なSUVです。
なおQX30が搭載する日産の新型エンジンのVCターボは、欧州をはじめ日本にも導入予定なので楽しみにしましょう。
全長 | 4,695mm |
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全幅 | 1,900mm |
全高 | 1,680mm |
ホイールベース | 2,800mm |
販売価格 | 36,550USドル(日本円で約4,043,900円) |
インフィニティQX60はインフィニティ初の3列仕様を採用したラグジュアリーSUV
3列シートを採用した初めてインフィニティモデルがQX60
インフィニティQX60はミドルシップSUVに位置する高級クロスオーバーです。以前インフィニティにあったQX70が廃止され、後継モデルの位置付けにもなっていて、走破性とラグジュアリーのバランスが取れたモデルです。
インフィニティで初めて3列7人乗り仕様を設定した車なのでファミリー世代からも支持されています。インフィニティのフラッグシップSUVのQX80はRV寄りの性能なので、使いやすさで言えばインフィニティでラインナップするSUVでも最高級の車格を持っています。
次期QX60のコンセプトカーとして2020年9月25日にはQX60モノグラフを世界初公開、細部では日本の伝統をプラスしながら、エレガントで力強くデザインされています。日本では発売しない予定ですが、北米では2021年秋に発売するとしています。
全長 | 5,085mm |
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全幅 | 1,960mm |
全高 | 1,720mm |
ホイールベース | 2,900mm |
販売価格 | 44,250USドル(日本円で約4,895,900円) |
インフィニティQX80はフラッグシップSUVの名に恥じないフルサイズSUV
QX80はフレーム構造を持つ本格的クロスカントリーモデル
インフィニティのフラッグシップSUVがQX80です。
ボディサイズはインフィニティ最大で、全長5m、全幅も2m、ホイールサイズは標準で22インチを装備する圧巻の佇まいです。フルサイズSUVになるため日本では扱いが難しいサイズかもしれません。
ランドクルーザーやパジェロなどにも採用するラダーフレーム構造で、悪路にも強いのが魅力です。
フラッグシップSUVらしく安全装備や快適装備をあますことなく採用しているため、販売価格もインフィニティが販売する車種の中で一番高額な65,400USドル(日本円で約7,236,000円)からになっています。
全長 | 5,340mm |
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全幅 | 2,030mm |
全高 | 1,925mm |
ホイールベース | 3,075mm |
販売価格 | 65,400USドル(日本円で約7,236,000円) |
インフィニティESQは日本でも販売するジュークと兄弟関係にある中国市場専売コンパクトSUV
中国専売車種のESQは日本でも販売するコンパクトSUVのジュークがベース
インフィニティESQはラインナップの中では異色の中国市場で専売するコンパクトSUVです。
日本でも販売する個性的なSUVのジュークと兄弟関係にあり、エクステリアはフロントグリルやフォグランプなどを除きジュークとほぼ同じになっています。
販売価格はインフィニティブランドでは最も安い180,800元(日本円で約2,961,700円)からで300万円をきる価格はESQだけです。
ボディカラーはホワイト系とレッド系の2色で、2つのグレードで展開しています。
全長 | 4,170mm |
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全幅 | 1,770mm |
全高 | 1,570mm |
ホイールベース | 2,530mm |
販売価格 | 180,800元(日本円で約2,961,700円) |
2020年にはSUVクーペのインフィニティQX55が発売予定!
2020年発売予定のクーペSUV「インフィニティQX55」 流麗がルーフライン
2019年11月4日、インフィニティは新型モデルのSUVクーペ「QX55」のティザー画像を公開しました。QX50が38,275ドル(日本円で約420万円)のため、価格設定はそれ以上となるでしょう。
QX55の生産は2020年の11月からスタートする可能性が高く、ライバル車種はBMW X4やメルセデスベンツ GLCクーペなど。最高出力268ps、最大トルク380Nmを発生する2.0L直列4気筒ターボチャージャーエンジンにトランスミッションCVTを組み合わせると考えられ、駆動方式は前輪駆動と4WDが用意されるとのことです。
COBBY本記事では、続報が入り次第、QX55に関しても解説していきます。
ゼドロ モータースがインフィニティG37をベースにしたスーパーカー「ノートリアス」を発表
ノートリアス フロントバイパーやリアディフューザーを備えておりG37の面影はほとんどない
インフィニティが開発・製造したわけではありませんが、世界的にはインフィニティの車をベースに、スーパーカーを製作した例もあります。
2019年のドバイモーターショーには、レバノンに本拠地を構える自動車メーカーZedro MotorsがインフィニティG37(日本でのスカイラインV36型)をベースにしたスーパーカー「Notorious(ノートリアス)」を発表しています。
ヘッドライトやテールライトもオーナーの好みでカスタム可能
ノートリアスは、インフィニティG37と同様のV型6気筒ツインターボエンジンを搭載していますが、最高出力1250PSという驚きのエンジンチューニングを実行。最高グレードは0-100km/h加速3.4秒という驚異的な速さを誇ります。
ノートリアスの価格は約700万円で、限定100台の販売です。1億円越えが珍しくないスーパーカー市場においては、価格設定も好意的かつ驚きを持って受け入れられました。
日本に本格導入する日も近い?日産のインフィニティは無限の可能性がある
インフィニティはアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界40か国以上で展開していますが、日本には本格導入さえていません。トヨタの高級海外ブランド「レクサス」が2005年に日本で展開を始めたときには日産のインフィニティも日本上陸するのではないかという話もありましたが、未だに公式アナウンスはありません。
日産は2018年にフルモデルチェンジした車種がゼロ、2019年もフルモデルチェンジする車種は少ない見通しです。また2018年にはウイングロードを廃止してステーションワゴン市場を撤退、「日本を軽視している」という意見もあるほどです。
海外で展開するインフィニティを日本に導入すれば日産の車種も増え、日産の評価も回復するかもしれません。インフィニティの車種はどれもかっこ良いため、導入すれば人気になることは間違いないでしょう。