インドネシアで販売しているリヴィナがモデルチェンジ!エクスパンダーをベースとしVモーショングリルを取り入れた
日産がインドネシアで発売するリヴィナがフルモデルチェンジして2代目となります。ベースモデルは三菱のエクスパンダーで、日産のアイコンであるVモーショングリルを採用していますが、キリッとした細いポジションランプやバンパーに装着された大きいヘッドライトはエクスパンダーの面影が感じ取れます。
ボディタイプはSUV寄りのMPVで、後部ドアはヒンジになっています。セカンドシートはベンチシートの3人がけ、サードシートは小さめの2人がけになっていて、全部で7人乗車することができます。搭載エンジンは三菱の1.5Lエンジンとなるなど、ファミリーユースに強い車です。
ではさっそく、インドネシアで行われた日産リヴィナのモデルチェンジ後のエクステリアやインテリア、搭載エンジンや価格帯などをチェックしてみましょう。
日産リヴィナのエクステリアはアグレッシブさを取り入れたVモーショングリルを採用
日産のリヴィナはラフェスタに似たスタイルからSUV寄りのMPVになりVモーショングリルを採用した
インドネシアなどの地域で販売されている日産のリヴィナは、フルモデルチェンジされ2代目となります。初代モデルはラフェスタに似たスタイリングをしていましたが、次世代リヴィナはVモーショングリルを取り入れてアグレッシブさを持つ顔になりました。
三菱のエクスパンダーをベースとしていて、Vモーショングリルを採用していますがどこかダイナミックシールドの面影があります。ブーメラン型になったデイタイムランニングライトや大型のヘッドライト、バンパー下部にはフォグランプが装着されています。
ボディサイズは全長4,510mm・全幅1,750mm・全高1,700mmの3ナンバーサイズで、初代デュアリスくらいのサイズ感です。エクスパンダーをベースとしているため最低地上高も205mm確保していると考えられ、デコボコ道や水たまりでも走破は容易いでしょう。
全長 | 4,510mm |
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全幅 | 1,750mm |
全高 | 1,700mm |
ホイールベース | 2,775mm |
最低地上高 | 205mm |
サイドビューはドアハンドルに沿ってプレスされたラインが特徴的である
リヴィナのサイドビューはプレスされたラインが特徴的で、躍動感のある印象を与えてくれます。サイドミラーにはウインカーが装着されているため、ボディ側に装着されるサイドターンランプはありません。サイドシルとアウタードアハンドルにはメッキ加飾が行われていて、豪華さもあります。
装着されているアルミホイールは16インチで、シルバーとブラックに塗り分けられています。穴数は5つあり、メインの5本スポークとシルバーとブラックに塗り分けた、5本のスポークを組み合わせたデザインとなっています。
リアビューも力強いデザインになっていて、テールランプはブラックアクセントが加えられたデザイン
リヴィナのリアビューは、エクスパンダーと同様のSUVルックのMPVらしく力強いデザインになっていて、L字型のテールランプが装着されています。テールランプの中心部分は赤いランプがシャープにデザインされていてスタイリッシュです。マフラーエンド付近のバンパーも加飾が施されていて頼りがいのある見た目です。
2代目リヴィナのインテリアは7人乗りのミニバンスタイルでありブラックシートを標準装備
日産リヴィナの内装はブラックに統一されたシックな装いで高級感がある
リヴィナの内装はブラックのインテリアカラーに統一されていて、ダッシュボードパネルやドアの内側には合皮のパッドが装着されているため、柔らかい手触りになっています。センターコンソールには7インチのインフォメーションディスプレイが装着され、Apple CarPlayやAndroid Autoも搭載しています。
乗車人数は7人乗りで、2:3:2のレイアウトになっています。サードシートは荷室とフラットになるように格納できて、5人乗りレイアウトにすることもできます。サードシートは足元空間が狭いため、大人では少しきついと感じます。
天井に後部座席へ向けた送風口が4つ備わっているため、後ろに座っていても快適に過ごせると感じます。クォーターウィンドウ付近にはシガーソケットが装備されていて、荷室側で使う時などに便利です。センターコンソールの配置は上からインフォメーションディスプレイ、エアコン送風口とハザードスイッチ、丸いエアコンコントローラー、そして小物入れになっています。小物入れにはシガーソケットもついているため、スマホの充電がしやすい設計です。
メーターの配色もブラック基調になっていて左がエンジン回転数、右が速度計、真ん中にはインフォメーションディスプレイの配置になっている
メーターはブラックパネルに白い針が使われていて視認性も高いデザインです。一般的な2眼メーターになっていて、中央にはインフォメーションディスプレイが設置されています。タコメーターのレッドゾーンは6,500rpmで、速度計は200km/hまで表示されています。
インフォメーションディスプレイには、入っているシフトとオドメーター、水温計にガソリン残量計があります。給油口の位置は左を向いているため、助手席側にあるのが分かります。
新型リヴィナに搭載されているエンジンは三菱の1.5L MIVECガソリンエンジンで5速MTか4速ATと組み合わせる
日産が販売するリヴィナには三菱のMIVECエンジンが搭載されていてエクスパンダーをベース車種としていることがわかる
新型リヴィナには三菱の1.5L MIVECエンジンが搭載されていて、エンジンは1種類のみのラインナップです。最高出力は104PS、最大トルクは141Nmで、コンパクトカーに搭載される一般的なエンジンを積んでいます。日本仕様のコルトやランサーに搭載されていたエンジンです。
型式 | 4A91 |
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種類 | 直列4気筒自然吸気 |
排気量 | 1,499cc |
最高出力 | 104PS/6,000rpm |
最大トルク | 141Nm/4,000rpm |
搭載されているトランスミッションは、5速マニュアルと4速オートマで力強く走ることができるマニュアルと、運転が楽なオートマを選ぶ楽しみがあります。
新しいリヴィナの価格帯は2億ルピアで日本円では157万円付近となり、安全装備にはヒルスタートアシストなどが装備
2代目となる新型リヴィナの価格帯は、インドネシアで使われている通貨単位のルピアで198.8百万ルピアから261.9百万ルピアの間になっています。現地の平均年収は45.6百万ルピアといわれているので、高級車の部類に入ると考えます。
リヴィナの価格帯 1ルピア:0.0079円(2019年時点)
- Eグレード MT:198.8百万ルピア(約156万円)
- ELグレード MT:223百万ルピア(約176万円)
- ELグレード AT:233百万ルピア(約176万円)
- VEグレード AT:249.9百万ルピア(約197万円)
- VLグレード AT:261.9百万ルピア(約206万円)
ベースグレードや標準グレードには、MTまたはATのトランスミッションが用意されていますが、上位グレードのVEやVLではオートマのみが設定されているのが分かります。安全装備にはデュアルSRSエアバッグのほか、ヒルスタートアシスト(HSA)やビークルダイナミックコントロール(VDC)が搭載されています。
海外戦略車のリヴィナのモデルチェンジ遍歴
リヴィナは日産が販売する海外向けのコンパクトカーで、日産の世界戦略車です。2007年4月の上海モーターショーに出展され、リヴィナジェニスをベースとするモデルです。2代目リヴィナは三菱からOEM供給を受けることになります。
リヴィナ 初代 L10型/2007年~2020年
2007年10月、台湾と南アフリカでリヴィナの販売を開始します。
2008年1月にはインドネシアでの展開が始まり、同年4月、「リヴィナ C-Gear」を発表。内装をブラック基調としたスポーツタイプモデルで、4速ATと5速MTの設定があります。
2021年に1月には大和試乗での販売が終了します。
リヴィナ 2代目 ND1W型/2019年~
2019年2月、三菱のエクスパンダーのOEMを受け、3列シートの新型リヴィナを日産モーターインドネシアが発表。フロントマスクは「Vモーション」を取り入れ、日産らしい顔に。
2022年9月、新型リヴィナをフィリピンで発表されました。
リヴィナのモデル | 販売年表 |
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初代 L10型 | 2007年~2020年 |
2代目 ND1W型 | 2019年~ |
日産リヴィナは三菱のエクスパンダーをベースとしたSUVルックのワゴンで日本仕様発売の可能性は無いだろう
日産がインドネシアで販売するリヴィナは、三菱のエクスパンダーをベースとしたSUVルックのMPVで、サードシートを格納すれば5人乗りのワゴンとなる優れものです。エクステリアには日産の象徴であるVモーショングリルを採用していますが、どこかダイナミックシールドを思わせる顔つきや、ガッシリとしたリアビューなどエクスパンダーの魅力もあるモデルです。
価格帯は2億ルピアからで日本円では156万円となります。グレードはベースのほかに標準・上級・最上級の4種類用意されています。ボディサイズは4.500mm×1.750mm×1.695mmの3ナンバーサイズで、日本仕様のデュアリスに似たサイズ感を持っています。
搭載エンジンはエクスパンダーにも搭載されているMIVECエンジンで、排気量は1.5Lの最高出力は104PS、最大トルクは141Nm発揮します。エクスパンダーの最低地上高は205mmですので、悪路でも安心して走ることができると考えます。
新型リヴィナはインドネシアを中心として販売し、日本でも人気が出そうなサイズ感ですが日本仕様の発売は残念ながらないと予想しています。