北米専用SUV「パスポート」が新型モデルとなって16年振りに復活
ホンダの米国法人であるアメリカン・ホンダ・モーターは「ロサンゼルスモーターショー2018」のプレビューイベントで、ミドルサイズのSUV「Passport(パスポート)」の新型モデルを世界初披露しました。
CR‐Vとパイロットの間のランク付けとなる「パスポート」は、1994年から2002年までの期間中、いすゞのSUVロデオからOEM供給を受ける形で、北米市場専用車として販売されていました。
HR‐V(日本名:ヴェゼル)、CR‐V、パイロットに続いて、ホンダが北米市場に投入するSUVの第4のラインナップとなるパスポートは、スポーツ・EX‐L・ツーリング・エリートの4グレードで展開します。約16年振りに車名が復活するホンダ期待のSUV「パスポート」の最新情報をお届けします。
パスポートの新型モデルは2025年春頃登場予定
四角いヘッドライトが特徴的なパスポートの2026年モデル
パスポートが4代目モデルとして2025年春頃にモデルチェンジ。
ボディサイズは全長4,841mm×全幅2,019mm×全高1,857mmで、ホイールベースは3代目モデルと比較し71mm延長することで走行安定性を向上。
四角いヘッドライトと、ライト周りをぐるりと囲むデイタイムランニングライトが特徴的です。
最高出力285psを発揮する3.5LのV型6気筒ガソリンエンジンのみ設定し、10速のオートマチックトランスミッションを組み合わせることで、オンロードから荒れたオフロードまで幅広い路面を走破。
販売地域は北米で、日本市場での販売予定はありません。
パスポート2022年モデルを発表 3万7870ドルから4万5430ドル
パスポートは北米市場をメインに販売するホンダのミドルサイズSUV
パスポートの2022年モデルの特徴は、前と後ろのバンパー形状を変更したこと。
全ての車輪の駆動力配分を電子制御i-VTM4は2022年モデルも変わらず、本格的なオフローダーとして活躍するモデルです。
ドアパネルやシートステッチにオレンジカラーを採用することで、ラギット感が強調されたのも特徴で、内外装とも前モデルと比較すると、より精悍なイメージになっています。
新型パスポート2022年モデルの販売価格は3万7870ドルから4万5430ドルです。
新型パスポート第一号がラインオフされ2019年2月にアメリカで発売 販売価格は31,990ドル(日本円で約3,484,500円)から
ホンダの新型パスポートがラインオフされ、2019年2月に発売され、販売価格は31,990ドル(日本円で約3,484,500円)からになっています。アメリカで発売された新型パスポートは16年振りの車名復活となり、ロサンゼルスモーターショー2018でワールドプレミアされた時に日本でも大きな話題となりました。
2022年モデルも発売され、日本での復活も期待される新型パスポートですが、今の所ホンダ公式から日本導入のアナウンスはありません。しかし2018年はミドルサイズSUVのCR-Vが日本復活を果たし、トヨタのプリウスと競い合ったハイブリッドカーのインサイトも復活します。
そのためコンパクトSUVのヴェゼルとCR-Vの上のクラスにあたるパスポートが日本で復活する可能性もあると考えます。
16年振りに北米市場に復活するミドルサイズSUV「パスポート」はOEM供給を受けずにホンダが独自開発を行う
ロサンゼルスモーターショー2018で16年振りに復活したホンダ パスポート
パスポートはかつてホンダが北米市場で販売していたミドルサイズのSUVです。同車は、いすゞのSUV「ロデオ」からOEM供給を受ける形で、1994年から2002年にかけて生産されていました。
「ロサンゼルスモーターショー2018」のプレビューイベントで世界初披露されて、2019年初頭の発売が予定されるパスポートの新型モデルは、グローバル・ライトトラックプラットフォームを採用し、基本構造はピックアップトラックのリッジラインや大型SUVパイロットと同一とするホンダが独自開発を行う車両です。
16年振りに北米市場に復活する「パスポート」は、OEM供給を利用しないホンダオリジナルの新型モデルという事もあって注目度が高まっています。
新型「パスポート」のエクステリアはマットブラックのパンパーや20インチを超える大径ホイールを採用してSUVらしいタフネスさを追求
20インチのブラックホイールを装備したオフローダーらしいパワフルなスタイル
新型「パスポート」のエクステリアは、カラーリングだけではなくて立体感も印象的なマットブラックのバンパーやグリル、迫力と機能性の伴う20インチホイール等を採用する事で、SUVらしいタフネスさを追求します。
同車は、パイロットよりも最低地上高を高く設定する効果によって、起伏の激しい路面に対してのパワフルな走りを可能として、優れた走破性を実現させます。
新型「パスポート」は2列シート5人乗りミドルサイズSUVでトップクラスの広い室内空間を確保し床下にも収納スペースを設けて利便性を高める
2019年初頭に北米市場で販売された新型「パスポート」は、2列シート5人乗りのミドルサイズSUVでは、クラストップレベルの広い室内空間を確保します。
新型「パスポート」は、ホワイトレザーシートを採用して、モダンかつ洗練されたインテリア空間を完成させて、都市部をメインに走行するユーザーの購買意欲も刺激します。
同車は、床下にもワイドな収納スペースを設けて、セカンドシートを倒せば幅や尺のある荷物を積載可能とするなどして、日常のドライブシーンからキャンプシーンまでの利便性を高めます。
パスポートの最上級グレードである「エリート」は、ベンチレーション内蔵フロントシートやスマホのワイヤレス充電器などの装備を充実させて、利便性をさらに追求します。
新型「パスポート」は最高出力280馬力・最大トルク350Nmを超えるエンジンに9速オートマチックトランスミッションを組み合わせる
新型「パスポート」は専用販売される北米市場のライフスタイルや、車に対するニーズに合わせて、一般道でのストレスのない走りと、オフロードでのパワフルで走破性の優れた走りを両立させるために、3.5L直噴i-VTEC V型6気筒エンジンに9速オートマチックトランスミッションを組み合わせたパワートレインを採用します。
同車は、電子制御によって走行状況に適した駆動力を前後輪に配分できる四輪駆動システム「i-VTM4」を導入します。さらに、砂地・雪道等の路面状況に適した走行モードへの切り替えを可能とする「Intelligent Traction Management (インテリジェント・トラクション・マネージメント)」も設定して、様々な状況下においての優れた走破性と走行安定性を実現させます。
全長 | 4,839mm |
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全幅 | 1,996mm |
全高 | 1,819mm |
最低地上高 | 198mm(FF)、213mm(4WD) |
排気量 | 3,471cc |
最高出力 | 283ps/6,000rpm |
最大トルク | 355Nm/4,700rpm |
新型パスポートは北米市場でも評価の高い先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を搭載
2019年初頭に発売予定の新型パスポートは、北米市場でも評価の高い先進の運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を搭載して防げる事故は積極的に回避します。
米国市場では、2014年10月発売のCR‐Vより順次搭載される「ホンダセンシング」は、ミリ波レーダーや単眼カメラによって運転状況を把握して、走行車線から車がはみ出さないように運転を支援する路外逸脱抑制機能などをパッケージングする安全システムです。
新型「パスポート」はHonda Link等の最新のデバイスを搭載して運転中の爽快感と満足度を高める
新型「パスポート」は、最大で7台のモバイル機器の接続を可能とする4G LTE車載Wi‐Fiや、Honda Link等の最新デバイスを搭載する車両です。
同車は、盗難車両の現在地等を表示するHonda Linkを導入する事で防犯性やメンテナンス性能を強化します。また、フルカラーのデジタルメーターには車速やエンジンの回転数を表示させて、10基のスピーカーを搭載するオーディオシステムも装備させて、運転中の爽快感と満足度を高めます。
新型「パスポート」はアウトドア志向の強いユーザーのためにアクセサリーを多数用意
新型「パスポート」は、北米市場で割合的に多いアウトドア志向の強いユーザーのために、ルーフボックスやルーフラック等のアクセサリーを多数用意します。
同車は、ランニングボードやトレーラヒッチ等のアウトドアで役立つアクセサリーを装備する「アドベンチャー」と、アンダーボディスポイラーや20インチの専用ホイール等のアクセサリーを装備する「アーバン」の2種類のパッケージ設定も行います。
北米専用のSUV ホンダ・パスポートのモデルチェンジ遍歴
パスポートはホンダが北米市場専用で販売しているミドルサイズのSUVです。いすゞとの提携で、2代目までは北米仕様のロデオのOEM供給を受けていました。3代目からはホンダ自車開発となっています。
パスポート 初代 C58(1993年~1997年)
1993年、いすゞのロデオのOEMを受け、初代パスポートが誕生しました。2.6L直列4気筒エンジンを搭載したエントリーモデルの「DX」、3.2L V型6気筒エンジンを搭載した「LX」「EX」のラインナップでした。
パスポート 2代目 CK58/CM58/DM58(199年~2002年)
1997年、初代同様いすゞとの提携によって2代目に移行。
パスポート 3代目 YF7/8(2019年~)
2019年、ホンダの自車開発によって16年ぶりにパスポートが復活を果たし、2月から米国で販売を開始しました。2021年9月には2022年モデルを発表。クローム仕上げの「EX-L」、グロスブラック仕上げの「エリート」のグレードが設定されました。
パスポートのモデル | 販売年表 |
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初代 C58 | 1993年~1997年 |
2代目 CK58/CM58/DM58 | 1997年~2002年 |
3代目 YF7/8 | 2019年~ |
新型パスポートが登場すれば北米市場においてのホンダのSUVラインナップはさらに充実
ホンダR&Dアメリカが設計開発を担う新型「パスポート」が、2019年初頭に誕生すれば、同車はホンダにとっては北米市場に投入するSUVの第4のラインナップとなります。
CR‐Vとパイロットの間にランク付けとなる見込みの新型「パスポート」は、30歳代~40歳代のアクティブな男性をメインユーザーとして考えます。走行性能や安全性能が充実し、北米市場で高い評価を得ているホンダのSUVの販売は好調です。そのため、16年振りに復活する新型パスポートも同様の人気車となる事が予想されます。