トヨタ セコイアの歴史や価格から気になるスペックや維持費など
北米トヨタで製造されているトヨタ セコイアとは、ランドクルーザー200よりも大きなボディを持つフルサイズSUVです。
トヨタ セコイアは日本国内のトヨタでは販売されていないため、購入を検討している方の中には基本的なスペックや値段、維持費などの情報が気になるという方も多いことでしょう。
購入希望者なら知っておきたいトヨタ セコイアのボディサイズ、エンジン、実燃費などのスペックからエクステリア・インテリア、価格などを解説します。
セコイアが2022年にフルモデルチェンジ フルサイズSUVらしくラグジュアリーに進化
14年振りにモデルチェンジしたフルサイズSUVのセコイアは2022年北米市場で発売
海外専売車のフルサイズSUVセコイアが2022年1月25日にワールドプレミア。2022年夏頃に北米市場で発売。
セコイアは日本で販売されていませんが、並行輸入のカーショップを通して購入できるため、フルモデルチェンジした場合は日本でも話題になるかもしれません。
フルサイズSUVというとあまり馴染みがないかもしれませんが、海外では人気のカテゴリで、特に北米ではキャデラックのエスカレードやリンカーンのナビゲーターなど全幅2,000mm超えのSUVが売れています。
300系のランドクルーザーやレクサスLXとプラットフォームを共有するセコイアも、自動運転技術や安全装備など最新版にアップデート、14年振りのフルモデルチェンジは世界中で注目されました。
項目 | 内容 |
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モデルチェンジ時期 | 2022年1月25日にワールドプレミア、同年夏に北米市場で発売 |
販売地域 | 北米市場専売(日本では正規販売されていない) |
日本での入手方法 | 並行輸入車としてカーショップ経由で購入可能 |
人気の背景 | 北米ではフルサイズSUVの需要が高く、特に高級モデルが人気 |
代表的な競合車種 | キャデラック・エスカレード、リンカーン・ナビゲーターなど |
特徴・技術 | ランドクルーザー300系やレクサスLXと同じプラットフォームを採用し、安全技術や自動運転技術も最新 |
注目点 | 14年ぶりのフルモデルチェンジで世界的な話題に |
トヨタのフルサイズSUVセコイヤがシカゴモーターショー2019でTRDプロを世界初公開
シカゴモーターショー2019で世界初公開されたセコイヤのTRDプロ
トヨタSUVセコイヤのTRDプロのサイドのエクステリア
トヨタのフルサイズSUVに位置づけられているセコイヤの「TRDプロシリーズ」が、シカゴモーターショー2019において世界初公開されました。
TRDはオフロードパッケージで、これまで「タコマ」「タンドラ」「4ランナー」の3車種に設定されていましたが、シカゴモーターショー2019で初めてTRDプロが設定されたセコイヤが登場しました。
セコイヤにTRDプロを設定し、FOX製のダンパーとインターナルバイパスショックを搭載することで、オフロードでの走りの性能が高められています。
専用デザインとなる「TOYOTA」のロゴをフロントグリルに配し、275/65R18サイズのタイヤにはTRDの18インチBBS鍛造アルミホイールで重厚感がオフロードへの安心感をかもし出しています。
項目 | 内容 |
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発表イベント | シカゴモーターショー2019にて世界初公開 |
モデル名 | セコイヤ TRDプロ |
TRDプロとは | トヨタのオフロード向けパッケージで、以前はタコマ・タンドラ・4ランナーに設定されていた |
主な装備 | FOX製ダンパー、インターナルバイパスショックを搭載し、悪路走破性を向上 |
デザインの特徴 | 専用フロントグリルに「TOYOTA」のロゴを配し、TRD専用のBBS製18インチアルミホイールを装備 |
タイヤ仕様 | 275/65R18サイズのタイヤを採用し、走行安定性と重厚感を両立 |
トヨタ セコイアの歴史は4ランナーとランクルを埋める中間SUVの開発から始まる
2000年にアメリカとカナダで発売された初代セコイア
トヨタ セコイアの初代モデルは、ピックアップトラックとして知られるタンドラとプラットフォームを共有しており、2000年に登場しました。当時はSUVのハイラックスサーフ(海外では4ランナー)とランクル100の間を埋めるのがトヨタ セコイアという位置付けになっていました。
初代モデルのトヨタ セコイアは2005年のマイナーチェンジにより、エンジンのVVT-i化と一部外観が変更されています。一時期は日本国内においてもセントラル自動車(現トヨタ自動車東日本)が輸入販売していました。
2008年にフルモデルチェンジを行った2代目セコイア
その後、2008年にフルモデルチェンジし、2代目トヨタ セコイアが販売されています。初代モデルと比べてフロントマスクの主張がより強い印象となり、インテリアも一新されました。
初代セコイアと同じく日本に逆輸入されているため、国内でもよく目にするアメリカントヨタのひとつです。
項目 | 内容 |
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初代登場年 | 2000年にアメリカとカナダで発売 |
開発背景 | 4ランナー(ハイラックスサーフ)とランドクルーザー100の中間SUVとして企画 |
プラットフォーム | トヨタのピックアップ「タンドラ」と共通の構造を採用 |
2005年の変更点 | VVT-i化されたエンジンと外観の一部変更を伴うマイナーチェンジを実施 |
国内販売の経緯 | セントラル自動車(現トヨタ東日本)を通じて一時的に日本でも輸入販売 |
2代目モデル | 2008年に登場し、フロントマスクとインテリアが刷新される |
逆輸入の実態 | 2代目以降も逆輸入され、日本国内でもアメリカントヨタ車として流通 |
フルサイズSUVセコイアの基本スペック 最大8人乗り3列シートや2mを超える全幅が特徴
トヨタ セコイアのグレードはSR5、TRD スポーツ、リミテッド、プラチナムの4展開です。
タンドラをベースとしているために、ボディサイズは全長5,210mm、全幅2,030mm、高さ1,960mmと非常に大きく、最大で8人が乗車可能となっています。
トヨタ セコイアのエンジンはV8 5.7L、最大出力・最大トルクは381hp/401lb.-ft、実燃費はおよそ5~7km/Lです。牽引力は最大7400lbs(約3,356kg)ととてもパワフルです。
その他、タイヤ空気圧モニターシステムやブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックアラート、スターセーフシステムの搭載など、安全性にも配慮されています。
項目 | 内容 |
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グレード展開 | SR5、TRD スポーツ、リミテッド、プラチナムの4種類 |
乗車定員 | 最大8人乗りの3列シート構成 |
ボディサイズ | 全長5,210mm × 全幅2,030mm × 全高1,960mm |
ベース車種 | トヨタのフルサイズピックアップ「タンドラ」をベースに開発 |
エンジン仕様 | V8 5.7Lエンジン搭載、最高出力381hp、最大トルク401lb.-ft |
燃費性能 | 実燃費はおよそ5~7km/L程度とされる |
牽引能力 | 最大牽引力は7,400lbs(約3,356kg)で高いトレーラー牽引力を誇る |
安全装備 | タイヤ空気圧モニター、ブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックアラートなどを搭載 |
セーフティパッケージ | スターセーフシステム(各種電子制御安全装備の統合パッケージ)を標準装備 |
トヨタ セコイアのボディーカラーバリエーション全8色
2018年トヨタ セコイアのカラーバリエーションは以下の8つとなっています。
SUPER WHITE(スーパーホワイト)
SILVER SKY METALLIC(シルバースカイメタリック)
MAGNETIC GRAY METALLIC(マグネティックグレーメタリック)
MIDNIGHT BLACK METALLIC(ミッドナイトブラックメタリック)
SIZZLING CRIMSON MICA(シズリングクリムゾンマイカ)
SHORELINE BLUE PEARL(ショアラインブルーパール)
TOASTED WALNUT PEARL(トーステッドウォルナットパール)
BLIZZARD PEARL(ブリザードパール)
これらの2018年モデルに対し、2017年モデルのセコイアのカラーも同じ8色展開という点に変更はありませんが、8色のうち、BLACK(ブラック)、SANDY BEACH METALLIC(サンディービーチメタリック)、PYRITE MICA(パイライトマイカ)の3色の代わりにMIDNIGHT BLACK METALLIC、SHORELINE BLUE PEARL、TOASTED WALNUT PEARLの3色が新色として加わっています。
年式 | ボディカラー | 備考 |
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2018年モデル | SUPER WHITE(スーパーホワイト) | 定番のクリアホワイト |
SILVER SKY METALLIC(シルバースカイメタリック) | 金属感のあるシルバー | |
MAGNETIC GRAY METALLIC(マグネティックグレーメタリック) | 落ち着きあるダークグレー | |
MIDNIGHT BLACK METALLIC(ミッドナイトブラックメタリック) | 2018年から追加の新色 | |
SIZZLING CRIMSON MICA(シズリングクリムゾンマイカ) | 深みのある赤系マイカカラー | |
SHORELINE BLUE PEARL(ショアラインブルーパール) | 2018年から追加の新色 | |
TOASTED WALNUT PEARL(トーステッドウォルナットパール) | 2018年から追加の新色 | |
BLIZZARD PEARL(ブリザードパール) | 高級感のあるパールホワイト | |
2017年モデル | BLACK(ブラック) | 2018年にはMIDNIGHT BLACK METALLICに変更 |
SANDY BEACH METALLIC(サンディービーチメタリック) | 2018年には廃止 | |
PYRITE MICA(パイライトマイカ) | 2018年には廃止 |
トヨタ セコイアのエクステリア・インテリア 使いやすく広い内装が魅力
セコイアはランドクルーザー200よりもボディが大きい
トヨタ セコイアはボディサイズが全長5,210mm、全幅2,030mm、高さ1,960mmと存在感の強いワイルドな外観で、大きく押し出したフロントマスクが印象的です。2018年モデルはバンパーとグリルが一新されています。
大型ヘッドライトもフルモデルチェンジでフルLED化
LEDヘッドライトとLEDデイライトランニングライト、フォグライトもLED標準にアップグレードされています。
使いやすいシンプルな内装もセコイアの魅力
トヨタ セコイアのインテリアを見てみると、ダッシュボードはシンプルにまとめられています。
フルサイズSUVならではの開放的な室内空間
運転席・助手席・後部座席ともに快適に過ごせる広々としたデザインです。シートの作りも豪華で高級感があります。
項目 | 内容 |
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エクステリアの特徴 | 全長5,210mm・全幅2,030mmの大型ボディと押し出し感のあるフロントマスクが印象的 |
2018年モデルの変更点 | バンパーとフロントグリルが刷新され、より洗練されたデザインに |
ライト類の装備 | ヘッドライト・デイライト・フォグライトすべてがLED標準装備にアップグレード |
ダッシュボード | シンプルで使いやすいレイアウトに設計されており、直感的な操作が可能 |
室内空間 | 全席で快適に過ごせる広さと、フルサイズSUVならではの開放感を確保 |
シートの質感 | 上質な素材を用いた高級感のある作りで、長時間のドライブでも疲れにくい設計 |
トヨタ セコイアの維持費は1ナンバー登録することで負担を軽減
トヨタ セコイアはエコカー減税対象車ではありません。自動車税は1ナンバーで普通貨物車として登録した場合は16,000円(3ナンバー登録の場合は88,000円)となり、その他ガソリン代や保険、車検に関わる費用などが維持費としてかかります。
1ナンバーで登録した場合は3ナンバーよりも高速道路の代金が高くなり、車検が毎年必要になります。大型車のため燃費は悪く、維持費はそこまで安いとは言えませんが、1ナンバーにすることで負担を減らすことができます。
項目 | 内容 |
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エコカー減税 | 非対象車のため減税は適用されない |
自動車税(1ナンバー) | 普通貨物登録で16,000円と軽減される |
自動車税(3ナンバー) | 88,000円となり1ナンバーよりも高額 |
高速道路料金 | 1ナンバー登録は大型扱いとなり、普通車より割高 |
車検の頻度 | 1ナンバー登録車は毎年車検が必要(3ナンバーは2年ごと) |
燃費 | 燃費性能が低いため、ガソリン代の負担は大きい(5~7km/L程度) |
保険料 | 車格・排気量・用途により保険料は高めの傾向 |
維持費の軽減方法 | 1ナンバー登録により税金面の負担を抑えることが可能 |
アメリカ生まれのトヨタ セコイアは最高級のフルサイズSUV
米国のアイシーカーズドットコムが行った「長寿モデル」ランキング調査の上位にも挙がっているトヨタ セコイアは、それだけの耐久性を持ち、長く愛されるモデルであることが伺えます。
トヨタ セコイアは米国市場だけでなく日本国内の市場でも人気の車種で、専門店での購入も可能です。カスタムする楽しみも大きい車種ですので、興味のある方は問い合わせてみると良いでしょう。