トヨタ アバロンのエクステリア・インテリア・新車価格など解説!
トヨタ アバロン(Avalon)は北米で販売・製造が行われているFF高級セダンで、1992年まで生産されていたトヨタ クレシーダの後継車です。
現在は右ハンドル仕様のアバロンが生産されておらず日本への輸出はありませんが、初代から2代目までの過去モデルは日本国内でも販売されていました。そんなトヨタ アバロンの歴史からエクステリア・インテリア、ボディサイズやスペック、新車価格などを詳しく紹介していきます。
アバロンが2022年にマイナーチェンジ予定 安全装備や自動運転技術などが進化か
アバロンが2022年にマイナーチェンジを予定しています。変更内容は明らかになっていませんが、マイナーチェンジのため内外装の軽微な刷新、安全装備のアップデートなどが行われるでしょう。
また2020年にレベル3まで到達した自動運転技術が2022年にはさらに進化する可能性もあり、新型アバロンに搭載することも考えられるでしょう。アバロンは海外の主力車種の1つなので、どのような進化が見られるか期待しましょう。
2020年版トヨタ・アバロンに「ダイナミックトルクコントロールAWD」搭載モデルを設定
米国で販売中のトヨタ・アバロンに、新型RAV4にも搭載されている「ダイナミックトルクコントロールAWDシステム」を流用することが明らかとなりました。ダイナミックトルクコントロールAWDシステムを採用することで、雪道なども力強く駆け抜ける、セダンとは思えない悪路走破性を発揮します。なお、このAWDシステムによって室内スペースに影響を及ぼすといったことはなく、車両重量の増加も最小限としています。
2020年版アバロンTRDの実車が堂々のサーキットデビュー!
アバロンTRDのエクステリア
フランクフルトモーターショー2019で登場予定のトヨタ・アバロンの特別モデル「TRDエディション」がサーキット場で先行して登場しました。
TRD専用エアロパーツを備えるスポーティーなスタイリングと走行性能を備えるTRDエディションは、「スーパーソニックレッド」「ウィンドシルパール」「セレスティアルシルバーメタリック」「ミッドナイトブラックメタリック」の4カラーがラインナップしています。
アバロンTRDのインテリア
アバロンTRDに設定されるインテリアは、シートやステアリングホイールにレッドステッチがあしらわれています。エクステリアにマッチしたレーシーなデザインで、乗り込むたびに走りを予感させます。
トヨタ・アバロンにフルエアロ装着モデル「TRD」が2019年秋に登場!
トヨタ新型アバロンTRD(プロトタイプ)のエクステリア
北米で販売されているフラグシップセダンのトヨタ・アバロンに、フルエアロを装着したスポーツグレード「TRD」が設定されることがわかりました。TRDはLimitedとTouringの中間モデルといった位置付けで、価格はおよそ457万円から。3.5L V型6気筒エンジンを搭載し、最高出力は271ps、最大トルクは335Nmを発生させます。
フロント・リアともにスポーティーなエクステリアデザインで、インテリアは黒ベースに赤のステッチをアクセントに取り入れています。新型アバロンTRDは2019年9月より米ショールームで公開されるとのことです。
トヨタの海外専売車種アバロンの歴史 日本ではプロナードの名前で販売
北米を主戦場にしたアバロンは、日本でも1995年から1999年の約4年間「アバロン」として、2000年から2005年の約5年間「トヨタ プロナード」として販売された
トヨタが北米をメインの市場とし、アバロンの製造を開始したのは1994年のことです。アバロンの車名はケルト神話に登場する島「アヴァロン」が由来となっています。
初代アバロンは北米トヨタの最上級車として登場し、1994年から2000年まで製造・販売され、日本での販売は1995年から1999年まで行われました。
2000年から2005年まで製造・販売されたのが2代目アバロンです。日本国内では「トヨタ プロナード」という名称で販売されました。
ところが、不動の人気を誇るクラウンや当時販売されていたクレスタ、アリストなどのその他の人気車種と併売されていたために売り上げがなかなか伸びず、アバロンの日本での輸入販売は2代目で終了となりました。
なお、同時期にオーストラリア製のモデルも販売されていましたが、翌年の2006年からは「オーリオン(Aurion)」が後続車として販売を開始しました。こちらのオーリオンも2017年に生産終了を迎えています。
3代目トヨタ アバロンは2005年から2012年まで、カナダやアメリカで販売されました。3代目モデルは全長5メートルを越えるビッグサイズとなり、グレードもさらに増えています。
2012年から2018年まで販売された4代目アバロンは、先代よりもコンパクトなサイズになり、軽量化されました。この代からレクサスESやカムリと同等のユニットを搭載したハイブリッドモデルが追加されています。
現行モデルである5代目アバロンは2018年1月に発表されました。4代目よりもボディサイズは大きめですが、エンジンは先代と同じタイプが用意されています。
新型トヨタ アバロンのスペック 大型ボディに安全装備トヨタセーフティセンスPを採用
新型トヨタ アバロンのボディサイズは全長4,980mmと、5メートル近い大型サイズです。全幅は1,850mmで高さは1,440mm、全グレード乗車可能な人数は最大5名となっています。
エンジンは3.5リッターV6エンジンとハイブリッドモデルの2.5リッター直4+モーターが用意されています。燃費は市街地の場合は約9.4km/Lで高速道路は約13.6km/L、ハイブリッドの場合は市街地で約18.3km/L、高速道路は約18.7km/Lとなります。
トヨタ アバロンには安全装備としてトヨタ・セーフティー・センスPが搭載されており、ドライバーの安全快適な運転をサポートします。
その他、AIアシスタントのアマゾンアレクサ対応デバイスやスマートウォッチとの連携、オプションパッケージではQiワイヤレス充電の使用も可能など、先進的なコネクティッド機能が非常に充実しています。
トヨタ アバロンのエクステリアはデザインアイコン「キーンルック」でインテリアは上品なブラックインパネ
トヨタのデザインアイコン「キーンルック」を採用 大きなメッシュグリルも特徴的
2019年モデルの新型トヨタ アバロンは先代モデルよりもサイズアップしています。吊り目のヘッドライトに、先代と同様、広く張り出した大口のフロントグリルが大胆なデザインとなっており、思わず目を奪われます。
なお、グリルデザインはグレードによって異なり、ツーリングとXLEがダークグレーのメッシュタイプグリル、リミテッドとXLEが横ラインのダークグレーとなっています。
機能性の高いインパネ ブラック基調で落ち着いた雰囲気が感じられる
トヨタ アバロンのインテリアはシンプルかつ品のあるデザインで、実用性の高い作りとなっています。
フラッグシップセダンに相応しい質感高いリアシート
シートにもフラグシップカーの名に相応しい高級感が感じられます。ゆとりと落ち着きのある空間で快適なドライブが楽しめます。
トヨタ アバロンのボディカラーは全8色でベーシックなラインナップが特徴
トヨタ アバロンの2019年モデルのボディカラーは、以下の8カラーがラインナップしています。
- WIND CHILL PEARL(ウィンドチルパール)
- HARBOR GRAY METALLIC(ハーバーグレーメタリック)
- OPULENT AMBER(オピュレントアンバー)
- CELESTIAL SILVER METALLIC(セレスティアルシルバーメタリック)
- MIDNIGHT BLACK METALLIC(ミッドナイトブラックメタリック)
- RUBY FLARE PEARL(ルビーフレアパール)
- BROWNSTONE(ブラウンストーン)
- PARISIAN NIGHT PEARL(パリシアンナイトパール)
2018年モデルと比べると、2019年モデルが8カラーなのに対し2018年モデルは9カラーが展開されていました。さらに、2018年に販売された9カラーのうち、ミッドナイトブラックメタリックとパリシアンナイトパール以外のカラーは新型では全て変更されています。
トヨタ アバロンの新車価格をグレードごとに調査 日本円で約371万円から475万円
トヨタ アバロンのグレード別新車価格を、公式サイトをもとにまとめました。
グレード | 価格 |
---|---|
XLE | $33,500(約371万円) |
ハイブリッド XLE | $36,500(約405万円) |
XSE | $38,000(約421万円) |
ハイブリッド XSE | $39,000(約432万円) |
ツーリング | $42,200(約468万円) |
リミテッド | $41,800(約463万円) |
ハイブリッド リミテッド | $42,800(約475万円) |
新型トヨタ アバロンの新車価格帯は、1ドル111円とした場合の計算でおよそ371~475万円となっており、グレードによっては100万円の幅があります。ベース価格はそれぞれガソリン車が約371万円、ハイブリッド車が約405万円です。
高級セダンのトヨタ アバロンはたくさんの魅力を持つクルマ
新型トヨタ アバロンは、トヨタのフラッグシップカーらしい高級感にあふれたエクステリアと広々とした空間が広がるインテリア、さらに最新式のコネクティッド機能によるIT環境など魅力満載の自動車です。
3代目以降の日本向けモデルが販売中止となっている現在、トヨタ アバロンの国内での再販の予定はありませんが、今後の再導入の検討が望まれます。