SUV人気ランキング

国内SUV人気ランキング11車種を徹底解説 売れ筋の理由とタイプ別おすすめ車種

国内で支持を集めてきたSUV11車種の特徴と、人気の背景にあるクロスオーバー化の流れを解説します。立体駐車場の高さ制限、荷室の床の高さ、タイヤ交換費用など、カタログだけでは見えにくい購入後の注意点と、後悔しないための確認ポイントも紹介します。

SUVが人気の理由と押さえておきたい国内主要SUV11選

SUV(Sports Utility Vehicle)はかつて、車高が高くて燃費が悪い、アウトドア専用の男性的な車というイメージが強い存在でした。現在はコンパクトで低燃費のモデルや、高級感のあるスタイリッシュなモデルが増え、通勤からレジャーまで幅広い用途で選ばれるカテゴリーへと変わっています。

人気は販売データにもはっきり表れています。2025年の国内SUV販売台数ではライズが10万851台で首位に立ち、ヴェゼルが6万7,239台、ハリアーが5万2,653台と続きました。全長4m未満のコンパクトSUVが市場を牽引する一方で、ランドクルーザーやジムニーといった本格派も上位に残っており、「扱いやすさ」と「個性・走破性」という2つの価値観が並び立つ市場になっています。

国内SUV市場を動かしてきた主要11選

コンパクトSUVから本格クロスオーバー、3列シートSUVまで、国内市場の広がりを象徴する11台です。SUVと一括りにされがちですが、ボディサイズとパワートレイン(動力の組み合わせ)という2つの軸で並べ直すと、得意な場面が車種ごとにはっきり分かれていることがわかります。

トヨタ C-HR:近未来デザインとハイブリッドでコンパクトSUVの流れを変えた一台

2016年12月に発売されたトヨタのC-HRは、それまでになかった近未来的な流線形デザインで登場し、コンパクトSUV市場を一気に塗り替えました。全ランプのLED化、車線変更・駐車時の安全サポートシステム、オフロード路面での車体の揺れを安定させる制御技術など、デザインだけでなく機能面でも多くの話題を集めています。

日本自動車販売協会連合会の調べによると、販売開始後の2018年1〜2月の新車販売台数は13,120台にのぼり、同時期のヴェゼル(9,298台)を大きく上回る売れ行きを記録しました。月あたり6,000台超という水準は、当時のコンパクトSUVとしては突出した数字です。

間近で見ると、リアドアのハンドルがピラー上部に隠されており、横から眺めたときに3ドアクーペのようなシルエットに見えます。この処理がデザインの見どころである一方、後席の窓が小さく絞られているため、後席からの眺めは開放的とは言えません。後席に家族を乗せる機会が多い場合は、販売店で実際に座って確認しておく価値があります。

オーナーからよく聞かれるのは「ソファのような座り心地で長距離ドライブが快適」「空調など操作がシンプルで使いやすい」「トランクルームが広くて荷物も積みやすい」といった評価です。

C-HRの国内向けモデルは2023年に生産を終えており、後継となる2代目は海外市場向けに展開されています。国内の同クラスではカローラクロスがその役割を引き継いでいます。中古で検討する場合は、ハイブリッドの駆動用バッテリーの状態と、走行距離に対する車検整備記録が揃っているかが判断材料になります。

車種名 トヨタ C-HR
発売時期 2016年12月(初代)
特徴 近未来的な流線形デザイン、全ランプLED化、安全サポートシステム、路面安定制御技術
販売実績 2018年1〜2月で13,120台、同時期のヴェゼル9,298台を上回る
ユーザー評価 快適なシート、使いやすい空調操作、広いトランクルーム
向いている人 デザイン優先で選びたい人、前席中心の使い方が多い人

ヴェゼル:広い室内と低燃費で国内コンパクトSUVをリードする定番モデル

ホンダのヴェゼルは、国内SUV市場で長年にわたり販売台数上位を維持してきたコンパクトSUVです。2025年も6万7,239台を販売し、SUV全体で2位につけています。コンパクトなボディながら荷物が多く積める広いトランクルームと余裕ある座席空間を両立しており、実用性の高さが支持の土台になっています。

室内の広さを支えているのが、燃料タンクを前席下に配置するホンダ独自のパッケージングです。実際に荷室へ手を伸ばしてみると、床面の位置が低く、重いクーラーボックスやベビーカーを持ち上げる高さが少なくて済むことがわかります。数値上の荷室容量だけでは比較しきれない部分で、日々の積み下ろしの負担に直結します。

初代モデルはハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を搭載し、低燃費とパワフルな走行を両立しました。スマートフォンの音楽を車内オーディオで再生できる連携機能や先進のドライバー支援システムは、若い世代からの支持を集める要因にもなっています。2021年にはフルモデルチェンジで2代目へ刷新され、モーター走行を主体とするe:HEVに切り替わったことで、市街地での静粛性と燃費がさらに引き上げられました。

車種名 ホンダ ヴェゼル
特徴 広いトランクルームと快適な座席配置を両立したコンパクトSUV
燃費技術 初代は「SPORT HYBRID i-DCD」、2代目はモーター主体のe:HEV
便利機能 スマホ音楽の車内オーディオ再生、先進のドライバー支援システム
販売実績 2025年のSUV販売で6万7,239台、カテゴリー2位
向いている人 荷物の積み下ろしが多い人、街乗り中心で燃費を重視する人

ハリアー:元祖ラグジュアリーSUVとして進化を続ける人気モデル

ハリアーは、日本が生んだラグジュアリーSUVの先駆け的存在です。かつてはトヨタ販売の「ハリアー」とレクサス販売の「レクサスRX」として同一プラットフォームの車種が展開されていましたが、2013年の3代目フルモデルチェンジ以降は両車が独自路線を歩むようになりました。

高級感のある外装・内装と充実した安全装備が特徴で、安全性の総合評価においてファイブスター賞を受賞した実績もあります。ドアミラーヒーターや衝突回避支援システムなど、日常的な安心感を高める装備が揃っています。2020年には4代目にフルモデルチェンジし、その後PHEVも加わって、動力の選択肢が広がりました。

2025年の販売台数は5万2,653台で、ミドルサイズSUVとしては突出した水準です。室内に乗り込むと、ダッシュボードからドアトリムへ連続する面の処理やスイッチの操作感が、同価格帯のSUVとは明確に違う印象を受けます。一方で走破性を前面に出したモデルではないため、本格的な林道走行やぬかるみでの使用を期待すると物足りなさを感じます。質感と乗り心地を優先する人に向いた一台です。

車種名 トヨタ ハリアー
ブランドの変遷 かつてトヨタとレクサスで同車種展開、2013年以降は独自路線
安全装備 衝突回避支援システムとエアバッグシステムを装備
内外装の特徴 高級感ある外装と内装、プレミアムな乗り心地
安全評価 安全性総合評価でファイブスター賞を受賞
販売実績 2025年のSUV販売で5万2,653台

エクストレイル:ウィンタースポーツ派・アウトドア派から支持されるアクティブSUV

日産のエクストレイルは、ウィンタースポーツやアウトドアを楽しむユーザーから根強い支持を集めているSUVです。雪道でのスリップリスクを低減するヨーモーメントコントロールや、滑りかけたタイヤにブレーキをかけるLSD(電子制御差動制限装置)など、悪路走行を支援する制御技術が充実しています。

歴代モデルではシートや荷室スペースに防水加工が施されており、濡れたウェアやブーツをそのまま積み込める実用性がスキー・スノーボード層に評価されてきました。雪の付いた荷物を気兼ねなく放り込めるかどうかは、冬季のレジャーで車を使う頻度が高いほど効いてきます。

2022年には4代目(T33型)にフルモデルチェンジし、発電専用エンジンとモーター駆動を組み合わせたe-POWER専用モデルとして刷新されました。4WDのe-4ORCEは前後のモーターを個別に制御するため、滑りやすい路面での駆動力の立ち上がりが機械式4WDとは異なる感触になります。雪国での日常使いを前提に選ぶなら試乗して確かめる価値のあるポイントです。2025年の販売台数は1万9,940台でした。

車種名 日産 エクストレイル
特徴 ウィンタースポーツ愛好者に人気のアクティブSUV
安全技術 ヨーモーメントコントロール・LSDによる雪道走行支援
内装・荷室 シート・荷室スペースに防水加工を施しアウトドア向けに最適化
現行モデル 2022年に4代目へ移行、e-POWERとe-4ORCEを組み合わせた構成
向いている人 降雪地で日常的に使う人、濡れた荷物を積む機会が多い人

マツダ CX-5:クリーンディーゼルの実力と欧州的なデザインが光るミドルSUV

マツダのCX-5は、アメリカ車的なSUVとは一線を画す、ヨーロッパ車的な洗練されたデザインで注目を集めたミドルクラスSUVです。2017年2月に2代目へフルモデルチェンジし、内外装のデザイン・走行性能・安全装備が大きく引き上げられました。2025年の販売台数は2万4,520台で、前年比126.3%と息の長い人気を保っています。

スマート・ブレーキ・システムによる衝突時の衝撃軽減や、急カーブでも安定した走行を実現するボディ剛性の高さが好評です。安全運転支援機能の充実から福祉車両としても採用されており、業界からのニーズも高まっています。

特に支持を集めているのがクリーンディーゼルエンジンモデルです。2.2Lディーゼルは低回転から太いトルク(引っ張る力)を発生するため、高速道路の合流や登坂で踏み足す量が少なくて済み、長距離移動が多いほど恩恵を感じやすくなります。一方で、片道数kmの短距離走行ばかりが続くとDPF(排出ガス中のすすを捕集する装置)の再生が完了しきらず、すすが溜まりやすくなるケースが見られます。通勤距離が短い使い方が中心なら、ガソリンモデルを選んだほうが扱いやすくなります。

車種名 マツダ CX-5
特徴 ヨーロッパ車的なデザイン、2017年に2代目へフルモデルチェンジ
人気 クリーンディーゼルモデルが特に人気、燃費と力強いトルクを両立
安全性能 スマート・ブレーキ・システム搭載で衝撃を軽減、安定走行を実現
用途 安全支援機能の充実から福祉車両としても高い需要
注意点 短距離走行中心の使い方ではディーゼルよりガソリンが扱いやすい

フォレスター:シンメトリカルAWDと先進安全技術を備えた走破性重視のSUV

スバルのフォレスターは、モデルチェンジのたびにユーザー満足度を高め、熱心なファン層を広げてきたSUVです。2018年のフルモデルチェンジ(5代目)ではターボモデルを整理し、スバル独自のマイルドハイブリッドシステム「e-BOXER」搭載グレードを導入しました。

2025年4月には7年ぶりの全面刷新となる6代目が登場しています。新型にはトヨタの2モーターハイブリッド技術とスバルの2.5L水平対向エンジン、そしてシンメトリカルAWDを組み合わせたストロングハイブリッド「e-BOXER(S:HEV)」が設定されました。他社のハイブリッドSUVが後輪をモーターで駆動する電気式4WDを主流とするのに対し、新型フォレスターはプロペラシャフトで後輪を駆動する機械式を踏襲しています。燃費と走破性のどちらを優先するかで、この違いは選択の分かれ目になります。

ボディサイズは全長4,655mm×全幅1,830mm×全高1,730mmで、先代からの拡大を全長・全幅それぞれ15mmにとどめています。クラスの流れに逆らって大型化を抑えた点は、日本の住宅街や立体駐車場を使う前提では現実的な判断です。こうした刷新が効き、2025年の販売台数は3万1,688台、前年比137.9%と大きく伸びました。

車種名 スバル フォレスター
特徴 シンメトリカルAWD標準搭載、高い走破性とユーザー満足度
モデルチェンジ 2018年に5代目、2025年4月に6代目へ全面刷新
パワートレイン 現行型はストロングハイブリッド「e-BOXER(S:HEV)」を設定
ボディサイズ 全長4,655mm×全幅1,830mm×全高1,730mm
向いている人 悪路や雨雪路を走る機会が多く、機械式4WDの安心感を求める人

クロスビー:コンパクトボディに1.0Lターボを積んだ遊べるSUV

可愛いボディからは想像できないパワフルな運動性能が魅力のクロスビー

スズキのクロスビーは、人気軽SUV「ハスラー」の大型版として登場したコンパクトSUVです。外観はハスラーに似た親しみやすいデザインを継承しつつ、内装の質感と走行性能は大きく強化されています。

スズキ自慢の1.0Lブースタージェットエンジンとマイルドハイブリッドを組み合わせ、コンパクトボディとは思えない走りと良好な燃費を両立しました。排気量は小さいものの過給(ターボによる空気の押し込み)によって低回転からトルクが立ち上がるため、軽SUVから乗り換えた場合でも高速道路の合流で不足を感じにくくなります。

実際に触れてみると、インパネやドアまわりに樹脂素材をあえて見せる処理が多く、泥や砂が付いても拭き取りやすい作りになっています。可愛らしいスタイルと実用的な走行性能から、幅広い年齢層に選ばれており、2025年も2万台前後の水準で推移しています。

車種名 スズキ クロスビー
特徴 ハスラーをベースに走行性能と内装を強化したコンパクトSUV
エンジン 1.0Lブースタージェットエンジン+マイルドハイブリッド搭載
魅力 過給による力強い走りと良好な燃費を両立、幅広い層から人気
向いている人 軽SUVからのステップアップ、汚れを気にせず使いたい人

トヨタ RAV4:世界販売台数トップクラスの実力を持つミドルSUV

RAV4は2019年に日本市場へ再上陸したSUV

トヨタのRAV4は1994年から日本でも販売されていましたが、2016年にいったん国内販売を終了しました。その後は北米を主戦場として4代目モデルが北米SUV販売台数1位を達成するなど、世界を代表するSUVとしての地位を確立しています。2019年には5代目として日本市場へ復帰し、ハイブリッドとPHEVを加えたラインナップで安定した販売を続けました。

6代目へのフルモデルチェンジではガソリンエンジン車が廃止され、ハイブリッドとPHEVに一本化されています。ソフトウェア基盤「Arene」を採用し、先進運転支援機能を含めた機能の更新に対応する設計へ切り替わった点が、従来型との大きな違いです。2025年の販売台数は3,970台(11月単月)と前年同月比384.7%を記録しており、世代交代の反応が数字に表れています。

力強いアウトドア志向のデザインと信頼性の高いハイブリッド技術の組み合わせは国内でも高く評価されています。ハリアーとは同じミドルサイズSUVでも性格が異なり、ハリアーが質感と静粛性を軸にするのに対し、RAV4は駆動力配分を積極的に制御する四輪駆動システムを備え、荒れた路面での踏ん張りに重きを置いています。

車種名 トヨタ RAV4
特徴 世界販売台数トップクラスのミドルサイズSUV
歴史 1994年に日本で販売開始、2016年に一時終了し北米で躍進。2019年に日本復活
販売実績 4代目モデルは北米市場でSUV販売台数1位を達成
現行モデル 6代目はガソリン車を廃止しハイブリッドとPHEVに集約
ハリアーとの違い 質感重視のハリアーに対し、RAV4は悪路での駆動力制御を重視

ホンダ CR-V:3列7人乗りも設定したミドルクラスSUV

2018年に日本に再上陸したホンダCR-V

ホンダのCR-Vは2016年まで日本で販売されていましたが、コンパクトSUVのヴェゼルに集約される形でいったん国内販売を終了しました。その後モデルチェンジを経て、2018年に3列7人乗り仕様を設定して日本市場へ再上陸しています。

ホンダのSUVとして初めて「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載し、低燃費と力強い走りを両立しました。3列7人乗りSUVはマツダCX-8などが先行して市場を開拓しており、ファミリー層のニーズに合う仕様として評価されています。ただし3列目は補助席に近い設計で、大人が長時間座る前提では窮屈さが残ります。7人乗車を日常的に想定するなら、ミニバンとの比較検討が現実的です。

CR-Vは2022年に再び国内の一般販売を終了し、現在は海外を主戦場とするモデルになっています。中古車市場では3列シート仕様の流通量が限られるため、条件を絞り込むほど探す期間が長くなります。

車種名 ホンダ CR-V
特徴 3列7人乗りモデルを設定し2018年に日本市場へ再上陸
注目ポイント 「SPORT HYBRID i-MMD」をホンダSUVとして初搭載
3列目の実力 補助席に近い設計で、大人の長時間乗車には不向き
現状 2022年に国内の一般販売を終了、海外を主戦場とするモデル

エクリプスクロス:パジェロ譲りの走破性とダイナミックなデザインが特徴のSUV

三菱の世界戦略SUVとして登場したエクリプスクロス

三菱のエクリプスクロスは、パジェロやランサーエボリューションで培った足回り技術をベースに、街乗りから悪路走行まで対応できる走破性を持つSUVです。デザインのアイコンである「ダイナミックシールド」を採用した迫力あるフロントマスクが特徴で、世界戦略車として日本と海外で同時展開されました。

インテリアにはオーディオ類を視線を外さず操作できるタッチパッドコントローラーを採用し、先進の安全技術も搭載されています。2020年12月の大幅改良では全長を140mm延長し、特にリアオーバーハングを105mm伸ばすことで荷室の使い勝手とスタイリングを両立させました。同時にPHEVモデルも設定され、モーター走行主体の静かな移動と4WDの安定感を併せ持つ構成になっています。

国内向けはPHEVが2025年8月に、ガソリンモデルが2026年7月に生産を終えました。欧州ではルノーのEV基盤を活用した2代目がEV専用モデルとして展開されています。4WDの制御に魅力を感じる場合は、同じ三菱のアウトランダーPHEVが実質的な選択肢になります。

車種名 三菱 エクリプスクロス
特徴 走破性が高くダイナミックなエクステリアを持つ世界戦略SUV
デザイン ダイナミックシールド採用の迫力あるフロントマスク
インテリア タッチパッドコントローラーで視線を外さず操作可能
走行性能 パジェロ・ランサー由来の足回り技術を活かし街乗りから悪路まで対応
現状 国内向けはPHEVが2025年8月、ガソリン車が2026年7月に生産終了

ロッキーとライズ:5ナンバーサイズでSUVの裾野を広げたコンパクトSUV

2019年11月に同時デビューしたダイハツのロッキーと、OEM供給を受けるトヨタのライズは、5ナンバーサイズながらSUVらしいエクステリアを備えたコンパクトSUVです。1.0Lガソリンターボエンジンと、副変速機を組み合わせたD-CVTにより、キビキビとした走りと燃費の良さを実現しています。

全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mmという5ナンバーSUVながら、荷室容量は369Lとクラストップレベルを確保しました。新プラットフォーム「DNGA」により走行安定性と乗り心地を高め、大人5人が無理なく過ごせるパッケージングを実現しています。予防安全機能「次世代スマートアシスト」とスマホアプリ連携も備わり、4WD仕様でも手が届きやすい価格帯が魅力です。

この扱いやすさが広く支持され、ライズは2025年に10万851台を販売してSUVカテゴリーの首位に立ちました。前年比196.9%という伸びは、全長4m未満というサイズが日本の道路環境と噛み合っていることを示しています。都市部の機械式駐車場や狭い生活道路を日常的に使う人にとっては、走破性よりもこのサイズ感が決め手になります。

車種名 ダイハツ ロッキー / トヨタ ライズ
発売日 2019年11月5日
特徴 5ナンバーサイズながらSUVらしいデザイン。1.0Lガソリンターボ+D-CVTで走りと燃費を両立
ターゲット SUV未経験者のエントリーモデルとして最適
サイズ・容量 全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mm。荷室容量369Lでクラストップレベル
安全装備 「次世代スマートアシスト」搭載、スマホアプリ連携も可能
販売実績 ライズは2025年に10万851台を販売しSUVカテゴリー首位

SUVが人気を集める理由とは:クロスオーバー化による多様なニーズへの対応

SUVがこれほどまでに人気を集めている背景には、クロスオーバーSUVの台頭があります。従来のSUVはオフロード走行に強いという一点に特化したイメージが強い存在でしたが、クロスオーバーSUVは他カテゴリーの長所を取り込むことで、幅広いニーズに応えるようになりました。

  • 軽自動車タイプの燃費の良さと、親しみやすいデザイン
  • スポーツカーのようなスタイリッシュなエクステリア
  • 高級車のような、街中でも映えるラグジュアリーな存在感

こうした多様な魅力を持つSUVが増えたことで、これまでSUVを候補に入れていなかった層にも選択肢として浮上しました。ハスラーのようなカラフルな軽SUVや、レクサスNXのようなラグジュアリーSUVが登場したことで、市場全体のすそ野が大きく広がっています。

メーカー側の事情も人気の拡大を後押ししました。ハッチバックやステーションワゴンをベースに車高を上げ、四輪駆動を設定すると、ベース車より高い価格設定が可能になります。ラインナップが一気に増えた結果、サイズと価格帯のほぼ全域にSUVが並ぶ状態になり、どの予算でもSUVを選べる環境が整いました。

人気の理由 説明
クロスオーバーSUVの台頭 オフロード性能に燃費・デザイン・高級感を融合した新世代SUVが登場
多様なニーズへの対応 軽SUVからラグジュアリーSUVまで幅広い車種が揃い、選択肢が拡大
購買層の拡大 従来SUVに関心のなかった層も取り込み、年齢・性別を問わない市場へ
安全装備の充実 衝突回避支援・車線維持など最新安全技術が標準化
ラインナップの網羅性 軽自動車クラスからフルサイズまで、ほぼ全価格帯にSUVが存在

SUVのメリットとデメリットを比較する

SUVの長所と短所は表裏一体です。購入後に「思っていたのと違う」となりやすいのは、長所だけを見て短所を確認しなかった場合です。

メリットとして挙がるのは、まず視界の良さです。着座位置が高いため前走車の先まで見通しやすく、交差点や渋滞路での判断に余裕が生まれます。乗り降りの際も、腰の高さに近い位置にシートがあるため、沈み込む動作が少なくて済みます。次に積載性です。乗車空間と荷室が一体化した2ボックス構造のため、キャンプ用品やサーフボードのような長尺物も積み込みやすくなります。さらに最低地上高が高く、雪道や段差、未舗装路での接触リスクが低い点も実用的な利点です。

デメリットは、そのメリットの裏返しとして現れます。車高が高いぶん重心も高くなり、カーブでの傾き(ロール)は同クラスのセダンより大きくなります。車両重量も重いため、同じ排気量のセダンと比べると燃費と制動距離の両方で不利になります。そして見落とされやすいのがタイヤです。SUVは外径が大きく幅も広いタイヤを履くため、交換費用は同クラスの乗用車より高くつきます。スタッドレスタイヤを別途用意する地域では、この差が維持費として毎年効いてきます。

観点 メリット デメリット
視界・乗降 着座位置が高く見通しが良い。乗り降りの沈み込みが少ない 死角の位置がセダンと異なり、慣れるまで車両感覚がつかみにくい
積載性 2ボックス構造で長尺物や大型荷物を積みやすい 荷室の床が高い車種では重い荷物の持ち上げが負担になる
走行性能 最低地上高が高く悪路や雪道に強い 重心が高くカーブでの傾きが大きい
コスト 人気が高く中古市場での評価が落ちにくい 車両重量とタイヤサイズの影響で燃料代・タイヤ代がかさむ
駐車 車高があるため段差のある駐車場でも気を遣わずに済む 高さ制限のある立体駐車場に入らない車種が多い

SUVは4つのタイプに分類される

SUVは大きく4つのタイプに分けられます。それぞれの特徴と代表車種を確認することで、自分の用途に合ったSUV選びの手がかりになります。

1.アウトドアタイプ:本格オフロード性能を持つSUV

特徴:オフロード走行での高い安定性と走破性が魅力の本格派。悪路・山道・雪道でも頼りになる
代表車種:トヨタ ランドクルーザー、三菱 パジェロ、ジープ グランドチェロキーなど

2.コンパクトタイプ:街乗りに最適な使いやすいSUV

特徴:コンパクトなボディで取り回しが良く、燃費に優れスタイリッシュなデザインで若い世代に人気
代表車種:ホンダ ヴェゼル、日産 ジューク、スバル クロストレック、マツダ CX-5など

3.クールタイプ:デザイン性と使いやすさを兼ね備えたSUV

特徴:個性的で親しみやすいデザイン、運転支援システムも充実し日常使いにも最適
代表車種:スズキ ハスラー、スズキ クロスビー、ダイハツ タフトなど

4.ラグジュアリータイプ:高級感と機能性を追求したSUV

特徴:内外装に高級素材を使用し、街中走行で存在感を放つプレミアムSUV
代表車種:レクサス NX、ベントレー ベンテイガ、メルセデス・ベンツ Gクラスなど

ボディサイズで整理する分類も、駐車場や道路事情との相性を確かめるうえで役立ちます。全長4.4m以下のコンパクトSUV、5.0m以下のミドルサイズSUV、5.0mを超えるフルサイズSUV、そして軽自動車規格の軽SUVという区切り方です。国内で販売台数を伸ばしているのはコンパクトSUVとミドルサイズSUVに集中しており、フルサイズSUVは走破性と室内空間で優れる一方、市街地での取り回しに制約が出ます。

タイプ 特徴 代表車種
アウトドアタイプ オフロード走行に優れ、悪路での安定性・走破性が高い本格派SUV ランドクルーザー、パジェロ、ジープ グランドチェロキー
コンパクトタイプ 取り回し良好で燃費に優れ、スタイリッシュなデザインで人気 ヴェゼル、ジューク、クロストレック、マツダ CX-5
クールタイプ 個性的なデザイン、運転支援システムも充実 ハスラー、クロスビー、タフト
ラグジュアリータイプ 内外装に高級感があり街中で存在感を放つプレミアムSUV レクサス NX、ベントレー ベンテイガ、メルセデス・ベンツ Gクラス

タイプ別おすすめSUVの特徴

販売台数の上位には入っていないものの、タイプごとに根強い支持を集めてきた代表的なモデルを取り上げます。いずれも「そのタイプらしさ」が明確で、方向性を定める際の基準になります。

【アウトドアタイプ】パジェロ:オフロード走行に特化した国産SUVの代名詞

SUVはアウトドア専用であってほしいという層に長年支持されてきたのが三菱のパジェロです。長い歴史を持つ国産本格SUVとして、世代を超えた愛着を持つファンが多く存在します。悪路走破に特化した4WDシステムと衝突回避を支援する安全技術を備え、キャンプや山岳地帯への家族旅行でも頼りになる1台です。

国内向けのパジェロは2019年に販売を終了しています。ラダーフレーム構造を持つ本格クロカンは、長期使用で下回りのサビが進行しやすく、融雪剤を使う地域で走っていた個体ほどフレームやマフラーの腐食が出やすくなります。中古で狙うなら、下回りの防錆処理の有無を確認するのが先決です。

項目 内容
タイプ アウトドアタイプ
モデル名 三菱 パジェロ
特徴 走破性が高くオフロード走行に特化。長い歴史を誇る国産SUV
現状 国内向けは2019年に販売終了
確認ポイント ラダーフレームやマフラーなど下回りの腐食の有無

【コンパクトタイプ】ジューク:個性的なデザインとカスタマイズ性が魅力のコンパクトSUV

日産のジュークは、コンパクトなボディで狭い道でも小回りが利き、取り回しのしやすさが評価されています。最大の特徴は独特のフォルムと、ボディカラーやパーツを自分好みにカスタマイズできる自由度の高さです。自分だけの1台を作れる楽しさが、オーナーの愛着を深める要因になっています。

一方で、丸みを帯びた厚いボディ後方とリアクォーターガラスの小ささにより、後方視界は決して広くありません。駐車時にバックモニターへの依存度が高くなるため、装備の有無で使い勝手が変わります。国内向け初代は2019年に販売を終了し、2代目は欧州を中心に展開されています。

項目 内容
タイプ コンパクトタイプ
モデル名 日産 ジューク
特徴 独特のフォルムとカスタマイズの自由度が高いコンパクトSUV
注意点 後方視界が狭く、バックモニターの装備有無で使い勝手が変わる
現状 国内向け初代は2019年に販売終了、2代目は欧州を中心に展開

【クールタイプ】ハスラー:デザインと実用性を両立した軽SUV

スズキのハスラーは、カラフルでポップなデザインで従来のSUV像を覆し、アウトドア志向の若い層を中心に支持を集めた軽SUVです。モノトーンが主流だった軽自動車市場において、ビビッドな配色と丸みのあるフォルムで明確な差別化に成功しました。

マイルドハイブリッド(先代モデルはSエネチャージ)による優れた燃費、自動ブレーキや車線逸脱警報などの安全装備、アクセサリーパーツでのカスタマイズの楽しさが、長期にわたる人気を支えています。2020年には2代目へフルモデルチェンジし、軽SUVの定番として販売が続いています。

軽自動車規格のため、最大の利点は維持費です。軽自動車税種別割は乗用の自家用で年額10,800円と、普通車のSUVより大幅に抑えられます。ただし660ccという排気量の制約があるため、4人乗車で高速道路の長い登坂を走る場面では余裕が少なくなります。高速移動が多い使い方ならクロスビーのような普通車クラスが現実的です。

項目 内容
タイプ クールタイプ
モデル名 スズキ ハスラー
特徴 カラフルでポップなデザイン、アウトドア志向の層に人気
燃費・安全 マイルドハイブリッドで燃費良好、自動ブレーキ・車線逸脱警告システム搭載
維持費 軽自動車税種別割は自家用乗用で年額10,800円
現状 2020年に2代目へフルモデルチェンジ、現在も販売中

【ラグジュアリータイプ】レクサス NX:顧客満足度トップクラスの高級コンパクトSUV

レクサス NXは、コンパクトSUVカテゴリーながら高級車としての顧客満足度が高い1台です。洗練されたメタリックの外装は街中での存在感が際立ち、内装はステアリング・インパネ・シートにいたるまで素材と仕上げにこだわり抜いています。

実際に触れてみると、ドアを閉めたときの音や、スイッチを押し込んだ際の戻り方まで作り込まれており、同サイズの国産SUVとは明らかに異なる感触が伝わってきます。街乗り中心なら燃費に優れたハイブリッド、走りの余裕を求めるならターボという選び分けができ、2022年には2代目へフルモデルチェンジしてPHEVも追加されました。

注意しておきたいのは、ラグジュアリーSUVはタイヤの外径とインチが大きく、交換時の負担が同クラスのコンパクトSUVより重くなる点です。購入前にタイヤサイズを確認し、交換サイクルを含めた総額で判断すると、所有後の見通しが立てやすくなります。

項目 内容
タイプ ラグジュアリータイプ
モデル名 レクサス NX
特徴 高い顧客満足度と洗練されたデザイン、高級感ある内装
選び方 街乗り中心はハイブリッド、走りの余裕を求めるならターボ
注意点 タイヤの外径・インチが大きく交換時の負担が増える
現状 2022年に2代目へフルモデルチェンジ、PHEVも設定

失敗しないSUVの選び方:サイズ・乗車人数・用途・コストの4つの基準

SUVは選択肢が多いぶん、何を優先するかを先に決めないと比較が終わりません。優先順位をつけるうえで有効なのが、次の4つの基準です。

サイズで選ぶ:自宅と職場、よく行く商業施設の駐車場を実測し、全長・全幅・全高と照らし合わせます。特に全高は後述する高さ制限と直結するため、最初に確認すべき数値です。

乗車人数で選ぶ:6人以上で乗る機会が年に何度もあるなら3列シート、5人までならミドルサイズSUVが荷室を広く使えます。夫婦や単身中心ならコンパクトSUVや軽SUVで十分に足ります。

用途で選ぶ:買い物と送迎が中心なら小回りの利くコンパクトSUV、キャンプや車中泊を想定するならシートアレンジで荷室がフラットになるかどうかが決め手になります。降雪地なら4WDの駆動方式と最低地上高の確認が欠かせません。

購入後のコストで選ぶ:車両価格だけでなく、税金・燃料代・タイヤ代・保険料を合わせた年間コストで比べます。排気量が1クラス違うだけで税額が変わり、タイヤサイズが2インチ違えば交換費用も変わります。

そして、どれだけ条件を絞っても最後に効いてくるのが試乗です。車高の高い車はブレーキを踏んだときの前のめり感やハンドルを切った際の傾き方がセダンやコンパクトカーと異なります。運転歴が長い人ほど以前の車の感覚が残りやすいため、納車後に違和感が残るパターンを避ける意味でも、候補を2台以上に絞ったうえで乗り比べる価値があります。

SUVの維持費はどれくらいかかるのか

SUVを選ぶ際に見積もりから漏れやすいのが、購入後に毎年かかるコストです。排気量・燃費・タイヤサイズの3点が、年間負担の大半を決めます。

まず自動車税種別割です。2019年10月1日以降に新規登録された自家用乗用車の場合、総排気量1,500cc超2,000cc以下は年額36,000円、2,000cc超2,500cc以下は年額43,500円となります。コンパクトSUVとミドルサイズSUVでは、この区分の違いだけで年7,500円の差が生まれます。軽SUVであれば年額10,800円まで下がり、普通車との差は年間2万5,000円以上に広がります。

次に燃料代です。レギュラーガソリンの全国平均価格が1リットルあたり約166円という水準で、月1,000km走行する場合を想定すると、燃費20km/Lの車は月およそ8,300円、燃費12km/Lの車は月およそ13,800円となります。年間に換算すると6万6,000円ほどの差です。SUVは車両重量が重く燃費面で不利になりやすいため、走行距離が多い使い方ほどハイブリッドやディーゼルの選択が効いてきます。

燃料まわりの税制は2025年12月31日にガソリンの暫定税率(1リットルあたり25.1円の特例税率)が廃止され、2026年1月1日から新しい税率が適用される形に変わりました。軽油引取税の暫定税率も2026年4月1日に廃止されています。ただし同時期に燃料補助金も終了したため、店頭価格が税率分そのまま下がるわけではない点は押さえておく必要があります。

見落とされやすいのがタイヤ代です。SUVは外径が大きく幅も広いタイヤを装着するため、同じ本数でも乗用車より交換費用が上がります。スタッドレスタイヤを別に用意する地域では、夏冬の2セットを保有することになり、保管場所の確保も必要です。インチアップされた上級グレードを選ぶと、この負担はさらに増えます。

費目 目安 判断のポイント
自動車税種別割 1.5L超2.0L以下で年額36,000円、2.0L超2.5L以下で年額43,500円 排気量が1区分違うだけで年7,500円の差
軽自動車税種別割 自家用乗用で年額10,800円 軽SUVなら普通車より年2万5,000円以上安い
燃料代 月1,000km走行・レギュラー166円想定で、20km/Lなら月約8,300円 12km/Lなら月約13,800円。年間で約6万6,000円の差
タイヤ代 外径・幅が大きいぶん乗用車より高額 降雪地は夏冬2セット分の費用と保管場所が必要

購入後に後悔しやすいポイントと納車前に確認したいこと

カタログのスペック欄だけでは判断しきれず、納車後に気づくケースが集中するポイントがあります。契約前に潰しておくほど、満足度の差が出ます。

立体駐車場の高さ制限:機械式立体駐車場は全高1,550mm以下を条件とする区画が多く、ミドルサイズSUVはほぼ入りません。ハリアーは全高1,660mm、現行フォレスターは1,730mmで、いずれも制限を超えます。コンパクトSUVでも1,600mm前後の車種が多く、サイズを落としただけでは解決しません。自宅や勤務先、よく使う商業施設の駐車場形式を先に確認することが、候補を絞る最短ルートになります。

ルーフキャリア装着時の全高:アウトドア用途でルーフボックスを載せる場合、全高はさらに200mm前後上がります。高さ制限のあるガード下や駐車場入口との接触は、年に一定数発生する事例です。装着後の実測値を把握しておくと避けられます。

車両感覚のつかみにくさ:ボンネットが高く、フロントノーズの先端が見えない車種では、縦列駐車や狭い路地での切り返しに戸惑いやすくなります。全方位を映すカメラの有無で負担がはっきり変わるため、オプション扱いの場合は装着を検討する価値があります。

荷室の床の高さ:荷室容量の数値が大きくても、床面が高い車種では重い荷物の積み下ろしが毎回の負担になります。犬を乗せる、ベビーカーを積むといった使い方が日常にあるなら、容量よりも床面の高さを優先して見比べるほうが実感に近い評価ができます。

燃費の落ち込み幅:SUVは前面投影面積が大きいため、高速巡航時の空気抵抗が燃費に与える影響がセダンより大きくなります。カタログ燃費と実走行の差が広がりやすく、特に100km/h前後での長距離移動が多いと差が目立ちます。

長期保有を前提にする場合、リセールバリューの高さは最後の判断材料になります。SUVは中古市場での需要が安定しており、同価格帯のセダンやミニバンと比べて売却時の評価が落ちにくい傾向があります。ただしこれは人気のある定番車種に当てはまる話で、生産を終えた車種や販売台数の少ないグレードでは事情が異なります。

新型SUVが続々登場しブームはさらに加速

SUV市場の拡大は日本国内にとどまりません。北米市場ではすでに新車販売台数の大きな割合をSUVが占めており、ドイツの主要メーカーも販売ラインナップの過半数をSUVへと移行させています。オーストラリアやスイスのように、新車販売の6割前後をSUVが占める市場も現れています。

国内でも電動化の波に乗り、ハイブリッド・PHEV・EVを搭載したSUVが続々と登場しています。RAV4はガソリンエンジンを廃止してハイブリッドとPHEVに集約され、フォレスターは水平対向エンジンとストロングハイブリッドを組み合わせた独自構成へ移行しました。駆動方式も、後輪をモーターで駆動する電気式4WDと、プロペラシャフトを使う機械式4WDに分かれており、同じ4WDという表記でも雪道での挙動は変わります。

一方で、2025年に販売を伸ばしたのはライズやフロンクスといったコンパクトSUVでした。日本の道路環境に合うサイズが支持される流れと、ランドクルーザーやジムニーのように走破性と個性で選ばれる流れが並行して進んでいます。SUV選びは「どれが売れているか」ではなく、駐車場のサイズ、年間走行距離、乗せる人数と荷物という自分側の条件から逆算するほど、納車後のズレが小さくなります。