ラダーフレームを持つ頑丈なSUV 10選
SUVは大きく「クロスオーバーSUV」と「クロスカントリーSUV」に分けられ、その違いはボディフレームの構造にあります。
クロスオーバーSUVは、ボディとフレームが一体化した「モノコックボディ構造」で作られています。主に街乗りに最適化されていて、乗り心地・燃費・室内の静粛性に優れている反面、大きな衝撃を受けた際に車体全体がゆがむリスクがあります。
対するクロスカントリーSUVの多くは、はしご型のシャーシを使用した「ラダーフレーム構造」を採用しています。フレームとボディが分離しているため、悪路でボディがへこんでもフレームが無事なら走行を続けられます。衝撃への強さと長期耐久性の点でモノコックより有利で、中東・アフリカ・オーストラリアなど過酷な環境での実用車として世界的に高い評価を得ているのも、この構造が持つ信頼性からです。
ただし、ラダーフレームにはデメリットもあります。重量がモノコックより重くなる傾向があり、高速道路での横風を受けたときの安定感やコーナリング性能はモノコック車に劣ります。ガタガタした路面に強い代わりに、舗装路での乗り心地はやや硬めに感じることが多いです。
不整地を頻繁に走らないのであれば、モノコックボディのクロスオーバーSUVで十分な場面がほとんどです。ラダーフレームのSUVが本領を発揮するのは、林道・砂漠・積雪路など「道があるかどうかわからない場所」を走るシーンや、長期的な耐久性を重視したい場合です。
以下では、現在流通しているラダーフレームSUVのおすすめ10台を紹介します。生産終了モデルについてはその旨を記載しています。
ジープ・ラングラー(JK型)|坂道発進にも強い機能を備えるオフロードの定番

この写真は2007〜2018年に販売されたJK型(3代目)ラングラーです。現行は2018年から販売されているJL型(4代目)で、エンジンは3.6L V型6気筒ペンタスターエンジンを搭載し、8速ATとの組み合わせにより燃費・走行性能とも改善されています。日本では2024年5月に商品改良モデルが発売され、799万円〜のラインナップで展開されています。
JK型はコンバーチブルハードトップのSUVで、2ドア4人乗りの「ラングラー」と4ドア5人乗りの「ラングラー アンリミテッド」の2モデルが展開されていました。搭載エンジンは3,800ccのV型6気筒です。登坂時の後退を防ぐ「ヒルスタートアシスト」と、下り坂を低速で安定して走れる「ヒルディセントコントロール」を装備しており、急勾配のオフロードでも安心して扱えます。
購入前に知っておきたいのは、ラングラーのラダーフレームは悪路耐久性と引き換えに燃費の悪さがついてまわる点です。JK型のカタログ燃費は7〜8km/L台で、月1,000km走行した場合のガソリン代はレギュラー175円/L換算で月々2万円超になる計算です。街乗りメインで使うなら、燃費コストを事前に織り込んだ上で選ぶ必要があります。
| 全長 | 4,320mm(4,870mm) |
|---|---|
| 全幅 | 1,895mm |
| 全高 | 1,825mm(1,840mm) |
| エンジン種類 | V型6気筒 |
| 排気量 | 3,604cc |
| 最高出力 | 284ps/6,400rpm |
| 最大トルク | 347Nm/4,100rpm |
| 使用燃料 | レギュラーガソリン |
| 燃費 | 7.9km/L |
| 駆動方式 | FR/4WD |
| サスペンション形式 | 前:コイルリジット/後:コイルリジット |
※()内はアンリミテッドスポーツの数値。スペックはJK型(3代目)のもの
トヨタ・FJクルーザー|プラドと共通のラダーフレームを採用した個性派

トヨタが販売していた「FJクルーザー」は、ランドクルーザープラドと共通のラダーフレームを採用したクロスカントリーSUVです。国内販売は2016年8月に終了しており(海外生産は2022年に終了)、現在は中古車市場での流通のみとなっています。流通台数は比較的多く、中古車専門店やオークションで程度の良い個体を見つけることは可能です。
ランドクルーザープラドで立証された耐久性をそのまま受け継ぎながら、ポップで個性的なデザインを採用しているのが特徴です。搭載するエンジンは4,000ccのV型6気筒ガソリンエンジン(1GR-FE)で、最高出力276ps・最大トルク380Nmとトルクフルな走りが得られます。
中古車として購入する際には、後部ドアの開き方(センターピラーに向かって観音開き)がドアの使い勝手に慣れが必要な点と、視認性の関係で駐車場での取り回しに注意が必要なことを把握しておきましょう。部品供給はトヨタ系ディーラーを通じて継続されているケースが多いですが、年式が進むにつれて部品の入手性が変化する可能性があります。
| 全長 | 4,635mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,905mm |
| 全高 | 1,840mm |
| エンジン種類 | 1GR-FE/V型6気筒 |
| 排気量 | 4,000cc |
| 最高出力 | 276ps/5,600rpm |
| 最大トルク | 380Nm/4,400rpm |
| 使用燃料 | レギュラーガソリン |
| 燃費 | 8.0km/L |
| 駆動方式 | パートタイム4WD |
| サスペンション形式 | 前:ダブルウィッシュボーン式独立懸架/後:トレーリングリンク車軸式 |
| 販売状況 | 2016年8月 国内販売終了(中古車市場で流通中) |
三菱・パジェロ(4代目)|ダカールラリー優勝経験がある正統派SUV

三菱自動車が1982年から販売していたクロスカントリーSUV「パジェロ」は、2019年8月に国内向け生産・販売を終了しています。中古車市場では現在も流通しており、SUVブームを牽引した歴史的な1台として一定の需要が続いています。なお、三菱は2026年度にもパジェロブランドのSUVを国内再投入すると報じられていますが、詳細は本稿執筆時点では未発表です。
1983年のパリ・ダカールラリー初優勝以来、ラリーの舞台で培われた信頼性が最大の魅力です。4代目(2006年〜2019年)は「ラダーフレーム・ビルトイン・モノコックボディ」を採用しており、一般的なラダーフレームとモノコックの良いところを組み合わせた構造で、高い耐久性とボディ剛性を実現しています。
駆動方式には状況に応じてFR2WD・フルタイム4WD・直結4WDを切り替えられる「スーパーセレクト4WDシステム」を採用。このシステムは悪路で真価を発揮し、路面状況を選ばない走破性が長年のオーナーから高く評価されています。エンジンはガソリンモデルとディーゼルモデルをラインナップ。ディーゼルの燃費は10.0km/L(カタログ値)で、長距離ドライブのランニングコストはガソリン車より抑えられます。
中古車で検討する際は、スーパーセレクト4WDシステムの動作確認と、ラダーフレーム部の腐食チェックを必ず行いましょう。年式の古い個体は整備記録の有無も重要な判断材料になります。
| ディーゼル仕様 | ガソリン仕様 | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,385mm(4,900mm) | |
| 全幅 | 1,875mm | |
| 全高 | 1,870mm(1,850mm) | |
| エンジン種類 | 4M41/直列4気筒 | 6G72/V型6気筒 |
| 排気量 | 3,200cc | 3,000cc |
| 最高出力 | 190ps/3,500rpm | 178ps/5,250rpm |
| 最大トルク | 441Nm/2,000rpm | 261Nm/4,000rpm |
| 使用燃料 | 軽油(ディーゼル) | レギュラーガソリン |
| 燃費 | 10.0km/L | 8.0km/L |
| 駆動方式 | スーパーセレクト4WD | |
| サスペンション形式 | 前:ダブルウィッシュボーン式独立懸架/後:マルチリンク式ダブルウィッシュボーン独立懸架 | |
| 販売状況 | 2019年8月 国内販売終了(中古車市場で流通中) | |
※()内はロングモデルの数値
メルセデスベンツ・Gクラス|走破性は世界トップレベル、価格も世界トップレベル

メルセデスベンツの「Gクラス」は、2018年に39年ぶりのフルモデルチェンジを経た現行W464型が販売されています。電子制御ディファレンシャルロックを3基搭載し、牽引時に有効なローレンジギアも装備するなど、悪路走破性能は市販SUVの中でも最高水準にあります。
スペック表はW463型(旧型)のものですが、現行W464型では内外装を全面刷新しながらラダーフレームとリジッドアクスルサスペンションという本格オフロード構造は継承しています。現行の日本市場向けラインナップは「G350d」「G550」「AMG G63」が中心です。
購入前に確認しておきたいのは、圧倒的なネームバリューと実用性の両面についてです。1,500万円前後から2,000万円超というGクラスの価格帯は、同等のオフロード性能を持つランドクルーザーの2〜3倍に相当します。街乗りメインで購入する場合は、四角い車体と最小回転半径の大きさから、都市部の立体駐車場や狭い路地では取り回しに苦労することも覚えておきましょう。実際のオーナーから「悪路には滅多に行かないが、このデザインと存在感のために選んだ」という声を聞くことも多い1台です。
| G350d | G550 | AMG G 63 | |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,606mm | 4,660mm | 4,665mm |
| 全幅 | 1,931mm | 1,930mm | 1,985mm |
| 全高 | 1,969mm | 1,975mm | |
| エンジン種類 | 直列6気筒ターボ | V型8気筒ツインターボ | |
| 排気量 | 2,925cc | 3,982cc | |
| 最高出力 | 286ps/3,400〜3,600rpm | 422ps/5,250〜5,500rpm | 585ps/6,000rpm |
| 最大トルク | 61.2kgm/1,200〜3,200rpm | 62.2kgm/2,000〜4,750rpm | 86.7kgm/2,500〜3,500rpm |
| 使用燃料 | 軽油(ディーゼル) | ハイオクガソリン | ハイオクガソリン |
| 燃費 | — | 7.9km/L | 6.6km/L |
| 駆動方式 | 4WD | ||
| サスペンション形式 | 前:コイルスプリング式リジットアクスル/後:コイルスプリング式リジットアクスル | ||
※スペックはW463型(旧型)のもの。現行はW464型
レクサス・LX|走破性とラグジュアリーを両立した最上級クロスカントリーSUV

レクサスLXは、トヨタ・ランドクルーザーをベースとしたラグジュアリークロスカントリーSUVです。写真および下記スペックは旧型(LX570)のものです。現行は2022年に登場したLX600で、3.5L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、全面刷新されています。
旧型LX570はランクル200をベースに、セミアニリン本革シート・パワーバックドア・クールボックスなどをランクルではオプションの装備を標準化し、上質な居住空間を実現しています。「レクサスセーフティシステムプラス」も搭載されており、先進安全装備と本格的な悪路走破性を両立していた点が高く評価されていました。
ランクルとLXを比較したときにオーナーがよく指摘するのは「LXは中身の充実度が高い分、価格差が車両価格で150〜200万円程度あったが、標準装備の内容を考えると割高感はなかった」という評価です。現行LX600は中古でも1,000万円台半ば以上が相場で、購入のハードルは高め。旧型LX570の中古車は程度の良い個体が比較的見つけやすい状況です。
| 全長 | 5,065mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,980mm |
| 全高 | 1,910mm |
| エンジン種類 | 3UR-FE/V型8気筒 |
| 排気量 | 5,700cc |
| 最高出力 | 377ps/5,600rpm |
| 最大トルク | 534Nm/3,200rpm |
| 使用燃料 | ハイオクガソリン |
| 燃費 | 6.5km/L |
| 駆動方式 | フルタイム4WD |
| サスペンション形式 | 前:ダブルウィッシュボーン(スタビライザー付)/後:トレーリングリンク(スタビライザー付) |
※スペックはLX570(旧型)のもの。現行はLX600(2022年〜)
スズキ・エスクード2.4(3代目)|ラダーフレームとモノコックの長所を組み合わせた設計

スズキが2017年4月まで販売していたライトクロカンSUV「エスクード(3代目)」は、現在は販売を終了しています。現行の4代目エスクードはモノコックボディを採用したクロスオーバーSUVへと刷新されており、3代目とはキャラクターが大きく異なります。
3代目エスクードの最大の特徴は、ラダーフレームをモノコックボディに溶接一体化した「ビルトインラダーフレーム構造」です。一般的なモノコックボディより衝撃・ねじり剛性に強く、かつラダーフレーム単体より軽量に仕上げられていました。フルタイム4WDにカム式LSDデフロックと副変速機を組み合わせた本格的な4WDシステムも評価されていた部分です。
中古車市場では手頃な価格帯で程度の良い個体を見つけやすい車種のひとつです。ただし、ビルトインフレームの構造上、フレームと溶接部分の腐食チェックが特に重要です。下回りの状態確認を専門店で行った上で購入判断することを推奨します。
| 全長 | 4,300mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,810mm |
| 全高 | 1,695mm |
| エンジン種類 | J24B/直列4気筒 |
| 排気量 | 2,400cc |
| 最高出力 | 166ps/6,000rpm |
| 最大トルク | 225Nm/4,000rpm |
| 使用燃料 | レギュラーガソリン |
| 燃費 | 9.6km/L |
| 駆動方式 | フルタイム4WD |
| サスペンション形式 | 前:ストラット式/後:マルチリンク式 |
| 販売状況 | 2017年4月 販売終了(現行4代目はモノコック構造のクロスオーバーSUV) |
トヨタ・ランドクルーザープラド(150系)|耐久性が高くタフな環境でも能力を発揮

150系ランドクルーザープラドは2009年に登場し、日本では2018年まで販売されていたモデルです。2024年4月に後継モデルとして「ランドクルーザー250」(旧来の「プラド」に相当するライトデューティーモデル)が発売され、車名からプラドの名称は廃止されています。ランドクルーザー250はランクル300と同じGA-Fラダーフレームプラットフォームを採用し、フレーム剛性が旧プラドより50%向上しています。
150系プラドはラダーフレームを採用した高い耐久性が特徴で、2015年にディーゼルエンジンが復活したことで燃費面でも選びやすくなりました。ディーゼル仕様はカタログ燃費11.8km/Lで、月1,000km走行した場合の燃料代は軽油155円/L換算で月々約1.3万円と、ガソリン仕様(9.0km/L)と比べて大幅にランニングコストが抑えられます。
中古車市場では150系プラドは依然として人気が高く、流通量が多いためコンディションや価格帯が選びやすい状況です。新車でラダーフレームSUVを検討する場合は後継モデルのランドクルーザー250が選択肢になります。
| ディーゼル仕様 | ガソリン仕様 | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,760mm | |
| 全幅 | 1,885mm | |
| 全高 | 1,835mm | |
| エンジン種類 | 1GD-FTV/直列4気筒 | 2TR-FE/直列4気筒 |
| 排気量 | 2,800cc | 2,700cc |
| 最高出力 | 177ps/3,400rpm | 163ps/5,200rpm |
| 最大トルク | 450Nm/1,600〜2,400rpm | 246Nm/3,900rpm |
| 使用燃料 | 軽油(ディーゼル) | レギュラーガソリン |
| 燃費 | 11.8km/L | 9.0km/L |
| 駆動方式 | フルタイム4WD | |
| サスペンション形式 | 前:ダブルウィッシュボーン式独立懸架/後:トレーリングリンク車軸式 | |
| 販売状況 | 日本での販売は2018年終了。2024年4月より後継モデル「ランドクルーザー250」が発売 | |
スズキ・ジムニーシエラ(3代目)|欧州市場でも人気のコンパクトクロカン

この写真は2000〜2018年に販売された3代目ジムニーシエラ(JB43型)です。現行は2018年に登場した4代目(JB74型)で、エンジンは1,500ccの直列4気筒ターボに刷新され、5速MTまたは4速ATを設定。価格は191万円〜となっています。
ジムニーシエラは、軽自動車のジムニーを普通車規格にサイズアップしたモデルです。ラダーフレームと3リンクリジットアクスル式コイルスプリングサスペンションをジムニーと共有しており、そのオフロード走破性能はボディサイズのコンパクトさとは不釣り合いなほど高いと評価されています。
ジムニーシエラが「欧州で人気」と言われる理由のひとつは、欧州の道路規格に合わせたボディ幅(1,645mm)で右ハンドル仕様が用意されている点にあります。日本でも山道・農道・雪道など狭い道を走る頻度が高いユーザーから選ばれています。ただし、全長が3,550mm・ホイールベースが2,250mmとコンパクトなため、高速道路の巡航では横風の影響を受けやすく、ロングドライブでの安定感はラダーフレームSUVの中でも控えめです。週末の林道探索や悪路走行メインで使いたい人に向いている一方、高速移動が多い人には向かない選択です。
| 全長 | 3,600mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,600mm |
| 全高 | 1,685mm |
| エンジン種類 | M13A/直列4気筒 |
| 排気量 | 1,300cc |
| 最高出力 | 88ps/6,000rpm |
| 最大トルク | 118Nm/4,000rpm |
| 使用燃料 | レギュラーガソリン |
| 燃費 | 13.6km/L |
| 駆動方式 | パートタイム4WD |
| サスペンション形式 | 前:3リンクリジットアクスル式コイルスプリング/後:3リンクリジットアクスル式コイルスプリング |
※スペックは3代目(JB43型)のもの。現行は4代目(JB74型、2018年〜)
トヨタ・ランドクルーザー(200系)|頑丈で悪路走破性が高く中東やアフリカでも支持される

この写真はランドクルーザー200系(2007〜2021年)です。現行は2021年に登場した300系(GR500型)で、3.5L V型6気筒ツインターボガソリンエンジン(415ps)または3.3L V型6気筒ツインターボディーゼルエンジン(309ps)を搭載しています。
ランドクルーザーが「中東やアフリカで人気」と言われる理由は、現地での実績に基づく耐久性の高さにあります。現地では過酷な砂漠環境での使用実績が長く、部品供給のネットワークが整備されているため、医療・軍事・国際機関などでも採用されています。1960年代から走っているランクル40系が今も現役で使われているケースが世界各地にある事実が、その耐久性を端的に示しています。
200系は4,600ccのV型8気筒ガソリンエンジンを搭載し、燃費はカタログ値6.7km/L。月1,000km走行した場合のガソリン代はハイオク185円/L換算で月々約2.8万円になる計算です。現行の300系はガソリン車・ディーゼル車ともにより効率的なエンジンに更新されており、長期所有コストを重視するならディーゼルモデルが有力な選択肢になります。
| 全長 | 4,950mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,980mm |
| 全高 | 1,870mm |
| エンジン種類 | 1UR-FE/V型8気筒 |
| 排気量 | 4,600cc |
| 最高出力 | 318ps/5,600rpm |
| 最大トルク | 460Nm/3,400rpm |
| 使用燃料 | ハイオクガソリン |
| 燃費 | 6.7km/L |
| 駆動方式 | フルタイム4WD |
| サスペンション形式 | 前:ダブルウィッシュボーン式独立懸架/後:トレーリングリンク車軸式 |
※スペックはランドクルーザー200系のもの。現行は300系(2021年〜)
スズキ・ジムニー(3代目)|小さな巨人と称されるほどの悪路走破性

この写真は1998〜2018年に販売された3代目ジムニー(JB23型)です。現行は2018年に登場した4代目(JB64型)で、エンジンはR06A型660ccターボからK15C型660ccターボへ刷新され、駆動系やフレームも大幅に強化されています。新車価格は159万円〜です。
スズキが1970年に初代を発売して以来、ジムニーは一貫してラダーフレームと3リンクリジットアクスルサスペンションを採用し続けています。この組み合わせが悪路走破性の核心で、左右のタイヤが1本の軸でつながることでデコボコ路でも4輪が確実に地面をとらえます。
軽自動車ながら悪路走破性が高いのは、軽自動車規格のコンパクトなボディと短いホイールベース(2,250mm)が、林道や雪道など狭い悪路でむしろ有利に働くからです。「雪が多い地域の農家」「林業関係者」「週末に山道を楽しみたいオーナー」など、用途が明確なユーザーから長年支持されています。
一方で、高速道路を長距離移動する用途には向いていません。3代目JB23型のカタログ燃費は14.8km/Lとラダーフレームモデルの中では良好な水準ですが、横風の影響を受けやすく、高速巡航時の直進安定性は快適とは言いがたい場面があります。「悪路性能×コンパクト×予算」を重視するなら、ラダーフレームSUVの中で最有力候補のひとつです。
| 全長 | 3,395mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,475mm |
| 全高 | 1,680mm |
| エンジン種類 | K6A/直列3気筒ターボ |
| 排気量 | 660cc |
| 最高出力 | 64ps/6,500rpm |
| 最大トルク | 103Nm/3,500rpm |
| 使用燃料 | レギュラーガソリン |
| 燃費 | 14.8km/L |
| 駆動方式 | パートタイム4WD |
| サスペンション形式 | 前:3リンクリジットアクスル式コイルスプリング/後:3リンクリジットアクスル式コイルスプリング |
※スペックは3代目(JB23型)のもの。現行は4代目(JB64型、2018年〜)
ラダーフレームのSUVは貴重な存在

ラダーフレームを採用したSUVは、世界的に見て減少傾向にあります。スズキのエスクードが3代目から4代目へのフルモデルチェンジでモノコックボディへ移行したように、燃費規制の強化や電動化の波がラダーフレーム車の設計自由度を狭めているためです。現在も新車でラダーフレーム構造を維持しているのは、ジムニー・ジムニーシエラ・ランドクルーザーシリーズ・ランドクルーザー250・Gクラス・ラングラーなど、特定のブランドに限られています。
購入を検討する際は、「どんな道を走るか」という用途が判断の軸になります。週末の林道・雪山へのアクセス・オフロードを楽しみたいユーザーにはラダーフレームのクロスカントリーSUVが強力な選択肢です。一方、舗装路メインで燃費や乗り心地を優先するなら、モノコックボディのクロスオーバーSUVのほうが日常の満足度は高い場面が多いでしょう。車の使い方に合わせて、フレーム構造の特性を理解した上で選ぶことが、長く満足できる1台に出会う近道になります。






























