8人乗りモデルも販売しているミニバン・SUV特集 ファミリー層に人気のクルマの特徴を比較
国内外の自動車メーカーは市場に数多くの車を供給していますが、その多くは5人乗り・4人乗りモデルです。この記事では国産車で8人乗りモデルが展開されているミニバンやSUVをピックアップし、各車の特徴を比較します。なお、近年のモデルチェンジにより8人乗り設定が廃止・変更された車種も多いため、車種ごとに現行の乗車定員情報を合わせて確認してください。
8人乗りは荷物の積載性などを重視 / 7人乗りは乗員の快適性を重視
トヨタや日産などのミニバン開発に積極的な自動車メーカーは、同一車両で7人乗りモデルと8人乗りモデルを展開しています。7人乗りモデルは2列目に2人・3列目に3人、8人乗りモデルは2列目に3人・3列目に3人を乗車させるフォーメーションを採用しているケースがほとんどです。
7人乗りモデルのミニバンの多くが採用するキャプテンシートは、左右のシートを独立させ、アームレスト・電動オットマン・温熱シート機能などで快適性を追求します。また、センター部の隙間から3列目へスムーズに移動できるメリットもあります。
一方の8人乗りモデルが採用するベンチシートは、フルフラット化や跳ね上げが可能なタイプも多く、キャプテンシートよりもラゲッジスペースを広く確保できるシートアレンジが可能なため、車中泊ユーザーにも支持されています。車両価格も2列目にベンチシートを採用する8人乗りモデルの方がリーズナブルです。
| 項目 | 7人乗りモデル | 8人乗りモデル |
|---|---|---|
| 乗車フォーメーション | 2列目:2人、3列目:3人 | 2列目:3人、3列目:3人 |
| 2列目シート形状 | キャプテンシート(左右独立、アームレスト・電動オットマン・温熱シート機能付き) | ベンチシート(フルフラット化や跳ね上げ可能、ラゲッジスペース広め) |
| 乗車の快適性 | 高い(センターの隙間から3列目へスムーズに移動可能) | やや劣るが車中泊向きのアレンジが可能 |
| ラゲッジスペース | 比較的狭い | 広く確保可能 |
| 車両価格 | やや高め | リーズナブル |
8人乗りモデルも展開しているミニバンの室内スペースや特徴を比較
ショッピングモール・道の駅・サービスエリアの駐車場で見かける機会の多いミニバンは、8人乗りモデルも数多く展開しています。ヴォクシーやセレナなどのファミリーカーとして地位を確立している人気ミニバンの8人乗りモデルの特徴などをご紹介します。なお、記事内の写真は旧モデルのものを使用している場合があります。
ヴォクシーは8人乗りモデルをラインナップする車中泊にも便利なミニバン

トヨタのミドルサイズミニバンである「ヴォクシー」は、2022年1月に4代目へフルモデルチェンジしました(写真は先代モデルです)。先代の3代目モデルはZS・V・Xの3グレード展開でしたが、現行の4代目ではエアロモデルのみの展開となりグレードはS-GとS-Zの2種類に整理されています。
4代目ヴォクシーで8人乗りを選べるのはガソリン車の「S-G」のみです(ハイブリッド車・S-Zは7人乗りのみ)。2列目には6:4分割チップアップシートを採用し、3列目との組み合わせで乗車人数や荷物の種類に合わせたシートアレンジが可能です。超ロングスライドや格納式センターボックスも備えており、使い勝手に優れています。
| グレード(参考:先代3代目ZS) | ZS |
|---|---|
| 燃費(JC08モード) | 16.0km/L(4WD:14.8km/L) |
| 室内長 | 2,930mm |
| 室内幅 | 1,540mm |
| 室内高 | 1,400mm |
| 最小回転半径 | 5.5m |
「ノア」はワイドに開口できるスライドドアを採用してサードシートへの乗り降りをスムーズ化

ヴォクシーの兄弟車であるノアは、2022年1月に4代目へフルモデルチェンジ(写真は先代モデルです)。ヴォクシーと比較してエクステリアが全体的に落ち着いた雰囲気を持ち、標準モデルとエアロモデルの両方が用意されています。
4代目ノアの8人乗りモデルはX・G・S-Gの各グレードで選択可能です(Z・S-Zは7人乗りのみ。ハイブリッドのE-Four車は全グレード7人乗りのみ)。可動域の広いスライドドアやフラットな低床フロアにより3列目シートへの乗り降りが楽になっており、ファミリー層から高い支持を受けています。
| グレード(参考:先代3代目G) | G |
|---|---|
| 燃費(JC08モード) | 16.0km/L(4WD:14.8km/L) |
| 室内長 | 2,930mm |
| 室内幅 | 1,540mm |
| 室内高 | 1,400mm |
| 最小回転半径 | 5.5m |
洗練されたデザインが特徴だった「エスクァイア」は2021年末に生産終了

ヴォクシーやノアをベース車として開発されたエスクァイアは、上質感のある洗練されたデザインが特徴の「小さなアルファード」とも称されたミニバンでした。2014年10月の発売以降、Gi・Xiなどのガソリン車グレードで8人乗りモデルを展開していましたが、2021年12月に生産終了となっています。中古車市場では引き続き流通しており、エスクァイアの8人乗りモデルが必要な場合は中古車での購入が選択肢となります。
| グレード(Xi) | Xi |
|---|---|
| 燃費(JC08モード) | 16.0km/L(4WD:15.0km/L) |
| 室内長 | 2,930mm |
| 室内幅 | 1,540mm |
| 室内高 | 1,400mm |
| 最小回転半径 | 5.5m |
日本を代表するラグジュアリーミニバン「ヴェルファイア」の現行モデルは7人乗りのみ

トヨタのラグジュアリーミニバンであるヴェルファイアは、木目調加飾や上質なシート素材など室内のホテルのような高級感が評価されているモデルです(写真は先代の2代目モデルです)。先代の2代目ではハイブリッドXや2.5L XなどのグレードでX系に8人乗りが設定されていましたが、2023年6月発売の3代目(現行モデル)では8人乗り設定は廃止され、全車7人乗りのみとなっています。8人乗り仕様のヴェルファイアが必要な場合は先代モデルの中古車での検討が選択肢となります。
| グレード(参考:先代2代目 2.5L X) | 2.5L X |
|---|---|
| 燃費(WLTCモード) | 10.8km/L(4WD:11.0km/L) |
| 室内長 | 3,210mm |
| 室内幅 | 1,590mm |
| 室内高 | 1,400mm |
| 最小回転半径 | 5.6m |
「アルファード」は2024年に8人乗りモデルを追加。大型ラグジュアリーミニバンの代表格

トヨタのLLクラスミニバンであるアルファードは、2023年6月に4代目へフルモデルチェンジしています(写真は先代モデルです)。4代目は発売当初7人乗りのみでしたが、2024年に8人乗りモデルが追加されました。大胆なフロントグリルと圧倒的な存在感が魅力で、送迎車としてのニーズも高く、中古車市場でもリセールバリューが高いモデルです。
アルファードの8人乗りモデルは、2列目シートを跳ね上げ調整式に変更したことで、移動時の乗員リラックスを促すシートアレンジも実現しています。
| グレード(参考:先代3代目 HYBRID X) | HYBRID X |
|---|---|
| 燃費(WLTCモード) | 14.8km/L |
| 室内長 | 3,210mm |
| 室内幅 | 1,590mm |
| 室内高 | 1,400mm |
| 最小回転半径 | 5.6m |
グランエースの8人乗りモデルは4列シートを採用してラグジュアリーな装備と快適性で乗員をおもてなし

2019年12月に発売されたトヨタのラグジュアリーミニバン・グランエースは、3列シートで6人乗りの「Premium」と4列シートで8人乗りの「G」の2グレードを展開しています。
8人乗りの「G」は、1列目にエグゼクティブパワーシートを、2列目にリラックスキャプテンシートを、3列目に6:4分割チップアップシートを装備。回転式アームレストや折りたたみ式サイドテーブルなどのユーティリティーパーツを充実させ、ホテルや空港での送迎車としてのニーズも高いモデルです。
| グレード | G |
|---|---|
| 燃費(WLTCモード) | 10.0km/L |
| 室内長 | 3,365mm |
| 室内幅 | 1,735mm |
| 室内高 | 1,290mm |
| 最小回転半径 | 5.6m |
ステップワゴンはオプション設定で8人乗りが可能なミニバン

日本にミニバンブームを引き起こしたパイオニア的存在のホンダ・ステップワゴンは、2022年5月に6代目へフルモデルチェンジしました(写真は先代モデルです)。現行6代目の「STEP WGN」「SPADA」のガソリン車は、メーカーオプションで2列目に6:4分割ベンチシートを追加設定すれば8人乗りが可能です(e:HEV車および「AIR」は7人乗りのみ)。
3列目に床下収納を設けた「マジックシート」を採用してラゲッジスペースを大幅に拡大できるほか、上下・タテにもヨコにも開く「わくわくゲート」も継続採用されており、ファミリー層から幅広い支持を集めています。
| グレード(参考:先代5代目 SPADA Honda SENSING 4WD) | SPADA Honda SENSING(4WD) |
|---|---|
| 燃費(JC08モード) | 15.0km/L |
| 室内長 | 3,220mm |
| 室内幅 | 1,500mm |
| 室内高 | 1,425mm |
| 最小回転半径 | 5.4m |
「オデッセイ」は2023年12月に復活したが、現行モデルは全車7人乗りのみ

ホンダ・オデッセイは低重心ボディと高性能サスペンションを組み合わせた安定感のある走りで評価されてきたミニバンです(写真は先代5代目モデルです)。2021年末に一度日本での販売を終了しましたが、2023年12月8日に一部改良を実施して再販を開始しました。
ただし、2023年12月発売の現行モデルは全車e:HEV搭載の7人乗り仕様のみとなっており、先代に設定されていた8人乗り仕様は廃止されています。先代5代目の8人乗りモデルは、2列目に6:4分割スライドシートを採用しており、現在は中古車市場での流通があります。
| グレード(参考:先代5代目 HYBRID Honda SENSING) | HYBRID Honda SENSING |
|---|---|
| 燃費(WLTCモード) | 20.8km/L |
| 室内長 | 2,935mm |
| 室内幅 | 1,560mm |
| 室内高 | 1,300mm |
| 最小回転半径 | 5.4m |
日産のラグジュアリーミニバン「エルグランド」は多くのグレードで8人乗りモデルを展開

日産のフラッグシップミニバンであるエルグランド(E52型)は、2010年8月のフルモデルチェンジでFR駆動からFF駆動へ切り替え、室内空間の拡充と低重心走行の安定性を引き上げました。ハイウェイスターシリーズをはじめ、複数のグレードで8人乗りモデルを展開しています。
8人乗りモデルは、大型アームレストやカップホルダー、ロングスライド機能付きの6:4分割ベンチシートを2列目に採用しており、長距離移動時の快適性が高いのが特徴です。
| グレード | 350 Highway STAR |
|---|---|
| 燃費(JC08モード) | 9.4km/L |
| 室内長 | 3,025mm |
| 室内幅 | 1,580mm |
| 室内高 | 1,300mm |
| 最小回転半径 | 5.7m |
セレナはe-POWERを含む全グレードで8人乗りを選択可能な日産の主力ミニバン
日産の主力ミニバン セレナ
セレナの説明
日産の主力ミニバンであるセレナは、2022年12月に6代目(C28型)へフルモデルチェンジしました。先代C27型ではe-POWERモデルはバッテリー搭載の関係で7人乗りのみでしたが、6代目ではe-POWER LUXIONとe-POWER AUTECHを除く全グレードで8人乗りが選択可能となっています。
6代目セレナの8人乗りモデルは、1列目にも2列目にも移動させて使える「スマートマルチセンターシート」を装備し、状況に応じたシートアレンジが可能です。ミニバンクラス最大級の室内長と、クラス唯一の3列目シートスライド機構を備えており、家族全員が快適に過ごせる居住空間が確保されています。
| グレード(参考:先代C27 ハイウェイスターV) | ハイウェイスターV |
|---|---|
| 燃費(JC08モード) | 16.6km/L |
| 室内長 | 3,240mm |
| 室内幅 | 1,545mm |
| 室内高 | 1,400mm |
| 最小回転半径 | 5.7m |
デリカD:5は寒冷地や悪路でも大人数でドライブをアクティブに楽しめるミニバン

デリカD:5は三菱自慢のAWC(All Wheel Control)技術を活用し、雪道などの滑りやすい悪路でも安定した走破性を誇るオールラウンダーなミニバンです。ガソリン車・ディーゼル車ともに全グレードで8人乗りモデルを展開しており、リクライニング機能やチップアップ機構を設けた6:4分割ベンチシートが2列目に採用されています。
| グレード | M |
|---|---|
| 燃費(WLTCモード) | 12.6km/L |
| 室内長 | 2,980mm |
| 室内幅 | 1,505mm |
| 室内高 | 1,310mm |
| 最小回転半径 | 5.6m |
スズキブランドで展開されている「ランディ」は日産セレナのOEM車として8人乗りをラインナップ

2007年1月に販売をスタートしたランディは、日産セレナのOEM供給を受けてスズキブランドで販売されているミニバンです(写真は先代のSC27型です)。現行モデルはセレナC28型をベースとしたSC28型で、セレナ同様に全グレードで8人乗りが選択可能となっています(最上級グレードに相当する設定は7人乗りのみ)。2列目シートのスライド幅が広く、足回りにゆとりを持たせた着座が可能で、3列目シートのクッション性の高さもユーザーから評価されています。
| グレード(参考:先代SC27 2.0S) | 2.0S |
|---|---|
| 燃費(JC08モード) | 15.0km/L |
| 室内長 | 3,170mm |
| 室内幅 | 1,545mm |
| 室内高 | 1,400mm |
| 最小回転半径 | 5.5m |
8人乗りモデルも販売しているSUV・オフローダーの現状
8人乗りモデルも販売している国産車はファミリーカーとして定着しているミニバンだけではありません。ただしSUV・オフローダーはモデルチェンジに伴い最大乗車定員が変更されているケースもあるため、現行モデルの乗車人数を確認してから選ぶことが重要です。
ランドクルーザー(300系)は現在7人乗りが最大。アウトドアを大人数で楽しめる大型SUV

半世紀を超える車歴を誇るランドクルーザーは、SUVとして数少ない多人数乗車が可能なモデルです。写真の200系では8人乗りが設定されていましたが、2021年8月にデビューした現行300系では最大7人乗り(GXグレードおよびディーゼル車は5人乗り)となり、8人乗り設定は廃止されました。代わりに3列目シートのフロア収納式への変更など使い勝手や荷室の広さは向上しています。キャンプなどのアウトドア時に参加人数や荷物に合わせて活用できる使い勝手の良さは健在です。
| グレード(参考:先代200系 AX) | AX |
|---|---|
| 燃費(JC08モード) | 6.9km/L |
| 室内長 | 2,690mm |
| 室内幅 | 1,640mm |
| 室内高 | 1,200mm |
| 最小回転半径 | 5.9m |
レクサス「LX」の現行モデル(LX600)は3列・7人乗りのみ。先代LX570は8人乗りも設定されていた

レクサスのフラッグシップSUVであるLXはランドクルーザーをベース車とします。写真に掲載されているLX570は2015年〜2022年に販売されていたモデルで、3列シート・8人乗りモデルも展開していました。しかし2022年にデビューした現行モデルのLX600は最大7人乗りとなり、8人乗りの設定はなくなっています。セミアニリン本革シートや高級感のある内外装は現行LX600でも引き継がれており、LEXUS SAFETY SYSTEMも全車標準装備されています。先代LX570の8人乗りモデルは中古車市場での流通があります。
| グレード(参考:先代LX570 3列シート・8人乗り) | LX570 3列シート・8人乗り |
|---|---|
| 燃費(JC08モード) | 6.5km/L |
| 室内長 | 2,760mm |
| 室内幅 | 1,650mm |
| 室内高 | 1,170mm |
| 最小回転半径 | 5.9m |
8人乗りできる車をマイカーやレンタカーで利用してドライブを楽しもう

セレナやヴォクシーなどのミニバンは大人数での移動に欠かせないクルマです。一方で、近年はモデルチェンジに伴い8人乗り設定が廃止または変更されたモデルも増えています。エスクァイアや先代ヴェルファイア、ランドクルーザー200系・LX570などの8人乗りモデルは中古車市場でのみ入手可能です。購入を検討する際は、新車での8人乗り設定の有無を必ずディーラーで確認するようにしましょう。
また、卒業旅行や社員旅行などで一時的に8人乗り車両が必要な場合は、レンタカーを活用するのが便利です。ノア・ヴォクシー・セレナなど人気ミニバンの8人乗りモデルは多くのレンタカー店でラインナップされています。大切な家族や仲間と快適な移動時間をお過ごしください。























