1960~70年代の日産の車種一覧

1960〜70年代は自家用車を持つ人が徐々に増えていく時代です。日産の大衆車といえばサニーの存在が大きく、トヨタ カローラとの「SC戦争」は当時の自動車市場を大きく盛り上げました。他にも70年代末から人気を博すシルビアやパルサーなども誕生した、日産にとって重要な時代です。
セドリック(1960~2004)
セドリック 30型
セドリック Y32型
オースチン A50ケンブリッジに代わる中型高級セダンとして1960年に登場。日産初のモノコックボディを採用し、タクシー専用モデルや教習車・法人向けのセドリックセダンも展開されました。1971年の3代目からグロリアと姉妹車となり、トヨタ クラウン(くじらクラウン)から販売台数トップを奪取。2004年に販売を終了し、その役割はフーガへと引き継がれました。
| 車名 | セドリック |
|---|---|
| 発売期間 | 1960年~2004年(販売終了) |
| 概要 | オースチンA50ケンブリッジに代わる中型高級セダン。日産初のモノコックボディ採用 |
| 用途 | タクシー専用モデル・教習車・法人向けセドリックセダンも展開 |
| 歴史的意義 | 1971年の3代目からグロリアと姉妹車に。くじらクラウンから販売台数1位を奪取 |
| 後継モデル | フーガ |
スカイラインスポーツ(1962~1964)
スカイラインスポーツ
初代スカイラインをベースにした日本初のスペシャリティカー。クーペとオープンカーの2タイプが存在し、ボディはイタリアのデザイン会社ミケロッティとの契約によるハンドメイドで仕上げられました。総生産台数は約100台という希少モデルで、現在では3,000万円を超える評価がつくこともある幻の1台です。円谷プロダクションの特撮番組「ウルトラQ」にも登場しました。
| 車名 | スカイラインスポーツ |
|---|---|
| 発売期間 | 1962年~1964年 |
| 特徴 | 日本初のスペシャリティカー。クーペとオープンカーの2タイプ |
| デザイン | イタリア・ミケロッティとの契約によるハンドメイド製造 |
| 生産台数 | 約100台 |
| 現在の価値 | 3,000万円超えの評価もある幻の旧車 |
| その他 | 「ウルトラQ」(円谷プロダクション)に登場 |
シルビア(1965~2002)
日本カー・オブ・ザイヤーを受賞するなど一時代を築いたシルビア
デートカーとして商業的な成功を収めながらも、1980年代にはFR式スポーツクーペとしてチューニングカーの定番となり、走り屋からも絶大な支持を得たモデルです。パーツの入手しやすさもあって今なお旧車人気が高く、特に5代目S13型は1988年に日本カー・オブ・ザイヤーを受賞した名車として知られています。2002年に販売終了となりましたが、復活を望むファンの声は今も絶えません。
| 車名 | シルビア |
|---|---|
| 発売期間 | 1965年~2002年(販売終了) |
| 特徴 | デートカーとして人気。1980年代にはFRスポーツクーペとして走り屋にも支持 |
| 代表モデル | 5代目S13型。1988年に日本カー・オブ・ザイヤー受賞 |
| 人気の理由 | パーツが豊富でチューニングしやすく、旧車ファンから根強い支持 |
プレジデント(1965~2010)
プレジデント 150型
プレジデント 150型
会長・社長が乗る日産の最高級乗用車。初代モデルはトヨタ センチュリーの2年前に登場し、佐藤栄作首相の公用車としても活躍しました。2010年に5代目シーマに統合される形で販売終了となりましたが、国外ではアジアの大富豪に愛用されたモデルです。
| 車名 | プレジデント |
|---|---|
| 発売期間 | 1965年~2010年(販売終了) |
| 特徴 | 日産の最高級乗用車。会長・社長クラスの乗用車として製造 |
| 初代エピソード | トヨタ センチュリーの2年前に登場。佐藤栄作首相の公用車として使用 |
| その後 | 2010年に5代目シーマに統合。国外ではアジアの大富豪に愛用 |
サニー(1966~2006)
ダットサン サニー 1000 スポーツデラックス B10型のスペック
ダットサン サニー 1000 スポーツデラックス B10型
ダットサン サニー 1000 スポーツデラックス B10型
ダットサン サニー 1000 スポーツデラックス B10型
ダットサン サニー 1000 スポーツデラックス B10型
日産を代表する小型大衆車。排気量1,000ccで開発・発売しましたが、サニーの開発を察知したトヨタがカローラを数ヶ月後に1,100ccで投入し「プラス100ccの余裕」と宣伝。日産も2代目でエンジンを改良し「隣のクルマが小さく見えます」と応戦したことで有名な「SC戦争」の火蓋が切られました。2006年に販売終了しています。
| 車名 | サニー |
|---|---|
| 発売期間 | 1966年~2006年(販売終了) |
| 車種区分 | 小型大衆車 |
| エンジン | 初代は1,000cc |
| 競合 | トヨタ カローラ(1,100ccで販売)との「SC戦争」が有名 |
サニートラック(1967~2008)
サニートラック B20型
サニーをベースにした商用トラックで、通称「サニトラ」。スタイリッシュなフォルムが愛好家に支持され、旧車として根強い人気があります。2代目は1971年から2008年まで基本設計を変えずに長期販売されたロングセラーで、中古市場ではドレスアップカスタムを施した個体も多く見られます。
| 車名 | サニートラック(通称:サニトラ) |
|---|---|
| 発売期間 | 1967年~2008年(販売終了) |
| 車種区分 | 商用トラック(サニーをベース) |
| 特徴 | スタイリッシュなデザインで旧車ファンに人気。2代目は1971年〜2008年まで基本設計不変のロングセラー |
プリンス ロイヤル(1967~1972)
プリンス ロイヤル A70型
皇族が乗車する御料車として開発されたモデル。当時皇太子だった明仁親王(現・上皇陛下)がプリンス自動車の車を愛好されていたこともあり、日産への合併後も開発が継続されました。V型8気筒・6,473ccという大排気量エンジンを搭載し、最終的に宮内庁と外務省に計7台が納車されました。
| 車名 | プリンス ロイヤル |
|---|---|
| 発売期間 | 1967年~1972年 |
| 用途 | 皇族用の御料車 |
| 背景 | 明仁親王がプリンス車を愛好。日産合併後も開発を継続 |
| エンジン | V型8気筒・6,473cc |
| 納車台数 | 宮内庁・外務省に計7台 |
ローレル(1968~2003)
初代ローレル セダン(1968〜1972)
2代目ローレル(1972〜1977)
大衆車ブルーバードと法人需要の多い中型セドリックの間を埋める「ハイオーナーカー」として企画されたモデル。2代目C130型(1972年〜)はリアバンパーの個性的なデザインから「ブタケツ・デカケツ・棺桶」という愛称で親しまれており、いずれも愛情表現です。70年代の旧車として現在も根強いファンがいます。2003年に販売終了しました。
| 車名 | ローレル |
|---|---|
| 発売期間 | 1968年~2003年(販売終了) |
| 車種区分 | ブルーバードとセドリックの間を埋めるハイオーナーカー |
| 2代目モデル | C130型(1972〜1977年)。独特なリアバンパーのデザインで「ブタケツ」等の愛称あり |
チェリー・チェリーF-Ⅱ(1970~1978)
チェリー E10型
プリンス自動車が開発していたFF(前輪駆動)車をベースに、日産合併後の初のFF乗用車として販売されたモデルです。初めて自動車を持つ層へのアピールを意識した個性的なデザインが特徴で、クーペは後方視界の悪さが弱点として知られていました。2代目からは「チェリーF-Ⅱ」に車名を改め、スタイルも一新されました。
| 車名 | チェリー / チェリーF-Ⅱ |
|---|---|
| 発売期間 | 1970年~1978年(販売終了) |
| 特徴 | 日産合併後初のFF乗用車。初めて車を持つ層向けの個性的なデザイン |
| 弱点 | クーペの後方視界が悪いと評価された |
| 2代目 | 「チェリーF-Ⅱ」に改名しスタイルを一新 |
バイオレット(1973~1984)
バイオレット 710型
ブルーバードがコロナの上級モデル「マークⅡ」との競争で高級路線に移行するなか、サニーとの間の価格帯を埋めるためにブルーバード510型の実質的な後継として登場したモデルです。エンジンはブルーバードをベースに、ボディは当時流行の曲線を多用したデザインを採用しています。
| 車名 | バイオレット |
|---|---|
| 発売期間 | 1973年~1984年(販売終了) |
| 背景 | ブルーバードの高級化に伴い、サニーとの間を埋めるために登場 |
| 系譜 | ブルーバード510型の実質的な後継車 |
| 設計 | エンジンはブルーバードをベース。ボディは曲線を多用したデザイン |
オースター/オースターJX(1977~1990)
オースター A10(1977〜1981年)マルチクーペ 1800 GT-E 1979年式
バイオレットとスタンザの兄弟車として開発された若者向けのスポーティセダンと3ドアハッチバッククーペ(通称:マルチクーペ)。クーペの赤が人気カラーでした。2代目は「オースターJX」の名称となり、3ドアハッチバックとして実用性も兼ね備えたモデルになりました。
| 車名 | オースター / オースターJX |
|---|---|
| 発売期間 | 1977年~1990年(販売終了) |
| 概要 | バイオレット・スタンザの兄弟車。若者向けスポーティセダンと3ドアハッチバッククーペ |
| 特徴 | クーペの赤が人気色。2代目はオースターJXとして実用性も強化 |
スタンザ(1977~1992)
スタンザ A10型
ファミリーカー志向のバイオレット、スポーティモデルのオースターの兄弟車として「小さな高級車」をコンセプトに企画されたモデル。ラグジュアリーな内装が特徴で、サニーの最上級グレード「エクセレント」の後継として位置づけられました。
| 車名 | スタンザ |
|---|---|
| 発売期間 | 1977年~1992年(販売終了) |
| コンセプト | 「小さな高級車」。バイオレット・オースターの兄弟車 |
| 特徴 | ラグジュアリーな内装。サニー最上級グレード「エクセレント」の後継 |
パルサー(1978~2000)
パルサー N10型
プリンス自動車が開発したチェリーの後継にあたるモデル。欧州販売を主軸に据えていたため、デザインは一貫してユーロテイストで統一されました。国内ではレース活動も活発に行いました。姉妹車にラングレーがあり、後にパルサーとして統合されています。国内では2000年に販売終了しましたが、海外では2014年から車名が復活しています。
| 車名 | パルサー |
|---|---|
| 発売期間 | 1978年~2000年(国内販売終了) |
| 概要 | チェリーの後継。欧州販売主軸でユーロテイストのデザインを一貫 |
| 特徴 | 国内でレース活動も活発。姉妹車のラングレーと後に統合 |
| 海外展開 | 2014年から海外市場で車名復活 |
バネット(1978~2017)
バネット C120型 コーチ
小型ワンボックスのバン&トラックで、ミニバンタイプの初代コーチは人気漫画・アニメ『クッキングパパ』の愛車としても知られています。2009年に後継モデルのNV200バネットが登場したことで役割を引き継ぎ、2017年に販売終了しました。
| 車名 | バネット |
|---|---|
| 発売期間 | 1978年~2017年(販売終了) |
| 概要 | 小型ワンボックスのバン&トラック。初代コーチは『クッキングパパ』の愛車として登場 |
| 後継 | 2009年登場のNV200バネットに統合。2017年販売終了 |
ガゼール(1979~1986)
ガゼール S110型
3代目シルビアの姉妹車として誕生したデートカー。シルビアよりやや高級路線で購買層の年齢層も高めでした。ドラマ「西部警察」では国内非販売の特別仕様オープンカーが石原裕次郎演じる小暮捜査課長の愛車として登場し、注目を集めました。
| 車名 | ガゼール |
|---|---|
| 発売期間 | 1979年~1986年(販売終了) |
| 概要 | 3代目シルビアの姉妹車。高級路線のデートカー |
| 特徴 | ドラマ「西部警察」に国内非販売の特別仕様オープンカーが登場 |
サニーカリフォルニア(1979~1996)
サニー カリフォルニア B11型
サニーとプラットフォームを共有するステーションワゴン。当初は5ドアハッチバックセダンとして販売され、積載量はさほど多くありませんでした。2代目でFF式に変更され、FF専用のバルブエンジン(E型)を搭載しています。競合はトヨタ カローラ フィルダーの前身にあたるモデルです。
| 車名 | サニーカリフォルニア |
|---|---|
| 発売期間 | 1979年~1996年(販売終了) |
| 概要 | サニーと共通プラットフォームのステーションワゴン。当初は5ドアハッチバックセダンとして発売 |
| 特徴 | 2代目でFF化。FF専用バルブエンジン(E型)を搭載 |
| 競合 | トヨタ カローラ フィルダーの前身にあたるモデル |
























