日産の歴代車種

日産の歴代車種110種類を解説!今こそ復活してほしい名車は?

日産の歴代車種を解説。創業から80年余り、スカイライン、GT-R、フェアレディなど今なお系譜が続くスポーツカー、中古市場で人気のシルビアやブルーバード、愛好家が多いサニトラやフィガロなどかっこいい車もおしゃれな車も日産にはある!セダン、SUV、電気自動車など日産の車種一覧を紹介。

日産の歴代車種110種類を解説!今こそ復活してほしい名車は?

日産の歴代車種110種一覧!国内で販売した名車

日産自動車が国内で市販化した歴代車種を紹介します。スポーツカーの開発・市場規模が縮小されていく現在でも、フェアレディZやGT-Rなどの販売を続けている日産。近年では、電気自動車の分野でも成長を続けています。

現在の日産は、ルノーと三菱自動車とアライアンスを形成し、高級車はインフィニティ、低価格ブランドはダットサンという名前で海外展開しているのはご存じの通り。

経営危機などの深刻な問題もありましたが、スカイラインやシルビア、ブルーバードやサニーなどの名車を世に送り出し、日本の自動車文化を作ってきたのは間違いありません。「この車を復活してほしい」と旧車に思い入れのあるファンが特に多いのも日産車の特徴です。

日産で国内販売されている現行車種一覧

現行の日産の車種

現在、日産で販売されている車種を解説。
フェアレディZの復活やスカイラインGT-Rを独立させて新型を販売したりと、現在のラインナップに至るまでには多くのドラマがありました。リーフやノートe-POWERなどの電気自動車の市販化に成功しており、今後のラインナップがどうなるのかも注目です。

アリア(2021~)

アリアのエクステリアアリアは日産電気自動車のフラッグシップモデル

アリアは2021年に発売したフラッグシップのエレクトリックSUV。
航続距離は最大640kmあるため、長距離移動でも使いやすい電気自動車(BEV)。ボディサイズは全長4,595mmx全幅1,850 mmx全高1,655-1,665mmで、エクストレルやトヨタのハリアーなどと近い余裕のあるサイズ。
2024年にはハイスペックモデルのNISMOを設定。

車名 アリア
発売年 2021年
特徴 日産のフラッグシップ電気SUVで、BEV(バッテリー電気自動車)
航続距離 最大640kmと長距離移動にも対応
ボディサイズ 全長4,595mm × 全幅1,850mm × 全高1,655~1,665mm
サイズ感 エクストレイルやトヨタ・ハリアーに近い余裕あるサイズ
2024年モデル ハイスペックなNISMOモデルが登場

サクラ(2022~)

サクラのエクステリア普段使いに最適な180kmの航続距離を持つ電気自動車のサクラ

サクラは日産が販売する軽自動車規格の電気自動車。
航続距離は最大180kmと、同じ電気自動車のアリアと比較すると短いですが、その分充電時間が短くなります。
長距離移動が少なく、毎日近場の短距離を移動する使い方が多い方に最適なモデルです。

車名 サクラ
発売年 2022年
車種区分 軽自動車規格の電気自動車(BEV)
航続距離 最大180km
特徴 短距離移動に特化し、充電時間も短い
用途 近場の移動が多い人に最適

キックス(2020~)

キックスのエクステリアジュークと入れ替わりで導入したコンパクトSUVのキックス

2020年に生産終了したジュークの後継モデルとして日本デビュー。 元々は海外で販売していたモデルですが、日本導入にあたりパワートレインに第二世代のe-POWERを設定。
コロンビアとコラボしたオフロード仕様の特別仕様車も登場するなど、日産が力を入れるモデルです。

車名 キックス
発売年 2020年
車種区分 コンパクトSUV
背景 ジュークの後継として日本に導入
特徴 第二世代e-POWERを搭載した電動モデル
特別仕様 コロンビアとコラボしたオフロード仕様も展開
位置づけ 海外販売モデルをベースに、日本向けに電動化した重点車種

NV200バネット(2008~)

NV200バネットのエクステリア積載容量の多い商用バンのNVバネットは趣味を楽しむユーザーにも大人気

NVバネットは積載量の多い商用バンで、近年ではキャンプなど荷物の増えるアウトドア用に購入するユーザーも増えているモデル。
初代バネットから5代目にあたり2017年に生産終了したバネットバンの代替車種で、日本だけでなくマレーシアやインドなどアジアを中心に販売する世界戦略車でもあります。

車名 NV200バネット
発売年 2008年
車種区分 商用バン
用途 商用だけでなくアウトドアや趣味用としても人気
特徴 積載量が多く、多目的に使える
前モデル バネットバン(2017年に生産終了)の代替モデル
販売地域 日本を含むアジア各国(マレーシア、インドなど)
位置づけ 世界戦略車としてグローバルに展開

スカイライン(1957~)

スカイライン V37型のエクステリアスカイライン V37型

1966年に日産と合併したプリンス自動車が生産していた「プリンス・スカイライン」が初代。1969年に販売されたスカイラインの最上級モデルがGT-Rであるが、2007年に日産はGT-Rをスカイラインから独立させている。

車名 スカイライン
発売年 1957年
初代モデル プリンス・スカイライン(プリンス自動車が生産)
歴史的背景 1966年にプリンス自動車が日産と合併
GT-Rとの関係 1969年にスカイラインGT-Rを展開、2007年に独立モデルに
現行型 V37型として販売継続中

GT-R(2007~)

GT-R R35型のエクステリアGT-R R35型

スカイラインGT-Rを独立分離させ、2007年に販売したGT-R。セダンベースのスカイラインと別路線をとったことで、世界に誇る日本のスーパースポーツカーとなった。安全性の観点からGT-Rの整備・点検は日産の認定メカニックに限られる。

車名 GT-R
発売年 2007年
背景 スカイラインGT-Rから独立して誕生
車種区分 スーパースポーツカー
特徴 セダンベースのスカイラインとは異なる専用設計
整備体制 安全性確保のため、認定メカニックのみが整備可能
現行型 R35型

フェアレディZ(1969~)

フェアレディZ Z34型のエクステリアフェアレディZ Z34型

フェアレディの名前はミュージカルから名付けられたが、本当に貴婦人のように美しい優雅なスポーツカーで多くの男性を虜に。初代S30型(海外では240Z)は世界中に熱烈なファンがいる。

車名 フェアレディZ
発売年 1969年
車種区分 スポーツカー
車名の由来 ミュージカル『マイ・フェア・レディ』にちなんで命名
特徴 美しいデザインで「貴婦人」とも称される
初代モデル S30型(海外名:240Z)
人気 世界中に熱烈なファンがいる伝説的モデル

エクストレイル(2000~)

エクストレイル T32型のエクステリアエクストレイル T32型

2010年のジューク登場までの10年間、国内SUVの販売数トップに君臨。トヨタRAV4の登場によって開拓された高級SUV路線だが、エクストレイルはオフロードでの走破性を変わらず重視し続けた。3代目からハイブリッドも追加。

車名 エクストレイル
発売年 2000年
車種区分 SUV
販売実績 2010年のジューク登場まで国内SUV販売トップ
特徴 オフロード走破性を重視した設計
他車との違い 高級志向よりも実用性を優先
ハイブリッド 3代目からハイブリッド仕様を追加
競合モデル トヨタ RAV4 など

エルグランド(1997~)

エルグランド TE52のエクステリアエルグランド TE52

90年代に流行したミニバン市場で高い評価を得ていたエルグランド。しかし、トヨタのアルファードやヴェルファイア、ホンダのオデッセイに押され気味。

車名 エルグランド
発売年 1997年
車種区分 ミニバン
特徴 90年代のミニバンブームで高評価を獲得
市場動向 近年はライバル車に押され気味
競合モデル トヨタ アルファード、ヴェルファイア、ホンダ オデッセイ

セレナ(1991~)

セレナ C27型のエクステリアセレナ C27型

日産の国内販売を支えてきたベストセラーカー。2016年フルモデルチェンジで自動運転支援プロパイロットを搭載。2017年にはe-POWERモデルを公開し、ミニバントップクラスの燃費を実現。2018年上半期ミニバン販売台数1位と勢いに乗る。

車名 セレナ
発売年 1991年
特徴 国内販売のベストセラー車
技術 2016年に自動運転支援「プロパイロット」を搭載
パワートレイン 2017年にe-POWERモデルを公開
燃費 ミニバントップクラスの燃費性能
販売実績 2018年上半期にミニバン販売台数1位

リーフ(2010年~)

リーフ ZE1型のエクステリアリーフ ZE1型

2020年までは世界でもっとも売れていた電気自動車の市販車で、珍しく車名が「リーフ」と統一されている。フランスやスペインなどはガソリン車等の販売を2040年までに禁止する方針のため、販売数は年々増加している。

車名 リーフ
発売年 2010年
特徴 2020年まで世界で最も売れた電気自動車
車名の特徴 車名が「リーフ」で統一されている珍しいモデル
販売動向 欧州諸国のガソリン車禁止方針で販売数増加中

ノート/ノートオーラ(2005年~)

  • 正面から見るノートオーラノート オーラ
  • 横から見るノートオーラノート オーラ
  • 後ろからみるノートオーラノート オーラ

2018年上半期の新車販売台数で1位を獲得。日産としては48年ぶり、1970年サニー以来の快挙。2代目のマイナーチェンジで追加した電気モーターによるハイブリッドを実現した「e-POWER」モデルがヒットの要因で購入者の70%以上を占める。

車名 ノート / ノートオーラ
発売年 2005年~
販売実績 2018年上半期の新車販売台数1位
歴史的意義 日産として48年ぶりのトップセールス(1970年サニー以来)
特徴 2代目マイナーチェンジでe-POWERハイブリッドを追加
販売割合 購入者の70%以上がe-POWERモデルを選択

デイズルークス/ルークス(2014~)

デイズルークス B21A型のエクステリアデイズルークス B21A型

日産と三菱が共同出資する会社NMKVで開発された軽自動車で、ルークスの後継。プラットフォームは三菱のeKスペースとほぼ同じ。エクステリア(特に顔)はかっこいい系だが、軽スーパーハイトワゴンとも呼ばれるほど広くて子育て中にもおすすめ。

車名 デイズルークス / ルークス
発売年 2014年~
開発 日産と三菱の共同出資会社NMKVによる開発
後継モデル ルークスの後継車種
プラットフォーム 三菱eKスペースとほぼ同じ
デザイン かっこいい系のエクステリア(特に顔周り)
特徴 広い室内で軽スーパーハイトワゴンとして子育て世帯におすすめ

デイズ(2013~)

デイズ B21W型のエクステリアデイズ B21W型

三菱との共同会社NMKVが開発したオッティの後継。日産がはじめて商品企画の段階から作り上げた軽自動車で、「日産のすべてを、軽に」というキャッチコピーからも気合が伺える。運転がしやすく、デザインや内装が高評価を受けている隠れた人気車種。

車名 デイズ
発売年 2013年~
開発 日産と三菱の共同会社NMKVによる開発
後継モデル オッティの後継車
特徴 日産が企画段階から作り上げた初の軽自動車
キャッチコピー 「日産のすべてを、軽に」
評価 運転しやすく、デザインと内装が高評価の人気車種

NV100クリッパーリオ/クリッパーリオ(2007~)

NV100クリッパーリオ DR17V型のエクステリアNV100クリッパーリオ DR17V型

スズキからのOEM提供車で、「エブリイワゴン」とプラットフォームが共通している。他にマツダ・スクラム、三菱のミニキャブバンとタウンボックスが兄弟車にあたる。

車名 NV100クリッパーリオ / クリッパーリオ
発売年 2007年~
特徴 スズキからのOEM提供車
プラットフォーム スズキ・エブリイワゴンと共通
兄弟車 マツダ・スクラム、三菱ミニキャブバン、タウンボックス

キャラバン/NVキャラバン(1973~)

キャラバン E20型 ロングのエクステリアキャラバン E20型 ロング

キャプオーバー型のバンやワゴンタイプの乗用車で、トヨタ・ハイエースのライバル車としてよく比較される。3代目まではワンボックス、4代目以降は1.2ボックスとなっている。現行型5代目からはNVキャラバンに名称を変更。

車名 キャラバン / NVキャラバン
発売年 1973年~
車種区分 キャブオーバー型バン・ワゴンタイプ乗用車
競合車 トヨタ・ハイエース
形状変遷 3代目までワンボックス、4代目以降は1.2ボックス
現行モデル 5代目からNVキャラバンに名称変更