日産の歴代車種110種一覧!国内で販売した名車
日産自動車が国内で市販化した歴代車種を紹介します。スポーツカーの開発・市場規模が縮小されていく現在でも、フェアレディZやGT-Rなどの販売を続けている日産。近年では、電気自動車の分野でも成長を続けています。
現在の日産は、ルノーと三菱自動車とアライアンスを形成し、高級車はインフィニティ、低価格ブランドはダットサンという名前で海外展開しているのはご存じの通り。
経営危機などの深刻な問題もありましたが、スカイラインやシルビア、ブルーバードやサニーなどの名車を世に送り出し、日本の自動車文化を作ってきたのは間違いありません。「この車を復活してほしい」と旧車に思い入れのあるファンが特に多いのも日産車の特徴です。
日産で国内販売されている現行車種一覧
現在、日産で販売されている車種を解説。
フェアレディZの復活やスカイラインGT-Rを独立させて新型を販売したりと、現在のラインナップに至るまでには多くのドラマがありました。リーフやノートe-POWERなどの電気自動車の市販化に成功しており、今後のラインナップがどうなるのかも注目です。
シーマ/セドリックシーマ/グロリアシーマ(1988~)
シーマ FPY31型
シーマ HGY51型
日産の最上級セダンでありフラグシップモデル。バブル期に販売された初代は1年で35,000台以上売れ、納車1年待ちで「シーマ現象」とも呼ばれた。2010年に4代目をもって生産を終了するが、2012年に5代目の販売を開始。
フーガ(2004~)
フーガ Y51型
セドリックとグロリアの後継にあたり海外ではインフィニティQ70として販売。2009年の2代目からフルモデルチェンジがなく、国内のライバル車トヨタ・クラウンが新型をぞくぞく販売しているので動向が気になるところ。
スカイライン(1957~)
スカイライン V37型
1966年に日産と合併したプリンス自動車が生産していた「プリンス・スカイライン」が初代。1969年に販売されたスカイラインの最上級モデルがGT-Rであるが、2007年に日産はGT-Rをスカイラインから独立させている。
ティアナ(2003~2020)
ティアナ L33型
通称・走るリビング。「おもてなし」の内装が人気でファミリーにもおすすめのプレミアムセダン。海外では「セフィーロ」「マキシマ」「アルティマ」などの名前で販売されている世界戦略車。2020年に国内販売終了。
シルフィ(2000~)
シルフィ NB17型
2代目まではブルーバードシルフィ。当然ブルーバードの後継。トヨタ・コロナの後継プレミオとはBC戦争時代からライバル関係を継続中。ホシノインパルが「地味だけど真面目な良いクルマ」と評価して、「IMPUL BLUEBIRD SSS」というG11型スポーツモデルを作ってくれた。
GT-R(2007~)
GT-R R35型
スカイラインGT-Rを独立分離させ、2007年に販売したGT-R。セダンベースのスカイラインと別路線をとったことで、世界に誇る日本のスーパースポーツカーとなった。安全性の観点からGT-Rの整備・点検は日産の認定メカニックに限られる。
フェアレディZ(1969~)
フェアレディZ Z34型
フェアレディの名前はミュージカルから名付けられたが、本当に貴婦人のように美しい優雅なスポーツカーで多くの男性を虜に。初代S30型(海外では240Z)は世界中に熱烈なファンがいる。
エクストレイル(2000~)
エクストレイル T32型
2010年のジューク登場までの10年間、国内SUVの販売数トップに君臨。トヨタRAV4の登場によって開拓された高級SUV路線だが、エクストレイルはオフロードでの走破性を変わらず重視し続けた。3代目からハイブリッドも追加。
ジューク(2010~)
ジューク F15型
個性的すぎるデザインで賛否両論だったが、大成功したコンパクトSUV。ヨーロッパでも好意的に受け入れられる(北米市場では現在キックスが後継)。後にトヨタがコンセプトカーデザインほぼそのままのC-HRを出せたのもジュークの成功が大きかったと思われる。
ジュークの後継車種として2020年に日本導入したキックス
キックス
エルグランド(1997~)
エルグランド TE52
90年代に流行したミニバン市場で高い評価を得ていたエルグランド。しかし、トヨタのアルファードやヴェルファイア、ホンダのオデッセイに押され気味。
セレナ(1991~)
セレナ C27型
日産の国内販売を支えてきたベストセラーカー。2016年フルモデルチェンジで自動運転支援プロパイロットを搭載。2017年にはe-POWERモデルを公開し、ミニバントップクラスの燃費を実現。2018年上半期ミニバン販売台数1位と勢いに乗る。
リーフ(2010年~)
リーフ ZE1型
2020年までは世界でもっとも売れていた電気自動車の市販車で、珍しく車名が「リーフ」と統一されている。フランスやスペインなどはガソリン車等の販売を2040年までに禁止する方針のため、販売数は年々増加している。
ノート(2005年~)
ノート オーラ
ノート オーラ
ノート オーラ
2018年上半期の新車販売台数で1位を獲得。日産としては48年ぶり、1970年サニー以来の快挙。2代目のマイナーチェンジで追加した電気モーターによるハイブリッドを実現した「e-POWER」モデルがヒットの要因で購入者の70%以上を占める。
キューブ(1998~2019)
キューブ Z12型
左右非対称な後部ウィンドウにびっくりした人も多いコンパクトカー。アシンメトリーデザインは2代目(2002~)からで、3代目(2008~2019)はキューブらしさを残しつつ、大分丸みを帯びた。2019年12月生産終了。
マーチ(1982~2022)
マーチ K13型
日産を代表するコンパクトカーで欧州では「マイクラ」の名前で販売。丸型デザインになったのは3代目(2002~)からでピンクやオレンジなどのカラーも可愛いと女性にも人気の車だった。2022年生産終了。
デイズルークス(2014~)
デイズルークス B21A型
日産と三菱が共同出資する会社NMKVで開発された軽自動車で、ルークスの後継。プラットフォームは三菱のeKスペースとほぼ同じ。エクステリア(特に顔)はかっこいい系だが、軽スーパーハイトワゴンとも呼ばれるほど広くて子育て中にもおすすめ。
デイズ(2013~)
デイズ B21W型
三菱との共同会社NMKVが開発したオッティの後継。日産がはじめて商品企画の段階から作り上げた軽自動車で、「日産のすべてを、軽に」というキャッチコピーからも気合が伺える。運転がしやすく、デザインや内装が高評価を受けている隠れた人気車種。
NV100クリッパーリオ(2007~)
NV100クリッパーリオ DR17V型
スズキからのOEM提供車で、「エブリイワゴン」とプラットフォームが共通している。他にマツダ・スクラム、三菱のミニキャブバンとタウンボックスが兄弟車にあたる。