空飛ぶ車

空飛ぶ車の実現は夢じゃない~現在開発中のスカイカー5台

空飛ぶ車の発売はSF世界の夢物語ではなく未来に実現。これから発売される「エアロモービル」「ポップアップ」や「リリウム・ジェット」などの未来社会の空飛ぶタクシー、実用段階に入っている「キティホーク・フライヤー」、トヨタが出資を決めた「スカイドライブ」など各社が公開しているイメージ動画も交えて紹介。

空飛ぶ車の実現は夢じゃない~現在開発中のスカイカー5台

近い将来に発売される可能性がある空飛ぶクルマ

空飛ぶクルマ

空飛ぶ車に乗れる時代がやってきます。SF世界の夢物語ではなく、現実世界の「夢」として実現します。すでに、実用段階に入っていてこれから販売されているスカイカーもいくつかあります。

空飛ぶ車が発売されれば、社会は確実に変化します。例えば、道路に比べれば自由度が広がる空の飛行では、渋滞問題は解消されます。また、移動可能範囲が広がることで、休日の選択肢が広がっていきます。その他にも、色んな変化が想定されます。いつの日か必ずやってくるそんな未来の毎日が楽しみです!

三井住友海上がドイツのボロコプター社との「空飛ぶクルマ」事業の業務提携に合意

三井住友海上火災保険株式会社が、ドイツのVolocopter GmbH(ボロコプター社)との業務提携に合意したことが明らかとなりました。

垂直離発着機の欧州航空安全庁(EASA)の認証を取得し、シンガポール、ドバイなどでデモフライトに成功しているボロコプター社。現在も開発は順調で、機体のメンテナンスや航空管制、離発着場の運営などにも力を入れています。 三井住友海上は、これらボロコプター社の「空飛ぶクルマ」の開発に参画し、サービスや商品の開発を進めていく方針です。

トヨタが空飛ぶ車の事業に本格参入へ 米企業Joby Aviation に3億9400万ドルを出資

eVTOLのエクステリアJoby Aviationが開発する空飛ぶタクシー「eVTOL」

トヨタ自動車が2020年1月16日、電動垂直離着陸機「eVTOL」の開発を行うアメリカ・カリフォルニア州の企業「Joby Aviation(ジョビー・アビエーション)」に出資し、空飛ぶ車事業に本格参入することを発表しました。出資額は3億9400万ドルで、日本円でおよそ430億円にのぼります。
自社が持つ電動化や車の生産に関する知見を活かして、空の移動事業の早期実現に取り組むとのことです。

短距離・多頻度運航用に設計されているeVTOLは、通勤・出張・旅行などでの利用が見込まれる空飛ぶタクシー市場のニーズを満たす一台。環境負荷の低減、渋滞緩和といった課題の解決にも貢献することが期待されます。

ポルシェがボーイングと提携し空飛ぶ車の共同開発をスタート!2025年までに実用化か

ポルシェは航空宇宙機器開発製造会社のボーイングと提携を結び、空飛ぶ車を共同開発することを発表しました。

ポルシェコンサルティングが2018年に実施したリサーチによると、2025年以降には空飛ぶ車の実用化が実現するとのこと。それぞれの知見を活かし、垂直離着ができる空飛ぶEV車のプロトタイプ作成および走行テストを進めていきます。

各社が熾烈な開発競争を繰り広げている「空飛ぶ車」

日夜開発が繰り広げられている「空飛ぶ車」を、各社が公開しているイメージ動画も交えて紹介します。

Kitty Hark Flyer(キティホーク・フライヤー)はコントローラーで簡単操作

キティホークフライヤーのエクステリア

空飛ぶ車として、2017年に発売されたのがkitty Hark Flyer(キティホーク・フライヤー)です。キティホーク・フライヤーでは、ビデオゲームのコントローラを使うかのような簡単操作で、水辺の上をアクティブに飛行できます。

新興企業であるキティホークは、グーグルの共同創業者であるラリー・ペイジ氏が出資したことで、注目が集まりました。今後は、水の上以外でも空を飛べる車を開発していくのかに期待が持たれます。

Aero Mobil(エアロモービル)・スカイカーは実際に買うことができる空飛ぶ車

エアロモービルのエクステリア

エアロモービル社は、2017年の4月20日~23日まで開催された展示会「トップ・マークス・モナコ」にて、自社が開発した空飛ぶ車の先行予約を開始し2017年に発売しました。

エアロモービル社が開発したスカイカーは、地上では翼を折り畳んで走行し、飛行モードでは翼が広がります。路上走行から飛行モードへの転換は数分以内に行われます。

エアロモービル・スカイカーのスペック
エンジン 水平対向4気筒ターボ
総排気量 2.0L
最高出力 224kw/rpm
駆動方式 前輪駆動
燃料タンク容量 90L
仕様燃料 ガソリン
全長 5,998mm
全幅 2,248mm/8,800mm(飛行モード時)
車両重量 960kg
乗車定員 2名

Lilium Jet (リリウム・ジェット)は滑走路が必要ない空飛ぶ車

リリウムジェットのエクステリア

リリウム・ジェットは、ドイツのリリウム・アヴィエーション社が開発を進めている垂直離着陸が可能な電気自動車です。ヘリコプターのような垂直離着陸タイプであれば、飛行するための揚力を得るのに滑走路を走行する必要はありません

リリウムジェットの飛行風景

2017年4月20日に同社は、ミュンヘン市内の飛行場で行われたリリウム・ジェットの初飛行に成功したことを発表しました。今回の飛行実験で成功したのは、2人乗りのプロトタイプです。

同社は将来的にはリリウム・ジェットを5人乗りとし、地上を走るタクシーよりも、短時間で目的地に到着し、低料金で乗客を運ぶことの出来るビジネスモデルを考えています。そう遠くない未来では、お酒を飲んだ帰りは道路を走行するタクシーで、お酒が入っていない場合には空を飛行するタクシーを使い分ける時代がくるのかもしれません。

Pop.upは航空機メーカーのエアバスが開発した本格的なスカイカー

Pop.upのエクステリア

2017年のジュネーブ・モーターショーで、ヨーロッパの航空機メーカーであるAIRBUS(エアバス)と車のデザインを専門的に行うイタルデザインが共同で開発を行っている空を飛べるコンセプトカー「Pop.Up」が公開されました。

Pop.upの構成

Pop.Upは、人が乗車する軽量・高剛体・コンパクトサイズのカプセル部分と、4つの円盤状のドローンが設置されたエアモジュールと、地上を走行する際にはカプセル部分と連結し、充電も行うグランドモジュールで構成されています。

Pop.Upは、地上走行時にはカプセル部分とグランドモジュールが連結し、飛行モード時にはカプセル部分とエアモジュールが連結します。

Pop.Upには、人工知能が搭載されているため、地上走行時でも飛行モード時でも最短ルートで人を目的の場所まで連れていってくれます。