ホンダの歴代車種

ホンダの歴代車種100種一覧!時代を彩ったHondaイズム溢れる名車たち

ホンダの歴代車種一覧を年代順に紹介。新型が発売されたインサイトや軽自動車売上NO.1のN-BOXなどの現行車種、自動車開発に参入してすぐのヒット作N360やエスロク・エスハチなどの元祖ライトウェイトスポーツカー、デートカーとして時代を彩ったプレリュード、NSXなどのスーパーカーなどの名車解説。

ホンダの歴代車種100種一覧!時代を彩ったHondaイズム溢れる名車たち

ホンダの歴代車種一覧!国内販売した約100車種

ホンダの正式名称は、本田技研工業株式会社。日本ではトヨタに次ぐ規模の国内販売台数を誇り、二輪車の販売台数は世界トップという大企業です。海外では大衆車は「Honda」、高級車は「Acura(アキュラ)」と2つのブランドを展開しています。

モーターショーのホンダブースホンダは世界各地で開催するモーターショーにも積極的に出展

技術者兼経営者として名高い本田宗一郎が浜松の町工場から一代で築き上げ、モータースポーツの分野でも高い支持を受けている世界のHONDA。スポーツカーや軽自動車など歴代の名車をご紹介します。

ホンダが日本で販売している現行車種一覧

HONDA現行車種一覧

アコード、シビックなどの自動車作りの基本となるモデルから、シビックタイプRなどホンダらしいスポーツカー、WR-Vやヴェゼルなど人気のクロスオーバーSUV、そしてコンパクトカーであるフィットや軽自動車N-BOXなど、現在のラインナップをご紹介。

N-VAN e:(2024~)

N-VAN e:のエクステリアホンダの電動戦略に重要な役割を持つ軽商用バンのN-VAN e:

N-VAN e:はホンダが発売する初めての軽商用電気自動車。
働く車としてプラスワンマイルを想定する航続距離210km以上、充電時間は急速充電で約30分と、商用バン以外にも日常使いや通勤用としても十分な性能に。
助手席と後席をつなげてフラットにすることもできるため車中泊などにも使えそうです。

車種名 N-VAN e:
発売年 2024年~
特徴 ホンダ初の軽商用電気自動車で、電動戦略の要となるモデル
航続距離 210km以上を想定
充電時間 急速充電で約30分
用途 商用のほか、日常使用や通勤、車中泊にも適する
シートアレンジ 助手席と後席をフラットにでき、荷物スペースや就寝用にも対応

CR-V e:FCEV(2024~)

CR-V e:FCEVのエクステリアSUV初の燃料電池(FCEV)モデルのCR-V e:FCEV

ホンダがかつて販売していたクラリティ フューエルセルに次ぐ燃料電池車(FCEV)がCR-V e:FCEV。
BEVでは長い充電時間がネックですが、燃料電池を使うFCEVはガソリンエンジン搭載車と同じように短い時間で水素を充填可能。
エネルギー効率がガソリン車の2倍以上あるため、カーボンニュートラルに最適なモデルです。

車種名 CR-V e:FCEV
発売年 2024年~
特徴 SUVとしては初となる燃料電池車(FCEV)
燃料方式 水素を使用する燃料電池方式
充填時間 ガソリン車と同様に短時間で水素充填が可能
比較特性 BEVと比べ充電の手間が少なく、ガソリン車の2倍以上のエネルギー効率
環境性能 カーボンニュートラルに適した次世代エコカー

WR-V(2024~)

WR-Vのエクステリア徹底したコストパフォーマンスでコンパクトSUV市場を席捲するWR-V

WR-VはFF駆動のみ、最低限の装備などでコストパフォーマンスを徹底的に追求したコンパクトクロスオーバー。
同クラスのヴェゼルとサイズ感は近いですが、ヴェゼルは質感を追求するため車両価格が高額に。対するWR-Vは誰もが購入しやすい価格設定にすることで、既存のホンダユーザー以外にもリーチできる、エントリーモデルとして大人気の車種です。

車種名 WR-V
発売年 2024年~
駆動方式 FF(前輪駆動)のみ
特徴 コストパフォーマンスを重視したコンパクトクロスオーバーSUV
装備 必要最低限の装備に絞って価格を抑制
比較対象 ヴェゼルと近いサイズ感だが、質感より価格重視
ターゲット層 エントリーモデルとして、初めてのSUV購入者や若年層を意識

ZR-V(2022~)

ZR-Vのエクステリア激戦区のミドルサイズSUV市場へ投入したZR-V

WZR-Vは2022年に生産終了したCR-Vの後継車種として導入したミドルサイズSUV。
北米でも人気の高いZR-Vですが、日本市場ではオリジナルのグリルデザインを採用。走りの質感や燃費性能が高いため満足度が高く、販売台数でもトヨタのハリアーや日産のエクストレイルなどのライバルを猛追する期待のSUVです。

車種名 ZR-V
発売年 2022年~
車種区分 ミドルサイズSUV
特徴 CR-Vの後継として登場し、走行性能と燃費に優れる
市場展開 北米でも展開、日本では専用グリルで差別化
競合車種 トヨタ ハリアー、日産 エクストレイルなどと競合
評価 走りの質感と燃費性能の良さで高評価を獲得

アコード(1976~)

アコード HYBRID EXのエクステリアアコード HYBRID EX

特にアメリカで人気を博すミドルセダン。現在日本ではハイブリッド専売車となっている。2017年にフルモデルチェンジし、アメリカでは既に販売されている10代目アコード。日本仕様は2024年に11代目が販売されている。

車種名 アコード
発売年 1976年~
車種区分 ミドルセダン
人気市場 アメリカで高い人気を誇る
現行モデル 2024年に11代目が日本で販売開始
パワートレイン 日本仕様はハイブリッド専売モデル
モデルチェンジ 2017年にフルモデルチェンジし10代目登場(米国)、日本は後に導入

シビック(1972~)

シビック(10代目)FC1/FK7型のエクステリアシビック(10代目)FC1/FK7型 4ドアセダン(中国仕様)

シビック(5代目)EG型のエクステリアシビック(5代目)EG型 北米仕様

ホンダの自動車としては1つの車名でもっとも長い歴史を刻んでいる世界戦略車。名前は英語の「CIVIC(市民の、公民の)」から。初代に搭載された低公害エンジンCVCCは、世界一厳しい米国の排気ガス規制法をはじめてクリアしている。

車種名 シビック
発売年 1972年~
車種区分 世界戦略車
車名の由来 英語の「CIVIC(市民の、公民の)」に由来
特徴 ホンダで最も長い歴史を持つ車名を冠したモデル
環境技術 初代に低公害エンジン「CVCC」を搭載し、米国の厳格な排ガス規制を初クリア
市場展開 北米・中国をはじめとするグローバル市場向けに展開

シビックタイプR(1997~)

4代目シビックタイプRのエクステリア当時のニュル北コースの量産型FF最速タイム7分50秒63を記録した4代目シビックタイプR。

5代目シビックタイプRのエクステリア5代目シビックタイプR

90年代にはインテグラタイプRとともに「タイプR=スポーツ」の印象を作った1台。「シビックタイプR」は今も変わらず人気が高い。FF最強スポーツを謳い、4代目はニュルブルクリンク北コースでFF最速タイムを樹立、5代目も他車に塗り替えられた最速タイムを再度更新している。

車種名 シビックタイプR
発売年 1997年~
車種区分 FFスポーツモデル
特徴 「タイプR=スポーツ」のイメージを定着させたホットハッチ
4代目の実績 ニュルブルクリンク北コースでFF最速タイム7分50秒63を記録
5代目の実績 他車に奪われたFF最速タイムを再度更新
人気 初代から一貫して高い支持を受け続ける

フィット(2001~)

フィット(初代)中期型4WDのエクステリアフィット(初代)中期型4WD

フィット(3代目)のエクステリアフィット(3代目)HYBRID・L

フィット(4代目)のエクステリア2019年2月発売 4代目フィット

4代目フィットのリヤビューフィット(HOME)東京モーターショー2019出展車

世界中で大ヒットしたコンパクトカー。欧州や東南アジアでは「ジャズ」の名前で販売。低燃費で広い室内空間とラゲッジスペースを持ち、コンパクトカーの可能性を追求した初代王者。2020年フルモデルチェンジ。

車種名 フィット
発売年 2001年~
車種区分 コンパクトカー
海外名称 欧州・東南アジアでは「ジャズ(JAZZ)」として販売
特徴 低燃費でありながら室内空間やラゲッジ容量も広く、使い勝手に優れる
初代の評価 コンパクトカーの概念を変えた初代王者として世界中でヒット
モデルチェンジ 2020年にフルモデルチェンジし、4代目が登場

ヴェゼル(2013~)

ヴェゼル改良型Xのエクステリアヴェゼル 2018年2月マイナーチェンジ改良型X

中国市場を除き海外では「HR-V」の名前で販売しているコンパクトSUV。フィットをベースにしているため、使いやすさと低燃費を実現した日本の道路規格にもマッチしやすいサイズ。2018年のマイナーチェンジでエクステリアやフロントシートを刷新した。

車種名 ヴェゼル
発売年 2013年~
車種区分 コンパクトSUV
海外名称 中国を除く海外では「HR-V」として販売
特徴 フィットをベースに、低燃費と使い勝手の良さを両立
ボディサイズ 日本の道路事情に適した扱いやすいサイズ
改良内容 2018年のマイナーチェンジで外観とフロントシートを刷新

オデッセイ(1994~)

オデッセイ(初代)のエクステリアオデッセイ(初代)前期型

オデッセイ改良型のエクステリアオデッセイ改良型

90年代のミニバンブームの火付け役とも言われるオデッセイ。ミニバンなのにスライドドアを採用しない独自スタイルは「ファミリー層以外にも広くRV車として使って欲しいから」という話だったが、実はアコードと同じ生産ラインで作るため、技術的に採用できなかっただけらしい。

車種名 オデッセイ
発売年 1994年~
車種区分 ミニバン
特徴 90年代のミニバンブームを牽引したモデル
ドア形式 スライドドアは採用せず、独自のスタイルを維持
理由 生産ラインがアコードと共通で技術的にスライドドアを採用できなかったため
ターゲット ファミリー層だけでなく広くRVユーザーを意識

ステップワゴン(1996~)

ステップワゴン(5代目)のエクステリアステップワゴン(5代目)

ステップワゴン スパーダ(5代目)のエクステリアステップワゴン スパーダ(5代目)ハイブリッド車専用色

ホンダを代表する5ナンバーミニバン。5代目は「わくわくゲート」と呼ばれるリアゲートが縦にも横にも開き、3列目への乗降車も可能でベビーカーの積み下ろしも楽。2017年にハイブリッド車を設定し、燃費も向上。アグレッシブなデザインの「スパーダ」モデルも人気。

車種名 ステップワゴン
発売年 1996年~
車種区分 5ナンバーミニバン
特徴 リアゲート「わくわくゲート」は縦横両方向に開き、3列目乗降やベビーカーの積み下ろしが便利
モデル アグレッシブなデザインの「スパーダ」モデルが人気
ハイブリッド設定 2017年にハイブリッド車を追加し、燃費性能を向上

フリード(2008~)

フリード(2代目)のエクステリアフリード(2代目) HYBRID G・Honda SENSING

モビリオの後継にあたるコンパクトミニバン。先代より90センチもシート間の距離を広くとったため、非常にゆったりとした作りに。3列シート「フリード」と、2列シート5人乗りの「フリード+」が存在し、フリード+は福祉車両としても活躍中。

車種名 フリード
発売年 2008年~
車種区分 コンパクトミニバン
後継モデル モビリオの後継車種
特徴 シート間距離を約90cm広げ、ゆったりとした室内空間を実現
シート構成 3列シートの「フリード」と2列5人乗りの「フリード+」を設定
特別仕様 「フリード+」は福祉車両としての活用も進む

N-BOX(2011~)

N-BOX G Honda SENSINGモデルのエクステリアN-BOX G Honda SENSINGモデル

N-BOX Custom G・L ターボ Honda SENSINGモデルのエクステリアN-BOX Custom G・L ターボ Honda SENSINGモデル

N360から繋がったホンダの軽自動車最大のヒット作。日本でもっとも売れている軽自動車。車内がとにかく広く、軽トールワゴンとしての使い勝手が抜群。子育てや介護の現場でも使えて、カスタムは若い人にもおすすめで、これといった弱点が思い浮かばない。

車種名 N-BOX
発売年 2011年~
車種区分 軽自動車トールワゴン
特徴 N360から続くホンダの代表的軽自動車で、日本で最も売れているモデル
室内空間 広い室内で使い勝手が非常に良い
用途 子育てや介護シーンでも便利に使える
カスタムモデル 若年層にも人気のカスタム仕様を展開
評価 目立った弱点がなく高評価

N-ONE(2012~)

N-ONE(JG1型スタンダードモデル)のエクステリアN360を思わせるデザインのN-ONE(JG1型スタンダードモデル)

ホンダNシリーズ第3弾であり、デザインはNシリーズの元祖N360をモチーフにしている。N-BOXより車高が低く、レトロ感のある丸いエクステリアが特徴。N-BOXほどではないが室内やラゲージスペースも広いので、1~2人乗りが多いなら十分な軽。

車種名 N-ONE
発売年 2012年~
シリーズ ホンダNシリーズ第3弾
デザイン 元祖N360をモチーフにしたレトロな丸みのある外観
車高 N-BOXより低めの設計
室内・荷室 N-BOXほどではないが、広めの室内とラゲージスペースを確保
用途 1~2人乗りに適した軽自動車

N-WGN/N-WGNカスタム(2013~)

2019年8月発売2代目N-WGN2019年8月発売2代目N-WGN

N360、N-BOX、N-ONEに続くNシリーズ第4弾としてデビューした軽ハイトワゴン。2019年8月にフルモデルチェンジし、2代目へ。「Honda SENSING」を搭載し、軽自動車として初めて横断自転車の検知が可能になった。

車種名 N-WGN / N-WGNカスタム
発売年 2013年~
シリーズ Nシリーズ第4弾の軽ハイトワゴン
モデルチェンジ 2019年8月に2代目へフルモデルチェンジ
安全装備 「Honda SENSING」搭載、軽自動車で初めて横断自転車を検知可能

N-VAN(2018~)

N-VAN+STYLEのエクステリアカラーバリエーションが豊富でターボ仕様もあるN-VAN+STYLEモデル

N-BOXをベースにした商用車で、趣味の車としても可能性が詰まっているクルマ。エクステリアは3本のビートラインが特徴。床が低く、助手席側のBピラーがないので荷物の積み込みが楽&移動販売車の会計口にもなりえる。最大積載量は350キログラム(ビールケース40個相当)。

車種名 N-VAN
発売年 2018年~
ベース車種 N-BOXをベースにした商用車
特徴 3本のビートラインを持つ特徴的なエクステリア
利便性 床が低く、助手席側Bピラーなしで荷物の積み込みや移動販売に便利
積載量 最大積載量350kg(ビールケース約40個相当)
バリエーション カラーバリエーション豊富でターボ仕様も設定

アクティトラック(1977~2021)

アクティSTDのエクステリアもっともシンプルなベーシックタイプのアクティSTD。価格は82万円。

農道のNSX、農道のフェラーリとも呼ばれる、MR式の軽トラ。ご先祖様はホンダ初の量産型自動車T360と由緒あるクルマ。4代目はショートホイールベースを採用していて小回りがしやすく、重量は800キログラムと軽量のため、空荷ならよく走る。2021年生産終了。

車種名 アクティトラック
発売年 1977年~2021年
車種区分 軽トラック
特徴 MR式軽トラで「農道のNSX」「農道のフェラーリ」とも称される
由来 ホンダ初の量産型自動車T360の流れを汲む
4代目特徴 ショートホイールベースで小回りが良く、空荷で軽快な走行が可能
重量 約800kgと軽量
生産終了 2021年に生産終了