VWバスの新型ID.BUZZは2024年末に EV車になって復活
レトロでクラシックな見た目から日本でも人気のあるVWバスが新型となって欧州市場では2022年に発売、日本市場では2024年末に発売予定。復活するVWバスの名称は「ID BUZZ(IDバス)」と呼ばれています。ガソリンエンジンは搭載されず、日産リーフやテスラモーターズのようにEV車(電気自動車)になります。
さっそく、新型VWバスのエクステリアやインテリア、搭載機能や発売日などを確認していきましょう。
ID BUZZの日本導入は2024年末に BEVミニバン初の輸入モデルに期待
ID BUZZはワーゲンバスの愛称で親しまれてきたタイプ2の外観を踏襲するBEV(電気自動車)で2022年の欧州市場発表から世界中が注目するモデルでした。
2023年にフォルクスワーゲン公式から、日本市場に導入する旨が公表され、発表時期・販売時期が2024年末になる予定です。
ID BUZZのボディサイズは全長4,712mm、全幅1,985mm、全高1,937mm、ホイールベース2,988mmと可愛い見た目ながら、大柄なサイズ感に。
トヨタのアルファードが全長4,945mm、全幅1,850mm、全高1,935mm、ホイールベース3,000mmと比較すると全高はほぼ同じ、全長はアルファードの方が長いですが、全幅はID BUZZが上回ります。
2023年3月には全長5,000mmを超える3列7人乗り仕様のロングホイールモデルを世界初公開、2023年6月に欧州市場へ投入します。
日本でロングホイールモデルを設定するのかは不明ですが2023年にフルモデルチェンジするトヨタのアルファードが全長5,000mmに迫るボディサイズで販売されるのであれば、今後ID BUZZのロングモデルも日本で発売するかもしれません。
日本の大型ミニバンと言えばアルファード・ヴェルファイアの独壇場になっていて、同じサイズ感のID BUZZがどれだけ存在感を示すことができるのか期待が膨らみます。
VWの新型ID BUZZは2022年秋頃に発売開始
2022年発売予定のID BUZZ
新型ID BUZZの市販モデルを2022年3月に欧州市場で発表。
2022年5月から先行予約を開始して、秋頃に欧州市場へ投入しました。ID BUZZはプロトタイプが発表された時から、レトロで可愛いスタイルの中にも最新技術を投入する、先進的なシステムが話題に。
2024年にはツインモーター4WD、最高出力339psを発揮する高性能グレードGTXを投入します。
発売当初の投入はフォルクスワーゲンの主戦場である欧州市場ですが、順次カナダや北米でも導入予定とのこと。
日本市場で発売するかは未定ですが、ミニバン人気が根強い日本なので、販売する可能性は高いと考えます。
1966年型タイプ2の電動モデル「e-BULLI」が発表!
e-BULLIのエクステリア
2020年3月19日、フォルクスワーゲンとeクラシックス社がタッグを組み、1966年型タイプ2をEV化した「e-BULLI」を発表しました。レニンゲンにあるワークショップで販売され、ドイツ市場での価格は6万4900ユーロ(日本円で約774万円)。より低価格で提供できるよう、これからの量産化に向けて投資を募っているとのことです。
e-BULLIの航続可能距離は200kmで、45kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載されています。
e-BULLIのインテリア
e-BULLIのインテリアはマリンテイストに仕上がっていて、シートやトリムはホワイト×オレンジの爽やかなデザインを採用。フロアはウッドフローリングとなっています。
エクステリアと同様1966年型のレトロなスタイルを再現しつつも、操作性に優れるタッチスクリーンやスマートフォンと連携可能なインフォテインメントシステムなど先進装備が充実しています。
新型VWバスのエクステリア
フロントビュー
新型VWバスのフロントビューは、ワーゲンバスとして親しまれているタイプ2を彷彿させるツートンカラーに色分けされています。導光LEDのポジションランプ、ドットタイプのLEDヘッドライトやフォグランプを採用しています。エンブレム部分もLEDで表現され、エンブレムだけは気分によって色を変えられるようになると予想します。
サイドミラーは従来通りの鏡タイプではなく、小さいタイプが装着されているので、ミラーレスでカメラを使ったサイドミラーになると考えられます。
サイドビューは、窓下を境にフロントビューと同様にツートンカラーになっていて、フロントガラスと運転席のサイドガラスの間(Aピラー付近)には、大きなガラスが設置されているので見通しが良さそうなデザインです。
後部座席のドアにはスライドドアが採用され、開口部が大きく開くので、乗り降りがしやすそうです。前後ドアともにドアハンドルが見当たらないスッキリとしたデザインなので、タッチセンサーによる電動ドアでの開閉になると考えられます。
リアビューもフロント、サイドと同じく2色に色分けされたツートンカラーが採用され、リアガラスが大きくデザインされているので、バックで駐車する時も見通しが良さそうです。リアエンブレム下部には、車名である「iD」のバッジが取りつけられています。
バックドアのハンドルは、従来通りエンブレムで操作しタッチセンサーを用いた電動バックドアになっていると予想します。
バックドアの開口部もとても広くフロア高も低く設計されているので、荷物が積み込みやすい作りになっています。
新型VWバスのインテリア
新型VWバスのインテリアは白を基調としたポップなデザインで、従来の丸いハンドルではなくコントローラーのようなハンドルが装着されています。ハンドルにはウインカーを示す矢印やシフトレンジが表示されていて、タッチして変更する仕組みになっていると予想します。
センターコンソールに設置されているタブレットには、様々な情報が表示されていて、ナビの役割もこなしてくれると考えられます。ブレーキには一時停止のマーク、アクセルには再生のマークが刻み込まれていて、細かいところまでも凝ったデザインになっています。
また、ハンドルはパネル内に押し込むことが可能で、自動運転モードに切り替わります。
通常の8人乗りに加え、1列目と2列目を向い合せにするモード、3列目を倒してベッドに早変わりなど、多彩なシートアレンジが可能です。
ルーフには、大きなサンルーフが装備されていて、2列目・3列目だけではなく1列目の人も自動運転に切り替え、空の景色を楽しむことができます。
新型VWバスのスペック
新型VWバスのボディサイズは、全長4,942mm、全幅1,976mm、全高1,963mmで、日本で発売する車の中では、トヨタのLLサイズミニバンであるアルファード(全長4,945mm、全幅1,850mm、全高1,950mm、ホイールベース3,000mm)と近いサイズ感です。ホイールベースは3,300mmですので、直進の安定性も優れています。
全長 | 4,942mm |
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全幅 | 1,976mm |
全高 | 1,963mm |
ホイールベース | 3,300mm |
搭載されるバッテリーは、110kwhの容量を持ちフロントとリアに1つずつモーターを装備しています。日産の新型リーフに搭載されるバッテリーが60kwhと言われているので約2倍の容量になり、新型VWバスの航続距離は430kmです。
フロントモーターとリアモーターを合計したシステム最高出力は375PS、最高速度は160km/hを発揮するので、高速道路も走ることができます。
バッテリー容量 | 110kwh |
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フロントモーター | 1基 |
リアモーター | 1基 |
駆動方式 | AWD |
システム最高出力 | 375PS |
0-100km加速 | 5.0秒 |
航続可能距離 | 430km |
最高速度 | 約160km/h |
モデルチェンジする新型VWバスの価格帯・発売時期
新型VWバスの価格帯は発表になっていませんが、自動運転技術の搭載や電気自動車というスペックを考えると400万から600万の間になると予想します。また、販売時期に関してはアナウンスがあり2022年に発売することが決定しています。
販売地域は北米・欧州・中国の3つで日本は入っていませんが、もし販売に至るのなら1年から数年遅れての登場になると考えます。
ワーゲンバスはいつの時代もおしゃれな車
VWの新型バス「ID BUZZ」は、ただの電気自動車というわけではなく自動運転も可能で、航続可能距離は430kmあり、助手席だけではなく運転席もセカンドシート側へ反転させ会話することができます。
センターコンソールにはタブレットを装備して、ナビだけではなく、天気や携帯電話と連携して色々な情報を表示してくれたり、セカンドシートまでスライドさせるとカップホルダーもあるテーブルへと早変わりします。
レトロだけれど新しい見た目の新型VWバス「ID BUZZ」は、2022年に北米や欧州、中国で販売する予定ですので、日本市場でも発売されることに期待しましょう。