ポルシェ タイカン

ポルシェ初のEV「タイカン」が2019年後半に誕生~800V急速充電システムを導入

ポルシェ初のEV「タイカン」に関する情報。2019年後半に発売される新型モデルの予約は好調です。800V急速充電システムを導入し、2基の高性能モーターを搭載する同車の販売価格等については予想も交えて紹介します。

ポルシェ初のEV「タイカン」が2019年後半に誕生~800V急速充電システムを導入

ポルシェ初のピュアEV「タイカン」は800V急速充電システムを導入して実用性を高める

ポルシェは2019年1月28日に行ったプレスリリースにて、同社が初めて発売するEVである「Taycan(タイカン)」が、4分間の充電で60マイル以上の走行を目指している事などを発表しました。

ポルシェは、今後の主力車として考えている量産EVスポーツカーに、生気あふれる跳ね馬を意味する「タイカン」という車名を与えました。

ここでは、2019年後半に欧州やアメリカ市場での発売を目指して、巨額投資を行って生産に向けた動きを活発化させている「タイカン」が採用するパワートレインなどについての最新情報をお届けします。

カモフラージュを脱いだポルシェ 新型EV「タイカン」がニュルでテスト走行!

これまで何度も目撃されてきたポルシェの新型EV「タイカン」ですが、ほとんどカモフラージュのない状態で、ニュルをテスト走行する姿が捉えられました。

ハイパフォーマンスモデルとなるであろう新型「タイカン」は、ハードに設定されたアダプティブサスペンションと四輪駆動システムにより、安定していてEVモデルらしからぬ、スポーティな走りを実現しています。もちろん、長距離ドライブに向けて航続距離も伸ばしています。
また、2速ギアをヴィジョンとしたギアボックスを搭載するのではないかとも言われていて、高速走行時に変速することで、安定性と低い回転数から広くトルクを「感じ取れることができます。ただ、ギアボックスが搭載されるかどうかはまだ定かではありません。

フロントフェイスを見ると、大口のエアインテークがフロントアンダーバンパーに装備されているのが分かりますが、EVモデルですのでダミーではないかとも受け止められます。

すでに約2万台の選考受注が全世界から入っていることから、ハイテク技術を持つポルシェから出るフルEV車ということで、EV市場がますます盛り上がっていくことでしょう。

ポルシェ初となるEVスポーツ「タイカン」のド派手な開発車両がスクープされる!完成型に近いのか

ポルシェEVスポーツ「タイカン」のプロトタイプポルシェEVスポーツ「タイカン」の最終型と見られる開発車両

2019年9月初旬に世界初公開され、日本発表も年内に行われるのが決まっている、ポルシェでは初のEVスポーツ「タイカン」のブルーのペイントでカモフラージュされたド派手な最新開発車両がスクープされました。

カモフラージュの上から「TAYCAN」の文字がフロントバンパーとサイドシル、リヤフェンダー、トランクリッドに入っていて、まるでTAYCANの宣伝カーのようです。

ポルシェEVスポーツ「タイカン」のプロトタイプポルシェEVスポーツ「タイカン」の窓越しにキャビン内が確認できる

リヤウィンドウのプライバシーフィルムが剥がされたことで、窓越しにキャビン内のレーシングシートやロールケージなどが確認でき、ポルシェのエンブレムがボンネットフートに装着されていることから、開発車両が完成型に近いことが分かります。

市販型となるタイカンには、「ベースグレード」「4S」「ターボ」がラインナップすると予想しますが、スクープされた開発車両は、カーボンセラミックブレーキを搭載しているタイカンの最強モデルで、販売価格が約1,400万以上ではないかと言われている「ターボ」ではないかと思われます。

ポルシェEVスポーツ「タイカン」のプロトタイプポルシェEVスポーツ「タイカン」のリヤビューもかなりスポーティだ

ポルシェでは、タイカンの発売準備に向けて欧州100箇所に出力350KWの超急速充電ネットワーク「イオニティ」を拡大しています。イオニティはわずか4分で100km走行できる分のバッテリー容量が充電可能となっています。

ターボには2基の永久磁石シンクロナスモーターを搭載し、最高出力600ps以上、0-100km/h加速が3.5秒以下、航続距離は500km以上となっています。

どんな姿を現すのか、カモフラージュを脱いだEVスポーツ「タイカン」のお披露目が楽しみです。

ポルシェから初のフル電動スポーツカー「タイタン」の発表は2019年内!発売は2020年!

フル電動スポーツカー「タイタンポルシェ初のフル電動スポーツカー「タイタン」が年内中に発表される

ポルシェでは初となるフル電動となるスポーツカー「タイタン」の発表が、2019年内に行われることがわかりました。ワールドプレミアは9月初旬のフランクフルトモーターショー2019か、その直前ではないかと噂されています。

日本では東京モーターショー2019への出展をする予定はなく、独自イベントを11~12月に行う予定で、その場で新型車の日本初公開が用意されているので、その新型車が「タイカン」であるのがかなり濃厚です。いずれにしても、ワールドプレミアは2019年内、2020年に発売ということです。

ポルシェはEVモデルのラインナップを充実させるために過去最大規模の巨額投資を行っている

ポルシェは2015年9月に開催されたフランクフルトモーターショーに、4ドアEVスポーツカーのプロトタイプである「ミッションE」を出展しました。ポルシェは、その市販化モデルにあたる「タイカン」を2019年後半に誕生させて、その後もEVモデルを続々とラインナップさせるために、過去最大規模の巨額投資を行っています。

ポルシェは2018年2月に「タイカン」等の車両を製造するために、ドイツ・ツッフェンハウゼンに構える本社工場を拡大させる、専用の組み立て工場を新設する、1,200名を超える新規雇用の創出を目指す、EV開発への投資は当初の2倍とする60億ユーロ以上とする新プランを発表しました。

過去最大規模の巨額投資を行う事で、ポルシェはライン生産方式を徹底的に見直して、EV製造の効率化をはかって、2025年以降に出荷されるポルシェ車の販売比率の50%以上はEVモデルとする計画の実現を目指します。

タイカンの内外装の特徴をコンセプトカーや開発責任者のコメントから予測

2019年3月に開催されるジュネーブモーターショーに出展される予定のポルシェ初のEV「タイカン」の内外装の特徴を、コンセプトカーや開発者のコメントから予測します。

タイカンのエクステリアはコンセプトカーと近いものになるが観音開きのドアは採用されない

タイカンのフロントビュータイカンのフロント部は918スパイダーを立体感のあるフェンダーは911をイメージさせるデザインを採用する見込み

ノルウェーで開催された予約者向けの発表会で、ポルシェのEV開発部門のリーダーであるステファン・ウェックバッハ(Stefan Weckbach)氏は、来場者の質問に対して「タイカンのエクステリアは、コンセプトカーと近いものになるが、観音開きのドアは採用しない」と回答しました。

ウェックバッハ氏のコメントから、「タイカン」は観音開きのドアではなくヒンジドアを採用する可能性の方が高いと予測できます。その他には、採用するエアロパーツのデザインに改良を加えて、スポーツカーとしての魅力を更に向上させると考えます。

タイカンにはドライバーズアシスト機能や先進のデジタル装備が搭載される可能性が高い

タイカンのコックピットタイカンのコックピットは運転のしやすさを最大限に配慮したスタイリッシュなデジタル空間となる

ウェックバッハ氏は、タイカンに自動駐車や渋滞時に速度調整を自律的に行わせるドライバーズアシスト機能を搭載させる可能性についても言及しています。

その他には、運転中のドライバーの目線を認識して、目線に合ったメーター表示パターンへと自動調整させる「アイトラッキングシステム」等の先進のデジタル装備を充実させる見込みです。

タイカンは800V急速充電システムを導入して実用性を高めて、2基の高性能モーターを搭載して最高速200km/h超えを実現

ポルシェ初のEV「タイカン」はパワートレインに、2基の永久磁石シンクロナス・モーター(PSM)を導入して、600PSを超える最高出力、200km/hを超える最高速、0‐100km/h加速は3.5秒以下というパフォーマンスを実現させます。

このセクションでは、タイカンが採用するプラットフォームや800V急速充電システムについても紹介します。

タイカンは充電効率を引き上げるために800V急速充電システムを導入

ポルシェはタイカンの実用性を向上させるために「800V急速充電システム(Porsche Turbo Charging)」を導入します。ガソリン車と比較した際のEVのウィークポイントは、燃料補給に時間がかかる・航続距離が短いという事です。

タイカンは従来のEVの2倍である800Vに対応する電池システムを採用して、1回のフル充電で走行可能とする航続距離は530km以上を目指して、4分間の充電で100kmを超える走行を可能として実用性を向上させます。

タイカンはフォルクスワーゲン・ワーゲングループの電気自動車用のプラットフォームの一つである「J1ストラクチャー」を採用

J1ストラクチャースポーツセダンに適した低床設計のプラットフォーム「J1ストラクチャー」

タイカンは、ポルシェも属するフォルクスワーゲン・グループが導入している電気自動車用のプラットフォームの一つである「J1ストラクチャー」を採用する見込みです。同プラットフォームは、低床設計のスポーツセダンであるタイカンに適しています。

「タイカン」のボディサイズ
全長 4,850mm
全幅 1,990mm
全高 1,300mm

エンジンを搭載しない分だけEVは室内空間を広く設計しやすいという構造的な特徴を持ちます。タイカンはバッテリーを前後に分割させるなどの工夫をこらして、ワンサイズ上のパナメーラに近い室内空間の広さの実現を目指します。

予測を上回る予約注文を受けている「タイカン」は年間生産台数を3万台へと引き上げる

エモーショナルで圧巻のエンジンサウンドを奏でるラグジュアリーなスポーツカーの製造を得意とするポルシェが、静粛性に優れるモーターを動力源とするピュアEV「タイカン」を発表した際には、セールス的に苦戦するのではないかという懐疑的な見方もありました。

しかし、ポルシェ初のEV「タイカン」は、予測を上回る予約注文を受けています。当初の予定では年間生産台数を2万台としていた計画は見直され、SUVタイプの「クロスツーリスモ」も合わせて3万台にまで引き上げると、同社のオリバー・ブルームCEOは明言しました。

3万台という年間生産台数は、ポルシェブランドを象徴する車「911」にも匹敵する数値です。

「タイカン」はアメリカやノルウェー市場で予約が好調~予約した人達の半数以上はポルシェブランドの新規ユーザーである

テスラ MODEL Xタイカンはアメリカで1万件の予約を記録 テスラのシェアにどこまで食い込むのか注目が集まる

タイカンの先行予約は、EV需要の高いノルウェーや、テスラ車が市場を開拓したアメリカ市場で特に好調です。

ノルウェーでは、ポルシェの年間新車販売台数が600台であるのに対して、タイカンの予約サイトには、3,000名にも達する申し込みがあって、約25万円の予約金が支払われました。アメリカでは、1万件を超える予約注文がありました。

予約者の内訳を見れば、その半数以上の人がこれまでポルシェの車を保有したことのない新規ユーザーです。ポルシェは、2002年まではスポーツカーしか生産していない自動車メーカーでしたが、同社にとっては初となるSUV「カイエン」を登場させて、新規顧客を開拓して会社全体の販売台数を飛躍させました。

予約者の内訳を見る限り、ポルシェ初のEV「タイカン」も同様に新規顧客を開拓したものと考えられます。

タイカンは3グレード設計で標準モデルの販売価格は8万5000ユーロと予想される

2019年後半に欧州やアメリカ市場で先行発売されるタイカンは3グレード展開となります。標準モデルの「タイカン」と、その上級グレードにあたる「タイカン4S」と「タイカンターボ」がラインナップさせる見込みです。

タイカンの開発責任者であるロバート・マイヤー氏は、タイカンの販売価格は「カイエン(7万4,828ユーロ)」と「パナメーラ(9万655ユーロ)」の間に設定するつもりだと語っています。

その発言内容を根拠とすれば、タイカンの標準モデルの販売価格は8万5,000ユーロ、最上級グレードである「タイカン ターボ」の販売価格は、12万ユーロくらいではないかと予想できます。

タイカンのグレード別 販売価格予測表
グレード 価格
タイカン 8万5000ユーロ(予測値)
タイカン4S 10万ユーロ(予測値)
タイカン ターボ 12万ユーロ(予測値)

タイカンの発売は2019年後半~先行発売される欧州や米国では急ピッチでインフラ整備が進む

ポルシェはタイカンの発売時期を2019年後半としています。先行発売される欧州や米国市場では、タイカンの普及にも貢献するインフラ整備を急ピッチで進めています。

ポルシェも属するフォルクスワーゲン・グループの子会社である「Electrify America(エレクトリファイ・アメリカ」は、全米42州の高速道路に300ヶ所以上、主要17都市に180ヶ所以上に急速充電を可能とする充電ステーションを設けて、合計2,000台以上の充電機器を2019年7月1日までに設置する目標を掲げています。

EVの開発に積極的な自動車メーカーが多いヨーロッパでは、BMWやフォルクスワーゲンなどの4社が立ち上げた合弁ベンチャー企業「IONITY」が中心となって、2020年までに欧州19ヶ国に400ヶ所の充電ステーションを建設する計画を進めています。

タイカンが誕生する2019年後半以降にハイエンドEV市場は活性化する

ハイエンドEV市場は、2019年後半に「タイカン」が発売されてから活性化していきます。2019年後半には、メルセデス・ベンツがSUVタイプのEV「EQC」を欧州市場から順次発売させます。2020年には、BMWのiシリーズから初のピュアEV「iX3」が発売される見込みです。

ポルシェはタイカンを発売した後に、電動パワートレインをパナメーラやカイエンにも流用させてEV化させるとの情報もあります。2019年後半以降には、エコなイメージにラグジュアリーな魅力も加わるEVが続々と誕生します。

ポルシェ「タイカン」の日本市場への導入は2020年を予定しています。ヨーロッパやアメリカと同様にEVの普及をインフラ面で支える、充電ステーションの整備が進む日本でも、街中でポルシェ「タイカン」のようなラグジュアリーEVを見かける機会が多くなります。