レクサスLBXのモデルチェンジ

レクサス新型LBX2023年10月26日発表か 33万通りの内装・12.3インチフル液晶ヒエラルキー超えの質感

レクサスLBXが2023年秋以降日本市場で発売、カラー・素材・刺繍を組み合わせた約33万通りあるインテリアパターンで唯一無二のLBXを楽しむオーダーメイドシステムBespoke Buildや12.3インチフル液晶メーターなど、レクサスモデルのヒエラルキーを超える質感を持つプレミアムコンパクトSUVが誕生。

レクサス新型LBX2023年10月26日発表か 33万通りの内装・12.3インチフル液晶ヒエラルキー超えの質感

レクサスLBXはラインナップのヒエラルキーを超えるプレミアムコンパクトSUVとして誕生

レクサスLBXが2023年6月に欧州市場でワールドプレミア、LBXの名前の由来はLexus Breakthrough X-overのそれぞれの頭文字をとりました。
従来までのスピンドルグリルから、新デザイン言語ユニファイドスピンドルに進化した、レクサスの新たな始まりを感じさせるモデルに。

LBXは、レクサスモデルのヒエラルキーを超えるプレミアムコンパクトクロスオーバーをコンセプトにする通り、12.3インチフル液晶メーターや、9.8インチのスクエアセンターモニター、最新のレクサスセーフティシステム+を設定するなど上位モデルに匹敵する装備が満載です。

さらにカラー・素材・刺繍を選ぶことで約33万通りのインテリアをオーダーメイドできるBespoke Build(ビスポークビルド)システムを展開、カスタムする楽しみも提供します。
日本市場では2023年秋以降の発売が決定した、レクサス新型LBXについて解説。

LBXの発表日は2023年10月26日 受注受付と発売は2023年11月9日を予定か

レクサスLBXの発売までの詳細が具体的になってきており、2023年10月26日にLBXの正式発表が実施され、グレード別の価格帯も明らかになるようです。

また発売・受注開始は2023年11月9日を予定しているとのこと。先行発売するグレードはCOOL・PELAX・ビスポークビルドで、URBANとACTIVEは遅れて発売するとのこと。
LBXのパワートレインについて、1.5L直列3気筒エンジン+モーターのハイブリッドシステム以外に、1.6L直列3気筒ターボエンジンを将来的にラインナップする可能性があるようです。

LBXのフロントデザインは新たなデザイン言語ユニファイドスピンドルに

レクサスLBXのエクステリアLBXはユニファイドスピンドルで従来のレクサスのイメージを一新

LBXのエクスステリアは、2022年RXモデルチェンジから採用するスピンドルボディに、フロントデザイン言語はLBXから初採用の「ユニファイドスピンドル」に。
従来のスピンドルグリルから、2023年モデルチェンジのトヨタプリウスに採用したトヨタのハンマーヘッドを進化させたようなデザインになり、デイタイムランニングライトはL字型から逆L字型に変化しています。

リヤコンビネーションも直線的な一文字ではなく両サイドをU字にカーブさせることで立体感のあるデザインになっています。
LBXはヤリスクロスがベースですが、プラットフォームは専用に新設計された改良型のGA-Bプラットフォームを採用、ヤリスクロスよりややボリュームのある全長4,190mm、全幅1,825mm、全高1,560mm、ホイールベース2,580mmに。LBXは全高1,550mm以上あるため、一般的な立体駐車場の高さ制限を超えますが、シャークフィンアンテナを取り外せるという情報もあるため、日常的な使い勝手も考えられているようです。

レクサス新型LBXのスペック(プロトタイプ)
全長 4,190mm
全幅 1,825mm
全高 1,560mm
ホイールベース 2,580mm
最小回転半径 5.2m
タイヤサイズ 225/60R17
225/55R18

ホイール・タイヤサイズは225/60R17、225/55R18の2種類、ホイールデザインは7種類で単一モデルに採用する数では最多クラス。
グレード毎に変更するのか、ユーザーが自由に選択できるのかはわかりませんが、組み合わせ次第で唯一無二のLBXを楽しめるコンセプト通りの仕様に。

  • レクサスLBXの18インチホイールレクサスLBXの18インチホイール
  • LBXの18インチホイールレクサスLBXの18インチホイール
  • レクサスLBXの18インチホイールレクサスLBXの18インチホイール
  • レクサスLBXの18インチホイールレクサスLBXの18インチホイール
  • レクサスLBXの17インチホイールレクサスLBXの17インチホイール
  • レクサスLBXの17インチホイールレクサスLBXの17インチホイール
  • レクサスLBXの17インチホイールレクサスLBXの17インチホイール

またLBXのホイール締結方法について、トヨタではクラウンクロスオーバーに、レクサスでも順次採用するハブボルト締結を採用。メルセデスやBMWなど海外のプレミアブランドも採用する締結方法で、高速安定性が増すため走りの楽しさも感じられるでしょう。

LBXの日本市場の発表・発売は2023年秋以降としていますが、2022年にモデルチェンジしたRXのように、発表から発売まで時間を空ける可能性も考えられます。またグレード毎に発売日を変更するケースもあるかもしれません。
2023年10月にはジャパンモビリティショー2023年の開催が決定しているため、この場でLBXが日本デビューすると予想します。

LBXのボディカラーは全17色設定 アストログレーメタリック・パッショネイトイエローなどレクサス初のカラーも豊富に設定

LBXはレクサスの新時代を切り開くモデルでもあるため、レクサス初の新色を3種類も設定しています。シルバーとブラックの中間色に見えるアストログレーメタリック、鮮やかなイエローカラーのパッショネイトイエロー、マッシブなLBXとも相性の良いディープアズールメタリックと、贅沢なラインナップ。

レクサス新型LBXのモノトーンカラー

  • ソニックカッパー
  • ソニッククォーツ
  • ソニッククロム
  • アストログレーメタリック
  • シルバーメタリック
  • ブラックマイカ
  • レッドスピネル
  • パッショネイトイエロー
  • ディープアズールマイカメタリック
  • ソニックカッパーのレクサスLBXLBX ソニックカッパー
  • ソニッククォーツのレクサスLBXLBX ソニッククォーツ
  • ソニッククロムのレクサスLBXLBX ソニッククロム
  • アストログレーメタリックのレクサスLBXLBX アストログレーメタリック
  • シルバーメタリックのレクサスLBXLBX シルバーメタリック
  • ブラックマイカのレクサスLBXLBX ブラックマイカ
  • レッドスピネルのレクサスLBXLBX レッドスピネル
  • パッショネイトイエローのレクサスLBXLBX パッショネイトイエロー
  • ディープアズールマイカメタリックのレクサスLBXLBX ディープアズールマイカメタリック

レクサス新型LBXのバイトーンカラー(2トーンカラー)

  • ソニックカッパーバイトーン
  • ソニッククォーツバイトーン
  • ソニッククロムバイトーン
  • アストログレーメタリックバイトーン
  • シルバーメタリックバイトーン
  • レッドスピネルバイトーン
  • パッショネイトイエローバイトーン
  • ディープアズールマイカメタリックバイトーン
  • ソニックカッパーバイトーンのレクサスLBXLBX ソニックカッパーバイトーン
  • ソニッククォーツバイトーンのレクサスLBXLBX ソニッククォーツバイトーン
  • ソニッククロムバイトーンのレクサスLBXLBX ソニッククロムバイトーン
  • アストログレーメタリックバイトーンのレクサスLBXLBX アストログレーメタリックバイトーン
  • シルバーメタリックバイトーンのレクサスLBXLBX シルバーメタリックバイトーン
  • レッドスピネルバイトーンのレクサスLBXLBX レッドスピネルバイトーン
  • パッショネイトイエローバイトーンのレクサスLBXLBX パッショネイトイエローバイトーン
  • ディープアズールマイカメタリックバイトーンのレクサスLBXLBX ディープアズールマイカメタリックバイトーン

ソニッククォーツやシルバーメタリック、ソニッククロムなどもラインナップされ、モノトーンカラーだけで9色設定。
バイトーンカラー(2トーンカラー)もレクサスモデル最多数で、新色と人気色合わせて8色の合計17色の中からLBXのカラーを選ぶことができます。
ただしホワイト系と並ぶ人気カラーのグラファイトブラックガラスフレークとブラックはなく、モノトーンカラーにブラックマイカのみ設定しています。

スクエアセンターディスプレイ・64色イルミ・HUDなどLBXはクラスを超えた内装

レクサスLBXのインテリア最新装備を網羅したプレミアムコンパクトに相応しいLBXのインテリア

LBXのコンセプトにもある「ヒエラルキーを超えたプレミアム」を感じられるのがインテリアの装備や機能。クラスはBセグメントに該当するLBXですが、上級セグメントに該当するNXやRXなどにも搭載する装備を網羅しています。

メーターは12.3インチの大型フル液晶でレクサスのラインナップでも最大級の大きさに、センターディスプレイは世界のブレミアムブランドも採用する9.8インチのタッチ式スクエアモニター、64色の室内イルミネーションなどを採用。
ステアリングホイールの上部、視線の先のガラスに車両情報を投影するヘッドアップディスプレイ(HUD)や、オートブレーキホールド+電動パーキングブレーキも搭載します。

内ドアの開錠は2021年モデルチェンジのNXからレクサスが採用する電子制御式のe-ラッチシステムを採用。
無駄のないシンプルな構造で、レクサスらしい操作フィーリングを感じられます。

LBXは従来の人間中心の考えを進化させたTazuna Concept(タズナコンセプト)で設計していることから運転席やセンターコンソール形状、スイッチ形状・スイッチレイアウトまで最適な配置に拘っています。

LBXのインテリアをオーダーメイド 約33万通りの組み合わせBespoke Build(ビスポークビルド)システム

LBXのビスポークビルド専用のオーカーインテリアLBXのビスポークビルドで選択できるL-ANILINE本革の専用内装色オーカー

LBXの最大の特徴とも言えるのがインテリアのオーダーメイドシステムBespoke Build(ビスポークビルド)。
シートカラー・シート素材・刺繍・ステッチカラー・シートベルトカラー・トリム加飾・配色・専用パーツなどを組み合わせることで、約33万通りにも上る唯一無二の内装を組み合わせることが可能に。
シート素材はレクサスのフラッグシップセダンLSにも採用するL-ANILINE本革(オーカー・ダークローズ)も選択できるため、LBXのコンセプトに沿ったクラスレスのラグジュアリーを楽しめるでしょう。

Bespoke Build(ビスポークビルド)はレクサス初のシステムで、最も量販が期待できるBセグメントに該当するLBXに最適な試みで、ほかのユーザーと同じにならないことはLBXを所有する満足感にも繋がります。
ビスポークビルドが他のレクサスモデルにも設定されるかもしれませんが、サイズのヒエラルキーを超えるLBX独自のシステムになる可能性が高いと考えます。

LBXのグレード構成はFスポーツ・バージョンL廃止 COOL・RELAX・ELEGANT・ACTIVE・URBANの5つの世界観(新グレード体系)からセレクト

  • LBXのCOOLグレードLBX COOL(クール)
  • LBXのRELAXグレードLBX RELAX(リラックス)
  • LBXのELEGANTグレードLBX ELEGANT(エレガント)
  • LBXのACTIVEグレードLBX ACTIVE(アクティブ)
  • LBXのURBANグレードLBX URBAN(アーバン)

LBXはレクサス初のオーダーメイドシステムに加え、レクサスで伝統的に設定していたFスポーツ(F SPORT)やバージョンL(version L)などのグレード名を廃止。
ユーザー一人一人のライフスタイルに沿った世界観を提供するため、COOL・RELAX・ELEGANT・ACTIVE・URBANの5つのグレード体系を新たに設定しています。

新型LBX COOLグレードの特徴

  • プレミアムカジュアル(Premiun Casual)がコンセプト。 本革とウルトラスエードのシート表皮に、遊び心のあるステッチと刺繍で、シンプル+モダンな空間が特徴。
    18インチ切削光輝アルミホイールでスポーティなスタイル。

新型LBX RELAXグレードの特徴

  • ハイラグジュアリー(HIGH LUXURY)がコンセプト。 最高級皮革のセミアニリン本革と、インテリアカラーはシックなサドルタンやブラックで、車格を超えるプレミアムな空間が特徴。

新型LBX ELEGANTグレードの特徴

  • クリーンな次世代モダンインテリアがコンセプト。 インテリアカラーは清涼感のあるホワイト系シート(ソリスホワイト)とグレートーンのモーヴ、強調しすぎないサテン縫いの刺繍で、優雅な印象を与える空間に。
    鮮やかなアンビエントライトも特徴。

新型LBX ACTIVEグレードの特徴

  • ブラックの合皮と色鮮やかなレッドステッチが特徴。 スポーティな空間ながら上品な遊び心をコンセプトに、アクティブな空間を作り上げたグレード。

新型LBX URBANグレードの特徴

  • カジュアルで都会的空間がコンセプト。 ブラック基調を基本に、ダークグレーのファブリックでコーディネートしたスタイリッシュな印象が特徴。
    足元には17インチアルミホイールを装備するエントリーグレード。

それぞれのグレードにエクステリアの変更はなく、インテリアのシート素材やカラーなどが5つの世界観で変更されています。
従来のグレード展開に慣れているユーザーにとっては戸惑う部分もあるかもしれませんが、新たなレクサスユーザーを呼び込むLBXに相応しいグレード展開になりました。

LBXのパワートレインはHEV(ハイブリッド)のみ バッテリーは最新のバイポーラ型ニッケル水素電池

LBXのハイブリッドシステムLBXのパワートレインはバイポーラ型ニッケル水素電池のハイブリッドシステム(HEV)のみで純ガソリンエンジンは設定しない

LBXはトヨタが販売するヤリスクロスをベースにするモデルなので、パワートレインも同じ1.5L直列3気筒エンジンを搭載しますが、ヤリスクロスとは違いモーターをプラスしたハイブリッドエンジン1種類のみ設定します。
モーターの電池はヤリスクロスがリチウムイオン電池に対して、LBXは2021年にモデルチェンジしたアクアにも搭載する次世代電池のバイポーラ型ニッケル水素電池を採用します。

バイポーラ型ニッケル水素電池の特徴は、電極板の両面に電極活物質を搭載することでシステムを簡素化、高エネルギー密度化・高寿命化が可能になること。
特に高エネルギー化できることで、LBXはヤリスクロスの最高出力120ps、最大トルク14.8kgm以上の走行性能を発揮するかもしれません。

LBXのパワートレインはヤリスクロスと同一でも、プラットフォームはLBX用に専用設計したGA-Bを採用、ボディ骨格接合には短ピッチ打点技術や構造用接着剤を拡大、ルーフパネルの軽量化やボンネットにアルミニウム素材を採用したこと、フロアの収音にも拘るため、剛性感やドライブフィールなどは全く違うものになるでしょう。

駆動方式は2WD(FF)と4WD(E-Four)の両方を設定、雪道の多い地域にお住まいのユーザーも安心して乗ることができます。
また乗り心地に直結するサスペンションは、フロントに新開発のマクファーソンストラット式サスペンションを採用。FFモデルのリヤには軽量高剛性のトーションビーム式サスペンションを、4WD(E-Four)モデルのリヤには2リンクダブルウィッシュボーンサスペンションを採用します。

LBXの予防安全装備はレクサスセーフティシステムプラスで運転状況に応じた最適制御も可能に

  • LBXのプロアクティブドライビングアシスト(PDA)LBX プロアクティブドライビングアシスト(PDA)
  • LBXのプリクラッシュセーフティ(PCS)LBX プリクラッシュセーフティ(PCS)
  • LBXの全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールLBX 全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール
  • LBXのレーンディパーチャーアラート(LDA)LBX レーンディパーチャーアラート(LDA)

LBXの先進安全技術には最新のレクサスセーフティシステムプラスを採用。レクサスのフラッグシップLSやLXなどにも採用するプロアクティブドライビングアシストや、ドライバーの運転状況に対応する最適制御もこなします。

新型LBXレクサスセーフティシステムプラスの機能

  • プロアクティブドライビングアシスト(PDA)
  • プリクラッシュセーフティ(PCS)
  • 全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール
  • レーンディパーチャーアラート(LDA)
  • ドライバー異常時対応システム など

プロアクティブドライビングアシストは運転状況をシステムが判断し、最適なステアリング・ブレーキ操作を行う機能です。
カーブの減速支援やウインカー操作時の減速支援などドライバーの安全運転をサポート。

わき見運転防止のレーンディパーチャーアラート、全ての車速で一定速度を保つレーダークルーズコントロールを搭載。
ドライバーの異常を検知するとハザードランプを点灯して減速・停車、ヘルプネットに自動接続して救命要請を実施するなど、運転支援以外にも事故を防止する機能もあります。

LBXはレクサスラインナップでトップセールスになる可能性も

レクサスは今までメルセデスやBMWなどがラインナップする、プレミアムなコンパクトモデルを持っていませんでしたが、LBXこれらのライバルと競うだけのポテンシャルを持つモデルになります。
日本市場でも2022年にCTが廃版になって以降、コンパクトモデルが不在でした。

LBXは新デザインフロントデザインのユニファイドスピンドル、インテリアオーダーメイドのビスポークビルド、グレードの再構築など、新たな試みが見られる挑戦的なモデルです。
新型LBXの価格は300万円台後半から500万円台に迫るという予想あることから、価格帯次第では新たなユーザーを呼び込む革新的なモデルになる可能性もあり、レクサスのトップセールスになるかもしれません。