レクサスLBXのモデルチェンジ情報 2026年10月22日発表の一部改良は11月3日発売、新色「ソウ」を設定
レクサスのコンパクトクロスオーバー「LBX」は、2023年12月の導入以来、グレードの追加設定や足まわりの熟成を重ねながら育てられてきたモデルです。導入から3年弱で60以上の国と地域に広がり、2026年8月末時点の累計販売は約13万台に達しています。
そのLBXに、2026年10月22日、LEXUSが一部改良を発表しました。発売は同年11月3日からで、今回はドイツ・ニュルブルクリンクでの走り込みを通じたシャシーチューニングが最大のトピックです。センタークロスメンバーの板厚変更によるボディ剛性アップ、ショックアブソーバーのバルブ特性変更、EPS制御の見直しによって、接地感とフラットな乗り味を引き上げています。
装備面ではカラーヘッドアップディスプレイ(連動ステアリングスイッチ付)やドライブレコーダーなどを全車標準装備化。エクステリアカラーには新色「ソウ」を全車へ追加設定し、バージョンごとの色の選択肢も広げられました。なお今回はフルモデルチェンジではなく一部改良で、ハイパフォーマンスモデルの「LBX MORIZO RR」は2026年5月13日に別途一部改良を受けています。ここでは10月の改良内容を先頭に整理したうえで、MORIZO RRの詳細、そしてLBXの成り立ちまでを順に追っていきます。
レクサスLBXが2026年10月22日に一部改良を発表 発売は11月3日から
2026年10月22日に一部改良が発表されたレクサスLBX。写真は新色「ソウ」をまとう“Relax”
LEXUSは2026年10月22日、コンパクトクロスオーバー「LBX」の一部改良を公表し、同年11月3日より全国のレクサス店を通じて販売を開始すると発表しました。
今回の改良は「ニュルブルクリンクで鍛えた乗り心地と操縦性」「ボディ剛性の引き上げ」「ステアリングフィールの刷新」「主要装備の全車標準化」「エクステリアカラーの拡充」という5つの軸で構成されています。見た目の変化は新色の追加が中心で、手が入ったのは主に目に見えない部分。数字に表れにくい領域へ資源を割いたあたりに、販売好調のうちに中身を磨き込んでおこうという意図が透けて見えます。
ニュルブルクリンクで徹底的に走り込み 接地感とフラットな乗り味を追求
LBXはこれまで、LEXUSの開発拠点である「Toyota Technical Center Shimoyama」(TTC-S)で操縦安定性と乗り心地の基礎を造り込んできました。今回の一部改良では、そのTTC-Sの原点であり、より過酷な路面環境を備えたドイツ・ニュルブルクリンクへ舞台を移し、走り込みとチューニングを繰り返しています。
具体的な変更点は二つ。まずボディ側では、センタークロスメンバーの板厚を見直して剛性を高めました。もう一つがショックアブソーバーのバルブ特性の変更で、荒れた路面でもボディの動きをしなやかに収め、安心感のある上質な乗り味へと仕立て直しています。
狙いは「ドライバーにとっては接地感が高く、同乗者にとってはフラットで快適」という両立です。LBXは2025年5月の一部改良でもサスペンションの最適化を実施しており、これが2度目の足まわり強化となります。デビューから3年で2度もシャシーまわりに手を入れるのは、このクラスとしてはかなり手厚い対応と言えるでしょう。
EPS制御を変更 街乗りの軽さと高速安定性を両立
電動パワーステアリング(EPS)の制御も改められ、より自然で安心感のあるステアリングフィールが目指されました。軽快かつリニアなフィードバック特性を造り込むことで、駐車場や市街地での扱いやすさと、ワインディングや高速道路での操縦安定性を両立させるという考え方です。
LBXのように「日常使いの快適さ」と「運転の楽しさ」を同居させたいモデルにとって、操舵フィールは評価の分かれ目になりやすい部分です。ショックアブソーバーの変更と合わせて乗ってはじめて分かるタイプの改良であり、試乗での確認をおすすめしたいポイントになります。
カラーヘッドアップディスプレイとドライブレコーダーを全車標準装備
主要装備では、カラーヘッドアップディスプレイ(連動ステアリングスイッチ付)やドライブレコーダーなどが全車標準装備となりました。視線移動を抑えて速度やナビ情報を確認できるHUDと、万一のときの記録を残せるドライブレコーダーが、エントリーの“Elegant”まで横並びで備わる形です。
これまでオプションで選ぶと十数万円規模になっていた装備だけに、後述する価格改定の一部は実質的に「装備の付け替え」と受け止められます。グレードによる差が縮まり、どのバージョンを選んでも使い勝手の土台が揃う構成になった点は評価できるところです。
なお、プリクラッシュセーフティやプロアクティブドライビングアシスト、ドライバー異常時対応システムを含む「Lexus Safety System +」の主要機能が全車標準という構成は従来どおり。Lexus Teammate Advanced Park(リモート機能付)も引き続き全車に設定されます。
新色「ソウ」を全車に追加設定 バージョンごとの選択肢も拡大
新色「ソウ」はハイライト部にブルーエフェクトが現れ、ソリッドカラーとの親和性を高めている
エクステリアカラーには、新色「ソウ」が全車へ追加設定されました。ハイライト部分にブルーエフェクトが浮かび上がる塗装で、ソリッドカラーとの親和性を高めつつ、シンプルな色合いの中にさりげない特別感を漂わせる仕上がりです。
くわえて、バージョンごとのカラー設定も整理・拡大されています。“Relax”と“Elegant”では全てのモノトーンカラーが選べるようになり、“Cool”と“Active”では全てのバイトーンカラーに加えてブラックマイカが設定されました。
これまでLBXは「このバージョンではこの色が選べない」という制約が意外と多く、仕様選びの悩みどころになっていました。走りの改良と並んで、この整理を地味ながら歓迎するユーザーは少なくないはずです。ボディカラーは納期にも影響しやすいため、狙いの色がある場合は早めに販売店へ相談しておくと安心でしょう。
2026年10月22日一部改良でのエクステリアカラー変更
- 【追加設定】新色「ソウ」を全車に設定
- 【拡大】“Relax”“Elegant”に全てのモノトーンカラーを設定
- 【拡大】“Cool”“Active”に全てのバイトーンカラー+ブラックマイカを設定
価格は17万〜25万円の上昇 “Elegant”は445万円から
メーカー希望小売価格は、全バージョンで17万〜25万円の引き上げとなりました。上げ幅が最も大きいのは“Active”と“Elegant”の25万円で、逆に“Bespoke Build”は17万円に抑えられています。
エントリーの“Elegant”が2WDで4,450,000円、頂点の“Bespoke Build”が2WDで5,670,000円という設定です。カラーヘッドアップディスプレイやドライブレコーダーが標準化されたことを踏まえると、これらを選んで見積もっていた層にとっては実質的な負担増はかなり小さく収まります。装備を絞って安く買いたい層には値上げ、装備を積む層にはほぼ据え置き、という性格の改定と整理できます。
| バージョン | 駆動方式 | 改良前 | 改良後 | 差額 |
|---|---|---|---|---|
| “Elegant” | 2WD(FF) | 4,200,000円 | 4,450,000円 | +250,000円 |
| AWD(E-Four) | 4,460,000円 | 4,710,000円 | +250,000円 | |
| “Active” | 2WD(FF) | 4,400,000円 | 4,650,000円 | +250,000円 |
| AWD(E-Four) | 4,660,000円 | 4,910,000円 | +250,000円 | |
| “Cool” | 2WD(FF) | 4,600,000円 | 4,820,000円 | +220,000円 |
| AWD(E-Four) | 4,860,000円 | 5,080,000円 | +220,000円 | |
| “Relax” | 2WD(FF) | 4,600,000円 | 4,820,000円 | +220,000円 |
| AWD(E-Four) | 4,860,000円 | 5,080,000円 | +220,000円 | |
| “Bespoke Build” | 2WD(FF) | 5,500,000円 | 5,670,000円 | +170,000円 |
| AWD(E-Four) | 5,760,000円 | 5,930,000円 | +170,000円 | |
| LBX MORIZO RR | AWD | 6,800,000円(2026年5月13日一部改良時の価格) | ||
| LBX MORIZO RR “Bespoke Build” | AWD | 7,560,000円(2026年5月13日一部改良時の価格) | ||
価格はいずれも10%消費税込みで、リサイクル料金は含まれません。
また、LBXは人気の高さからオーダーメイド仕様の“Bespoke Build”を中心に受注枠が限られる場面があり、選ぶ仕様によって納期が大きく変わる可能性があります。希望の組み合わせが固まっているなら、早めに販売店へ相談しておくのが現実的でしょう。
レクサスLBX(ハイブリッド)の主要諸元
ボディサイズやパワートレーンに変更はなく、今回の改良は中身の造り込みに絞られています。タイヤ&ホイールはバージョンによって17インチと18インチが振り分けられる構成です。
| 項目 | 仕様・内容 |
|---|---|
| 型式 | 6AA-MAYH10(2WD)/6AA-MAYH15(E-Four) |
| 全長×全幅×全高 | 4,190mm×1,825mm×1,545mm |
| ホイールベース | 2,580mm |
| トレッド(前/後) | 1,570mm/1,570mm |
| 最低地上高 | 170mm |
| 最小回転半径 | 5.2m |
| 車両重量 | 1,300〜1,390kg |
| 乗車定員 | 5名 |
| エンジン型式/種類 | M15A-FXE/直列3気筒 1,490cc |
| エンジン最高出力 | 67kW(91PS)/5,500r.p.m. |
| エンジン最大トルク | 120N・m(12.2kgf・m)/3,800〜4,800r.p.m. |
| フロントモーター | 1VM/69kW(94PS)・185N・m(18.9kgf・m) |
| リヤモーター(E-Four) | 1MM/4.7kW(6.4PS)・52N・m(5.3kgf・m) |
| 駆動用電池 | ニッケル水素電池(総電圧201.6V) |
| トランスミッション | 電気式無段変速機 |
| WLTCモード燃費 | 27.7km/L(2WD)/26.2km/L(E-Four) ※“Elegant”は28.0km/L・26.4km/L |
| サスペンション | 前:マクファーソンストラット/後:トーションビーム(2WD)、ダブルウィッシュボーン(E-Four) |
| ブレーキ(前/後) | ベンチレーテッドディスク/ディスク |
| タイヤ&ホイール | 225/60R17+17インチアルミホイール(“Elegant”“Bespoke Build”)/225/55R18+18インチアルミホイール(“Cool”“Relax”“Active”、“Elegant”“Bespoke Build”は選択可) |
| 使用燃料/タンク容量 | 無鉛レギュラーガソリン/36L |
LBX MORIZO RRは2026年5月13日に一部改良 新色追加と安全装備の強化
LBX MORIZO RR
LEXUSは2026年5月13日、LBXのハイパフォーマンスモデル「LBX MORIZO RR」の一部改良を発表し、同日より全国のレクサス販売店を通じて発売しました。マスタードライバーである「モリゾウ」こと豊田章男氏と共に、レクサスらしい上質な走りを保ちながら、クルマとの対話を楽しめるモデルとして開発された一台です。
車両の概要として、1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジン(G16E-GTS)を搭載し、レーシングドライバーと共に基本素性を徹底的に鍛え上げた走行性能を特徴としています。また、より低重心に走りのイメージを強調したエクステリアや、スポーティな佇まいのインテリアデザインが採用されています。
新色「ニュートリノグレー&ブラック」をまとったボディは、ルーフとAピラー、ドアミラーをグロスブラックで塗り分け、硬質なライトグレーのボディサイドとの明確なコントラストを生み出しています。フロントには大型の縦基調メッシュグリルが配され、その内側に「LBX」のナンバー風プレートが収まる構成。シャープに切れ込むヘッドライトと、リム・スポークともにブラックで仕上げられた19インチ鍛造アルミホイールが、低く構えたスタンスを際立たせています。
今回の一部改良では、カラーバリエーションと質感の向上が図られました。エクステリアには、硬質なライトグレーにメタリックをほのかに含ませた新色「ニュートリノグレー&ブラック」を全車に設定。インテリアでは、標準仕様に新色の「オーカー」が追加され、フロントピラーガーニッシュなどの表皮変更により質感がさらに高められています。オーダーメイドシステムの「Bespoke Build」においては、モリゾウの愛車を彷彿とさせるイエローのアクセントを施したパーツも選択可能となりました。
機能面では、17スピーカーを備えた「Mark Levinson Premium Surround Sound System」をメーカーオプションとして新設定し、アクティブサウンドコントロール(ASC)による臨場感ある音響空間を実現しています。安全性能については、先進予防安全技術「Lexus Safety System +」にドライバーモニター機能を追加し、運転者の注意力低下を検知して警告する機能を拡充。さらに、ドライブレコーダーやITS Connectも全車に標準装備されました。この装備拡充が、半年後に実施された標準モデルの一部改良へとつながっていくことになります。
メーカー希望小売価格は、標準仕様の「LBX MORIZO RR」がDirect Shift-8AT、6速iMTともに6,800,000円(税込)。オーダーメイド仕様の「LBX MORIZO RR “Bespoke Build”」が、同じく8AT、6速iMTともに7,560,000円(税込)となっています。
LBX MORIZO RRのエクステリア 機能美を極めたハイパフォーマンスな佇まい
LBX MORIZO RR
LEXUSのハイパフォーマンスモデル「LBX MORIZO RR」は、コンパクトクロスオーバー「LBX」の洗練されたデザインをベースとしながら、その高い走行性能を視覚的に表現したアグレッシブなエクステリアを特徴としています。マスタードライバーである「モリゾウ」こと豊田章男氏と共に、運動性能、空力、冷却といった「走りを楽しむための性能」を徹底的に追求し、それらをデザインへと昇華させています。
走行性能を裏付ける専用装備と空力デバイス
エクステリアデザインの核となるのは、低重心で力強い走りのイメージを強調する専用パーツの数々です。フロントセクションには、専用グリルや漆黒メッキモール、そして冷却性能を考慮した専用フロントバンパーが採用されています。機能面では、フロントバンパーサイドに配置された水平フィンが走行時の車両姿勢を安定させ、サイドのスリットは内部の熱源を効率的に冷却すると同時に、空気抵抗の低減に寄与します。
フロントマスクでは、台形に大きく開口したメッシュグリルの中央上部にLEXUSエンブレムが鎮座し、その左右からヘッドライトユニットへと細いシグネチャーラインが伸びています。バンパー左右の縦長ダクトは黒く縁取られ、メッキモールの光沢と組み合わさることで立体感を強めている構成。サイドビューでは、低くワイドに踏ん張ったフェンダーアーチからボディ下端へとブラックのクラッディングが連続し、ルーフラインは後方に向かってわずかに下降する流麗なシルエットを描いています。
リヤセクションにおいても、風の巻き込みを抑えるためにサイドを張り出させ、縦フィンを設けることで背面空気抵抗を低減するなど、空力性能が緻密に計算されています。さらに、大口径のマフラーバッフルを備えた専用リヤバンパーや、スーパーグロスブラックメタリック塗装が施された19インチ専用鍛造アルミホイール、そして走りの象徴であるレッドのブレーキキャリパーが、このモデルが持つ非日常的な高揚感を際立たせています。
リヤビューでは、左右に細く伸びるテールランプの間に「LEXUS」のレターロゴが横一文字に配置され、その下に「LBX」のエンブレムが刻まれています。バンパー下端には黒いディフューザー形状が組み込まれ、両端の縦フィンが空力処理の機能美を主張。ホイールアーチ内では、ブラックメタリックの多本スポークホイールの隙間から、レッドキャリパーとスリットの入った大径ローターが鮮やかに覗きます。
スポーティさを引き立てる新色とカラーラインアップ
LBX MORIZO RR
2026年5月の一部改良では、新たなボディカラーとして「ニュートリノグレー&ブラック」が追加されました。この新色は、硬質なライトグレーにメタリックのハイライトをほのかに含ませることで、硬派でスポーティな走りのイメージを表現しています。
現在のカラーバリエーションは、この新色を含めて全5色のバイトーンカラーがラインアップされています。具体的には、ホワイトノーヴァガラスフレーク、ヒートブルーコントラストレイヤリング、レッドスピネル、ソニッククロムの各色にブラックのルーフを組み合わせた構成となっており、いずれも強い陰影感によって「LBX MORIZO RR」独自のスタイリングを強調します。また、ドアモールやドアベルトモールにはピアノブラックが、ドアウインドゥフレームにはブラックステンレスが採用され、細部に至るまで質感が追求されています。
バイトーンの塗り分けは、フロントウインドゥ上端からルーフ全面、リヤクォーターガラスの周囲まで連続してブラックで覆われ、ボディ色のグレー・レッド・ブルー・ホワイトに浮かび上がる帽子のような立体感を生んでいます。ドアウインドゥの縁を縁取るブラックステンレスのモールが、上下のブラック面とボディ色の境界をシャープに引き締める役割を果たしています。
「Bespoke Build」による独自のカスタマイズ
ユーザーが自らコーディネートを楽しめるオーダーメイドシステム「Bespoke Build」では、エクステリアの個性をさらに高めるオプションが用意されています。標準のレッドキャリパーに代わり、「MORIZO RR CONCEPT」を彷彿とさせるイエローのブレーキキャリパーが選択可能です。
イエロー仕様のブレーキは、キャリパー本体が鮮やかなイエローに塗装され、白地にブラックのLEXUSロゴが大きく入ります。スリットの刻まれた大径ベンチレーテッドディスクと組み合わさり、ブラックのホイールスポーク越しでも遠目から強い視認性を放つ仕立てです。
今回の一部改良により、従来は特別仕様車のみの設定であった「イエローのバンパーモール」も「Bespoke Build」で選択できるようになりました。これにより、漆黒メッキのモールとは一線を画す、モリゾウの愛車をイメージした鮮烈なアクセントをフロントフェイスに加えることができ、ハイパフォーマンスモデルとしての存在感をより一層高めることが可能となっています。
ブラックボディ仕様にイエローのバンパーモールを組み合わせた個体では、メッシュグリル上端を縁取るように鋭いイエローのラインが水平に走り、暗色のフロントフェイスの中で唯一の発色点として機能します。グリル中央のメッキ仕上げのLEXUSエンブレムと並ぶことで、抑制された光沢と鮮烈な発色が同居する独自の表情が成立しています。
LBX MORIZO RRのインテリア 走りの高揚感を演出するスポーティな空間
LBX MORIZO RR
「LBX MORIZO RR」は、マスタードライバーである「モリゾウ」こと豊田章男氏と共に、「クルマとの対話」を楽しみ、非日常の高揚感を味わえる空間としてインテリアが作り込まれています。ハイパフォーマンスモデルに相応しいスポーティな佇まいを特徴とし、ドライバーが運転に集中できる環境が整えられています。2026年5月の一部改良では、質感の向上やカラーバリエーションの拡充も図られました。
クルマとの一体感を高めるドライビングポジションと専用シート
「LBX MORIZO RR」のインテリアにおける最大の特徴は、クルマとの一体感を追求した設計にあります。ドライビングポジションは、ベースとなるLBXハイブリッド車からさらにヒップポイントを10mm下げて設定されており、ドライバーをクルマの重心に近づけることで、路面状況や車両の挙動をよりダイレクトに感じられるよう工夫されています。
フロントシートには、スポーツ走行時の身体の保持性を追求した表皮一体発泡構造の専用シートを採用しています。この構造により高いホールド感を実現しており、ドライバーは激しいGがかかる場面でもしっかりと身を預けることが可能です。シート表皮には、セミアニリン本革とスムース本革を組み合わせた「MORIZO RR本革」が用いられ、上質感と機能性が両立されています。
シートのバックレストは中央のセンターパッドが大きく盛り上がり、両脇にサイドサポートが立体的に張り出す構造で、肩口から腰までを包み込むバケット形状を成しています。センターには縦方向のラインで切り替えられた異素材パネルが配され、その左右にステッチが整然と並ぶ構成。フロントシート背面にはモリゾウのサインに由来するエンボスのロゴが配置されています。
視覚と触覚で走りを刺激する専用コックピット
コックピットには、運転の楽しさを増幅させるデバイスが数多く配置されています。ステアリングにはディンプル本革が採用され、スポーツ走行における確実な握り心地を確保。足元には、正確なペダルワークに寄与するアルミパッド付きのペダル(アクセル・ブレーキ・MT車はクラッチ)が装備され、踏み面の形状や角度、踏み応えに至るまで徹底したチューニングが施されています。
センターコンソールには、革巻きシフトノブを中心に、左側に走行モード切替スイッチ、右側にパーキングブレーキとオートホールドのスイッチが整然と配置されています。コンソール周囲にはオレンジステッチが入り、ブラックレザーの面を縦に貫く構成。MT仕様では、トルセンLSDを含むトランスミッション内部機構がドライバー直下に密接して配置されています。
メーターには、必要な情報をシンプルに表示する12.3インチTFT液晶式メーターを採用。表示レイアウトは、モータースポーツを起点とした横タコメーターバー表示を含む3つのタイプから選択可能です。特に「SPORT」モード選択時には、背景が赤色に変化するとともに、高回転域を強調するスポーティなデザインへと切り替わり、ドライバーの気分を高揚させます。
質感向上と新色「オーカー」によるカラーバリエーションの拡大
2026年5月の一部改良では、室内空間の質感と彩りがさらに強化されました。標準仕様のインテリアカラーには、従来のブラックに加え、新色として「オーカー」を追加設定し、全2色の展開となりました。また、フロントピラーガーニッシュやサンバイザーの表皮をファブリックに変更することで、室内の質感を高めています。
新色オーカーの内装は、シート全面とドアトリム、センターコンソールサイドまでが深みのある黄土色のレザーで覆われ、サイドサポート部のブラックレザーとのコントラストでバケット形状を強調する仕立てです。ダッシュボード上面とAピラーは引き締めのブラックで構成され、シート色との上下の塗り分けが視覚的な広がりを生んでいます。「Bespoke Build」では、このオーカーに加えて、ブラック、アイボリーホワイト、ディープレッドの計4種類が展開され、いずれもセンター部分の盛り上がったキルティング形状と左右のブラックサポートを共通の意匠としています。
音響面においても進化を遂げており、メーカーオプションとして17スピーカーを備えた「Mark Levinson Premium Surround Sound System」を新たに設定しました。これにより臨場感あるサウンドを楽しめるだけでなく、走行状態に合わせて音を鳴動させるアクティブサウンドコントロール(ASC)も、よりリアルで迫力のある音表現へと進化し、車両状態の把握と運転の楽しさをサポートします。
オーダーメイド「Bespoke Build」で実現する究極の個性
ユーザーが自らコーディネートを楽しめるオーダーメイドシステム「Bespoke Build」では、インテリアの細部まで個性を反映させることが可能です。シート表皮やステッチ、シートベルトの色などを豊富なバリエーションから選択でき、独自のオリジナルコーディネートを実現します。
今回の一部改良では、モリゾウの愛車を彷彿とさせる「イエロー」のシートベルトが新たに選択可能となりました。これにより、高い走行性能を予感させるイエローのアクセントを室内に取り入れることができ、ハイパフォーマンスモデルとしての特別な存在感をより一層際立たせることができます。
イエローのシートベルトは、Bピラー上部のアンカーから斜めに垂れ下がり、オーカーやブラックのシート面を縦断するように走ります。ベルト織り地の鮮烈なイエローが、シート横のブラックサポートとセンターコンソールのレザーに挟まれることで、室内における視線誘導の起点として機能する配置です。
LBX MORIZO RRの走行・安全性能 圧倒的な動力性能と進化した安全装備
LBX MORIZO RR
「LBX MORIZO RR」は、マスタードライバーであるモリゾウこと豊田章男氏と共に、レーシングドライバーの佐々木雅弘選手らが開発初期から参画し、あらゆる路面環境で徹底的に鍛え上げられたハイパフォーマンスモデルです。単なるスペックの追求にとどまらず、ドライバーの意のままに動き、クルマとの対話を楽しめる「走りの素性」が突き詰められています。2026年5月の一部改良では、走行時の臨場感を高めるサウンド演出の強化や、最新の安全装備の拡充が行われ、その魅力がさらに高まりました。
1.6Lターボと専用プラットフォームがもたらす非日常の走り
走行性能の核となるのは、GRヤリスにも採用されている1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジン(G16E-GTS)です。最高出力224kW(304PS)/6,500r.p.m.、最大トルク400N・m(40.8kgf・m)/4,600r.p.m.を発揮し、LEXUSならではのチューニングによって伸びやかで気持ちの良い加速を実現しています。
このパワーを受け止める土台には、スポーツAWD専用のプラットフォームが採用されました。フロントには軽量・高剛性なプラットフォームを配し、リヤには大型のディファレンシャルやサスペンションを収容できるひと回り大きなプラットフォームを組み合わせることで、優れた操作安定性を確保しています。足回りには、サスペンションとして世界初となるレスポンス向上減衰構造「REDS」をフロントロアアームに採用し、路面状況を問わず高いコントロール性を発揮。ボディは469カ所の短ピッチスポット溶接追加と約12.8mの構造用接着剤延長によって剛性を大幅に強化しています。
外装パネルを透過する形で示されたシャシー構造では、前後を貫く骨格の中央にトランスミッションケースが収まり、リヤアクスル後方にディファレンシャルとサスペンションアームが密に配置されています。前後のレッドキャリパーとブラックメタリックのホイールがその四隅に組み合わさり、ロー&ワイドな重心位置が視覚的にも裏付けられる構成です。
トランスミッションは、リズミカルな変速を楽しめるDirect Shift-8ATと、スムーズな変速をアシストする6速iMT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)の2種類が用意され、電子制御フルタイムAWDと前後トルセンLSDの組み合わせにより、鋭いコーナリング性能を実現しています。
サーキットモードと進化を遂げたアクティブサウンドコントロール
「LBX MORIZO RR」には、公道では味わえない車両本来の性能を解放する「サーキットモード」が搭載されています。GPSによる位置測位を活用し、サーキットに進入するとスピードリミッターの解除や再加速時のレスポンス向上(アンチラグ制御)など、走行性能を最大限に引き出す設定へと自動で切り替わります。
サーキット走行中のリヤビューでは、左右に細く延びる一文字のテールランプの中央に「LEXUS」のレターロゴが浮かび、その下のリヤバンパー両端から左右1本ずつの大口径マフラーバッフルが突き出ます。ボディ後端は外側に張り出した造形となっており、サイドフィンが空気の流れを後方へ整える形状も確認できます。
また、走行状態に合わせてオーディオスピーカーから音を鳴動させるアクティブサウンドコントロール(ASC)も大きな特徴です。今回の一部改良でメーカーオプション設定された「Mark Levinson Premium Surround Sound System」では、ラゲージ左右のスピーカーを含む計17個のスピーカーを活用し、よりリアルで迫力のある駆動連動音を実現しました。これにより、車両の状態を直感的に把握しやすくなるとともに、運転の高揚感を際立たせています。
ドライバーモニターの追加と安全装備の全車標準化
安全性能においても、最新のテクノロジーが投入されました。先進予防安全技術「Lexus Safety System +」には、新たに「ドライバーモニター機能」が追加されています。これは、運転者の目線やまぶたの動き、顔の向きなどを検知し、注意力低下や眠気を察知した際に警告を発することで、衝突回避や被害軽減を支援するシステムです。
さらに、今回の一部改良に伴い、ドライブレコーダーおよびITS Connectが全車に標準装備されました。ITS Connectは、クルマ同士や道路インフラと通信することで、目視できない車両や歩行者の存在、信号情報などをドライバーに知らせる機能です。ハイパフォーマンスな走りを楽しむためのモデルでありながら、日常のドライブにおける安心感も大幅に強化されています。
LBX MORIZO RRの価格と主要諸元
「LBX MORIZO RR」には、標準仕様と、ユーザーが自由にコーディネートを楽しめるオーダーメイドシステム「Bespoke Build」の2つのパッケージが用意されています。どちらのパッケージにおいても、8速AT(Direct Shift-8AT)と6速マニュアル(6速iMT)が同一価格で設定されています。
| モデル | パッケージ | トランスミッション | 駆動方式 | メーカー希望小売価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| LBX | MORIZO RR | Direct Shift-8AT / 6速iMT | 電子制御AWD | 6,800,000円 |
| LBX | MORIZO RR “Bespoke Build” | Direct Shift-8AT / 6速iMT | 電子制御AWD | 7,560,000円 |
主要諸元・メカニズム詳細
LBX MORIZO RRは、GRヤリスにも搭載されている「G16E-GTS」エンジンをLEXUS仕様にチューニングして搭載しており、足回りから空力に至るまで専用の設計が施されています。フルモデルチェンジではなく一部改良という形を取りながら、内容はそれに匹敵する濃さです。
| 項目 | 仕様・内容 |
|---|---|
| エンジン型式 | G16E-GTS |
| エンジン種類 | 1.6L 直列3気筒 インタークーラーターボ |
| 最高出力/最大トルク | 224kW(304PS)/6,500r.p.m. 400N・m(40.8kgf・m)/4,600r.p.m. |
| 全長×全幅×全高 | 4,190mm×1,840mm×1,535mm |
| ホイールベース | 2,580mm |
| 車両重量 | 1,470kg(8AT)/1,440kg(6速iMT) |
| 駆動方式 | 電子制御フルタイムAWD(前後トルセンLSD付) |
| トランスミッション | Direct Shift-8AT または 6速iMT |
| プラットフォーム | スポーツAWD専用(フロント:軽量高剛性 / リヤ:大型ディファレンシャル対応) |
| サスペンション | フロント:ストラット式(サスペンションとして世界初のREDS構造採用)/ リヤ:ダブルウイッシュボーン式 |
| ブレーキ(フロント) | 2ピースベンチレーテッドディスク(スリットローター付) |
| ブレーキ(リヤ) | AT車:ソリッドディスク / MT車:ベンチレーテッドディスク(スリット付) |
| タイヤ&ホイール | 235/45R19タイヤ & 19インチ専用鍛造アルミホイール(スーパーグロスブラックメタリック塗装) |
| WLTCモード燃費 | 6速iMT:12.5km/L / 8AT:10.7km/L |
| ラゲージ容量 | 218L(マークレビンソン装着車は216L) |
| 荷室寸法(長×幅×高) | 683mm × 915〜1,023mm × 361mm |
一部改良という形であっても、新色追加・最新安全装備の搭載・上級オーディオの設定など、内容の濃い変更が盛り込まれているのが「LBX MORIZO RR」の特徴です。モデルチェンジを待たずとも進化を続ける姿勢は、ハイパフォーマンスモデルを所有する満足感をさらに高めてくれるでしょう。
LBX MORIZO RRへイエローアクセントの特別仕様車Original Edition(オリジナルエディション)を2025年10月13日発売
内外装のイエローアクセントが特徴的な100台限定の特別仕様車LBX MORIZO RR Original Edition
LBXのハイパフォーマンスモデルLBX MORIZO RRへ、特別仕様車「LBX MORIZO RR Original Edition(オリジナルエディション)」の設定が2025年8月6日に発表されました。
LBX MORIZO RR Original Editionは、MORIZO RR発表時に登場したイエローアクセントのコンセプトモデルをそのままに、インテリアカラーにオーカーを加えた「履き慣れたスニーカーのように週末に乗りたいカジュアルラグジュアリー」を目指したモデルで、トランスミッションは6速iMTと8速ATを用意しました。
Original Editionの発売日は2025年10月13日、100台限定モデルで、70台はレクサス販売店の先行抽選、残りの30台はWeb上で一般抽選を実施。
販売価格は7,300,000円で、2025年8月21日13:30から8月31日23:59まで応募を受け付けました。
この特別仕様車で先行採用されたイエローのキャリパー・バンパーモール・シートベルトが、2026年5月の一部改良で「Bespoke Build」の選択肢として一般化された流れになります。
LBX MORIZO RR特別仕様車Original Edition(オリジナルエディション)の装備
- イエロー ブレーキキャリパー
- イエロー バンパーモール
- イエロー シートベルト
- インストルメントパネル 特別仕様車専用オリジナルバッジ
- インテリアカラー オーカー追加
- ボディカラー ソニッククロム×ブラックルーフ
LBXに“Active”を追加設定 2025年5月15日の一部改良で走りと静粛性を強化
レクサスLBXに新たなバージョン“Active”を追加設定する一部改良が、2025年5月15日に発表・発売されました。
この改良では、2024年3月に本格稼働を開始したトヨタテクニカルセンター下山(TTC-S)で走り込みを重ね、操縦安定性の強化とサスペンションチューニングの最適化を実施。ロードノイズやエンジンノイズを低減するアクティブノイズコントロール(ANC)の採用などにより、上質な走りと静粛性が追求されました。
新たに加わった“Active”はエクステリアカラーを6色設定し、“Bespoke Build”に設定されるレッドスピネル×ブラックも選択可能に。
インテリアはブラック&レッドステッチでまとめられ、シート表皮にはL texを採用します。
このときのサスペンション最適化に続き、2026年10月の一部改良でも再び足まわりとボディ剛性に手が入ることになりました。
レクサスLBXのモデルチェンジ遍歴
レクサスからサイズのヒエラルキーを越えた次世代レクサスモデル、LBX。「Premium Casual」をデザインコンセプトにしたコンパクトクロスオーバーSUVで、上質さと存在感がありつつ日常的に使いたくなる車を目指しています。コンパクトカー向けのTNGAプラットフォーム「GA-B」をレクサス専用に刷新し、レクサスの新しいフロントフェイス「ユニファイドスピンドル」を採用。車名はLexus Breakthrough X(cross)overに由来します。
2022年に販売を終えたハッチバック「レクサスCT」の後継として、ブランドの新しいエントリーモデルに位置づけられている点も見逃せません。2023年12月の導入以降、60以上の国と地域で約13万台(2026年8月末時点)を販売しており、レクサスの販売を下支えする存在に育っています。
レクサスLBX YH10系/2023年~
LBXは2023年6月5日にイタリア・ミラノで世界初公開され、日本仕様は2023年11月9日に発表、同年12月下旬に発売されました。当初のラインアップは「Bespoke Build」「COOL」「RELAX」の3本立てで、オーダーメイドシステムの“Bespoke Build”はインテリアの組み合わせが約33万通りから選べ、唯一無二のLBXに仕上がります。プラットフォームはヤリスクロスと同じGA-Bをベースに、レクサス専用として刷新したものです。
その後は2024年7月18日にハイパフォーマンスモデル「LBX MORIZO RR」の日本仕様が発表(発売は同年8月下旬)、2024年10月31日の一部改良で“Elegant”を追加設定。2025年5月15日の一部改良では“Active”の追加設定と足まわりの最適化、静粛性の強化を実施しました。2025年10月13日には100台限定の「LBX MORIZO RR Original Edition」を発売しています。
2026年5月13日にはMORIZO RRが一部改良を受け、2026年10月22日には標準モデルの一部改良が発表されました(発売は11月3日)。現時点でフルモデルチェンジは実施されていません。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2023年6月5日 | イタリア・ミラノでLBXを世界初公開 |
| 2023年11月9日/12月下旬 | 日本仕様を発表・受注開始、12月下旬に発売(COOL/RELAX/Bespoke Build) |
| 2024年7月18日/8月下旬 | ハイパフォーマンスモデル「LBX MORIZO RR」を発表、8月下旬に発売 |
| 2024年10月31日 | 一部改良。“Elegant”を追加設定 |
| 2025年5月15日 | 一部改良。“Active”を追加設定、足まわり最適化、静粛性強化 |
| 2025年10月13日 | 「LBX MORIZO RR Original Edition」を100台限定で発売 |
| 2026年5月13日 | MORIZO RRの一部改良。新色・新内装色・ドライバーモニター追加 |
| 2026年10月22日発表/11月3日発売 | 一部改良。ニュルブルクリンクでのシャシーチューニング、ボディ剛性向上、カラーHUD・ドライブレコーダーの全車標準装備化、新色「ソウ」の追加設定 |
| レクサスLBXのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| YH10系(初代) | 2023年~ |
レクサスLBXの写真
レクサスLBXはボディとグリルが融合したような一体感のあるエクステリア
LBXのリヤテールランプは左右が繋がる一文字デザインを採用



















