フォルクスワーゲン ティグアンのモデルチェンジ

VWティグアンはどう進化した?2018年一部改良から2024年3代目までを解説

ティグアンは今どうなった? 3代目はいつ発売されたのか。2024年11月に日本発売された新型の48Vマイルドハイブリッドや価格、歴代モデルの改良の流れまで最新情報でまとめました。

VWティグアンはどう進化した?2018年一部改良から2024年3代目までを解説

フォルクスワーゲン「ティグアン」2018年一部改良でオプションパッケージを再設定(現在は3代目に移行)

ティグアンは、フォルクスワーゲンが手がける都市型SUVで、2017年にはドイツ国内の同カテゴリーで新車販売台数No.1を達成した実力派です。

2018年8月22日、日本法人のフォルクスワーゲン グループ ジャパンは、2代目「ティグアン」の日本仕様に一部改良を施したことを発表しました。この記事は、その2018年の一部改良を中心にまとめたものです。なお、その後ティグアンは2024年にフルモデルチェンジで3代目へと進化しており、まずは最新の状況から振り返ります。

2018年の一部改良では、それまでオプションだった「ヘッドアップディスプレイ」「ダイナミックライトアシスト」「パワーテールゲート」を一部グレードに標準装備し、安全性と快適性を高めました。

ティグアンは2024年に3代目へフルモデルチェンジ 日本は11月19日発売

ティグアンは2024年にフルモデルチェンジを受け、3代目へと移行しました。日本では2024年7月に発表、9月に予約受付を開始し、11月19日に発売されています。約7年ぶりの全面刷新で、プラットフォームは最新のMQB evoアーキテクチャを採用しました。

パワートレインは、ティグアンとして初となる48Vマイルドハイブリッドを組み込んだ1.5 eTSI(最高出力150ps)と、環境性能を高めた2.0TDI 4MOTION(同193ps)を用意。グレードは標準の「アクティブ」、上級の「エレガンス」、スポーティな「Rライン」の3タイプで、価格はおよそ487万円からとなっています。電子制御ダンパー「DCC Pro」やビークルダイナミクスマネジャーといった新技術も採り入れ、ミドルサイズSUVとしての実力を大きく引き上げました。かつてささやかれた「クーペSUVへの路線変更」といった見方とは異なり、3代目も実用性の高いSUVスタイルを保っています。

2代目ティグアンは欧州で改良新型を発表 PHEVとハイパフォーマンスRを追加

2020年に改良を受けた新型ティグアンPHEV(プラグインハイブリッド)やRを追加した改良新型ティグアン

フォルクスワーゲンは2020年、2代目ティグアンの改良新型を欧州で発表し、プラグインハイブリッド(PHEV)とハイパフォーマンスモデルの「R」を追加しました。フロントグリルやLEDマトリクスヘッドライトを新意匠とし、正常進化と呼べるアップデートが図られています。

インテリアには最新のフォルクスワーゲン デジタルコックピットを採用し、新開発のマルチファンクションステアリングやタッチ式の空調システムも搭載。新設のRグレードには駆動力を可変するR-Performance Torque Vectoring(Rパフォーマンストルクベクタリング)を採り入れ、ダイナミックな運動性能を実現しました。
この改良と「R」は、その後日本にも導入されています。日本仕様では2021年5月のマイナーチェンジでフロントまわりを刷新し、あわせて「R」が設定されました。

モデルチェンジ(一部改良)で上位グレード「ハイライン」「R‐ライン」はヘッドアップディスプレイ等を標準装備

一部改良した2代目ティグアンのエクステリア上位グレードのハイラインとRラインにHUDやパワーテールゲートを標準装備してお買い得なグレードになった

2018年8月22日の一部改良で、ティグアンの上位グレード「ハイライン」と「R‐ライン」は、従来オプションだったヘッドアップディスプレイ、ダイナミックライトアシスト、挟み込み防止機能付きのパワーテールゲートを標準装備し、安全性と快適性を強化しました。

ティグアンのエントリーグレードは「Comfortline」上位は「Highline」最上位は「R‐Line」

ティグアンのエントリーグレードは、アダプティブクルーズコントロールやアラウンドビューカメラなどを標準装備する「TSI Comfortline(コンフォートライン)」。上位グレードは、デジタルメータークラスターやモバイルオンラインサービスなどを備える「TSI Highline(ハイライン)」です。

最上位の「TSI R‐Line(R‐ライン)」は、フォルクスワーゲンがモータースポーツで磨いてきた技術を採り入れ、内外装に専用装備を配したスポーツ仕様です。

一部改良でエントリーグレード「コンフォートライン」もパワーテールゲートやハイビームアシストを選べるように

この一部改良で、エントリーグレード「コンフォートライン」に設定できる人気オプション「アップグレードパッケージ」にEasy Open&Easy Close機能付きのパワーテールゲートが、「セーフティパッケージ」にはハイビームアシストが追加されました。

一部改良で「テクノロジーパッケージ」は廃止し「レザー&パノラマルーフパッケージ」は見直し

2018年8月22日の一部改良で、ティグアンはオプションパッケージを再編しました。

デジタル装備を多数まとめた「テクノロジーパッケージ」は廃止され、その一部だったアダプティブシャシーコントロールDCCなどを含む「DCCパッケージ」が新設されました。

さらに「レザー&パノラマルーフパッケージ」を分割し、パワーランバーサポートやシートアンダートレーなどを備える「レザーシートパッケージ」と、強い陽射しをやわらげ紫外線を抑える「パノラマスライディングルーフ」を新たに設けています。

ボディカラーは全6色 人気の「オリックスホワイト マザーオブ パールエフェクト」は有償オプションカラー

一部改良後も、ティグアンの日本仕様のボディカラーは全6色。全グレードに設定でき人気の高い「オリックスホワイト マザーオブ パールエフェクト」は有償オプションで、選択時には6万4800円が加算されます。

  • ティグアン ピュアホワイトピュアホワイト
  • ティグアン ディープブラックパールエフェクトディープブラックパールエフェクト
  • ティグアン カリビアンブルーメタリックカリビアンブルーメタリック
  • ティグアン オリックスホワイト マザーオブ パールエフェクトオリックスホワイト マザーオブ パールエフェクト
  • ティグアン タングステンシルバーメタリックタングステンシルバーメタリック
  • ティグアン ルビーレッドメタリックルビーレッドメタリック

一部改良後のティグアンのグレード別販売価格とオプションパッケージの価格

一部改良後のティグアンの販売価格は、エントリーグレード「コンフォートライン」が369万円から、最上級「R‐ライン」が479万円からでした。

一部改良後ティグアンのグレード別~販売価格表(2018年当時)
グレード 価格
コンフォートライン 4,039,000円~
ハイライン 4,660,000円~
R‐ライン 4,969,000円~

一部改良で再設定されたオプションパッケージを導入すればティグアンはもっと自分好みの車に

この一部改良でオプションパッケージが再設定されました。セーフティパッケージを選べば安全性が高まり、レザーシートパッケージを組み込めば室内はいっそうラグジュアリーになります。

オプションパッケージによって、ティグアンをより自分好みへとカスタマイズできます。

オプションパッケージの種類別~販売価格表(2018年当時)
メニュー 価格
セーフティパッケージ 172,800円
アップグレードパッケージ 248,400円
レザーシートパッケージ 280,800円(ハイライン)/ 313,200円(R‐ライン)
Discover Proパッケージ 226,800円
パノラマスライディングルーフ 151,200円
DCCパッケージ 216,000円

ティグアン一部仕様変更で2019年10月1日より新型モデルを発売

2代目ティグアンは2019年10月1日にも一部仕様変更を実施し、新たな仕様を発売しました。価格はエントリーの「TSI Comfortline」で4,039,000円からでした。
このときの改良は、「TSI Comfortline」と「TDI 4MOTION Comfortline」に以下の装備を標準設定へ加えるもので、利便性が大きく高められています。

  • Volkswagen 純正インフォテインメントシステム“Discover Pro”
  • ETC2.0 対応車載器
  • モバイルオンラインサービス“Volkswagen Car-Net”(コネクティビティ機能“App-Connect”、テレマティクス機能“Guide & Inform”)

次世代ディーゼルエンジンも設定したティグアンのモデルチェンジ遍歴

ティグアンはドイツのフォルクスワーゲンが手がけるSUVで、ドイツ語で虎を意味する「Tiger」と、イグアナを意味する「Leguan」を掛け合わせた造語がその名の由来です。フォルクスワーゲンにとっては、トゥアレグに続く2番目のSUVにあたります。

ティグアン 初代 5N/2007年~(日本は2008年~)

初代ティグアンは2007年に欧州でデビューし、日本では2008年9月に発売されました。「トラック&フィールド」「スポーツ&スタイル」がラインナップされていました。
2010年9月には特別仕様車「ティグアン ライストン」を発売。
2011年11月には日本仕様のマイナーチェンジを実施し、「トラック&フィールド」を廃止するとともに、燃費と安全性能を高めました。

2012年2月には専用装備の「R-Line」を追加。11月にはFFの「TSI BlueMotion Technology」を追加し、2.0Lの4WDは「2.0 TSI R-Line 4MOTION」に集約しました。
2013年9月に一部改良、2014年11月には4WDのベーシックグレード「2.0 TSI Leistung 4MOTION」を追加しました。

2015年4月には限定300台の特別仕様車「Lounge」を発売。7月の一部改良ではオーディオやナビゲーションを充実させています。

ティグアン 2代目 AD1/2016年~2024年

2代目は2016年初頭に欧州で販売を開始し、日本では2017年1月に発売されました。グレードは「TSI Comfortline」「TSI Highline」「TSI R-Line」で、7月に一部改良を受けています。

2018年2月には限定300台の「DYNAUDIO Edition」を発売。8月の一部仕様変更で「TSI Highline」「TSI R-Line」にヘッドアップディスプレイやパワーテールゲート、ダイナミックライトアシストを標準装備し、あわせて2.0Lディーゼルの「TDI 4MOTION」を追加。「TDI 4MOTION Comfortline/Highline/R-Line」のグレード体系となり、導入記念の限定車「TDI 4MOTION R-Line Black Style」も設定されました。

2019年1月の一部仕様変更で「TSI Comfortline」「TDI 4MOTION Comfortline」に「Safetyパッケージ」を標準装備。10月には同グレードに「Discover Pro」と「Volkswagen Car-Net」を標準化しました。

2020年5月には特別仕様車「R-Line DYNAUDIO」「R-Line Black Style」を、8月にはそれらに装備を追加した「TSI R-Line Black Style DYNAUDIO Package」「TDI 4MOTION R-Line Black Style DYNAUDIO Package」を発売しました。

2021年5月のマイナーチェンジでフロントまわりを刷新し、ハイパフォーマンスモデル「R」を設定。特別仕様車「TSI First Edition」も発売しました。

2022年9月には四輪駆動の「TSI 4MOTION」を追加し、「TSI 4MOTION Active」「TSI 4MOTION Active Advance」「TSI 4MOTION R-Line」を設定しました。

ティグアン 3代目/2024年~

2024年、ティグアンは約7年ぶりのフルモデルチェンジで3代目へ移行しました。欧州では2023〜2024年に登場し、日本では2024年7月発表・9月予約開始・11月19日発売。最新のMQB evoアーキテクチャを採用し、ティグアン初の48Vマイルドハイブリッド「1.5 eTSI」と「2.0TDI 4MOTION」を用意。グレードはアクティブ/エレガンス/Rラインの3タイプで、欧州ではEVモードでの走行距離を大きく延ばしたPHEV「eHybrid」も設定されています。

ティグアンのモデルチェンジ遍歴
ティグアンのモデル 販売年表
初代 5N 2007年~2016年(日本は2008年~)
2代目 AD1 2016年~2024年
3代目 2024年~

ティグアンは一部改良、そして3代目への進化で、日本ユーザーの細やかなニーズに応える車へ

ティグアン

ヨーロッパ最大の自動車メーカー、フォルクスワーゲンが手がけるティグアンは、自動車大国ドイツで支持されるSUVです。
2018年の一部改良では、標準装備を充実させ、オプションパッケージを再設定することで、日本ユーザーの細やかなニーズにいっそう応える一台へと磨かれました。そしてその後、2024年には3代目へと全面刷新され、48Vマイルドハイブリッドや最新の運転支援を備える現代的なSUVへと進化を遂げています。世界で最も売れるフォルクスワーゲン車のひとつとして、ティグアンはこれからも進化を続けていくことでしょう。