新型テスラのモデル3が遂に納車開始!価格やサイズをチェック
2017年7月5日にボルボが2019年以降の新モデルを全て電気自動車にするとした発表を皮切りに、フランスとイギリスでは2040年までにガソリン車とディーゼル車の販売を禁止すると発表しました。また自動車大国であるドイツのBMW傘下であるミニも2019年から電気自動車を生産すると発表しています。
長い歴史を持つ欧州市場を中心とした電気自動車普及の流れに乗り、アメリカを本拠地とするテスラモーターズが注目されています。
2017年7月28日に納車を開始したモデル3は、これまで高額なプレミアムセダンとSUVを生産していたテスラにとって初めての「手の届くEV車」となっています。
加速するEV市場の主役となるテスラモーターズの注目車種、モデル3をチェックしましょう。
テスラ「モデル3」2019年5月31日よりテスラサイトにて受注受付がスタート
テスラ「モデル3」2019年5月31日からウェブで受注受付開始
テスラ「モデル3」が日本を始め、香港やオーストラリア、アイルランド、ニュージーランド、マカオでオンライン受注受付がスタートしました。
「モデル3」は小型のEVセダンで「モデルS」の下に位置しているグレードで、テスラの入門モデルとしての位置づけになります。
テスラ「モデル3」のインテリア 上級グレードは2019年8月後半から納車される
上級グレードはデュアルモーターとなっており、納車は2019年8月後半以降、ベースグレードの納車時期は2019年内を予定しているとのことです。
ベースグレード | 上級グレード | |
---|---|---|
全長 | 4,694mm | |
全幅 | 1,849mm | |
全高 | 1,443mm | |
ホイールベース | 2,870mm | |
駆動方式 | RWD(後輪駆動) | AWD |
最高速 | 225km/h | 261km/h |
航続距離 | 最大418km(WLTP) | 530km(WLTP) |
0-100km/h加速 | 5.6秒 | 3.4秒 |
販売価格 | 5,110,000円~ | 6,552,000円~ |
新型モデル3が日本導入 納車は2019年後半以降を予定
テスラが販売するEV(電気自動車)モデル3が日本で発表されました。すでにモデルSとモデルXを日本で発売しているテスラですが、ラインナップにエントリーモデルの「モデルS」が加わります。
モデルSは全長4694mm・全幅1849mm・全高1443mm・ホイールベース2870mm
・最大乗員5名で、日本で販売されている電気自動車の日産リーフより一回り大きなサイズになっています。
アメリカでの販売価格は35,000USドルで日本では輸送コストなどを上乗せされこれよりも高い価格帯になるでしょう。
納車次期は2019年後半以降を予定しており、契約には15万円の予約金が必要になります。
日本導入モデルは右ハンドル仕様で、車両に対し4年5万マイル、バッテリーに対し8年10万マイルの保証が受けられます。
テスラのモデル3とはイーロン・マスクが立ち上げたモデルSやモデルXなどのEV(電気自動車)を専門に制作する自動車メーカーの新型モデル
イーロン・マスクCEOが率いるテスラモーターズはアメリカのカリフォルニア州パロアルトに本拠地を置く自動車メーカーです。
EV車(電気自動車)を専門に開発・生産し、これまでにスポーツカータイプのテスラ・ロードスター、セダンタイプのモデルS、クロスオーバーSUVタイプのモデルX、そしてコンパクトセダンタイプのモデル3の計4車種を販売し、現在ではテスラ・ロードスターを除く3車種がラインナップされています。
モデルSが900万円~、モデルXが1,078万円~と誰でも買える金額ではありませんでした。そこでテスラのEV車を普及させるために開発されたのがモデル3で、販売価格は35,000USドル(日本円で約385万円)と従来のモデルから価格を大幅に下げています。
- 航続距離345km
- 100km/hまで6秒以下の加速性能
- 段階的に追加される自動運転技術
最先端技術を搭載し手頃な販売価格を実現した「手の届くEV」がモデル3となっています。ちなみにモデル3の第1号車を手に入れたのはテスラモーターズCEOのイーロン・マスク氏でした。
モデル3のエクステリアはフロントグリルレスの未来の車に見える
テスラ モデル3は100%電気で走行するEV車です。エンジンを積む必要がないためエクステリアにエアダクトを備える必要がありません。また燃料も必要ないため給油口もありません。
EV車として必要なもの以外は全て取り払われたシンプルなエクステリアは、今までの自動車の概念を覆したもので、映画やドラマなどで近未来の車として登場しているデザインを彷彿とさせます。
モデル3の操作は全て15インチ液晶ディスプレイで行う
モデル3は速度表示、ナビゲーション、空調、オーディオなど全ての操作を中央に設置された15インチタッチスクリーン液晶ディスプレイを通して表示・操作します。
この液晶ディスプレイに全ての情報を集約しているため、初めてでも直観的に操作できますが、慣れない場合は目視でどこにどの機能があるか確認しなければならないため、ドライブ中の操作には気を付ける必要がありそうです。
テスラがモデル3を含む全車種に装備する予定の自動運転技術
テスラは段階的な自動運転を全車に装備させる予定です。もちろんモデル3にも搭載予定となっています。
紹介する動画はテスラで公式に掲載されている自動運転技術です。加減速、歩行者の検知、信号の検知、車線コントロールなどドライバーが一切運転に関与しないレベル4の自動運転技術を搭載しています。
動画で紹介したレベル4の技術をもつ市販車はまだ登場していませんが、これから先の未来を見られる動画なので是非ご覧ください。
テスラの新型EVモデル3のライバルは世界で最も売れている日産リーフ
テスラ モデル3のライバルは日産のリーフです。
リーフは2016年に世界累計販売が35万台を突破し、世界一売れているEV車となっています。
しかし今まで独走状態であったEV市場にテスラのモデル3が登場し一騎打ち状態となっています。モデル3は予約時点で40万台を受注しているということから、リーフの販売台数を超えたとの声も聞こえてきます。
今後のEV市場で主役を争うのは間違いなくリーフとモデル3の2車種となるのは間違いないでしょう。
日産 リーフ | テスラ モデル3 | |
---|---|---|
全長 | 4,445mm | 4,676mm |
全幅 | 1,770mm | 1,885mm |
全高 | 1,550mm | 1,435mm |
ホイールベース | 2,700mm | 2,870mm |
航続距離 | 280km | 345km |
乗車人数 | 5名 | 5名 |
価格 | 3,197,880円~ | 約385万 |
テスラ期待のEVモデル3が抱える問題は急激な普及で生産が追い付かないことやアフターサービスについて
新型テスラ モデル3は予約後3週間で40万台の先行予約を受ける大注目のEV車です。EV車の未来予想図とも言えるモデル3ですが、人気が出過ぎることが問題点だと指摘されています。
1つ目は生産を急ぐあまりリコールなどのトラブルを処理できるのか、という事です。
イーロン・マスク氏によると2017年8月には100台、9月には1500台、12月までに月間2万台の生産能力に、2018年には月間4万台に生産能力を向上させ、2018年までには年間50万台の販売達成をする計画をしています。
車の生産とリコール問題はきってもきれない問題のため、増産したことによるトラブルが懸念されています。
2つ目はアフターサービスの低下です。
特に日本では愛知県と神奈川県にしかサービスセンターがありません。高額な車になればなるほどサービスが手厚くなるのが一般的ですが、テスラの場合はサービスセンター自体が少ないため万が一故障が起きた場合慌てることになる可能性があります。
そしてテスラが用意する30分でフル充電できるスーパーチャージャーも日本国内では準備中も合わせて20か所と、まだまだ足りません。爆発的なモデル3の普及速度とインフラが追い付いていないのが今後の課題となりそうです。
モデル3は未来の自動車市場の主役となれるか
欧州ではガソリン車やディーゼル車を廃止する動きが加速している中で、ハイブリッド車やEV車に注目されています。
世界各国の自動車メーカーがガソリン車やディーゼル車からEV車にシフトしている中で、いち早くEV車市場に目を付けたのが日産とテスラモーターズでした。
そして世界中が期待しているモデル3の納車が2017年7月28日に始まりました。今後のEV車の未来を左右するテスラ モデル3の動向から目が離せません。