プレリュードのモデルチェンジ

プレリュードが復活でグローバルモデルのスペシャリティカーに

ホンダ・プレリュードのコンセプトカーが発表され復活の現実味が増してきました。バブル時代を代表するデートカーの新型モデルのエクステリアやエンジンスペック、販売価格を予想しつつ初代から5代目までの歴代モデルの歴史や特徴を紹介。

プレリュードが復活でグローバルモデルのスペシャリティカーに

バブル時代のデートカーの代表的存在だったプレリュードが復活する?

プレリュードの復活について、2016年12月にCarbuzz誌がロサンゼルスで行われたモーターショーで、プレリュードの復活に関する情報をつかんだと伝えた事が噂のはじまりです。

ホンダはF1に復帰する、26年ぶりにNSXのフルモデルチェンジを行う等、スポーツカーブラントとしての勢いを取り戻しつつあります。そのため、当時はデートカーとして人気が高かった2ドアクーペ プレリュード復活の信憑性も高いと言えます。

復活が期待される新型プレリュードの予想されるエクステリアや発売時期、販売価格について紹介していきます。また、1978年に発売されてからデートカーとしての地位を確立し、2001年にインテグラに統合されて発売を終えるまでの車の歴史についても取り上げていきます。

プレリュードのモデル名を引き継ぐプレリュードコンセプトをジャパンモビリティショー2023で発表

  • 斜め前から見たプレリュードジャパンモビリティショー2023で初公開したプレリュード
  • 正面から見たプレリュードホンダ プレリュード
  • ヘッドライトが特徴的なプレリュードホンダ プレリュード
  • 横から見たプレリュードホンダ プレリュード
  • 斜め後ろから見たプレリュードホンダ プレリュード
  • 真後ろから見たプレリュードホンダ プレリュード
  • プレリュードのリヤテールランプホンダ プレリュード
  • プレリュード流麗なボディラインホンダ プレリュード
  • プレリュードのアルミホイールホンダ プレリュード
  • 2シーターのプレリュードホンダ プレリュード

プレリュードの復活をジャパンモビリティショー2023で発表。同時にPRELUDE Concept(プレリュードコンセプト)も公開され「鋭意開発を進めています」との発表もありました。
プレリュードコンセプトは2022年に発表した四輪電動ビジネスの取り組みにて発表した、スポーツモデルのスペシャリティとフラッグシップのうち、スペシャリティに該当するモデルで、グローバル展開することもわかりました。

内燃機関はBEV(電気自動車)ではなく、2.0Lのe:HEV(ハイブリッド)、もしくはPHEV(プラグインハイブリッド)仕様になるようで、市販化へ現実味のあるパワートレインになっています。未来感のあるポップアップドアハンドルやブラックの大径アルミホイールも特徴的です。

プレリュードコンセプトの発売時期は2025年後半から2028年頃になるという噂がありますが、2028年は全個体電池を初めて搭載する次世代NSXが登場すると言われいてます。
そのためプレリュードコンセプトの市販モデルは2028年より前に発売すると考えます。また販売価格についてはシビックタイプRよりも抑えてくる可能性があるようで、4,500,000円前後になると予想します。

プレリュードの後継モデルとして登場したインテグラが北米で復活

新型インテグラ新型インテグラの画像

新型インテグラのリア新たに公開された新型インテグラのリア画像

本田技研工業は2021年8月12日にアキュラブランドとして「インテグラ」の復活を発表。2022年6月から製品ラインアップしてデリバリー開始、インテグラのDNAがアキュラのプレミアム性とともに16年ぶりにカムバックすることになりました。

新しいインテグラは北米市場での販売となりますが、日本市場への導入も期待して新しいインテグラのCMで「カッコインテグラ」が聞けることに期待しましょう。

新型インテグラの価格一覧
グレード 販売価格
ベース 約4,009,300円(30,800ドル)
A Spec 約4,270,000円(32,800ドル)
A Spec W 約4,660,000円(35,800ドル)

新型インテグラフロント発表されたプロトタイプの新型インテグラのフロント

新型インテグラリア発表されたプロトタイプの新型インテグラのリア

新型インテグラテール発表されたプロトタイプの新型インテグラのテールランプ

2022年12月6日にはハイパワーモデルのインテグラタイプSを世界初公開。
専用設計のフロント+リヤバンパーに3本出しマフラーを設定、ホンダ伝統スポーツモデルのタイプRを彷彿とさせるモデルで、2023年6月に販売開始。

インテグラタイプSのパワートレインは2.0L直列4気筒VTECターボエンジンで、最高出力320hp、最大トルク420Nm、トランスミッションはマニュアル(6速MT)のみで駆動方式はFF(フロントエンジン・フロント駆動)です。
ホンダのフラッグシップとなるシビックタイプRを超えるピュアスポーツモデルになるようですが、日本導入については言及されず海外専売モデルとして発売しました。

新型プレリュードのエクステリアを予想

新型プレリュードのイメージ新型プレリュード予想レンダリング画像

新型プレリュードの予想レンダリング画像から推測すれば6代目のエクステリアは、新型NSXのようなジュエルアイのLEDヘッドライト、地面に近い低設計でロングサイズが魅力的なフロントノーズ、スピード感あふれるプレスライン、空力構造に優れたグラマラスビューティーなリアフェンダー、フロントからリアまで流れるような美しきボディラインが印象的です。

新型プレリュードはスーパーカーNSXの洗練されたロングボンネット等のデザインを取り入れながらも、フロントガラス~ルーフ~リヤガラスが連なるような開放的なオリジナリティーでプレリュードらしさも表現しています。

内装にはUSBポートやスマホと連動する大型ディスプレイを設置し、現代的なデートシーンにおいても演出効果抜群の車となります。
2023年8月15日、北米にてプレリュードの名称が商標出願されたことでプレリュード復活の可能性が囁かれるようになり、BEVモデルとして復活するのではないかと噂されています。

新型プレリュードではシビックタイプRのエンジンを搭載

シビックタイプRのエクステリア

新型プレリュードに導入されるエンジンとして可能性が高いのは、2017年に日本市場で復活したシビック タイプRに搭載されたエンジンです。新型プレリュードが発売されれば、ライバルとなるのはトヨタ86です。エンジンの性能は86を意識したものとなります。具体的な数字として意識するのは、最高出力の240kW超えです。

シビック タイプR エンジンスペック
エンジン型式 K20C
エンジン種類 水冷直列4気筒横置
弁機構 DOHC チェーン駆動 吸気2 排気2
総排気量 1.995L
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
最高出力 235kW/6,500rpm
最大トルク 400Nm/2,500rpm-4500rpm

プレリュードもNSXのようにハイブリッドモデルでラインナップか

ホンダNSXのエクステリア

新型プレリュードでもフルモデルチェンジによって誕生したNSXのハイブリッドカーのような環境に最大限の配慮をしたモデルがラインナップされる可能性もあります。その際には、2.0L自然吸気エンジンにモーターを組み合わせた仕様となると予想します。

プレリュード復活は2021年以降となる?

2017年の東京モーターショーにて、新型プレリュードのコンセプトカーの出展が期待されていましたが、出展は翌年以降に持ち越されます。可能性として高い、今後のスケージュールは2021年以降のモーターショーにコンセプトカーを出展し、市販モデルを公開。同年に発売するか、あるいは翌年に発売するという流れです。

新型プレリュードの販売価格はトヨタ86を意識

トヨタ86のエクステリア

新型プレリュードが登場すれば、最大のライバルと成り得る車はトヨタの86です。そのため、6代目プレリュードの販売価格は、86を意識した価格帯になります。86の販売価格はグレードGが260万円で、GT“Limited・Black Package”は340万円です。

新型プレリュードでは、現行モデルの86よりも高性能エンジン等を搭載するので、価格面での上昇が見込まれるため、400万前後の価格設定になるとの予想もあります。しかし、プレリュードが人気となったのは、当時の若者たちの多くが購入できる価格設定であった事も理由の一つです。そのため、新型プレリュードでは300万円をきるような価格設定のモデル車のラインナップも望まれます。

プレリュードの歴代モデルの特徴と歴史

ホンダの一時代を支えたスペシャリティクーペであるプレリュードの歴代モデルの歴史やデートカーとして定着していくまでの流れを紹介します。

初代プレリュードはボディ剛性が高く大型サンルーフも話題になった

初代プレリュードのエクステリア

ホンダのスペシャリティクーペ・プレリュードの歴史は1978年に初代モデル発売されてから始まります。ホンダにとっては、145クーペ以来の2ドアモデルであり、当時の代表的車種であるシビックやアコードに比べると、サブフレーム一体型モノコックボディを採用していたため剛性が強く、サスペンションは前後ともにオフセットスプリング方式採用のストラット式独立懸架を導入しているため、滑らかな走りを体感できると評判を集めていました。

初代プレリュードは、アコードと共通のEK1.8L 直4SOHC/CVCC8バルブエンジンを搭載していました。大きなサンルーフを設置していたエクステリアも話題でした!

2代目プレリュードは運動性能が向上しデートカーの地位を確立

2代目プレリュードのエクステリア

1982年のフルモデルチェンジによって誕生した2代目モデルは、当時としては先端的なデザインで、低く設定された車高と勇ましいフロントフェイスが魅せるシャープな印象、リトラクタブル・ヘッドライトの組み合わせは圧倒的に美しく、あんな素敵な車に乗ってみたいと女性に思わせるほど魅力的でした。

2代目モデルのフロントサスペンションでは、その後ホンダ車の定番となるダブルウィッシュボーンが採用され。リアサスペンションには、初代モデルよりも性能面でグレードアップしたストラット式サスペンションを採用した事で更なる安定性が実現されました。

最上級グレードXXではデジタルメーターを採用。シートのリクライニング機構は18段階もありました。画期的だったのは、助手席のリクライニングノブが運転席側のシート側面にも設置されていたことです。二人きりの室内空間では、その機能を利用して女性をトキめかせる数々の演出が加えられました。

2代目のプレリュードからはデートに誘える車として定着していきました「俺、プレリュードに乗っているんだけどドライブ行かない?」「えっ本当!乗ってみたかったんだ。楽しみ~(実は○回目)」

3代目プレリュード世界初の4WSを採用したキープコンセプトデザインで登場

3代目プレリュードのエクステリア

1987 年にフルモデルチェンジによって誕生した3代目プレリュードでは、量産型乗用車では世界初となる4WS(四輪操舵)を採用し、搭載するエンジンはB20A型2.0L直列4気筒で、サスペンションは前後ともにダブルウィッシュボーンと採用しスポーツカーとして十分すぎるほどに魅力的でした。

車体のデザインは2代目モデルからのキープコンセプトになります。3代目プレリュードは、その性能の良さやバルブ景気も相まってデートカーとして売れに売れ、歴代モデルの中では最も売れて64万台もの販売実績を誇ります。

3代目プレリュードの車中では、夜空に星々がきらめく夜に、サンルーフ越しに夜空を見つめるカップルが「君とこういうふうに過ごす時間に幸せを感じるよ」「ありがと。私も…」的なデートシーンが全国各地で繰り広げられました!

4代目プレリュードはボディサイズを変更して本格的なクーペに

4代目プレリュードのエクステリア

1991年に誕生した4代目プレリュードではボディサイズの変更にともなって、初代から受け継がれてきたサンルーフ仕様はアウタースライド式に仕様を変更しました。

4代目のエンジンは、北米仕様のアコードと同じ、F22B型2.2L直列4気筒DOHCとH22A型2.2L直列4気筒VTECエンジンが採用し、本格的なクーペモデルを目指しました。圧倒的性能やデザインの魅力からデートカーとしてのニーズはあったものの、バブル景気の崩壊とともに、実用的な車の購買意欲が高まるとともに販売台数が低下していきました。

5代目プレリュードは実用的な室内とハイパフォーマンが魅力

5代目プレリュードのエクステリア

1996年に「クーペテクノロジー」等のキャッチフレーズのもとで5代目プレリュードが発売されました。5代目は4代目と比較すれば、室内スペースが拡充され、エクステリアがよりスタイリッシュとなりました。原点回帰してガラスサンルーフもオプション設定ながら復活しました。

スポーツグレードでは歴代最強の220馬力を誇り、ギアチェンジも出来るATも搭載されるなど5代目はハイパフォーマンス満載のスポーツカーでした。

しかし、実らずに終わってしまう恋もあるように、2001年にはインテグラがフルモデルチェンジするタイミングに合わせてプレリュードは車種統合されて、販売を終了してしまいました。

プレリュードの復活によって新たなロマンスも生まれていきます!

プレリュード

プレリュードの復活は、2017年11月時点ではあくまでも噂レベルです。しかし噂を情報源としても、復活を期待する声がどんどんと増えていけば、その実現性は高まります!

プレリュードは日本全国の多くのデートシーンに使われ、数々の恋を実らせてきた車です。プレリュードが復活して、6代目が登場すれば内外装はよりスタイリッシュとなり室内装備のデジタル化が進み、現代的なデートシーンもサポートします。

「実は俺の両親は、むかしプレリュードに乗ってたんだ」「えっ嘘~私の両親も!」と新たな恋のロマンスも期待されます。今後明らかになるプレリュード復活までのストーリーも随時紹介していきます。