ホンダの歴代車種

ホンダの歴代車種100種一覧!時代を彩ったHondaイズム溢れる名車たち

ホンダの歴代車種一覧を年代順に紹介。新型が発売されたインサイトや軽自動車売上NO.1のN-BOXなどの現行車種、自動車開発に参入してすぐのヒット作N360やエスロク・エスハチなどの元祖ライトウェイトスポーツカー、デートカーとして時代を彩ったプレリュード、NSXなどのスーパーカーなどの名車解説。

1980年~1990年代にホンダが販売した歴代車種一覧

ホンダらしい自動車作りが追求されていく80年代~90年代。バブル期にはインスパイアが人気を博し、NSX TypeRを筆頭に「タイプR」が注目を集めます。

シビックカントリー(1980~1983)

シビックカントリー WD型

2代目シビックの派生車種であり、シビックバンとは車体を共通している。ホンダ初のステーションワゴンでもある。初期モデルは1500台限定でエクステリアに大胆な木目調のエクステリアを採用(初期以降もオプションで追加可能)。北米では「シビックワゴン」の名前で大人気。

車名 シビックカントリー
発売期間 1980~1983年
ベース車 2代目シビック(バンと共通ボディ)
ボディ形状 ホンダ初のステーションワゴン
特別仕様 初期モデルは木目調パネル採用(1500台限定)
北米での名称 シビックワゴンとして販売され、人気を博した

クイント(1980~1985年)

ローバー・クインテット 最終型

1985年のフルモデルチェンジで「クイントインテグラ」となるインテグラの先代車。最高出力90馬力の新EP型CVCCエンジンを搭載し、スポーティーな走りを持ち味としたハッチバック。当時提携関係にあったイギリスのローバーからは「ローバー・クインテット」の名前で発売された。

車名 クイント
発売期間 1980~1985年
後継モデル クイントインテグラ(のちのインテグラ)
エンジン EP型CVCCエンジン(最高出力90馬力)
特徴 スポーティーな走行性能を備えたハッチバック
海外展開 ローバーとの提携により「ローバー・クインテット」として販売

バラード(1980~1986年)

バラード(初代)前期型

シビックの姉妹車セダン。初代はシビックよりもやや高級路線を行こうとしたが、2代目フルモデルチェンジ(1983年~)の際に、高性能FFスポーツ車を謳う「バラードスポーツCR-X」を派生車種として販売し話題に。2代目バラードはセミリトラクタブル・ヘッドライトが特徴。

車名 バラード
発売期間 1980~1986年
車種区分 シビックの姉妹車となるセダン
初代の特徴 シビックよりもやや高級志向で企画された
2代目の特徴 セミリトラクタブル・ヘッドライトを採用
派生モデル バラードスポーツCR-X(高性能FFスポーツ車)を展開

CR-X/バラードスポーツCR-X(1983~1997年)

バラードスポーツCR-X(1983~1987)前期型Si

初代はシビックの姉妹車であるバラードの派生車種として登場した「バラードスポーツCR-X」。2代目(1987)から「CR-X」の単独名に。スポーツ走行ならFR式と思われていた時代に「FF式ライトウェイトスポーツ」というジャンルを開拓していった名車。

車名 CR-X / バラードスポーツCR-X
発売期間 1983~1997年
初代の位置づけ バラードをベースにした派生スポーツモデル
2代目以降の名称 1987年から「CR-X」として独立したモデルに
特徴 FFレイアウトのライトウェイトスポーツカーとして人気
時代背景 FRが主流だった時代にFFスポーツという新分野を切り開いた

シティ(1981~1994年)

シティ(日本国内仕様初代)Rタイプ

フィットに繋がる系譜のコンパクトカー。日本では3ドアハッチバックが基本モデルだが、東南アジア等では小型セダンとして販売されている。初代は背が高く、小型車と思わせない開放的な居住空間から人気を博し、商用モデルである「シティプロ」も発売された。

車名 シティ
発売期間 1981~1994年
車種分類 コンパクトカー(フィットの前身的モデル)
国内仕様 基本は3ドアハッチバック
海外仕様 東南アジアなどでは小型セダンとして販売
初代の特徴 背が高く、開放感ある室内空間が好評
派生モデル 商用仕様「シティプロ」もラインナップ

ビガー(1981~1995年)

ビガー(3代目)後期型

2代目アコードの姉妹車セダン(3代目はアコードインスパイアの姉妹車)。初代、2代目はヘッドライトの形とエンジンのラインナップが少ないぐらいで大きな違いはないが、3代目(1989年~)は成熟した大人のセダンとしてバブル期のハイソカーブームで存在感を発揮した。

車名 ビガー
発売期間 1981~1995年
ベース車 2代目アコードの姉妹車としてスタート
3代目の関係 アコードインスパイアの姉妹車として展開
初代・2代目の違い 外観やエンジン構成の違いは小さかった
3代目の特徴 高級志向を強めた大人向けセダンとして人気
時代背景 バブル期のハイソカーブームで存在感を発揮

アコードエアロデッキ(1985~1989)

アコードエアロデッキ 2.0EXi 英国式

アコードの派生車種として誕生したハッチバッグ。独自のスタイルは賛否両論で、欧州市場をメインに考えていたため仕方ないが販売的にはいまひとつなマイナー車。3ドアではあるが、乗降性には配慮が見られ、乗ってしまえば居心地は良い。リトラクタブル・ヘッドライトがよく似合っている。

車名 アコードエアロデッキ
発売期間 1985~1989年
ベース車 アコードの派生モデル
ボディ形状 3ドアハッチバックスタイル
販売評価 独特なデザインが賛否を呼び、販売はやや低迷
市場戦略 欧州市場をメインターゲットに設計された
その他の特徴 乗降性に配慮されており、居住性も良好。リトラクタブル・ヘッドライトを装備

シビックシャトル(1983~1996年)

シビックシャトル初代 欧州仕様前期型

シビック3代目&4代目の派生車種にあたる5ドアハッチバック。全長はコンパクトだが、全高が高く、今でいうショートワゴン的存在。後に4WD車もラインナップされ、スキー場などで見かけるRV車の仲間入り。台形型のスタイルはリアが非常に見やすく、運転しやすい。

車名 シビックシャトル
発売期間 1983~1996年
ベース車 シビック3代目&4代目の派生車種
ボディタイプ 5ドアハッチバック(ショートワゴン的な形状)
サイズ特徴 全長はコンパクトだが全高が高い
駆動方式 後に4WDモデルも追加
スタイル・特徴 台形型スタイルで後方視界良好、運転しやすい

トゥデイ(1985~1998)

トゥデイ(初代)前期型

1993年に2代目フルモデルチェンジするも、初代が最後まで併売された珍しいクルマ。ホンダの「M・M思想」を元に開発され、全高は低くしながらホイールベースを延長にすることで居住空間を広くとるホンダ独自のスタイルを追求した軽。初代は主婦に、2代目は若い女性に人気だった。

車名 トゥデイ
発売期間 1985~1998年
モデルチェンジ 1993年に2代目へフルモデルチェンジ。初代と併売された
開発コンセプト ホンダの「M・M思想」を元に、全高低くホイールベース延長で室内広さを追求
ターゲット層 初代は主婦、2代目は若い女性に人気

インテグラ/クイントインテグラ(1985~2006)

クイントインテグラ(初代)3ドアハッチバッククーペ

2代目インテグラ

初代はクイントインテグラ、3代目以降インテグラの単独名となる。初代は全グレードDOHC搭載、リトラクタブル・ヘッドライトも採用し、スポーティーな車として人気車種に。車好きとして知られる上皇陛下は2代目インテグラを愛車としていた。
2022年にインテグラがアキュラブランドで復活することが発表され注目を集めている。

車名 インテグラ / クイントインテグラ
発売期間 1985~2006年
名称変遷 初代は「クイントインテグラ」、3代目以降は「インテグラ」単独名
特徴 全グレードにDOHCエンジン搭載、リトラクタブル・ヘッドライト採用
人気の理由 スポーティーな車として多くのファンに支持された
著名なユーザー 上皇陛下が2代目インテグラを愛用
最新動向 2022年にアキュラブランドでインテグラが復活予定と発表

レジェンド・2ドアハードトップクーペ(1987~1996)

レジェンド・2ドアハードトップクーペ(初代)

初代と2代目レジェンドとともにラインナップされたクーペ仕様車。知名度は高くないが、2ドアがレジェンドの気品とよくマッチしていて、エレガントな風格がある。

車名 レジェンド・2ドアハードトップクーペ
発売期間 1987~1996年
モデル構成 初代・2代目レジェンドと共にラインナップされたクーペ仕様
特徴 気品ある2ドアデザインがレジェンドのエレガントな風格に合致
知名度 やや低めだがファンに評価されるモデル

アコードクーペ(1988~1997)

アコードクーペ(初代)CA6型 北米仕様

アメリカで製造され、3代目までは日本に逆輸入されていたクーペ。バブル崩壊をきっかけにクーペの国内需要は低迷したため、1997年で国内販売は終了。

車名 アコードクーペ
発売期間 1988~1997年
生産地 アメリカで製造
輸入形態 3代目まで日本へ逆輸入されていた
国内販売終了理由 バブル崩壊によるクーペ需要の低迷

コンチェルト(1988~1992)

コンチェルト 5ドアハッチバックセダン 前期型(豪州仕様)

当時、技術提携をしていたイギリスのローバーと共同開発したスモールセダン。エンジンはホンダ製だが、デザイン的にはローバーの意見が多く取り入れられたのか、欧州デザインで当時のホンダ車らしくなく背が高いのも特徴。ホンダ歴代車種の中でも異色のクルマ。

車名 コンチェルト
発売期間 1988~1992年
開発背景 イギリスのローバーとホンダが共同開発
車種分類 スモールセダン(5ドアハッチバックも存在)
デザインの特徴 ローバー色が強く、背が高く欧州的なスタイル
エンジン ホンダ製エンジンを搭載
備考 ホンダ車としては異色のデザインと性格を持つ

アスコット(1989~1997)

アスコット(初代)前期型

4代目アコードの姉妹車セダン。フォーマル路線でアコードとの差別化を図ったが、保守的すぎてバブル期には販売台数が伸びず。フルモデルチェンジの際にはFFミッドシップレイアウトを採用し、北米市場へも積極的に導入したが、地味な車である印象はぬぐえなかった。

車名 アスコット
発売期間 1989~1997年
ベース車 4代目アコードの姉妹車セダン
コンセプト アコードとの差別化を狙ったフォーマル路線
販売状況 保守的すぎてバブル期には伸び悩んだ
フルモデルチェンジ後 FFミッドシップレイアウトを採用し北米市場にも導入
評価 設計は先進的だったが、全体的に地味な印象が残った

インスパイア(1989~2012)

1992年に販売した3ナンバー車のインスパイア。ボディ拡大によって更に人気を高めた。

日本では2012年に販売終了した高級セダン。初代はFFミッドシップに5気筒エンジンを縦置き。バブルもあり登場して早々に日産・ローレルやトヨタ・マーク2のライバル車となる。ミニバンブームで販売台数は下降したが、2018年に中国で復活を果たす。

車名 インスパイア
発売期間 1989~2012年(日本)
車種分類 高級セダン
初代の特徴 FFミッドシップに縦置き5気筒エンジンを搭載
ライバル車 日産・ローレル、トヨタ・マーク2
販売傾向 バブル期に人気を集めたが、ミニバンブームで低迷
復活 2018年に中国市場で復活

ビート(1991~1996)

ビート PP1型

S660の先代にあたる軽オープンカー。オートザムAZ-1(マツダ)、カプチーノ(スズキ)と合わせて平成ABCトリオ!MR式のため「ミニNSX」とも呼ばれ、ルームミラーをNSXと同じにするなど開発陣の遊び心も素敵。当時の販売価格は約140万円。

車名 ビート
発売期間 1991~1996年
車種分類 軽オープンスポーツカー
駆動方式 MR(ミッドシップエンジン・後輪駆動)
愛称・通称 ミニNSX、平成ABCトリオ(AZ-1・カプチーノと並称)
特徴 NSXと同じルームミラーを採用するなど遊び心ある設計
当時の価格 約140万円

アスコットイノーバ(1992~1996)

アスコットイノーバ 2.0i イルミネ フロント

アスコットのスポーツモデル。サッシュレスハードトップが特徴的で、英国版アコードがベースだが、デザイン的繋がりは薄い。マイナー車だが「保守的なセダン」といわれたアスコットを良い意味で裏切っており、隠れた良車という声も多い。

車名 アスコットイノーバ
発売期間 1992~1996年
車種分類 スポーツセダン
駆動方式 FF(前輪駆動)
特徴 サッシュレスドアのハードトップ仕様、英国版アコードがベース
評価 マイナーながらアスコットの保守的なイメージを覆す良車として再評価

NSX Type R(1992~1996)

NSXタイプR

ホンダ車で初めて「タイプR」の名前をつけたのは実はNSXである。エンジンはV6DOHCの6MTの3,200ccと4AT/5MTの3,000ccがあり、120キログラムの軽量化や重心を低くし、加速性能やコーナリング性能を高めた。当時の価格は1,200万円で、旧車市場ではそれ以上の値が付くことも多い。

車名 NSX Type R
発売期間 1992~1996年
車種分類 スポーツカー(タイプR)
駆動方式 MR(ミッドシップエンジン・後輪駆動)
エンジン V6 DOHC 3.0L/3.2L、6MT、4AT/5MT
特徴 ホンダ初の「タイプR」、120kgの軽量化、優れた加速・コーナリング性能
新車価格 約1,200万円
評価 現在の旧車市場で高額取引される名車

ドマーニ(1992~2000)

ドマーニ MA4 前期型Vi

ホンダ車のなかで異色の欧州デザインだったコンチェルトの後継。小型セダンだが、初代は内装が豪華で、エアバック、パワードアロック、パワーウインドウ、ラジオやオーディオなどがすべて標準装備とお得。提携関係にあったイギリス・ローバーの400シリーズの姉妹車。

車名 ドマーニ
発売期間 1992~2000年
車種分類 小型セダン
駆動方式 FF
エンジン 直列4気筒(詳細はグレードによる)
特徴 コンチェルト後継、欧州デザイン、内装が豪華で標準装備が充実
姉妹車 ローバー・400シリーズ
評価 装備の充実と輸入車的デザインで根強い人気

ラファーガ(1993~1997)

ラファーガ CE4型 2.5S

アスコットの姉妹車。5気筒エンジンのFF車という挑戦を試み、最高出力は180ps。しかし、ボディは5ナンバーサイズにおさめ、背を高くすることで居住空間を広くした独自スタイル。当時はセダン人気に陰りが見えており、登場が遅い感は否めないが、隠れた名車。

車名 ラファーガ
発売期間 1993~1997年
車種分類 セダン
駆動方式 FF
エンジン 直列5気筒(最高出力180ps)
特徴 アスコットの姉妹車、5ナンバーサイズ、背高ボディで居住性を重視
姉妹車 アスコット
評価 独特の設計思想で根強いファンが存在する隠れた名車

パスポート(1993~2002)

パスポート(初代)

いすゞ『ロデオ』からOEM提供を受けていたSUV車で、大きな相違点もなかった。2019年にアメリカで16年ぶりに車名を復活させて販売すること、ホンダの独自開発であることがアナウンスされている。

車名 パスポート
発売期間 1993~2002年
車種分類 SUV
駆動方式 FR / 4WD(いすゞ・ロデオに準拠)
エンジン V6エンジン(グレードにより排気量は異なる)
特徴 いすゞ・ロデオのOEM車。大きな相違点はなし
姉妹車 いすゞ・ロデオ
評価 北米市場向けの実用SUVとして一定の評価。2019年に車名が復活

クロスロード(1993~2010)

クロスロード(2代目)

初代は提携関係にあったイギリスのローバーからOEM提供を受けたSUV(1998年販売中止)。2007年車名を復活させ、ホンダの独自開発となる。3ナンバーではあるものの日本で扱いサイズで3列シート7人乗りも可能。3年で販売終了となったが、中古市場で人気高騰が続いている。

車名 クロスロード
発売期間 1993~1998年(初代)
2007~2010年(2代目)
車種分類 SUV
駆動方式 FF / 4WD
エンジン 1.8L / 2.0L 直列4気筒(2代目)
特徴 初代はローバー製SUVのOEM。2代目はホンダ独自開発で3列シート7人乗り対応
姉妹車 初代:ローバー・ディスカバリー
評価 2代目は短命ながら個性的なデザインで中古市場では人気高

セイバー(1995~2003)

セイバー(初代)UA1型

セイバー(2代目)UA4型

初代は2代目インスパイアの姉妹車だが、バブル崩壊によりインスパイアの人気にも陰りが見えており、影が薄いマイナー車に。V6エンジン搭載の走り、コスト削減により内装はシンプルだったが、エクステリアは好評。数は多くないが中古セダンの狙い目とも言われることも。

車名 セイバー
発売期間 1995~2003年
車種分類 ミドルクラスセダン
駆動方式 FF
エンジン V6 2.5L / 3.2L
特徴 インスパイアの姉妹車で、バブル後に登場した高級志向モデル
姉妹車 インスパイア(2代目)
評価 販売台数は少ないが、中古市場では狙い目との声も

インテグラタイプR(1995~2006)

インテグラタイプR(初代)後期型

 

インテグラタイプR(2代目)DC型後期

インテグラのスポーツタイプで愛称はインテR。インテグラとはまったく違った走りで、スポーツ走行の面白さを広めた1台。初代、2代目ともに中古市場でも人気が高騰中だが、窃盗の被害に遭いやすいため、オーナーは特に気を付けて保管する必要がある。

車名 インテグラタイプR
発売期間 1995~2006年
車種分類 スポーツクーペ
駆動方式 FF
エンジン 直4 DOHC VTEC(B18C型など)
特徴 軽量高剛性ボディと高回転型エンジンでサーキット性能重視
愛称 インテR(インテアール)
評価 中古市場で高値安定。窃盗被害が多くセキュリティ対策必須

オルティア(1996~2002)

オルティア EL1型 前期型

6代目シビックのワゴン版。4WDモデルは、通常時FF走行だが、雪道などの道路状況によって後輪も駆動させるホンダ独自の「リアルタイム4WD」システムを採用している。実はインテグラSJとフロントマスクが共通。

車名 オルティア
発売期間 1996~2002年
車種分類 ステーションワゴン
駆動方式 FF / リアルタイム4WD(自動切替式)
ベース車両 6代目シビック
特徴 積雪地域向けに優れた4WD性能。インテグラSJとフロント共通
その他 コンパクトサイズながら実用性が高く、日常使いに適した設計

インテグラSJ(1996~2000)

インテグラSJ EK3型 後期型

通称インテSJだが、ベース車はシビックフェリオ。前期型はフロントをオルティア(シビックベースのワゴン)と共有しているため、「オルテグラ」の愛称もある。SJが「Sedan Joyful(セダン・ジョイフル)」の略なのは他にもっとなかったのか…と問いたい。

車名 インテグラSJ
発売期間 1996~2000年
車種分類 セダン
ベース車両 シビックフェリオ
フロントデザイン 前期型はオルティアと共通(通称「オルテグラ」)
SJの意味 Sedan Joyful(セダン・ジョイフル)
特徴 見た目はインテグラ、中身はシビック。お手頃で実用性重視

ロゴ(1996~2001)

ロゴ 初期型

シティの後継。コンパクトカーらしい実用性を重視して開発したエクステリアが「平凡・凡庸」という評価を受け、高速道路での運動性能を問題視する声も起こった。不人気車となってしまったが、この反省を踏まえて開発されたのがフィットである。

車名 ロゴ
発売期間 1996~2001年
車種分類 コンパクトカー
先代 シティ
特徴 実用性重視の設計、平凡なデザイン
評価 運動性能に課題、高速走行での不満が指摘された
後継車 フィット(この反省を活かして開発)

S-MX(1996~2002)

S-MX 前期型

トールワゴンでどことなくN-BOXを思わせるが、普通自動車である。若者向けに無限やホンダアクセスからカスタムパーツも積極的に販売し、ローダウン仕様車も存在。4WDあり、フルフラットにして車中泊が可能と、ちょっとしたアウトドアに使いやすいクルマ。

車名 S-MX
発売期間 1996~2002年
車種分類 トールワゴン(普通自動車)
ターゲット 若者向け
特徴 4WD設定あり。カスタムパーツ充実。車中泊可能なフルフラットシート
カスタム 無限やホンダアクセスによるパーツ展開とローダウン仕様あり

トルネオ(1997~2002)

トルネオ 前期型

アコード(6代目/クリオ店販売)の姉妹車。プリモ店のアスコット、ベルノ店のラフォーガを統合した車種のため、両店での取り扱いにより当初は好調な売り上げを記録したが、最終的にはアコードに1本化される形で終売。知名度は低いがセダンとしての完成度は高い。

車名 トルネオ
発売期間 1997~2002年
車種分類 ミドルサイズセダン
姉妹車 アコード(6代目/クリオ店販売)
背景 プリモ店のアスコットとベルノ店のラファーガを統合して誕生
販売 両店舗での取り扱いにより好調な出だしも、後にアコードに一本化
評価 知名度は低いが、セダンとしての完成度は高い

キャパ(1998~2002)

キャパ GA4型

フィットの先代車であるロゴのプラットフォームを用いてつくったコンパクトなトールワゴン。見た目よりも室内空間が広く、運転しやすいので、日常使いにはもってこい。

車名 キャパ
発売期間 1998~2002年
車種分類 コンパクトトールワゴン
ベース ロゴのプラットフォーム
特徴 見た目以上に広い室内空間で運転しやすい
用途 日常使いに適したコンパクトカー

HR-V(1998~2006)

HR-V 前期型3ドア仕様

海外ではヴェゼルが「HR-V」の名前で販売されているが、それとは別に日本で販売されていたモデル。販売当初は3ドアモデルのみだが、後に5ドアモデルを追加。日本での人気はいまひとつだが、欧州・中東でヒットしたため、後に「HR-V」の名前が海外で復活することになる。

車名 HR-V
発売期間 1998~2006年
車種分類 コンパクトSUV
モデル構成 初期は3ドアのみ、後に5ドアモデルを追加
販売地域 日本では人気薄も、欧州・中東で好評
関連 海外のヴェゼルとは別モデルだが、HR-Vの名は海外で復活

S2000(1999~2009)

S2000 AP2型 Type-S

創業50周年を記念して販売したオープンスポーツカー。伝統ある「S」の名前、29年ぶりのFR車、許容回転数は9,000rpmの超高速回転エンジンが販売前から話題に。新車販売価格は約400万円で、旧車市場では現在200万円ほどだが、今後価格が高騰する見込みが高い(特にタイプS)。

車名 S2000
発売期間 1999~2009年
車種分類 オープンスポーツカー
特徴 創業50周年記念モデル。FR、9,000rpm対応高回転エンジン搭載
価格 新車約400万円。中古は約200万円で価格上昇傾向(特にType-S)
評価 高性能スポーツカーとして今後も価値上昇が期待される名車

アヴァンシア(1999~2003)

アヴァンシア 後期型

2016年から中国で車名が復活しているが、当初は日本で販売されていた国内専売のステーションワゴン。アコードエアロデッキを思わせるエクステリアと評される。安定して走れて、後部座席は広くて乗り心地はかなり良いと評判。

車名 アヴァンシア
発売期間 1999~2003年
車種分類 ステーションワゴン
特徴 アコードエアロデッキ風のデザイン。後席の快適性が高評価
販売地域 日本国内専売(後に中国で名称復活)
評価 乗り心地と安定性に定評があるが、販売期間は短め

バモス(1996~2018)

バモス 後期型

バモスホビオ ターボ車

軽のワンボックスワゴンのロングセラー。競合車に比べて背が低いのが特徴だが、バモスホビオという全高が高い開放感のある派生車も2003年より販売。軽トラの「ホンダバモス」とは車名のみ共通しており、関連性は薄い。

車名 バモス
発売期間 1996~2018年
車種分類 軽ワンボックスワゴン
特徴 背が低めの設計、派生モデルに全高の高い「バモスホビオ」も存在
派生モデル バモスホビオ(2003年~)、バモスホビオターボ
補足 旧「ホンダバモス」(軽トラ)とは車名以外の関連性なし