ホンダ新型S2000は登場するか 後継の噂とスペック予想まとめ 2026年時点でも公式発表なし
ホンダのオープンスポーツカーS2000について、後継となる新型の登場が長年うわさされています。1999年に発売し、2009年の販売終了まで絶大な人気を誇ったS2000だけに、その復活にはホンダファンをはじめ多くの人から期待が寄せられてきました。
ただし本日時点でも、ホンダからS2000後継に関する公式発表はありません。この記事では、これまで語られてきた新型S2000のエクステリアや搭載エンジン、駆動方式などのスペック予想、発売時期や価格帯の見立てを整理しつつ、うわさが現在どうなっているのかまでを振り返ります。2015年発売のS660やNSX復活で高まった「ホンダ・スポーツ復活」への期待の、その後をまとめました。
S2000後継はBEV300psで2026年復活とうわさされたが、現在も公式発表はなくEV路線も不透明
S2000後継の登場時期は、以前から「2026年ごろ」とささやかれてきました。四半世紀の節目という象徴性もあって期待が集まりましたが、2026年に入った現在も、ホンダからの正式なコンセプト公開や市販化の発表はありません。うわさの域を出ていない、というのが実情です。
そのきっかけの一つが、2023年10月のジャパンモビリティショーでした。ホンダが「Honda Specialty Sports Concept(スペシャリティ スポーツ コンセプト)」の世界初公開を予告した際、これがS2000後継ではないかという見方が広がりました。しかし実際に公開されたのは「プレリュード コンセプト」で、S2000の後継ではありませんでした。なお、そのプレリュードはその後e:HEVを搭載する市販モデルとして復活しています。
スペック面では、当初は勇ましい内容がささやかれていました。最高出力300psを発揮し、GMが開発した「Ultium(アルティウム)」というリチウムイオンバッテリーを採用する後輪駆動のBEV(電気自動車)で、プラットフォームはBEV専用の「ホンダe-アーキテクチャ」を使う――という見立てです。デザインも、中国・東風ホンダのEV「e:NS1」の流れをくむワイルドな造形が予想されていました。
もっとも、その後の流れはこの見立てにやや逆風です。ホンダは2025年にEV関連投資の縮小と、当面のハイブリッド重視への路線転換を打ち出しました。これにより、収益性の読みにくい趣味性の高いEVスポーツは後回しになりかねないとの見方が強まり、逆に「後継は内燃機関、あるいはハイブリッドで開発されているのではないか」という観測も出ています。日産との経営統合協議や中国市場の縮小といった経営環境もあり、そもそも「いまはS2000どころではない」という冷静な声も少なくありません。
一方で、プレリュードの復活に触発される形で、海外のデザイナーによる予想レンダリングは続々と登場しており、ファンの期待そのものは根強く残っています。現時点では、パワートレインがBEVなのかハイブリッドなのか、そもそも市販化されるのか自体が未確定、と受け止めておくのがフェアなところです。
ホンダアクセスがS2000の発売20周年を記念した純正アクセサリーを発売
S2000の純正アクセサリーが誕生20周年を祝して登場
2020年2月20日、ホンダアクセスはS2000の発売20周年を記念し、純正アクセサリーの予約受付を開始しました。発売日は2020年6月26日です。後継のうわさとは別に、旧型オーナーへ向けた息の長いサポートが行われた点が注目を集めました。
フロントエアロバンパー
スポーツサスペンション
オーディオリッドS2000 20th Anniversary ロゴ入り
クロスメンバーカバー付フロアカーペットマット
フットライト
ボディーカバーハーフタイプ
登場したのは「フロントエアロバンパー」「スポーツサスペンション」「オーディオリッド(2000個限定)」「クロスメンバーカバー付フロアカーペットマット」「フットライト」「ボディーカバーハーフタイプ」など、“20年目のマイナーモデルチェンジ”をテーマとした純正アクセサリーです。
トランクスポイラー ダックテールタイプ
リアストレーキ
あわせて、ユーザーからの要望が多かった「トランクスポイラー ダックテールタイプ」「リアストレーキ」など、S2000販売当時の復刻版アイテムも用意されました。
S2000 20周年記念純正アクセサリーの価格リスト
- フロントエアロバンパー(未塗装:プライマー処理済み)・・・96,800円
- スポーツサスペンション(1台分セット/フロント5段階式減衰力調整付/500セット限定)・・・170,500円
- オーディオリッド(2000個限定)・・・8,800円
- フロアカーペットマット(クロスメンバーカバー付)・・・30,800円
- フットライト(LEDホワイトイルミネーション/ドア開閉・スモールランプ連動/運転席/助手席セット・・・13,200円
- ボディーカバーハーフタイプ・・・18,700円
- トランクスポイラー ダックテールタイプ(復刻アイテム・未塗装:プライマー処理済み)・・・46,200円
- リアストレーキ(復刻アイテム・未塗装:プライマー処理済み)・・・33,000円
東京オートサロン2020にS2000の20周年を記念した「S2000 20th Anniversary Prototype」が出展
S2000 20th アニバーサリー プロトタイプのエクステリア(ホンダアクセスの出展デモカー)
2020年1月開催の東京オートサロン2020では、ホンダアクセスがS2000をベースとした「S2000 20th Anniversary Prototype」を出展しました。
これはS2000が2019年に誕生20周年を迎えたことを記念し、サスペンションやオーディオリッド、エアロバンパーなどの20周年記念アイテムを装着した公式デモカーです。純正パーツの拡充とともに、モデル復活への期待が高まった一幕でしたが、結果として現在に至るまで後継モデルの正式発表には至っていません。
新型S2000のエクステリア予想はLEDを使ったシャープな造形
ここからは、これまで語られてきた新型S2000の予想を紹介します。いずれも公式情報ではなく、あくまで当時からのうわさ・予想である点はご留意ください。
予想エクステリアは、現代的でシャープなフロントマスクが特徴です。ヘッドライトにはLEDを採用し、導光タイプのLEDポジションランプが組み合わされると見られていました。
リアはどっしりと構えたデザインで、2本出しのデュアルマフラーがスポーティな印象を与えます。テールランプもLEDとし、ボディカラーの赤と調和させた造形が想定されていました。
ブルーの予想エクステリアは、リアにウイングを備えます。リップスポイラーには艶消しブラック塗装が施され、よりスポーティな雰囲気に仕立てられています。
いずれの予想も、2015年発売のS660を思わせるワイド&ローな見た目で、初代S2000と同様に地面に近いアイポイントが想定されています。ボディサイズは初代より少し大きく、全長4,250mm・全幅1,850mm・全高1,290mm・ホイールベース2,400mmといった見立てがありました。参考までに初代S2000は全長4,135×全幅1,750×全高1,285mmで、これと比べると拡大方向の予想です。
| 全長 | 4,250mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,850mm |
| 全高 | 1,290mm |
| ホイールベース | 2,400mm |
素材面でも、初代S2000と同様に軽量化のためボンネットへアルミを用いるといった工夫が予想されていました。
エンジン予想はシビックタイプRのターボ、駆動方式はミッドシップ(MR)との見方も

内燃機関ベースを想定した予想では、シビックタイプRの2.0L VTECターボ(K20C型)をチューニングし、最高出力を高めたユニットを積むという見立てがありました。ベースとなるシビックタイプRのエンジン諸元は次のとおりです。
| 型式 | K20C |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒VTECターボ |
| 排気量 | 1,995cc |
| 最高出力 | 320PS/6,500rpm |
| 最大トルク | 400Nm/2,500-4,500rpm |
また、1.5Lターボ(L15C型)をベースに、将来的にハイブリッド化する可能性を挙げる声もありました。かつてのCR-Zのように、走る楽しさと低燃費を両立するモデルへ進化することを期待する見立てです。参考として1.5Lターボの諸元は以下のとおりです。
| 型式 | L15C |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒VTECターボ |
| 排気量 | 1,496cc |
| 最高出力 | 182PS/5,500rpm |
| 最大トルク | 240Nm/1,900-5,000rpm |

駆動方式については、初代のFRではなくS660の流れをくむMR(ミッドシップ)になるとの見方もありました。トランスミッションはシビックタイプRから進化した多段DCTのオートマチックが想定され、スポーティさと扱いやすさを両立させる、という予想です。
初代S2000は6速MTのみでしたが、後継はAT主体になるとの見立てもありました。ただし、こうした内燃機関・MRの予想と、前述のBEV・後輪駆動という別方向の観測が併存しており、時期によって語られる中身が食い違っている点には注意が必要です。いずれも確定情報ではありません。

新型S2000の価格予想は600万円前後との見立て

発売時期については、コンセプトや市販モデルの発表を経て2026年ごろ、という予想が語られてきました。かつては、同じくうわさのあった「S1000」と同時に発表されるのではないかという声もありました。もっとも、繰り返しになりますが、これらはいずれも公式に裏づけられたものではありません。
価格帯は、S660が198万円から、S1000が250万円からとの予想、シビックタイプRが450万円台、NSXが2,370万円台という並びを踏まえ、新型S2000はシビックタイプRとNSXの間、600万円前後に収まるのではないかとの見立てがありました。ただし完全なEVとして登場する場合はバッテリーコストの影響でさらに高くなる可能性もあり、価格の読みは難しいところです。
ホンダ創立50周年記念企画で誕生したS2000のモデルチェンジ遍歴
S2000は、ホンダが販売していた2シーターのオープンスポーツカーです。本田技研工業の創立50周年を記念する企画から誕生し、S800以来となるFRのホンダ車として話題を集めました。2008年に生産終了がアナウンスされたのちも注文が相次ぎ、当初の予定を越えて生産が続けられたというエピソードも残っています。
S2000 AP1/AP2型(1999年~2009年)
1999年4月、S2000がデビューしました。AP1型で、2.0L自然吸気のF20C型エンジン(最高出力250ps)と6速MTを組み合わせた1グレード構成でした。
2000年7月、可変ギアレシオステアリングを備えた「タイプV」を追加。
2001年9月、マイナーチェンジを実施。内外装色と幌色を組み合わせられる「カスタムカラープラン」を導入し、インテリアも変更されました。
2002年10月、内外装を充実させた特別仕様車「ジオーレ」を設定。
2003年10月のマイナーチェンジでは、デザインの変更や乗り心地の向上が図られました。
2005年11月のマイナーチェンジでAP2型となり、2.2LのF22C1型エンジン(最高出力242ps)へ変更されました。
2007年10月、マイナーチェンジを実施して2008年モデルを発表。「タイプS」を設定する一方、「タイプV」を廃止しています。
2009年、生産・販売を終了し、ホンダからFRスポーツが姿を消しました。以後、後継モデルは登場しておらず、うわさが続いている状況です。
| S2000のモデル | 販売年表 |
|---|---|
| AP1/AP2型 | 1999年~2009年 |


















