N-BOXのモデルチェンジ

N-BOXのモデルチェンジ情報 アウトドアに最適な派生車種JOY導入

N-BOXのフルモデルチェンジは2023年10月6日。2015~2016年のわずか2年間で軽自動車の新車販売台数ナンバー1を獲得したNボックスが、3代目へと進化して更なる販売台数増を狙います。変更されるエクステリアやインテリア、価格帯を紹介します。

N-BOXのモデルチェンジ情報 アウトドアに最適な派生車種JOY導入

N-BOXのフルモデルチェンジ・マイナーチェンジの情報

2011年12月から販売しているスーパーハイトワゴンのN-BOXは、発売から6年後の2017年8月31日に2代目へとフルモデルチェンジして、N-BOXを発売。

2023年10月6日にフルモデルチェンジした3代目N-BOXは新型になってどう変わるのか、初代や2代目との比較を交えて紹介していきます。

N-BOXの派生モデルN-BOX JOY(ジョイ)発売 撥水ファブリックシートやふらっとテラスなど装備

2024年に追加されたN-BOXジョイのエクステリアフルフラットに近い感覚でリラックスできるふらっとテラスなどを装備するN-BOX JOY

N-BOXにアウトドアなどで便利なアクティブ仕様の派生モデルN-BOX JOY(ジョイ)を2024年9月27日に設定。
スペーシアギアやタント ファンクロスなど他車の主力モデルにはアクティブな派生モデルを設定していますが、N-BOXにも遂に追加されました。

N-BOX JOYはアウトドアでも使いやすいように通常のファブリックシートからチェック柄の撥水シートに変更、ふらっとテラスというラゲッジスペースと後席をつなげフラットに近づける使いやすい工夫を追加。最大容量18Lの大容量フロアアンダーボックスなどアウトドアで活躍する設計が特徴です。

ボディカラーにはN-BOX JOY専用カラーのボタニカルグリーンパールとデザートベージュパールのブラック2トーンカラーを設定。自然と調和するエクステリアが魅力。
N-BOX JOYの販売価格は1,844,700円から2,260,500円です。

N-BOXが2023年10月6日に3代目の新型へフルモデルチェンジ

3代目N-BOXのエクステリアシンプルで親しみやすい丸穴のデザイングリルが特徴のN-BOX

3代目N-BOXカスタムのエクステリア立体的なフロントの横一文字ライトが特徴のN-BOXカスタム

3代目の新型N-BOXはメーターをコンパクトクラスに採用する7インチTFT液晶メーターへグレードアップすることで、軽自動車クラストップレベルの先進性と使い勝手を持つモデルになります。
エクステリアの変更は最小限でステップワゴンの水平基調を基本としたキープコンセプトで、パワートレインも2代目と同様の排気量660cc、直列3気筒エンジンと過給機を搭載するターボエンジンの2種類を設定。
当初、軽自動車専用に用意したエンジン+モーター搭載のハイブリッドシステムも設定するという情報もありましたが、3代目N-BOXには設定していません。N-BOXカスタムはフロントに一文字ライトを採用することで先進性もアピールしています。

  • 前から見たN-BOXカスタムN-BOXカスタムのエクステリア
  • 後ろから見たN-BOXカスタムN-BOXカスタムのラゲージ

コネクティッド技術も豊富に投入され、車内Wi-fiや緊急時サービス、スマートフォンを活用したリモート操作などに対応するホンダコネクトを設定。車両を上から見ることができるマルチビューモニターを設定することで安全性も高いモデルになるでしょう。

またタントのファンクロスやデリカミニ、スペーシアギアなどアクティブ感の強いモデルに対抗するグレード(車名はN-BOX JOYで2024年夏頃発売の噂)を発売時に追加する噂もありましたが、設定されませんでした。3代目N-BOXのモデルチェンジに合わせて2代目N-BOXに設定していた特別仕様車スタイルプラスブラックも販売終了しています。

3代目N-BOXカスタム 2WDのスペック
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,790mm
ホイールベース 2,520mm
室内長 2,125mm
室内幅 1,350mm
室内高 1,400mm
車両重量 920kg
最小回転半径 4.5m
最低地上高 145mm
総排気量 658L
最高出力 43kW(58ps)/7300rpm
最大トルク 65Nm(6.6kgm)/4800rpm
WLTCモード燃費 21.5km/L
乗車定員 4名
販売価格 1,849,100円~

新型N-BOXの先行予約は2023年8月から開始、2023年10月6日から販売開始しました。
予防安全装備のホンダセンシングも最新版にアップグレードするため、3代目N-BOXの販売価格は先代の2代目モデルより24,200円から49,500円上昇しました。

2023年モデルチェンジ3代目N-BOXのグレード・販売価格一覧
グレード 駆動方式 値段
N-BOX 2WD(FF) 1,648,900円~
4WD 1,782,000円~
N-BOX
ファッションスタイル
2WD(FF) 1,749,000円~
4WD 1,881,000円~
N-BOX
スロープ
2WD(FF) 1,844,000円~
4WD 1,965,000円~
N-BOX CUSTOM 2WD(FF) 1,849,100円~
4WD 1,982,200円~
N-BOX CUSTOM
ターボ
2WD(FF) 2,049,300円~
4WD 2,182,400円~
N-BOX CUSTOM
コーディネートスタイル
2WD(FF) 2,059,200円~
4WD 2,192,300円~
N-BOX CUSTOM
ターボ コーディネートスタイル
2WD(FF) 2,169,200円~
4WD 2,302,300円~
N-BOX CUSTOM
コーディネートスタイル 2トーン
2WD(FF) 2,119,700円~
4WD 2,252,800円~
N-BOX CUSTOM
ターボ コーディネートスタイル 2トーン
2WD(FF) 2,229,700円~
4WD 2,362,800円~
N-BOX CUSTOM
スロープ
2WD(FF) 2,067,000円~
4WD 2,188,000円~

3代目新型N-BOXのボディカラーは9種類、N-BOXカスタムは11種類 ツートーンカラーはN-BOXカスタムのみ設定

3代目N-BOXのグレードはノーマルグレードとファッションスタイルに分かれていて、N-BOXもノーマルグレードとコーディネートスタイルに分かれています。
ボディカラーもノーマルでは選べないものが、派生の上級グレードで選択できるようになっています。

3代目N-BOXのボディカラー一覧

  • プラチナホワイトパール(33,000円高)
  • ルナシルバーメタリック
  • メテオロイドグレーメタリック(33,000円高)
  • クリスタルブラックパール
  • プレミアムサンライトホワイトパール(55,000円高)
  • トワイライトミストブラックパール(33,000円高)
  • フィヨルドミストパール(ファッションスタイルで選択可)
  • オータムイエローパール(ファッションスタイルで選択可)
  • プレミアムアイボリーパール2(ファッションスタイルで選択可)
  • プラチナホワイトパールのN-BOXN-BOX プラチナホワイトパール
  • ルナシルバーメタリックのN-BOXN-BOX ルナシルバーメタリック
  • メテオロイドグレーメタリックのN-BOXN-BOX メテオロイドグレーメタリック
  • クリスタルブラックパールのN-BOXN-BOX クリスタルブラックパール
  • プレミアムサンライトホワイトパールのN-BOXN-BOX プレミアムサンライトホワイトパール
  • トワイライトミストブラックパールのN-BOXN-BOX トワイライトミストブラックパール
  • フィヨルドミストパールのN-BOXN-BOX フィヨルドミストパール(ファッションスタイルで選択可)
  • オータムイエローパールのN-BOXN-BOX オータムイエローパール(ファッションスタイルで選択可)
  • プレミアムアイボリーパール2のN-BOXN-BOX プレミアムアイボリーパール2(ファッションスタイルで選択可)

3代目N-BOXカスタムのボディカラー一覧

  • プラチナホワイトパール(コーディネートスタイルでも選択可、33,000円高)
  • プレミアムサンライトホワイトパール(55,000円高)
  • メテオロイドグレーメタリック(33,000円高)
  • ミッドナイトブルービームメタリック(33,000円高)
  • クリスタルブラックパール
  • トワイライトミストブラックパール(33,000円高)
  • プレミアムクリスタルレッドメタリック(コーディネートスタイルで選択可、22,000円高)
  • スレートグレーパール(コーディネートスタイルで選択可)
  • プラチナホワイトパール/ブラック(コーディネートスタイルで選択可)
  • プレミアムクリスタルレッドメタリック/ブラック(コーディネートスタイルで選択可、22,000円高)
  • スレートグレーパール/ブラック(コーディネートスタイルで選択可)
  • プラチナホワイトパールのN-BOXカスタムN-BOXカスタム プラチナホワイトパール(コーディネートスタイルでも選択可)
  • プレミアムサンライトホワイトパールのN-BOXカスタムN-BOXカスタム プレミアムサンライトホワイトパール
  • メテオロイドグレーメタリックのN-BOXカスタムN-BOXカスタム メテオロイドグレーメタリック
  • ミッドナイトブルービームメタリックのN-BOXカスタムN-BOXカスタム ミッドナイトブルービームメタリック
  • クリスタルブラックパールのN-BOXカスタムN-BOXカスタム クリスタルブラックパール
  • トワイライトミストブラックパールのN-BOXカスタムN-BOXカスタム トワイライトミストブラックパール
  • プレミアムクリスタルレッドメタリックのN-BOXカスタムN-BOXカスタム プレミアムクリスタルレッドメタリック(コーディネートスタイルで選択可)
  • スレートグレーパールのN-BOXカスタムN-BOXカスタム スレートグレーパール(コーディネートスタイルで選択可)
  • プラチナホワイトパール/ブラックのN-BOXカスタムN-BOXカスタム プラチナホワイトパール/ブラック(コーディネートスタイルで選択可)
  • プレミアムクリスタルレッドメタリック/ブラックのN-BOXカスタムN-BOXカスタム プレミアムクリスタルレッドメタリック/ブラック(コーディネートスタイルで選択可)
  • スレートグレーパール/ブラックのN-BOXカスタムN-BOXカスタム スレートグレーパール/ブラック(コーディネートスタイルで選択可)

N-BOXではファッションスタイルのみ選択できるボディカラーとして、フィヨルドミストパール、オータムイエローパール、プレミアムアイボリーパール2の3色を設定。
N-BOXカスタムではコーディネートスタイルのみ選択できるボディカラーを3色、2トーンカラーも3色設定します。

N-BOXのインストルパネルは水平基調、フラットなメーター周りで先代モデル以上の見通しの良さ

3代目N-BOXのインストルメントパネル運転席の視界が広く解放感がある3代目N-BOX

3代目N-BOXの運転席からの視界は先代N-BOXよりも広く感じます。
水平基調のインストルメントパネル、先代の丸みを帯びたメーターフードをフラット形状に変更したこと、フロントガラス上部のシェードも廃止されたことも大きな要因に。

  • 3代目N-BOXグレー内装のインパネ3代目N-BOXグレー内装のインストルメントパネル
  • 3代目N-BOXグレー内装のシート3代目N-BOXグレー内装のシート
  • 3代目N-BOXカスタムのブラック内装のインパネ3代目N-BOXカスタムのブラック内装のインストルメントパネル
  • 3代目N-BOXカスタムのブラック内装のシート3代目N-BOXカスタムのブラック内装のシート

N-BOXに設定するグレージュ内装はホワイトに近いカラーリングで、天井も高く感じストレスのない解放感が魅力です。
N-BOXカスタムにはブラック内装を設定、精悍でスタイリッシュなイメージのインテリアで車内の汚れも目立ちにくいのが特徴です。

  • 3代目N-BOXのメーター視認性の良い7インチTFT液晶メーター
  • 3代目N-BOXのグローブボックス大型ティッシュも収納できるグローブボックス
  • 3代目N-BOXのインパネ収納サングラスなどお気に入りの物も置くことができる

マルチインフォメーションディスプレイは7インチTFT液晶メーターを採用、速度もくっきりと見やすく表示します。
グローブボックスは大容量で箱型のボックスティッシュや車検証いれも余裕で収納可能です。インストルメントパネル上部のトレーにはスマートフォンやサングラスなどを置けるスペースもあります。

N-BOXは小さなこどもにも配慮した設計が特徴で、後席スライドドアを開けると低めに配置した大きなグリップ。
ミニカーがはまる溝や置いた飲み物などが見えるよう、サイドポケットに空間があります。

3代目N-BOXは充実の安全装備・運転支援装備が魅力 ホンダセンシングがパワーアップし追従型ACCや電動パーキング&ブレーキホールド追加

2代目の2017年モデルまでN-BOXは運転支援装備のHonda SENSING(ホンダセンシング)がライバルと比較すると弱いことが指摘されていました。ライバルのハイト系ワゴンが軒並み電動パーキングブレーキ&ブレーキホールドや追従型クルーズコントロールを装備していましたが、3代目N-BOXからは待望の安全装備・運転支援装備を搭載しました。
近距離衝突軽減ブレーキは軽自動車初の採用になり、ライバルよりも存在感を高めています。

3代目N-BOXに追加されたHonda SENSING(安全機能・運転支援技術)

  • 渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)
  • 近距離衝突軽減ブレーキ
  • 急アクセル抑制機能
  • パーキングセンサーシステム
  • 電子制御パーキングブレーキ
  • オートブレーキホールド

車両剛性が高く走行性能に定評のあるN-BOXは高速走行も得意でしたが、3代目になり追従型アダプティブクルーズコントロールを搭載したことは重要なトピック。
ファーストカー需要も高いため、レジャーなどを想定する長距離運転が格段に楽になるACCを搭載することで、今まで以上に運転疲れを軽減することが期待できます。

3代目N-BOXはエクステリアがキープコンセプトでもインテリア・安全装備・ホンダセンシングなどが大幅強化

3代目N-BOXは先代から変化が少ないという評価がありますが、エクステリアはよりプレーンになり年齢性別問わず乗られる外観に進化。
インテリアはより安全にストレスのない空間になるように工夫され、小さなこどもも安全に乗り降りできる工夫がなされています。

なにより大きな変化は安全装備やホンダセンシングで、軽自動車で初めて採用する近距離衝突軽減ブレーキ、ロングドライブのときドライバーの疲れを軽減する全車速に対応するアダプティブクルーズコントロールと電動パーキング、オートブレーキホールドを装備したことです。
ライバル車種と同等以上の装備内容でN-BOXの魅力がさらに高まりました。

ホンダのNシリーズ N-BOXのモデルチェンジ遍歴

N-BOXはホンダが販売するNシリーズの軽トールワゴンです。派生車種として、「N-BOX+」「N-BOX SLASH」がありました。

N-BOX 初代 JF1/2型(2011年~2017年)

2011年12月、N-BOXの販売が開始されました。「ノーマル」タイプと「カスタム」タイプが用意されました。
2012年7月、Nシリーズ第二弾の「N-BOX+」を発売しました。8月、「N+」に車椅子仕様車が追加されました。12月、「N-BOX Modulo X」を発表、翌年2013年1月に販売を開始しました。
2013年5月、「N」と「N+」に特別仕様車「G SSパッケージ」「G ターボSSパッケージ」を発売。12月にはマイナーチェンジを実施。
2014年5月、「N」の特別仕様車「SSパッケージ」「ターボ SSパッケージ」を発売。12月、派生車種の「N-BOX SLASH」の販売を開始しました。
2015年2月、「N」「N+」のマイナーチェンジを実施。7月、特別仕様車「SSパッケージ」を2015年の上半期新車販売台数No.1を記録した記念車として再販しました。
2016年8月、「N」の特別仕様車「SSパッケージ」「ターボSSパッケージ」、カスタムの特別仕様車「SSブラックスタイルパッケージ」「ターボSSブラックパッケージ」を発売。
217年8月、「N」と「N+」が2代目と入れ替わりのため販売を終了しました。
2018年1月、「N/」のマイナーチェンジを実施しました。7月、「N/」の特別仕様車「G・L INDIE ROCK STYLE」を、11月には特別仕様車「G・L NOVA COUTRY STYLE」を発売しました。
220年2月、「N/」の販売を終了しました。

N-BOX 2代目 JF3/4型(2017年~2023年)

2017年8月、フルモデルチェンジで2代目になりました。「Honda SENSING」が全車に標準装備され、グレード名も「G・Honda SENSING」「G・L Honda SENSING」「G・L ターボ Honda SENSING」、新設された「G・EX Honda SENSING」「G・EXターボ Honda SENSING」のラインナップになります。
2018年4月、スロープ仕様が追加されました。グレード体系は「G・スロープ Honda SENSING」「G・スロープL Honda SENSING」「G・スロープLターボ Honda SENSING」になります。11月、特別仕様車「COPPER BROWN STYLE」が発売されました。
2019年7月、一部改良で安全性能が強化されました。
2020年12月、マイナーチェンジを実施。内外装のデザインが変更し、安全装備も強化されました。
2021年12月、一部改良とN-BOXの発売10周年を記念したカスタムの特別仕様車「STYLE+BLACK」を発売しました。

N-BOX 3代目 JF5/6型(2023年~)

2023年10月、フルモデルチェンジで3代目になりました。「N」と「カスタム」ではグリル形状が異なります。「N」はNA車のみとなり、カスタムはNA車とターボ車が用意されています。

N-BOXのモデルチェンジ遍歴
N-BOXのモデル 販売年表
初代 JF1/2型 2011年~2017年
2代目 JF3/4型 2017年~2023年
3代目 JF5/6型 2023年~