フェアレディZ S30型

フェアレディZ S30は日産を世界に羽ばたかせたクラシックカー!スペックや当時の値段は?

フェアレディZ S30型は2018年でもフルモデルチェンジを繰り返しシリーズが継続しているスポーツカー「フェアレディZ」の初代モデルで、海外でも人気があり日本でも漫画の主人公が乗る車に採用されるなど根強い人気がうかがえます。

フェアレディZ S30は日産を世界に羽ばたかせたクラシックカー!スペックや当時の値段は?

日産フェアレディZの歴史はここから始まった!1969年から続くZの系譜

ダットサンから続くスポーツカー「フェアレディ」の歴史は、メーカー名が日産自動車に変わりモデル名にZがついてからも続いていて2018年では2008年に発売したZ34が販売されています。

フェアレディZとして初代モデルにあたる「S30Z」は1969年に発売したモデルで、DOHCエンジンでスカイライン2000GT-Rに搭載されていたエンジンを積んだ「PS30型」(Z432)も販売されていました。

そこで、1969年に発売したZ432を見ながら当時のスペックやS30Zの人気っぷりをチェックしていきましょう。旧車やクラシックカーのカテゴリーになり中古車で新車の何倍もの値段がついているだけではなく、ドラマやマンガにも登場するS30Zや後継のS130Zは当時新社会人になったばかりの若者にとって憧れの車だったに違いありません。

フェアレディZ PS30型は初代のみ4年間だけ生産された希少なモデル!DOHCエンジンを搭載し4バルブ・3キャブ・2カムの豪華仕様

左斜めから上から見たフェアレディZ PS30型フェアレディZ 432(PS30型)

フェアレディZ PS30型のサイドビューフェアレディZ 432(PS30型)

左斜めから見たフェアレディZ PS30型フェアレディZ 432(PS30型)

フェアレディZ PS30型のフロントビューフェアレディZ 432(PS30型)

初代フェアレディZのPS30型は、1969年から1973年の4年間だけ販売した希少なモデルで「フェアレディZ432」とも呼ばれています。スカイライン2000GT-Rに搭載されていた直列6気筒のDOHC2.0Lエンジンを積み419台が製造されたといわれています。

フェアレディZ PS30型の説明や緒元フェアレディZ 432(PS30型)のスペック

ボディサイズは全長4,115mm・全幅1,630mm・全高1,290mmの5ナンバーサイズで、搭載エンジンの排気量も2.0L以下ですので登録されるのは小型自動車の5ナンバープレートです。

Z34型フェアレディZのエクステリアフェアレディZの2018年モデル ボディサイズが一回り大きくなっている

2018年の時点で最新モデルのZ34は全長4,250mm・全幅1,845mm・全高1,315mmになっていて、大きく変わっているのは全幅が1.9m近くになっています。初代モデルと比べると全長が135mm伸び、全幅は215mm広くなり、全高は25mm高くなっています。

S20型エンジンスペック
型式 S20型
種類 直列6気筒DOHC
排気量 1,989cc
バルブ数 4
燃料供給装置 ソレックスキャブレター3ヶ
最高出力 160PS/7,000rpm
最大トルク 18.0kgf・m/5,600rpm
使用燃料 有鉛ハイオク

S30フェアレディZの種類は5種類以上?日本仕様とアメリカ仕様がありわずか数十台しか生産されなかったものもある

4バルブ・3キャブレター・2カムのエンジン特徴から「フェアレディZ432」と名づけられています。S30型フェアレディZは、PS30のほかにもベースモデルのS30型と呼ばれる「フェアレディZ」、快適装備が充実した上級グレードの「フェアレディZ-L」があります。

販売当初のフェアレディZグレード

・フェアレディZ(ベースグレード・日本)
・フェアレディZ-L(上級グレード・日本)
・フェアレディZ432(スポーツグレード・日本)
・フェアレディZ432-R(競技用グレード・日本)
・ダットサン240Z(アメリカ・イギリス仕様)

2,400ccのL24型エンジンを搭載したモデルはアメリカやイギリスでしか販売していませんでしたが、1971年の3ATを搭載したマイナーチェンジで「240Z」「240Z-L」「240Z-G」の3種類が追加されています。Z-Gグレードはいまでいうところのエアログレードで、Gノーズ(グランドノーズ)とよばれるフロントエアロバンパーとオーバーフェンダーを装着したモデルです。
また、競技用グレードのZ432-Rは全部で30台ほどしか製造されていないと言われていて中古車市場には滅多に出てこない幻のモデルとなっています。

PS30フェアレディZの価格は当時182万円!いまの物価に直すといくらになるのか?

1969年に発売した当時の値段は、Zで84万円・Z-Lで105万円、432Zが182万円で1971年に日本でも追加された240ZGは150万円でした。当時と現在のお金の価値を計算するには、物の価値を示す消費者物価指数を使います。

1970年の消費者物価指数は32.6で、いまの1万円を計算式に当てはめると「10,000円×100÷32.6=30,674円」で、1970年の1万円を2018年の価値にすると約3万円になります。

S30フェアレディZの新車価格(物価指数で計算)
1970年 2018年(約3倍の価値)
Z 84万円 約252万円
Z-L 105万円 約315万円
240ZG 150万円 約450万円
432Z 182万円 約546万円
トヨタ2000GT 238万円 約714万円

また、別の見方で計算してみると1970年の大卒初任給は約4万円、2017年の大卒初任給は約20万円で、5倍の差があります。つまり、1970年の1万円は2018年の5万円の価値になると考えられます。

S30フェアレディZの新車価格(大卒初任給ベースで計算)
1970年 2018年(約5倍の価値)
Z 84万円 約420万円
Z-L 105万円 約525万円
240ZG 150万円 約750万円
432Z 182万円 約910万円
トヨタ2000GT 238万円 約1,190万円

大卒初任給をベースとしてお金の価値を考えると、ベースグレードのZでも約420万円になりますが、物価指数ベースで考えると約252万円になりました。2018年で最新モデルのZ34のベースグレードは6速マニュアルで390万円ですので、大卒初任給ベースのほうが1970年当時の感覚に近いのではないでしょうか。

S30Zはマンガに登場し人気に!後継のS130Zも刑事ドラマで活躍し多くのファンを抱えるモデル

フェアレディZ S30型のエクステリアS30Zは漫画やアニメで登場していたため当時絶大な人気を得ていた

フェアレディZのS30型は、湾岸ミッドナイトと呼ばれる漫画に登場し主人公が乗る車として劇中で活躍しています。悪魔のZと呼ばれたミッドナイトブルーのS30Zは、輸出モデルのダットサン280Zに搭載されていたL28型エンジンを3,134ccにボアアップしツインターボを搭載、800馬力の出力が出るまさに悪魔のような個体です。

1978年から発売された後継モデルの2代目フェアレディZ(S130型)も、西部警察と呼ばれるドラマで「スーパーZ」として活躍しています。ゴールドとブラックに塗り分けられたツートンカラーで、Tバールーフのモデルですがウィンドウがせりあがるガルウィング仕様になっているため乗り降りもしやすく犯人も追いやすい構造です。

S30Zは日本だけではなく世界中で愛される名車である

ダットサン・フェアレディから受け継いだ日産・フェアレディZは、初代モデルのS30が1969年に発売されて以来フルモデルチェンジを繰り返してZ34が販売されています。初代モデルのS30型は、当時の若者にとって憧れのスポーツカーであったことに間違いはなく、1990年から連載を開始し2018年でもシリーズが続いている漫画の主人公が操る車になっていることでも人気がうかがえます。

ベースグレードのZは新車価格で84万円ですが、2018年の価値に直すと約420万にもなる価格帯で、当時数も少なかった大学卒の新社会人が苦労して手に入れるイメージだと考えます。発売からわずか数年しか販売されなかった「432Z」は182万円で、現在の価値にすると約910万円にもなる高額車両です。

中古車市場を見てみるとノーマル車両で300万程度、RB25エンジンを移植したカスタム車両では1,000万円を超える値段がついていて、平均すると500万円程度の値段がついています。北米を中心に海外でも大人気の車種で、世界総販売台数は55万台にも上ります。
日本国内だけではなく、ダットサン(日産)の名を世界中に知らしめたモデルとして世界の足掛かりを作ってくれたS30型フェアレディZは名車であることに間違いありません。