エルグランド2023年冬頃にフルモデルチェンジ!日産の先進技術プロパイロットなどを搭載し新登場
日産の大型ミニバン・エルグランドのフルモデルチェンジが2023年冬頃(2023年12月が有力)に行われると予想。1997年に発売を開始したエルグランドは、大型サイズのラグジュアリーミニバンの絶対的な存在でした。
現状の販売台数は、同車を意識して開発されたトヨタのアルファードやヴェルファイアには遠く及びません。
かつての勢いを取り戻そうと、新型エルグランドには日産の先進技術であるプロパイロットを搭載して安全性を高め、e-POWERを搭載した車をラインナップさせて、低燃費を実現すると考えます。その他、予想されるエクステリアの改良点や販売価格なども紹介。
エルグランドのフルモデルチェンジの目玉は新型のプロパイロットとVCターボe-POWERか
エルグランドはフラッグシップミニバンとして登場しましたが、2010年発売の3代目以降、長らくフルモデルチェンジが行われていないため安全装備や快適性能などが充実しているとは言えません。
2023年冬頃にフルモデルチェンジした場合は、従来の3代目エルグランドから一気に高性能化すると予想。
中でも自動運転技術は2019年発売の新型スカイラインから始まった、特定の条件下でハンズオフできるプロパイロット2.0を上級グレードに搭載し、2021年欧州デビューの新型キャシュカイや2022年にモデルチェンジした新型エクストレイル・新型セレナに搭載する、1.5LのVCターボエンジンと出力向上したモーターを組み合わせた、最高出力204psの次世代e-POWERを採用する可能性があります。
駆動方式も新型エクストレイルなどに採用している新開発の電動駆動4輪制御技術4WDシステムe-4ORCEを採用することで、大柄なボディサイズながら優れた挙動制御を実現するでしょう。
次期エルグランドのエクステリアは、四角いスクエアを強調したボックススタイルを採用する可能性が高いようで、1列目と2列目はロングスライド機構を搭載することで快適性を向上。セレナと同じ跳ね上げ式になるであろう3列目は、ライバルのアルファードよりもラグジュアリーな空間になると考えます。
フルモデルチェンジ予定のエルグランドは大型サイズのラグジュアリーミニバンのパイオニア
初代モデルが1997年に発売されたエルグランドは、大型サイズのラグジュアリーミニバンのパイオニア的な車です。
1997年に発売された初代モデルと2002年にフルモデルチェンジが行われて登場した2代目モデルはミニバンとしては珍しいFR駆動方式でした。2010年にフルモデルチェンジによって誕生した3代目モデルではFF方式へと変更が行われ、3代目モデルではその他に乗り降りがしやすいように床を低く設定するなどの改良も行われました。
ここ最近のエルグランドの販売台数は下降気味で、ライバルであるトヨタのアルファードやヴェルファイアとの勢いの差を見せつけられているのが現状です。
グレード | 駆動方式 | 販売価格 |
---|---|---|
250XG | 2WD | 3,380,300円 |
4WD | 3,677,300円 | |
250ハイウェイスターS 7人乗り | 2WD | 3,597,000円 |
4WD | 3,894,000円 | |
250ハイウェイスターS 8人乗り | 2WD | 3,597,000円 |
4WD | 3,894,000円 | |
250ハイウェイスターS アーバンクロム 7人乗り | 2WD | 3,883,000円 |
4WD | 4,180,000円 | |
250ハイウェイスターS アーバンクロム 8人乗り | 2WD | 3,883,000円 |
4WD | 4,180,000円 | |
ライダー 黒クロスシート | 2WD | 4,016,100円 |
4WD | 4,313,100円 | |
350ハイウェイスター 7人乗り | 2WD | 4,340,600円 |
4WD | 4,637,600円 | |
350ハイウェイスター 8人乗り | 2WD | 4,340,600円 |
4WD | 4,637,600円 | |
250ハイウェイスター プレミアム | 2WD | 4,351,600円 |
4WD | 4,648,600円 | |
250ハイウェイスターS ジェット ブラック アーバンクロム | 2WD | 4,373,600円 |
4WD | 4,670,600円 | |
ライダー ブラックイン 黒本革シート(2500) | 2WD | 4,390,100円 |
4WD | 4,687,100円 | |
ライダー 黒本革シート(2500) | 2WD | 4,412,100円 |
4WD | 4,709,100円 | |
350ハイウェイスター アーバンクロム 7人乗り | 2WD | 4,549,600円 |
4WD | 4,846,600円 | |
350ハイウェイスター アーバンクロム 8人乗り | 2WD | 4,549,600円 |
4WD | 4,846,600円 | |
250ハイウェイスター プレミアム アーバンクロム | 2WD | 4,560,600円 |
4WD | 4,846,600円 | |
ライダーブラックライン 黒本革シート(3500) | 2WD | 5,033,600円 |
4WD | 5,330,600円 | |
ライダー 黒本革シート(3500) | 2WD | 5,055,600円 |
4WD | 5,352,600円 | |
350ハイウェイスター ジェット ブラック アーバンクロム | 2WD | 5,442,800円 |
4WD | 5,739,800円 | |
350ハイウェイスター プレミアム アーバンクロム | 2WD | 5,755,200円 |
4WD | 6,052,200円 | |
VIP | 2WD | 6,391,000円 |
4WD | 6,688,000円 | |
VIP パワーシートパッケージ | 2WD | 8,019,000円 |
4WD | 8,316,000円 |
エルグランドのライバルはトヨタのアルファード・ヴェルファイア
トヨタのアルファードとヴェルファイアは販売チャンネルの違う兄弟車で、大型サイズのラグジュアリーミニバン市場を切り開いたエルグランドをライバルに想定して開発された車です。
両車はエルグランドにはないハイブリッドモデルをラインナップ、室内スペースを広く設計するなどした戦略がユーザーから支持を集めて、Lサイズミニバン市場で圧倒的な存在感と販売台数をキープしています。
フルモデルチェンジ後の新型エルグランドのエクステリアは日産「Vモーション2.0」を取り入れると予想
現行モデルのエルグランドのエクステリア
最近の車のエクステリアの流れは、車のエンブレムを見なくとも特徴的なフロントマスクを見ただけで、どのメーカーの車であるかすぐに判断できるデザインアイコンを採用しています。レクサスのスピンドルグリル、トヨタのキーンルック、マツダの魂動デザイン、三菱自動車のダイナミックシールドがそれに当たります。
新型のエルグランドのエクステリアには、日産の車ではミドルクラスのSUV「ムラーノ」や4ドアタイプのスポーツカー「マキシマ」などの車種に取り入れられているVモーションのデザインをさらに魅力的にさせたVモーション2.0のコンセプトを取り入れると予想します。
現行モデルでも評価の高いエルグランドの大型メッキグリルやヘッドライトなどのフロントマスクは、Vモーション2.0を取り入れる事で更に迫力を増すものと期待します。
新型エルグランドの室内はフルモデルチェンジでラグジュアリー感をグレードアップ
現行モデルのエルグランドのインテリア
車の名前に「グランド」という華やかな・威厳のある・壮大なという意味を持つ単語を含んでいるエルグランドは、大型サイズのミニバンにプレミアムさを取り入れたパイオニアです。
現行モデルにおいても十分にゴージャスな装いもありますが、フルモデルチェンジによって誕生する4代目エルグランドではシート素材をもっと魅力的にするなどして、ラグジュアリー感をさらに引き立てるはずです。
新型エルグランドに安全性能を充実させる事で魅力アップにつながる
エルグランドは最大で8人乗れて、ロングドライブ志向のユーザーから一定の支持を集めている車です。乗車人数が多くて、ロングドライブ向けの車には安全性が強く求められます。
現行モデルでは、ステアリングと連動するタイプのヘッドライトであるアクティブAFSを設置しています。新型エルグランドでヘッドライトとして採用する可能性が高いのは、LEDランプが車載カメラと連動して周囲の状況を読み取り、状況に応じてハイビームを一部分にのみに点滅させる事ができる「LEDヘッドライト」です。
車の安全性を高めるため、その他導入が見込まれるのは日産の自動運転技術である「プロパイロット」です。プロパイロットを導入することで、車間距離の維持・センターライン走行がサポートされます。
また4代目エルグランドには、日産のリーフではすでに搭載している自動運転技術のプロパイロットとプロパイロット・パーキングを採用する可能性も高いです。
同自動運転技術は大型サイズのミニバンの購入を検討しているけれど、これまでコンパクトなサイズの車ばかりを運転してきたので、駐車する際に不安を感じてしまう方の購買意欲を刺激するシステムです。
フルモデルチェンジが行われる4代目エルグランドは室内スペースの拡大が濃厚
2023年冬頃にフルモデルチェンジが行われる可能性があるエルグランドでは、以前の勢いを取り戻すために室内スペースの拡大が見込まれます。
ライバルであるトヨタのアルファード・ヴェルファイアがエルグランドよりも室内空間を広く設定している事もミニバン市場で人気を集めている理由の一つです。
新型エルグランドではアルファード、ヴェルファイアよりも室内スペースを広く設定することでミニバンを購入する際には室内スペースの広さを意識している人達の購買意欲の刺激を狙います。
現行エルグランド | アルファード・ヴェルファイア | 新型エルグランド(予測値) | |
---|---|---|---|
室内長 | 3,025mm | 3,210mm | 3,240mm |
室内幅 | 1,580mm | 1,590mm | 1,600mm |
室内高 | 1,300mm | 1,400mm | 1,390mm |
日産の新ハイブリッドシステム「e-POWER」を搭載して燃費性を大幅に向上させたモデルも登場か
現行モデルのエルグランドでラインナップされているグレードにおいて、最も低燃費を実現しているは数値10.8km/Lです。ライバル車でアルファード・ヴェルファイアのハイブリッドモデルの燃費19.4km/Lと比較すると2倍近い差があります。エルグランドにはハイブリッドモデルがないことも売上が低迷する理由です。
そこで2023年冬頃にフルモデルチェンジ予想されている新型エルグランドでは、現状を打開するために日産のノートに搭載されている先進のハイブリッドモデルであるe-POWERを搭載している車をラインナップさせて燃費を大幅に向上させると考えます。
JC08モード燃費 | |
---|---|
現行エルグランド | 10.8km/L |
アルファード・ヴェルファイア(ハイブリッド) | 19.4km/L |
新型エルグランド(予測値) | 19.6km/L |
日産の新技術e-POWERではバッテリーを小型化できるので室内サイズも拡充
電気自動車にも近いとも言える日産の新たなハイブリッドシステムでもあるe-POWERでは、バッテリーの小型化も可能です。コンパクトサイズのバッテリーは前列のシートに設置する事が出来るため、室内サイズの拡充を目指すエルググランドにとっては、低燃費を実現する以外の効果も得る事ができるので、新型モデルに搭載する可能性は高いです。
新型エルグランドの販売価格はハイブリッドモデル427万円・ガソリン車325万円と予想
フルモデルチェンジが行われれば4代目モデルとなる新型エルグランドの販売価格は当然のようにライバルであるトヨタのアルファードやヴェルファイアを意識したものとなります。
2023年冬頃に発売が予想される新型エルグランドでは、ヴェルファイアやアルファードにはない安全性・室内スペースの充実をアピールしていくはずです。そのため、販売価格は単にライバル車よりも安くするのではなくて、性能面が充実している事をアピールするために販売価格はライバル車よりも高く設定すると判断して、ハイブリッドモデルは427万円・ガソリン車は325万円と予想しました。
販売価格 | |
---|---|
ヴェルファイア(ガソリン) | 3,197,782円~ |
ヴェルファイア(ハイブリッドモデル) | 4,155,055円~ |
現行モデル・エルグランド | 3,213,000円~ |
新型モデル・エルグランド(ガソリン) | 3,250,000円~ |
新型モデル・エルグランド(e-POWER搭載) | 4,270,000円~ |
モデルチェンジによって誕生する新型エルグランドの発売時期は2023年冬頃
初代エルグランドが1997年に発売されてから2代目モデルが誕生するまでには5年、その後3代目モデルが誕生するまでには8年のタイミングを要しました。3代目モデルに移行したのは2010年であった事を考えると、そろそろ4代目へとモルモデルチェンジが行われてもおかしくないタイミングです。エルグランドのフルモデルチェンジは2017年に行わるだろうという見方もありましたが、2023年冬頃に行われるという予想があります。
その時期の根拠としては2023年冬頃よりもタイミングが遅れてしまうと、ハイブリッドモデルも発売しているライバル車であるアルファードやヴェルファイアにさらなる後れをとってしまうこと。ミドルサイズミニバンの日産セレナe-POWER搭載モデルへの影響を少なくするためには、新型エルグランドの発売は2023年冬頃がタイミング的にはベストだからです。
エルグランドのモデルチェンジで大型サイズのラグジュアリーミニバン市場は盛り上がる
日産から新型エルグランドに関する公式発表は行われていませんが、2023年はアルファード・ヴェルファイアがモデルチェンジすること、エルグランドのこれまでのモデルチェンジが行われていた時期を目安として考えると、2023年冬頃にフルモデルチェンジが行われる可能性は高いと言えます。
かつては一時代を築いていた新型エルグランドの登場後には、今はエルグランドと比べると圧倒的な販売台数を誇っているアルファードやヴェルファイアの地位は安定とは言えないかもしれません。
今後は日産が公表した最新情報も踏まえて新型エルグランドに関する話題を提供していきます。