スライドドアの外車

スライドドアの外車まとめ:新車・中古で手に入る輸入車ミニバン6選

外車にもスライドドアを採用したミニバンやコンパクトカーは複数あります。現行販売中のモデルと販売終了モデルの中古市場での状況、部品供給・維持費などの実用情報も含めて解説します。

スライドドアの外車まとめ:新車・中古で手に入る輸入車ミニバン6選

スライドドアを採用した外車一覧:輸入車ミニバン・コンパクトの選択肢

スライドドアを採用している車といえば国産のファミリーカーやバンが定番ですが、外車にもスライドドア搭載モデルは複数存在します。高級ブランドのプレミアムミニバンから、フランス製のコンパクトカーまで、国産車とはひと味違う個性派揃いです。

ただし、現在も新車で購入できる車種と、すでに販売・生産が終了して中古車市場でしか入手できない車種が混在しています。本記事では各モデルの現状をあわせて紹介します。

ルノー カングー:キャンプや街乗りに人気のフランス製スライドドア車

スライドドアの外車ルノー カングー2世界的にファンが多いルノーのカングーはスライドドアを搭載した使いやすい外車

ルノー カングーはフランス生まれの両側スライドドアを備えたコンパクトバンで、欧州を中心に根強いファンを持つモデルです。日本では2002年に初代(カングー1・5ナンバーサイズ)が導入され、2009年に2代目(カングー2・3ナンバーに拡大)へ移行しました。さらに2021年には3代目カングーが欧州で発表され、日本へは2022年に導入されています。現行モデルへの乗り換えを検討する場合は、最新のカングー3が正規ディーラーで新車購入できます。

写真は2代目カングー2のモデルです。カングー2の日本仕様では1.2Lターボエンジンに6速EDC(自動変速)と6速MTが用意されており、燃費はJC08モードで14.7km/Lでした。実際に荷室を覗いてみると開口部が広く、自転車や大型キャンプギアもストレスなく積み込める実用性の高さが感じられます。

ルノー カングー2のスペック
全長 4,280mm
全幅 1,830mm
全高 1,810mm
ホイールベース 2,700mm
エンジン種類 直列4気筒ターボ
排気量 1,197cc
最高出力 84kW/4,500rpm
最大トルク 190Nm/1,750〜2,000rpm
駆動方式 FF
燃費(JC08モード) 14.7km/L
ルノー カングーの特徴と歴史
代表的なボディカラー イエローを中心に複数色展開
スライドドア 両側スライドドアを採用し、荷物の積み降ろしや乗り降りがスムーズ
初代発売年(日本) 2002年(カングー1)
2代目移行年 2009年(カングー2・3ナンバーに拡大)
現行モデル 2022年より3代目カングーを日本導入・新車購入可能
トランスミッション(カングー2) 6速EDC(自動変速)と6速MT(手動変速)を設定
用途のイメージ キャンプや街乗り、アウトドアレジャーに人気
海外での人気 フランスをはじめとする欧州で根強い人気を持つ

メルセデス・ベンツ Vクラス:プレミアムブランドが作る本格スライドドアミニバン

スライドドアの外車メルセデス・ベンツ V220dドイツのプレミアムブランドのメルセデスベンツはVクラスというミニバンをラインナップしている

メルセデス・ベンツといえばSクラスなどのセダンやAクラスなどのコンパクトカーを思い浮かべる方が多いですが、「Vクラス」という本格ミニバンも正規ラインナップしています。両側電動スライドドアを備えた7人乗り(オプションで6人乗りへ変更可)で、自動開閉テールゲートや駐車時にリアガラスのみ開く機能など実用性にも配慮した設計です。

2列目・3列目シートを向かい合わせにしてテーブルを展開できるなど、移動中のくつろぎ方も多彩。実際に展示車のシートに座ると、硬すぎず柔らかすぎない上質なクッションと、視界の広い開放的なキャビンが国産ミニバンとは一線を画す仕上がりだと感じられます。

メルセデス・ベンツ V220dのスペック
全長 4,905mm
全幅 1,930mm
全高 1,880mm
ホイールベース 3,200mm
エンジン種類 直列4気筒ディーゼルターボ
排気量 2,142cc
最高出力 120kW/3,800rpm
最大トルク 380Nm/1,400〜2,400rpm
駆動方式 FR
燃費(JC08モード) 15.3km/L
メルセデス・ベンツ Vクラスの特徴と魅力
車種の位置づけ プレミアムブランドのフルサイズミニバン
乗車定員 標準で7人乗り、オプションで6人乗りに変更可能
スライドドア 両側電動スライドドアを採用し、乗降が快適
テールゲート機能 自動開閉式で、狭い場所でもリアガラスのみ開閉可能
シートアレンジ 2列目と3列目を対座にでき、テーブルを展開してくつろげる
購入時の注意点 車両本体価格は国産ミニバンより高め。ディーゼル仕様のため尿素SCRシステム(AdBlue)の補充が必要
維持費の目安 ディーゼルエンジンは燃費に優れるが、輸入車のため部品・工賃が国産車より割高になる場合がある

シボレー アストロ・エクスプレス:生産終了のアメ車スライドドアは中古車で探す

スライドドアの外車シボレー アストロ・LTシボレー・アストロはスライドドアを装備したアメ車

シボレーが生産していたスライドドア搭載モデルが「アストロ」です。日本での正規販売は1993年〜2005年で、すでに生産終了しています。左ハンドル仕様のため、スライドドアは日本の道路事情と逆の右側に位置する点は実際の使用時に意識しておく必要があります。アメ車特有のどっしりとした存在感あるスタイリングが個性を求めるユーザーに今も人気です。

シボレー・エクスプレスのエクステリアシボレー・エクスプレスはアメリカンサイズのビッグミニバン

同じくシボレーのフルサイズバン「エクスプレス」は、アストロよりさらに大柄な8人乗りモデルが輸入されていました。日本での販売は2011年に終了しており、現在は中古車のみで入手可能です。4WDモデルもあり、キャンピングカーベースとしても活用されてきた実績があります。中古車を購入する際は、部品の入手性・修理対応できる工場が近くにあるかどうかを事前に確認することをおすすめします。

シボレー アストロ・LTのスペック
全長 4,805mm
全幅 1,960mm
全高 1,930mm
ホイールベース 2,820mm
エンジン種類 V型6気筒
排気量 4,295cc
最高出力 142kW/4,400rpm
最大トルク 339Nm/2,800rpm
燃費
シボレー アストロ・エクスプレスの特徴
販売期間(日本) アストロは1993年〜2005年、エクスプレスは〜2011年(いずれも販売終了)
ドア配置 左ハンドル仕様でスライドドアは右側(日本の道路事情と逆)
用途の幅 ファミリーカーとしてだけでなくキャンピングカーベースとしても活用例あり
駆動方式 4WDモデルも設定あり、雪道・悪路にも対応
中古車市場の状況 アストロは流通量が比較的多い。購入前に修理対応工場の確認を推奨
乗車定員 エクスプレスは8人乗り仕様が輸入されていた

フォルクスワーゲン シャラン:日本販売終了済みだが中古市場で狙える7人乗りミニバン

スライドドアの外車フォルクスワーゲン シャラン・トレンドラインラインナップ車種が多いフォルクスワーゲンはスライドドアを装備するミニバンも販売していた

フォルクスワーゲンのフルサイズミニバンであるシャランは、両側スライドドアを備えた右ハンドルの3列7人乗りモデルです。日本向け仕様として右ハンドル・両側スライドドアが設定されており、国内の道路環境でも扱いやすい設計でした。ただし、シャランの日本での新車販売は2022年に終了しています。現在は中古車市場での入手となります。

安全装備面では、プリクラッシュブレーキシステム・アダプティブクルーズコントロール・レーンキープアシストをパッケージとして搭載。1.4Lターボエンジンは排気量こそ小さいものの、7人フル乗車でも余裕ある走りを発揮します。間近で見ると、スライドドアの開口部の広さと3列目シートへのアクセスのしやすさが印象的で、国産ミニバンに引けを取らない実用性を感じます。

フォルクスワーゲン シャラン・トレンドラインのスペック
全長 4,855mm
全幅 1,910mm
全高 1,730mm
ホイールベース 2,920mm
エンジン種類 直列4気筒ターボ
排気量 1,394cc
最高出力 110kW/5,000〜6,000rpm
最大トルク 250Nm/1,500〜3,500rpm
燃費(JC08モード) 15.0km/L
フォルクスワーゲン シャランの特徴と機能
日本での販売状況 2022年に新車販売終了。現在は中古車市場のみで入手可能
乗車定員 3列シートの7人乗り(2列目ベンチ・3列目2席)
スライドドア 両側スライドドアを採用し、乗降性に優れる
ハンドル位置 日本仕様は右ハンドルで運転しやすい
安全装備 プリクラッシュブレーキ・ACC・レーンキープアシストを標準装備
エンジン性能 1.4Lターボで7人乗車でも余裕ある走り
中古車購入時の注意点 販売終了から年数が経つため、消耗品の交換歴・走行距離の確認を推奨

トヨタ シエナ:北米専売のハイブリッドミニバンは日本でも中古車で探せる

スライドドアの外車トヨタ・シエナトヨタが海外専売車としてラインナップするシエナもスライドドアを装備している

USトヨタが販売するミニバン「シエナ」は北米専売モデルで、2020年に4代目へフルモデルチェンジしています。4代目では2.5Lハイブリッドシステムのみに一本化され、グレードによりFFとAWDを選択できます。写真は3代目(2010年〜)のモデルです。

3代目は3.5LのV6エンジンを搭載し、ボディサイズは全長5,085mmと国産ミニバンより大柄です。マイナーチェンジでToyota Safety Sense Pを搭載するなど安全面も強化されました。日本国内では並行輸入または中古車として入手することになりますが、国内中古車流通台数は一定数あり、海外専売モデルとしては比較的見つけやすい部類に入ります。ただし右ハンドル仕様は設定されていないため、左ハンドルでの運転に慣れが必要な点は注意が必要です。

トヨタ シエナ(3代目)のスペック
全長 5,085mm
全幅 1,986mm
全高 1,750mm
ホイールベース 3,030mm
エンジン種類 V型6気筒
排気量 3,456cc
最高出力 206kW/6,000rpm
最大トルク 360Nm/4,600rpm
燃費 19MPG(約8.1km/L)
トヨタ シエナの特徴と実用性
販売国 北米専売モデル(USトヨタ)。日本は並行輸入・中古車のみ
現行モデル 4代目(2020年〜)は2.5Lハイブリッド専用に移行
駆動方式 FFとAWDをグレードにより選択可能
安全装備 Toyota Safety Sense P(マイナーチェンジ後に搭載)
ハンドル位置 左ハンドルのみ。日本の道路での取り回しに慣れが必要
中古車流通 国内中古車市場に一定数が流通。海外専売モデルとしては入手しやすい部類
購入時の注意点 並行輸入車のため保証・リコール対応が正規車と異なる場合がある

プジョー 1007:日本販売わずか2年の希少なスライドドア・コンパクトカー

スライドドアの外車プジョー1007外車では珍しいスライドドアの3ドアモデルがプジョー1007

輸入車のスライドドアモデルはミニバンが多い中、プジョー1007は運転席・助手席ともにスライドドアを備えた3ドアハッチバックという異色の存在です。全長3,730mm・全幅1,670mmのコンパクトサイズで4人乗り。隣に車が密着して駐車されたときでも乗り込みやすく、狭い路地での扱いやすさが際立ちます。

日本での販売期間は2006年〜2008年のわずか2年間のみで、現在は生産・販売ともに終了しています。ガソリンエンジン・FF仕様のみが国内導入されました。中古車市場での流通台数は非常に少なく、状態の良い個体は希少車として扱われています。実際に乗り込んでみると、スライドドアの開閉がとても軽く、狭いスペースでのドアパンチの心配がなくなるのが実感できます。

プジョー 1007のスペック
全長 3,730mm
全幅 1,670mm
全高 1,610mm
ホイールベース 2,320mm
エンジン種類 直列4気筒
排気量 1,360cc
最高出力 54kW
最大トルク 118Nm
燃費
プジョー1007の特徴と実用性
販売期間(日本) 2006年〜2008年(販売終了)
ドア構成 左右に大型スライドドアを備えた3ドアハッチバック
乗車定員 4人乗り
取り回し コンパクトボディで狭い路地・駐車場でも扱いやすい
スライドドアの利点 隣に車が密着していても乗降可能。ドアパンチのリスクが低い
駆動方式 FF(前輪駆動)のみ
中古車市場 流通台数が非常に少なく、良質な個体は希少

外車のスライドドア車を購入・検討する際の注意点

外車のスライドドア車は個性が際立つ一方で、国産ミニバンとは異なる注意点もあります。購入前に以下のポイントを確認しておきましょう。

部品の供給・修理対応
生産終了モデルや並行輸入車は、純正部品の入手に時間がかかったりコストが高くなったりする場合があります。購入前に、対応できる整備工場やディーラーが近隣にあるか確認しておくことが重要です。

車検・保安基準への適合
並行輸入車の場合、日本の保安基準(灯火類・騒音規制・排ガス規制など)を満たしているかの確認が必要です。適合改修が必要なケースでは、購入費用以外のコストが発生することもあります。

左ハンドル車の取り回し
シボレー・アストロやシエナのように左ハンドルのまま日本で使用する場合、右側の視認性が低く、料金所や駐車場での操作に慣れが必要です。日常使いを前提にするなら、右ハンドル仕様が用意されているモデルを選ぶほうが使いやすい場面が多いでしょう。

維持費の目安
輸入車は一般的に自動車保険の車両保険料や修理工賃が国産車より高めになる傾向があります。年間維持費をシミュレーションしたうえで購入を検討することをおすすめします。

珍しい外車のスライドドア車は中古市場でも選択肢がある

国産のスライドドア車は日常的に目にするほど普及していますが、外車のスライドドアモデルは街中でもなかなか見かけない希少な存在です。メルセデス・ベンツ Vクラスやルノーカングーのようにブランド力と実用性を両立したモデルから、プジョー1007やシボレー・アストロのように個性が突き抜けた希少車まで、国産ミニバンにはない多様な選択肢があります。

新車で購入できるのは現在、メルセデス・ベンツ Vクラスとルノーカングーがおもなところです。それ以外は中古車市場を活用することになりますが、車種によっては一定数が流通しているため、諦めずに探す価値はあります。購入前には部品供給・整備体制・車検適合などの確認を忘れずに行いましょう。