FT-4XはFJクルーザーの後継かコンパクトクルーザーEVのコンセプトか 4ACTIVE(4アクティブ)がFT-4Xの市販名?FT-4Xのスペックなど
2017年4月14日~23日まで開催された『2017ニューヨークオートショー』にて、世界中の自動車業界に強烈なインパクトを与え、各メディアを賑わせFT-4X。
北米市場では生産が終了してからも根強い人気を保ち続けるFJクルーザーの後継モデルとしての噂もあり注目の的でした。
世界初披露されたFT-4XはFJクルーザーと比較するとコンパクトサイズのSUVであったのも注目を集め、デザインのテーマとされているRugged Charm(荒々しさ)に加え、車を前から眺めても、横から眺めてもイメージされるアルファベットの「X」のデフォルメにも話題が集まりました。
2019年12月にトヨタがアメリカ特許商標庁に登録した、新世代SUV「4ACTIVE(4アクティブ)」という車名がFT-4Xの市販名になるのではないかと注目されました。
ちなみに、FT-4XのFTは(Future TOYOTA)の頭文字をとったものです。車名からしてトヨタの期待がうかがえます。
FT-4XはコンパクトクルーザーEVのコンセプトモデルに?4アクティブの名称は期限切れで今後の予定は白紙か
FT-4Xは2017年の発表時、その外見やコンセプトからFJクルーザーの後継モデルという噂がありましたが、ボディサイズはFJクルーザーよりも小ぶりなことから、まった違う新型モデルという認識が広がりました。
その後4アクティブという車名が北米で商標登録されたことをきっかけに、FT-4Xが4アクティブという車名でデビューの可能性があることが報道されましたが、新型発表する前に4アクティブの商標が切れ、新型モデル発表は白紙になっています。
2021年12月にトヨタが今後発売する予定のEV30車種を発表、その中のコンパクトクルーザーEVがFT-4Xを酷似することから、コンパクトクルーザーEVのモデルになったのがFT-4Xではないかと噂されました。
コンパクトクルーザーEVは今後市販化される可能性がとても高いと考えていて、Rugged CharmのモデルコンセプトなどFT-4Xから引き継ぐ部分も多いでしょう。
トヨタは2026年までにまったく新しいBEVを10車種投入することを発表していることから、FT-4XがコンパクトクルーザーEVとして脚光を浴びる日も近いかもしれません。
FT-4XはFJクルーザーの後継ではなく新型SUV「4アクティブ」という名称
FT-4Xは発売当初からFJクルーザーの後継モデルではないかと噂されていましたが、FJクルーザーと比較するとボディサイズが違うため否定的な意見が多数ありました。
FT-4Xの市販化のヒントが2019年12月にアメリカ特許商標庁にトヨタが商標登録した「4ACTIVE(4アクティブ)」です。4アクティブの詳細は不明ですが、トヨタの新世代SUVになる可能性が高いという噂です。
4アクティブの生産時期について、2019年7月にトヨタは米国アラバマ州に建設予定のマツダとの合弁新工場での生産車種を「カローラ」から「新型SUV」に変更すると発表、一部メディアではこのトヨタ新型SUVがコンセプトカー「FT-4X」の市販モデル「4アクティブ」ではないかと予想しています。
FT-4Xは、アウトドア志向の強い若者に向けたコンセプトカー
FT-4Xは都市部に暮らしていて、休日は思う存分にアウトドアを満喫したいというアクティブな若者向けに開発されたコンセプトカーです。メインユーザーとして考えたのは、35歳以下の夏はキャンプに冬はウィンタースポーツと、一年中自然と仲間と触れ合って遊びたいという人達です。
そういったユーザーを満足させる装備品がFT-4Xには沢山あります。例えば、サイドミラーに搭載されているGoProのカメラは、安全運転につながるだけでなく、思い出のシーンを保存することも出来ます。また、オーディオやヘッドライトは取り外せるので、アウトドアの幅が広がります。
FT-4Xはドライブ中でも、アウトドアの場所でも沢山の楽しみを与えてくれる車です。
FT-4XはFJクルーザーの後継モデルという情報もあるが詳細はわからない
FT-4Xは、北米市場では2014年に、日本では2016年に製造終了したFJクルーザーの後継モデルではないのかと、トヨタが「FT-4X」の商標登録を行ってから噂されていました。
4月に行われた「2017ニューヨークモーターショー」で世界初公開された車体は、ビッグサイズで人気のSUVであったFJクルーザーに比べればコンパクトな車体でした。その衝撃が宣伝効果となりました。
ルーフのホワイトカラーに映えるボディカラーやフロントグリルの水平基調のデザインは、FJクルーザーに通じるものもあります。
【エクステリア】オレンジカラーに[X]のデザインが特徴的
公開されたFT-4Xは車体のフロント部分とサイド部分のオレンジカラーと、ルーフのホワイトカラーの絶妙なバランスにはアクティブな印象を感じます。また、バックドアのガラスに映える大きなダイヤルには強烈なインパクトを与えられます。
車のデザインには、立体構造的に視覚効果が高いアルファベットの「X」をモチーフとして取り入れられているため、フロント・サイド部分には[X]の文字が浮かびあがっているように見えます。
FT-4X、車の名前に[X]が入っている意味にはそういった理由もあります。
タイヤはメタリックな感じがするし、耐久性に優れているような印象もあります。今後は、オレンジ×ホワイトカラー以外のどんなカラーバリエーションがラインナップされるのかが楽しみです。
【インテリア】くつろぎの安心空間が解放的な気分にさせてくれる
FT-4Xの車内の装備はどれも丸みを帯びていて、写真画像を見ているだけでも気持ちが落ち着きます。内装にも施されているオレンジカラーが目立つ室内空間は、中にいるだけでアクティブな気持ちになれてアウトドアの旅に出かけたくなるような印象を受けます。
FT-4Xのインストルメントパネルはドライバーが必要な情報を瞬時に表示
運転中の車の情報などを教えてくれるインストルメントパネルは、FT-4Xではハンドル越しに見えるのが特徴です。スピードメーターやナビは、ドライバーが運転中に必要となる情報をコンパクトかつビジュアルに表示しています。
オーディオやルームライトは取り外し可で便利
ドライブといえば、車内で聴く音楽も楽しみの一つですよね。FT-4Xのオーディオ機能の特徴は、運転中に好きな音楽を楽しめるだけではありません。オーディオは取り外しが可能なので、テントやコテージの中にも持ち運ぶことができます。また、ルームライトも取り外しが可能なので、テントの中を明るく照らすことが可能です。
車内のオーディオやルームライトを取り外せることで、アウトドアの楽しみが広がります!
THE NORTH FACEのロゴが付いたアームレストの中には?
ノースフェイスと言えば、アウトトドアが好きで、特に山登りが大好きだという人達から支持を集める世界最大級のアウトドア・ブランドです。
FT-4Xの車内にはTHE NORTH FACEのロゴマークが付いたアームレストがあります。その中には、収納スペースがあるだけはなく、ファンにはたまらない特注シェラフも入っています。
ラゲッジルームは広々空間の多目的スペース
アウトドアで目的の場所に到着するまでには、テントやクーラーボックス、グリルなどの荷物を収納するラゲッジルームは、到着して荷物を下ろした後には、2列目のシートを倒せば広々空間の多目的スペースに生まれ変わります。
バックドアは横にも縦にも開きます。白く大きなダイヤルは回してみたくなる!
FT-4Xのエクステリアの最大の特徴は、ブラックカラーのリアガラスに映えるホワイトカラーのTOYOTAロゴと大きなダイヤルかもしれません。白く大きなダイヤルは早く自分の手で回してみたくなります。
バックドアのダイヤルは、デザイン性を高めるだけではなくて、状況に応じてドアを横開きにするか、縦開きにするのかのモードチェンジを行うためのスイッチの役目も果たしています。
サイドミラーにGoPro「HERO5 Session」を搭載
車に設置する小型カメラと言えば、運転中にドライバーの死角となる場所をカバーし安全性を高めるというイメージが強いかもしれません。しかし、FT-4Xのサイドミラーに搭載されているカメラは、GoProです。これまで、ロードレースやサーフィンやスノーボードなどのアクティブなスポーツを楽しむ方達が、GoProの小型カメラを自身の体やヘルメットなどに設置して、見た事のないような臨場感あふれる映像を見せてくれました。
開発したトヨタ社によれば、GoProのカメラ設置の目的はドライブ中やアウトドアの場での思い出の映像を記録する事を意識したとの事です。今後、ユーチューブに公開されることが確実なFT-4Xに搭載されたカメラが映し出す映像が楽しみですよね。
FT-4XはTNGAプラットフォームを採用して小型4気筒エンジンを搭載
FT-4Xのエンジンは、トヨタの新プラットフォームである「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ-」を基軸として、車の性能を高める・車の価格を抑えるという目的を同時に達成しようとして、開発が行われました。
FT-4Xに搭載されている小型4気筒エンジンは、低燃費性を実現しながらも街中走行やオフロード走行でも安定した走りを実現する高性能のエンジンです。
FT-4Xは全長が短く取り回しやすいサイズ感
FT-4Xのボディサイズは、以下の表の通りです。
全長 | 167.3in(約4,250mm) |
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全幅 | 71.7in(約1,820mm) |
全高 | 63.9in(約1,620mm) |
ホイールベース | 103.9in(約2,640mm) |
※1in(インチ)=25.4(mm)
※ホイールベース:前のタイヤの軸と、後ろのタイヤの軸との距離
FT-4Xは、FJクルーザーの後継モデルと何かと噂されていました。そのため、公開された車体のボディサイズはFJクルーザーと比べるとコンパクトな車体であったのは意外性もあり、話題を集めました。
FT-4XのライバルはホンダのCR-V
FT-4Xのライバル車は、日本ではヴェゼルほどの人気はないですが、北米では累計400万台を超えている人気車種であるホンダのCR-Vかもしれません。ただ、FT-4Xがメインユーザーとして据え、アウトドア志向の35歳未満の若者を楽しませるために開発されたコンセプトカーなので、「CR-V」とは、競合し合わないかもしれません。CR-Vは、2018年にモデルチェンジして日本に再導入されたので、今後の展開が楽しみですね。
FT-4Xの発売、日本導入は未定だが今後販売される可能性もある
FT-4Xの発売予定は今のところありません。しかし販売される可能性はゼロではないため、どのような価格帯で、どのようなカラーラインナップが揃うのか、今後導入されたときの想像をすると楽しいです。
FT-4Xが発売された時には、アウトドア好きではなかったけれど、FT-4Xの購入を機に、外遊びにハマってしまう人が続出してしまうかもしれません。また、サイドミラーに搭載されているGoProのカメラが記録するアクティブ映像をみんなでみるのも楽しそうです。