スバルの新型モデル「スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプト(SUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPT)」はどの車種になるのか考察
スバルがスバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプト(SUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPT)を発表、2019年3月5日からスイスで開催するジュネーブ国際モーターショー2019で、ワールドプレミアしました。2019年10月開幕の東京モーターショーにも出展が決まっています。
ヘキサゴングリルとコの字型ヘッドライトがスバルらしさを感じる新型コンセプトカーは、スバルXVやアウトバックのような既存車種のモデルチェンジを示唆しているのか、それとも全く新しい新型モデルになるのか考察します。
SUBARUヴィジヴ アドレナリン コンセプトは新型車として登場する可能性が濃厚
スバルにコンセプトカー「ヴィジヴ アドレナリン コンセプト」をベースとした新型クロスオーバーSUVが登場か
ヴィジヴ アドレナリン コンセプトのリヤビュー
2019年のジュネーブモーターショーで初公開されたスバルのクーペSUV「ヴィジヴ アドレナリン コンセプト」。コンセプトカーとして公開されて以来、次期XVとなるのではないかと予想されていましたが、2021年3月に新型車としてデビューする可能性が濃厚であるとの情報が入りました。
スバル新型クロスオーバーの予想CG
ヴィジヴ アドレナリン コンセプトのボディサイズは全長4,490mm、全幅1,900mm、全高1,620mmで、アウトバックとXVの中間モデルにあたります。予想CGの新型クロスオーバーSUVでは樹脂製のオーバーフェンダーがSUVらしく、シャープなヘッドライトが目をひきます。
パワートレインには2.0L直噴NA水平対向4DOHCに電気モーターを加えた「e-BOXER」を採用すると予想。ワールドプレミアは2020年内には行われ、2019年内に登場予定のMAZDA「CX-30」とは競合するライバル車となるでしょう。
ヴィジヴ アドレナリン コンセプトが世界初公開 「BOLDER」をテーマに開発され大胆なオーバーフェンダーなどが特徴的なSUV
ヴィジヴアドレナリンコンセプトは「ダイナミック×ソリッド」が進化した「BOLDER」をテーマにしたコンセプトカー
スバルヴィジヴアドレナリンコンセプトが2019年3月のジュネーブモーターショーでワールドプレミアされました。
スバルがビジョンSTEPで掲げた「ダイナミック×ソリッド」のデザイン言語をさらに1ステージ進化させた「ボルダー(BOLDER)」を示す初めてのコンセプトカーになっています。
大胆なオーバーフェンダーとホワイトレタータイヤを採用して走りの楽しさを表現
エッジの利いた個性的な樹脂製オーバーフェンダーを採用、足元にはホワイトレターのブリヂストン製タイヤ「デューラー」を装着、リヤハンドルがないシャープなスタイルは、スバルが掲げる「安心と愉しさ」を上手く表現しています。
スバルが採用するコの字型ライトやヘキサゴングリルもエッジが利いたデザインに進化
スバルヴィジヴアドレナリンコンセプトのボディサイズは全長4,490mm・全幅1,900mm・全高1,620mmでスバルXVに近いサイズ感ですが全幅は100mm違います。レガシィアウトバックと比較すると全幅や全高は近いサイズですが、全長は330mmアウトバックのほうが長いです。
アドレナリンコンセプト | XV | アウトバック | |
---|---|---|---|
全長 | 4,490mm | 4,465mm | 4,820mm |
全幅 | 1,900mm | 1,800mm | 1,840mm |
全高 | 1,620mm | 1,550mm | 1,605mm |
スバルヴィジヴアドレナリンコンセプトが既存車種のモデルになるのか、それとも新型車として発表されるのか、まだわかりません。しかしサイズ感からすると次期XVになる可能性が強いと考えます。
しかし新型車として登場する可能性も捨てきれません。スバルヴィジヴアドレナリンコンセプトのテーマの一つ「乗る人全員をさらに愉しい気持ちにしたい」ということから、トヨタが2019年に発売するRAV4に通じる所があると考えます。
RAV4をライバルに想定した場合、ボディサイズやテーマが非常によくにているため、全く新しい新型車として市販されるかもしれません。
スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプトはコンパクトSUVの次期スバルXV
コンセプトモデルの市販化とXVのモデルチェンジ時期が同じなので次期XVが最有力
スバルの既存車種では、スバルXVもスバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプトを基に開発する可能性があります。スバルXVは2017年にフルモデルチェンジを行っているためモデル期間は短く、今すぐにモデルチェンジすることはありません。
XVはスバルのモデル期間を考えると、最短でも5年後の2022年頃にモデルチェンジすることがわかります。「フォレスターのコンセプトモデルが発表された2015年から3年後にフォレスターが市販化された」ことから、コンセプトモデル発表の3年後に市販化しています。
スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプトが2019年に発表することから、3年後の2022年に行うXVのモデルチェンジ時期と合致します。コンパクトなボディサイズ、全高が高いSUVスタイルというのもXVにあっているので「スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプトは次期XV」というのが最有力でしょう。
スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプトはレガシィから独立したアウトバックの後継車種
北米でも大人気のSUVアウトバックの後継車種になることも考えられる
スバルが発表するコンセプトカーは、市販車種のモデルチェンジを示唆するケースが多々あります。例えば2018年にフルモデルチェンジしたフォレスターは、2015年に発表したヴィジヴ フューチャー コンセプトが基になり、次期レヴォーグが2018年に発表したヴィジヴ ツアラー コンセプトと言われています。
ジュネーブ国際モーターショー2019で発表するスバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプトは、SUVのようでも全高が低いクーペタイプに見えるのが特徴で、既存車種に当てはめるとレガシィアウトバックが該当します。現行アウトバックは2014年の発売で、モデル期間から考えると2019年から2020年にフルモデルチェンジする可能性が高く、今回発表するスバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプトが次期アウトバックになっても不思議ではないでしょう。
しかしアウトバックはレガシィの派生車種で、次期レガシィはシカゴモーターショー2019で新型モデルが発表されているため、アウトバックは次期レガシィを基に開発するという見方が強まっています。考えられるのはレガシィから完全に独立した「アウトバックの後継車種」としてスバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプトが登場するのではないかということです。
スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプトがトヨタと共同開発する新型MR2に
BRZと86に続きトヨタと共同開発する次期MR2の可能性も
トヨタは2019年にスポーツクーペのスープラを日本市場に復活させます。現在あるスポーツカーのラインナップは86のみで、スープラが加わり2車種になります。将来的にはスポーツカーを3車種にするということを公表していることから「過去に販売していたMR2を復活させるのではないか」という噂も広がっています。
スープラはBMWと共同開発して、86はスバルと共同開発していることから、スポーツカーを自社でつくることはないと考えます。共同開発するなら86とBRZと共同開発したスバルになるはずなので、スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプトがMR2になる可能性もあるでしょう。
スバルの既存モデルにない新型モデルになるかもしれないが可能性は低い
スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプトの発表と同時に公開されたティザー画像
スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプトは、既存車種にない全く新しい新型モデルの可能性があります。スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプトと同時に発表されたディザー画像は2ドアクーペにも見え、全高の高いSUVにも見えます。全長が短めなのでコンパクトモデルのようにも見えるため、フォレスターよりも小さなコンパクトSUVになる可能性が強いでしょう。
しかしスバルの歴代コンセプトカーを見ると全てが市販前提なのが見てとれ、全く新しい新型車という可能性は低いと考えます。次期アウトバックか、次期スバルXVか、それともトヨタと共同開発するMR2になるのか、続報が入り次第紹介します。
スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプトは2019年3月5日のヴュネーブ国際モーターショーでワールドプレミア
スバルの新型コンセプトモデル「スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプト」は2019年3月5日にジュネーブ国際モーターショー2019で世界初公開しました。
スバルのコンセプトモデルは既存車種の次期モデルが殆どのため、どのモデルに該当するのか楽しみです。もしかすると誰も予想できない新型モデルとして市販化される可能性もあるため注目が集まります。XVではない第4のSUVラインナップとして2021年に市販化するという噂もあるため期待しましょう。