6代目インスパイア コンセプトが北京モーターショーで発表
インスパイアといえば、ホンダが販売していたミドルクラスセダンのことで、日本では2012年まで販売していたモデルですが、2018年に開かれた北京モーターショーで新型インスパイアのコンセプトモデルが発表されました。
発売日は2018年で中国の東風ホンダから発売されました。ベースは広汽ホンダの10代目アコードで、東風ホンダからはインスパイアが販売されています。
インスパイア コンセプトのエクステリアやモデルチェンジの時期、ベースとなった10代目アコードのスペックをチェックしてみましょう。
ベース車両は10代目アコードで中国の東風ホンダ向けに開発
中国専売の新型インスパイア ハイブリッドモデルとして登場
北京モーターショー2018で発表されたインスパイア コンセプトは、10代目アコードをベースとした車両で広汽ホンダから販売されている新型アコードがベースです。
ベース車となるアコードは2018年4月に広汽ホンダから発売されたばかりで、1.5Lと2.0Lのエンジンが搭載、トランスミッションには10速ATが装備されてスポーツグレードには6速MTを積んでいます。ハイブリッドモデルもあるので、電動化が進んでいる中国市場では人気が出そうなモデルです。
「インスパイア」の車名は約6年ぶりの復活 日本販売は明言されていない
ホワイトのボディにブラックルーフ、サイドシルにはブラックの加飾が行われていて、とてもオシャレです。フォグランプ周りには逆L字型のメッキパーツがあり、ホイールもコンケイブが効いたフィンタイプになっています。ヘッドライトはLEDを採用していてウインカーは上部に細く配置されスタイリッシュです。
インスパイアのモデルチェンジは2018年後半に中国で行われる
発表されたインスパイア コンセプトは2018年後半に中国で販売開始
インスパイア コンセプトの市販モデルは、2018年後半にも東風ホンダから発売すると発表されていて、6代目インスパイアがもうすぐ誕生となります。10代目アコードをベースとしているので、ボディサイズは全長4,893mm・全幅1,862mm・全高1,449mmに近い数値になると考えられます。
全長 | 4,893mm |
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全幅 | 1,862mm |
全高 | 1,449mm |
ホイールベース | 2,830mm |
パワートレインは、今後電動車が主流になってくる中国市場で人気のあるハイブリッドエンジンが搭載されると予想し、LFA型の直4ハイブリッドエンジンが装備されると考えられます。排気量は2.0Lで、燃費は日本基準で31.6km/L走ります。
型式 | LFA型 |
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種類 | 直列4気筒 i-VTEC |
排気量 | 1,993cc |
エンジン最高出力 | 107kW/6,200rpm |
エンジン最大トルク | 175Nm/4,000rpm |
モーター最高出力 | 135kW/5,000~6,000rpm |
モーター最大トルク | 315Nm/0~2,000rpm |
燃費 | 31.6km/L |
ひらめきや感動を与えるインスピレーションがネーミングの由来 インスパイアのモデルチェンジ遍歴
インスパイアはホンダが販売する高級セダンで、日本では5代目まで販売されており、6代目、7代目は北米・アジア仕様となっています。
インスパイア初代 CB5/CC2/3型(1989年~1995年)
1989年10月、「アコードインスパイア」が発売しました。グレードは「AZ-i」「AG-i」「AX-i」の3グレードになります。
1991年9月、特別仕様車「リミテッド」を発売。
1992年1月、ボディサイズを拡大した3ナンバーモデルの2.5Lの「CC2」と、2.0Lの「CC3」を追加。4月には特別仕様車「スペシャルエディション」を発売。1993年2月、特別仕様車「F-ステージ」を設定。1994年1月、特別仕様車「グランドステージ」を設定。
1995年4月、販売を終了しました。
インスパイア 2代目 UA1/2/3型(1995年~1998年)
1995年2月、フルモデルチェンジで2代目になり、アメリカではアキュラから「アキュラ・TL」として販売されました。同年7月、上質な質感の「32V」を追加。
1996年11月、一部変更で安全装備の充実で、エアバッグやABSを全車に標準装備しました。
1997年10月、特別仕様車「リミテッド」を設定。
1998年10月、3代目と入れ替わりのため、販売を終了しました。
インスパイア 3代目 UA4/5型(1998年~2003年)
1998年10月、フルモデルチェンジで3代目になりました。ボディはパーソナルカーとしての色合いが強調されており、サッシュ式ドアの4ドアセダンになりました。
2001年のマイナーチェンジではエンジンとトランスミッションが変更されました。
2003年6月、4代目と入れ替わりのため販売を終了しています。
インスパイア 4代目 UC1型(2003年~2007年)
2003年6月、フルモデルチェンジで4代目になり、姉妹車のセイバーと統合されました。グレード体系は「30TE」「30TL」「アバンツァーレ」の3グレードです。
2005年5月、特別仕様車「30TEリミテッド」を設定。11月にはマイナーチェンジの実施でフロントグリルとリヤを大きく変更しました。
2007年12月、5代目と入れ替わりのため、販売を終了。
インスパイア 5代目 CP3型(2007年~2012年)
2007年12月、ボディサイズを拡大して5代目になりました。グレードは「35TL」「35iL」の2グレードになります。
2009年8月、一部改良で静粛性を向上。
2010年8月、マイナーチェンジを実施。フロント周辺やアルミホイールを刷新。インテリアにも変更が加えられました。
2012年10月、販売を終了し、日本での23年の歴史に幕を閉じ、後継車種は9代目アコードが統合することになります。
インスパイア 6代目(2018年~2023年)
2018年10月、中国で販売が開始されます。「インスパイア」として6年ぶりの復活となりました。ターボモデルとハイブリッドモデルがラインナップされます。
インスパイア 7代目(2023年~)
2023年6月、中国で新型インスパイアを公開。ターボガソリンエンジンとプラグインハイブリッドモデルが用意されました。
インスパイアのモデル | 販売遍歴 |
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初代 CB5/CC2/3型 | 1989年~1995年 |
2代目 UA1/2/3型 | 1995年~1998年 |
3代目 UA4/5型 | 1998年~2003年 |
4代目 UC1型 | 2003年~2007年 |
5代目 CP3型 | 2007年~2012年 |
6代目 | 2018年~2023年 |
7代目 | 2023年~ |
インスパイアのモデルチェンジモデルは日本導入なるか?
2018年にモデルチェンジが行われたインスパイアは、中国で販売されている10代目アコードをベースとしたモデルで、ハイブリッドエンジンを搭載しシャープなエクステリアが特徴的な1台です。中国国内向けに作ってあるので、日本で販売する可能性は低いと考えられます。
また、日本ではベースとなっているアコードハイブリッドもラインナップしているので、インスパイアが復活する機会はないと予想します。中国では広汽ホンダではアコードが、東風ホンダからはインスパイアが販売され兄弟そろっての展開となります。