未来の車とは

未来の車が社会を変える!未来の車に取り入れられる新技術

未来の車にはAI(人工知能)による自動運転以外にもドライバーの個性を読み取る新機能も加わる。トヨタのコンセプトカー「Fun7」「愛-i」、物流を変える可能性を秘めているダイムラーの「ヴィジョンバン」を紹介。IoT化が進む、カーシェアリングが拡大するなど未来の車社会も予測。

未来の車が社会を変える!未来の車に取り入れられる新技術

未来の車が社会を変える~見ているだけでワクワクできるクルマ

「車社会」という言葉がありますが、交通網が発達している都会よりも、通勤の際や買い物に向かう手段として車を利用する地方暮らしの人達の方が、その言葉の意味を実感しているはずです。

都会であっても車は物流の中心であり、身の回りに溢れている生活必需品を目的の場所まで運んでくれます。

自動車産業は日本の経済を支えており、車は私たちの社会と密接な関係にあります。今後、発売されれば未来の社会を変えるかもしれない、眺めているだけで心が弾んでしまう未来の車を紹介します。

いつか乗車できる日がやってくるかも!未来の車を一挙に公開

近い未来、遠い未来に乗ることができるかもしれない、トヨタやベンツなどのメーカーがイメージ画像や映像を公開している「ミライの車」を紹介します。

トヨタが描く未来の車 | Toyota Fun 7 Concept Car

Fun7のエクステリア

トヨタが未来の車として提示しているコンセプトカー「トヨタ Fun 7」のボディラインは、どことなくパソコンのマウスをイメージできます。もしかたら、IoT(Internet of Things:身の回りにあるモノに各種センサを搭載し、インターネットに接続させて情報を共有することで、さらなる利便性を狙う)社会を意識してのデザインなのかもしれません。

Fun7のIoT先進技術

未来の車にIoTの先進技術が導入されれば、車体をモニターとして有効活用できるような時代がやってくると確信しています。こんなシーンで便利になるだろうという想像が広がります。

Fun7の室内空間

Fun7の車内空間は、SF映画に出てくる未来の乗り物そのものです。コックピットに表示されるモニターでは、自分を管理に関するメニューも設けられており、インターネットを通じ各種機関とのやり取りが行われると予想します。

アトラクションのようなサイバー空間

乗車していると、なんだかサイバースペースの中に入り込んだような錯覚に陥ってしまうような、ワクワク感が詰まっている未来の車です。

人工知能と愛でつながり合う車 | トヨタ Concept-愛i

トヨタは、2017年1月にラスベガスで開催されたCESにて、AI(人工知能)が搭載され「人とクルマが会話できる」という特徴をもった「コンセプト-愛i」を初公開しました。

マイカーの事をよく愛車と表現することもあります。これまでは、人が車に寄せる一方的な「愛」でしたが、最先端の人工知能が搭載されれば、クルマと人が相互に愛で繋がり合うことが可能です。

愛iのエクステリア

最新のAIテクノロジーを搭載する「Concept-愛 i」には、従来の車とは違う大きな特徴が二つあります。

車がドライバーの個性を理解し、安全運転をサポートしてくれる

搭載されている車載カメラなどから得られたデータから、人工知能がドライバーの個性を読み取ります。データが蓄積していくことで、クルマと人との双方向のコミュニケーションが実現されます。状況によっては、AIが運転をサポートしてくれたり、自動運転モードへのチェンジを勧めてくれたりします。

人と車とが相互に愛でつながり合うことで、運転がもっと楽しくなる

ドライバーが、「普段どんな場所に」「どんな目的を持って」車で出かける傾向があるのかをAIが把握し、ドライバーにこんなスポットに行けば運転が楽しくなるよと提案してくれます。

愛着のでる丸くて可愛い外観

コンセプトカーの段階ですが、近未来を感じるスタイリッシュなデザインにはキュート感もあって、一目見ただけで、愛着がわいてしまいます。

メルセデスベンツ FO15 Luxury in motion

Luxury in motionのエクステリア

2015年の1月にデトロイトモーターショーで公開されたメルセデスベンツの「FO15 Luxury In Motion(ラグジュアリー・イン・モーション)」は、未来の高級車のあるべき姿を提示している気がします。

Luxury in motionの大径ホイール

同年に行われた東京モーターショーで、全長5200mm×全幅2018mm×1524mmのボディラインが日本で初披露されました。サイドミラーがなく、ルーフ部分が全面ブラックスモークとなっているデザインは今見ても衝撃的です。

Luxury in motionのインテリア

「FO15 Luxury In Motion」のインテリアを眺めていると、今後は車内がビジネスシーンにおいて、需要な場として展開されていくのだろうというイメージが沸いてきます。

IoT化が進む未来の車

未来の車においてはIoT化が進み、車内のスペースをディスプレイとして利用して、ビジネスシーンやプライペートシーンに活かしていきます。

パナソニックが未来に描くドーム状の車

ソーラーパネルを搭載したフューチャーカー

総合電機メーカーとして、世界的地位を築いているパナソニックが未来に提示したドーム状のコンセプトカーは、ソーラーパネルを搭載し、太陽光でエネルギーを補充するため、環境に優しい車です。

自動運転モード時には、移動中であっても仕事に集中する事が可能です。ビジネスシーンから離れて移動中にリラックスしたい時には、快適な空調システム、大迫力の音響設備が上質な時間を演出します。

ダイムラー The Vision Van |ドローンとの連携技で完全自動配送させるバン

ヴィジョンバンのエクステリア

ダイムラーは未来の輸送手段の車として、自動運転で目的の配達エリアのポイントまで向かって、最終目的地までは荷台に搭載している2機のドローンで荷物を集配するコンセプトカー「The Vision Van(ヴィジョンバン)」を考えています。

ヴィジョンバンのインテリア

輸送用の車と言えば運搬能力にウェートをおき、デザインは後回しにされがちですが、ヴィジョンバンは違います。スマートで計算し尽されたデザインは、どことなく新幹線のような流線形を帯びていて、新幹線と同じように車体に魅せられて写真を撮りためるファンが増えていくのではないかと予想します。

ヴィジョンバンの制御システム

ヴィジョンバンには効率的に荷物を集配させるために、コンピューター制御でムダを省かれた未来志向の運搬システムを取り入れています。

未来の物流倉庫

目的地に届けたい荷物は、自動的にドローンが搭載されている荷台まで運ばれて、人の手ではなくてドローンが最終的に届けるのが、未来社会の物流システムのスタンダードなのかもしれません。

シボレー Chevrolet FNR

FNRのエクステリア

2015年の上海モーターショーで、シボレーが発表したコンセプトカー「Chevrolet FNR」の凄みは、数年経過した今でも色あせません。FNRとは「Find New Road」を意味していて、同車は都会で暮らす未来の若者たちに、刺激的なドライブを体感してもらえたらと願いが込めてられているEV(電気自動車)タイプのスポーツカーです。

FNRの立体的なホイール

タイヤのホイールは、従来のよくあるパターンの左右対称的ではなくて、シンメトリック立体構造となっているのが特徴です。車体のルーフ部分や側面の広い範囲がガラスとなっている車体には、やはりインパクトがあります。

FNRのスイングドア

「Chevrolet FNR」最大のインパクトと言えば、車に乗り降りする際にドアを開け閉めするという概念を覆し、前のドアと後ろのドアが空に向かって跳ね上がるようにして開くDragonflyスイングドアです。

FNRのコクピット

各車が公開している未来の車の共通項は、AIによる自動運転です。Chevrolet FNRのインテリアには、ハンドルは見当たりません。その代わりに、大型ディスプレイが目立ちます。未来の車は、ディスプレイに目的地を設定すれば、後は車内で好きな事を安心して楽しめるのかもしれません。

未来の車社会はこう変わる!

携帯電話がスマートフォンに進化したように、私たちが乗っている自動車も日々進化しています。未来の車社会はどのような進化を遂げるのか、予想される未来の車社会について紹介します。

IoT化が進んでいる

IoTは、すでに一部の家電製品では進んでいます。例えば、スマホのアプリと連動する機能を搭載したカメラでは、家を留守にしている時にペッドの様子を監視したり、ペットに声をかけてあげたりする事も可能です。

車のIoT化が進み、AIが進化すれば、車に乗っている人の体調が悪化した際に、かかりつけの医療機関まで自動運転してくれるだろうと予想します。

カーシェアリングが拡大

ある調査機関の報告では、世界にあるほとんどの車は、通勤や日中の近距離運動に使われているそうです。最近では、マンションの住民同士で車をシェアする流れが加速しています。職種によっては、定休日が異なるし、未来社会の働き方であるフレックスタイム制が進めば、カーシェアリングする人々が増えていきます

車は空を飛んでいる

未来の車のイメージ

エアバスは、ヨーロッパの4ヶ国が共同で運営している航空機会社です。エアバスは以前から、得意分野である空を利用した新たなるビジネスとして「空飛ぶタクシー」を計画していました。

かねてから抱いていた構想は、大型ドローンと小型サイズの車とを一体化させることで、一気に現実味を帯びてきました。そのコンセプトモデルとして発表されたのが「Pop.Up」です。

空に比べると窮屈な道路では、渋滞が起こってしまうこともあります。Pop.Upのような空飛ぶ車が実現した未来社会においては、渋滞問題は遠い過去の話となっているかもしれません。

未来の車は社会を変える!これからも続々紹介していきます。

未来の車

例え実現されなくとも、そのイメージ画像や映像を眺めているだけでワクワクしてしまう未来の車。すぐ先の未来に実現できる車もあれば、遠い未来でなければ実現されない車もあります。

自分自身で運転は出来なくても、乗っているだけで映画館にいるように映像を楽しめる、コンサート会場にいるようなダイナミック・サウンドを楽しめる、遊園地にいるような雰囲気に包まれる。未来の車にはそんなイメージがあります。
沢山の夢がつまっている未来の車をこれからもどんどん紹介していきます!