IMQのモデルチェンジ

IMQはCセグメントSUVのコンセプトモデルでコネクト技術であるI2Vを搭載

IMQはジュネーブモーターショー2019で発表されたSUVで、Cセグメントサイズのボディを持っています。パワートレインにはe-POWERを搭載し最高出力は250kWですが最大トルクは700Nmを発揮するパワフルなモデルです。

IMQはCセグメントSUVのコンセプトモデルでコネクト技術であるI2Vを搭載

日産の次世代SUVであるIMQがジュネーブモーターショーに登場!前後モーターとe-powerを搭載した4WDモデル

日産がジュネーブモーターショー2019で発表したコンセプトモデルが、次世代SUVのIMQです。立体的なフロントマスクやブーメラン型のヘッドライトは、コンパクトSUVのジュークが発表された当初の反応のようにまったく新しいデザインが垣間見えます。

パワートレインにはノートやセレナに搭載されているe-powerを積み、前後にモーターを搭載した4WDモデルです。発電するためのエンジンは1.5Lのガソリンターボエンジンを搭載していて、走るための電気をパワフルに充電してくれるでしょう。

ボディサイズはジュークより少し大きいCセグメントサイズですが、全幅がランドクルーザー並みの1.94mもあります。コンセプトモデルのため市販車になったら現実的な数字になるでしょう。

ほかにも、日産IMQにはInvisible To Visible(I2V)と呼ばれるシステムが搭載され、プロパイロットによる自動運転支援だけではなく、車外環境や車内環境をセンサーやカメラで把握しシームレスにドライバーへ伝えてくれる技術を積んでいます。

ジュネーブモーターショー2019で発表された日産の次世代SUVであるIMQ(Intelligent Mobility Q)のボディサイズやスペックをチェックしてみましょう。

IMQが2023年にデビュー予定 VCターボとモーターを組み合わせた新型e-POWER搭載の可能性も

IMQは日産の次世代SUVのフラッグシップモデルとして、2019年のジュネーブモーターショーで世界初公開しましたが、そのIMQが2023年に発表されるという噂があります。

市販モデルの予想は新型エクストレイルと、新型アリアを足したような外観で、パワートレインには欧州で発売している新型キャシュカイや、2022年にフルモデルチェンジ予定のセレナにも搭載される可能性の高い、新型のe-POWERターボエンジンを搭載するかもしれないということです。

新型IMQのグレードにはパワートレインにe-POWERを搭載するもの以外に、モーターのみのピュアEVのグレードも用意すると言われているため、2021年に発売した電動SUVアリアの兄貴分として注目が集まります。

日産IMQのボディサイズはCセグメントサイズで、かなりワイドになったジュークに見える

次世代SUV日産IMQのユニークなフロントマスク次世代SUVの日産IMQは個性的なフロントマスクを採用していて、ジュークの次世代モデルにも見える

日産がジュネーブモーターショー2019で発表したIMQは、立体的なフロントマスクを採用しブーメラン型のヘッドライトを装備するなど、ジュークのようなとても個性的なモデルになっています。ボディサイズは全長4,558mm・全幅1,940mm・全高1,560mmのCセグメントサイズですが、かなりのワイドボディです。市販車モデルは1,800mm付近の現実的な数値になるのではないでしょうか。

日産IMQとジュークのボディサイズ比較
IMQ ジューク
全長 4,558mm 4,135mm
全幅 1,940mm 1,765mm
全高 1,560mm 1,565mm

IMQをジュークと比較すると全高はほぼ一緒ですが、全長が長くなり幅はかなりワイドになっています。1,940mmというとトヨタのランドクルーザーなみのワイドボディですが、コンセプトモデルのため市販モデルは幅が小さくなるでしょう。

日産IMQのフロントグリルヘッドライトは3つのLED光源が並んでいてキラキラしている。ポジションは導光タイプでヘッドライトを囲むよう配置されている

日産IMQのヘッドライトはホンダのジュエルアイのようにLEDが3つ並んでいるデザインです。周りにはLEDデイタイムランニングライトが装着されていて、すべて光が繋がっている導光タイプが採用されています。ブーメラン型にかたどられていて、Vモーショングリルを思い起こします。

観音開きドアが特徴的な日産IMQのサイドビュードアは観音開きになっていて独立したシートが見えていて、タイヤはブリヂストンを装着している

窓枠のないハードトップになっているドアは観音開きになっていて、Bピラーがないためスッキリとした見た目になっています。後部座席も独立したシート構成になっていて、4人乗りなので広々と空間が使えます。

ほかにも、ホイールは5本スポークの立体的なデザインが取り入れられていて大きさは22インチです。タイヤのブランドはブリヂストンを装着していて、コネクトタイヤと呼ばれる車両と情報で繋がるタイヤを履いています。TPMSのように空気圧だけではなく、荷重や温度、グリップの具合や摩耗状態を教えてくれ、IMQが最適なタイヤのパワーを制御してくれます。

ニッサンIMQのリアビューリアビューは日産のエンブレムとe-powerのロゴが入っているが主張しすぎないデザインのためスッキリとした印象を受ける

日産IMQのリアビューは細長いテールレンズに、日産のロゴにホワイトLEDが入っているエンブレム、右下にはe-POWERのステッカーが貼られています。ナンバープレートの部分には車名のNISSAN IMQのプレートが装着されていますが、市販モデルではナンバープレートが装着されます。

日産エンブレムとテールレンズの間には切れ目みたいな線が見え、少しのスペースでもトランクを開けられるよう工夫がされているものと考えます。エンブレムやテールレンズ以外には装飾がなくシンプルでスッキリとした印象を受けます。

新型IMQのパワートレインは前後モーターのe-powerを搭載し最高出力250kW・最大トルク700Nmを発揮

日産IMQのパワートレイン日産IMQのパワートレインにはe-POWERが搭載されていて、前後にモーターを装着した4WDモデルである

ジュネーブモーターショー2019で発表されたSUVのIMQは、パワートレインにe-POWERを搭載していて前輪・後輪にそれぞれモーターが搭載されている4WDの駆動方式です。発電用のエンジンには1.5Lターボが搭載され、最高出力250kW(335hp)・最大トルク700Nmを発揮します。

日産IMQコンセプトのパワートレイン
種類 e-POWER
モーター 前輪1基・後輪1基
発電用エンジン 1.5Lガソリンターボ
最高出力 250kW(335hp)
最大トルク 700Nm
航続距離 600km

充電用のバッテリーには、大容量バッテリーを搭載し満充電から最大600km走行できるとされています。タイヤは22インチの偏平スポーツタイヤを履いているため、SUVながらも高速域での走りを得意とすると考えます。

コンセプトモデルの日産IMQには「I2V」と呼ばれるシステムが搭載され全方向見渡せて周囲状況もリアルタイムに把握できる

IMQの車周情報システム:Invisible to VisibleIMQにはInvisible to Visibleというシステムが搭載されていて車両周りの情報をリアルタイムに伝えてくれる

日産のIMQには「I2V」というシステムが搭載されていて、プロパイロットでの自動運転支援だけではなく車両周囲の状況や車内の状況までもリアルタイムに把握できるシステムがのっています。車両周囲の状況などを360°バーチャルマッピングし、道路標識や歩行者・交差点の状況などを教えてくれます。

室内状況もセンサーで把握しているため、ドライバーの目元が閉じてきたと判断したら休憩を提案する、室内の二酸化炭素濃度を測定し濃くなってきたら眠くならないよう窓を開けて換気を促すなど、乗員のことも気遣ってくれるシステムになるでしょう。

ほかにも、仮想空間と繋がることで1人で運転していても助手席に家族や友人のアバターを表示し、一緒にドライブしたり運転をサポートする機能も搭載しています。まさにI2Vは、未来に繋がる技術といえます。

ジュネーブモーターショー2019で発表された日産IMQは次期ジュークかキャシュカイになる?市販モデルの続報を待ちたい

IMQ

ジュネーブモーターショー2019で発表されたインテリジェントモビリティ技術を搭載した日産のIMQは、前後に合計で2基のモーターを搭載し、発電用エンジンには1.5Lガソリンターボエンジンを組み合わせたe-POWERを搭載しています。

最高出力は335hpで、最大トルクはモーターで動く自動車らしく700Nmもあります。タイヤにはブリヂストンが使われていてコネクトタイヤという技術が搭載しています。空気圧だけではなくグリップ状態や摩耗具合も把握できるため、いまのタイヤはどれくらいまで攻めても限界を超えないのかチェックできます。

ボディサイズは、全長4,558mm・全幅1,940mm・全高1,560mmのCセグメントサイズですが、全幅がかなりワイドになっています。幅を1,750mmなど標準的なものに合わせるとちょうどジュークか欧州で販売されているキャシュカイのサイズとなり、それぞれの次期型モデルになるのではないかと予想します。

日産IMQは欧州ではキャシュカイとして、日本ではジュークの名前で2022年までに発売されると考えています。市販化して欧州や日本で販売されるのか、Invisible to Visibleはどのように搭載されるのか楽しみです。