トヨタコンセプト-愛シリーズの特徴
トヨタは第45回東京モーターショー2017に「TOYOTA Concept-愛i」シリーズ出展。
出展車両は、同年の1月にアメリカのラスベガスで開催された2017 International CESにて世界初公開した「TOYOTA Concept-愛i」これからの高齢化社会を見据えた「TOYOTA Concept-愛i RIDE」行楽地での散策等の乗り物として利便性の高い「TOYOTA Concept-愛i WALK」です。
「TOYOTA Concept-愛i」シリーズの車には、人を理解できる人工知能(AI)が搭載されドライバーの感情認識や思考推定を再現。同技術が導入される事でドライバーが想定している次の運転行動は先読みされ、AIがサポートすることで安全性を確保します。
トヨタがこれからの車社会の可能性の一つとして提示する「新しいFun to Drive」を実現するConcept-愛 iシリーズの特徴を紹介します。
トヨタコンセプト-愛iシリーズは人を理解できる車
トヨタコンセプト-愛iシリーズには、各センサーから送られる情報をもとにして人の感情認識や嗜好を読み解いて、人を理解できる能力を持ったAIが搭載されます。
人を理解する技術は、自動運転技術と組み合わせることで、車という乗り物のさらなる安全・安心性が実現されます。また、エージェント技術と組み合わせることで車に乗る楽しみが広がっていきます。
コンセプト-愛iシリーズは「more than a machine, a partner」をテーマとして開発が進められる車です。実現化されたコンセプト-愛iシリーズは、AIがドライバーの感情や好みを理解し、人とクルマとが協調し合いながら成長するという未来の車のあるべき一つの姿を提示します。
車種 | トヨタコンセプト-愛iシリーズ |
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特徴 | 各センサーからの情報をもとに人の感情や嗜好を理解できるAIを搭載 |
技術 | 自動運転技術との組み合わせで安全・安心性を向上、エージェント技術で車の楽しみを拡張 |
テーマ | 「more than a machine, a partner」 |
コンセプト | AIがドライバーの感情や好みを理解し、人と車が協調しながら成長する未来の車の姿を提示 |
トヨタコンセプト-愛iのデザイン
2017 International CESに出展されたトヨタコンセプト-愛iはシリーズを代表する四輪車です。ホワイトカラーを基調とした斬新なデザイン、パソコンのマウスのようなボディラインがエクステリアの特徴です。
インテリアは、ステアリングホイールやシートなど全てがスタイリッシュな仕上がりで、フロアや各パネル等のLEDの発色が室内空間の鮮やかさをさらにグレードアップさせます。
トヨタコンセプト-愛iでは、ドライバーの表情・動作・声のトーンなどの生体情報から感情等を推測します。SNSへの投稿内容や位置情報、車の中での会話履歴や個人の蓄積した情報を比較検討する形でドライバーの嗜好を読み解き、「ヒト」と「クルマ」のコミュニケーションの充実化を図ります。
トヨタの自動運転の考え方は「Mobility Teammate Concept」です。ドライバーのストレス状態が高い・疲労が蓄積している・眠気に襲われているとAIが判断すれば、自動運転モードを発動しドライバーをサポートします。
趣味・嗜好をAIが読み解く技術力はビッグデータと組み合わせることで、ドライバーがより楽しめるようなルート選択をクルマ側が提示するシステムを構築する事が可能となります。
全長 | 4,510mm |
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全幅 | 1,830mm |
全高 | 1,475mm |
ホイールベース | 2,700mm |
パワートレーン | EV |
航続距離 | 300km程度 |
乗車定員 | 4人 |
出展 | 2017 International CES |
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ボディデザイン | ホワイトカラー基調、パソコンのマウスのような滑らかなボディライン |
インテリア | ステアリングホイールやシートがスタイリッシュ、フロアや各パネルのLEDで鮮やかな室内空間を演出 |
感情認識 | 表情・動作・声のトーンなどの生体情報やSNS投稿・位置情報・会話履歴を解析しドライバーの嗜好を把握 |
自動運転サポート | ドライバーのストレスや疲労、眠気をAIが判断し、自動運転モードを発動してサポート |
ルート提案 | 趣味・嗜好を解析し、ビッグデータと組み合わせて最適なルート選択を提示可能 |
ユニバーサル性を重視したトヨタコンセプト-愛i RIDE
コンセプト-愛i RIDEは「人にやさしい都市モビリティ」をコンセプトに開発が進められる、これからの福祉社会を想定したユニバーサル性を重視した車です。
フロントフェイスには「HELLO!」などのメッセージが表示され外部とのコミュニケーションも可能となります。コンセプト-愛iよりもシャープなボディながらも、未来社会の福祉車両としての利便性を高めるために全高を高く設定します。
室内空間はホワイトとブルーの爽やかで清潔感のある色の組み合わせが印象的です。手足に障害を抱える方も運転が出来るように、ステアリングやアクセル・ブレーキペダルではなくジョイスティックでの操作方式を採用します。
シートは電動でレイアウトを変える事ができるため、外出時や利用目的に合わせて便利に乗りこなす事が出来ます。
車椅子の方も安心して乗車できるように、乗り降りがスムーズになるガルウィングのドア開閉方式を採用します。畳まれた車椅子は後部に設けられているスペースに格納できることで、ユニバーサル性はさらに高まります。
誰でも安心して運転できる車を目指すi RIDEは、自動駐車や自動パレットパーキング機能の運転サポートを可能とします。
トヨタはi RIDEのビジネスモデルとして、個人がワンオーナーで所有するのではなくて、数人程度で共有し合うシェアリングサービス展開も考えています。誰でも利用したい時に気軽に乗車できる車がコンセプト-愛i RIDEです。
全長 | 2,500mm |
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全幅 | 1,300mm |
全高 | 1,500mm |
ホイールベース | 1,800mm |
パワートレーン | EV |
航続距離 | 100km~150km程度 |
車種 | トヨタコンセプト-愛i RIDE |
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コンセプト | 「人にやさしい都市モビリティ」、ユニバーサル性を重視した福祉社会対応車 |
外観 | シャープなボディ、フロントフェイスに「HELLO!」などのメッセージ表示、全高を高く設定 |
室内デザイン | ホワイトとブルーで清潔感のある色使い、電動シートで自由なレイアウト変更が可能 |
操作方式 | 手足に障害がある方も運転可能なジョイスティック操作 |
ドア | ガルウィング式で乗り降りがスムーズ、車椅子は後部スペースに格納可能 |
運転サポート | 自動駐車や自動パレットパーキング機能を搭載 |
ビジネスモデル | 個人所有ではなく複数人でのシェアリングサービスを想定 |
立ったまま乗る乗り物のトヨタコンセプト-愛i WALK
コンセプト-愛i WALKは、3輪タイプで、その日の服装や履物を選ばずに気楽に運転できる乗り物です。
Concept-愛i WALKは立ったまま乗車するタイプの乗り物で、運転方法は体重移動による操作ではなく、ステア操舵機能を採用することで、誰でも簡単に運転出来るスタイルを実現します。
全長は歩幅以下、全幅は肩幅以下とコンパクトボディは、人が歩く際に必要とするスペースと同等のサイズであるため、歩行者と並走していても邪魔になるような事はありません。
「i WALK」の航続距離は最大で20kmで、それなりの距離は確保されていますが、他の乗り物に比べれば十分とはいえません。i WALKは他の交通手段に積載して行楽地などに出かけることで楽しみの幅を広げることが出来ます。
「i WALK」はハンドル部に設けられているセンサーや周囲の人との会話履歴を通じ、ドライバーの個性を読み解きます。得られた個人情報は、運転シーンに合わせて危険を察知した場合に、警告や自動的に回避できるシステムが発動するために有効活用されます。
また、先進のAIやネットワークを活用することで外出先や観光地での周遊をさらに楽しむ事ができて、他の交通機関の連携及び、近距離移動手段の乗り物として未来社会の選択肢が広がります。
全長 | 500mm~700mm |
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全幅 | 400mm |
全高 | 1,130mm(140) |
回転半径 | 全長未満 |
パワートレーン | EV |
航続距離 | 10km~20km程度 |
車種 | トヨタコンセプト-愛i WALK |
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タイプ | 立ったまま乗る3輪タイプの乗り物 |
操作方式 | ステア操舵機能により体重移動なしで簡単操作可能 |
サイズ | 全長は歩幅以下、全幅は肩幅以下で歩行者と並走しても邪魔にならないコンパクトボディ |
航続距離 | 最大20kmで、他の交通手段と組み合わせて利用可能 |
個性認識 | ハンドル部のセンサーや会話履歴でドライバーの個性を解析し、危険時に警告や自動回避を実施 |
活用 | AIやネットワークを活用し、外出先や観光地での周遊や近距離移動手段として利便性を拡張 |
未来社会の車・コンセプト-愛iシリーズは東京モーターショー2017で公開
トヨタはコンセプト-愛iシリーズに、人を理解できる能力を持った人工知能を搭載します。ドライバーの感情や嗜好をAIが読み解きながら、人とクルマがコミュニケーションを図り・協調し合いながら成長するという未来社会の車のあるべき姿を提示します。