CX-8はすでに生産終了、後継はCX-80へ 兄弟分のCX-5も2026年に3代目へ刷新(2026年時点の最新状況)
マツダの3列シートSUV「CX-8」は、2023年12月に生産を終えて絶版となり、その役割は後継のCX-80へと引き継がれました。CX-80は2024年10月10日に日本で発売され、価格は394万円台からです。CX-60と同じ後輪駆動(FR)ベースのプラットフォームに、3.3Lの直列6気筒ディーゼルや直6ガソリン、さらにPHEV(プラグインハイブリッド)を組み合わせた、マツダのフラッグシップSUVに位置づけられます。CX-8よりひと回り大きく、上級・ラグジュアリー方向へ舵を切ったのが特徴です。新車でCX-8を選ぶことはできなくなりましたが、中古市場では今も一定の人気を保っています。
長く噂された「CX-5と同時期のフルモデルチェンジ」 実際のCX-5は2026年5月に3代目へ、ただしFFベースを維持
かつては「CX-8はCX-5と同じ時期にフルモデルチェンジし、そろってFRプラットフォームへ移行する」との見方もありました。結果として、CX-8はフルモデルチェンジを受けずに生産を終え、上級3列SUVの役目はFRのCX-80が担う形に落ち着いています。
一方の兄弟分CX-5は、2025年7月に欧州で3代目を初公開し、日本では2026年5月21日に約9年ぶりのフルモデルチェンジとして発売されました。ただし、当時ささやかれた「FR化・直列6気筒」ではなく、従来同様のFFベースを維持し、2.5Lガソリンにマイルドハイブリッドを組み合わせた「e-SKYACTIV G 2.5」を国内初採用しています(ディーゼルは廃止)。マツダ自社開発のストロングハイブリッド「SKYACTIV-Z」は2027年の追加が予定されています。CX-5は基幹車種として、引き続きFFで数を売る役割を担う形になりました。
CX-8が2023年12月に生産終了 マツダのミニバンを補完した貴重な3列SUV
CX-8は2018年・2019年と2年連続で、国内の3列シートSUV販売台数で第1位を獲得した人気モデルでした。ここでは、そのCX-8がたどってきた商品改良やモデルチェンジの歩みを振り返ります。
2019年11月28日には商品改良モデルを発売。エクステリアは変えずに、インテリアの質感向上、静粛性の改善、電動スライドガラスサンルーフの追加などで、従来の上を行くプレミアムな一台へと磨かれました。
そして2023年8月、マツダは公式にCX-8の生産終了を公表し(いったん情報が取り下げられたのち、10月31日に改めて発表)、同年12月下旬をもって生産を終えました。後継は、ラージ商品群第2弾のCX-80です。CX-8のこれまでのモデルチェンジ情報を、以下にまとめています。
CX-8は2023年12月下旬で生産終了 後継はラージ商品群のCX-80
CX-8はフルモデルチェンジを受けることなく、2023年12月下旬で生産を終了しました。マツダは唯一のミニバンだったプレマシーを2018年に終えており、2017年に登場したCX-8が、ミニバンに代わる唯一の3列シート多人数モデルでした。
その代替となるのが、CX-60に次ぐラージ商品群第2弾のCX-80です。CX-80は2024年10月10日に日本市場へ投入されました。CX-60と同じFRベースのプラットフォームを採用し、直列6気筒のパワフルなエンジンなどを搭載。ボディサイズは全長4,990mmで、CX-8を上回る大きさを持ちます。
CX-8が2022年11月2日にマイナーチェンジ 特別仕様車グランドジャーニー(GRAND JOURNEY)などを追加
2022年の改良ではグランドジャーニーとスポーツアピアランスの2つの特別仕様車を追加したCX-8
CX-8は2022年11月2日に一部改良(大幅商品改良)を実施しました。この改良が最終形となり、翌2023年12月の生産終了を迎えています。追加された特別仕様車は、大自然をイメージしたグランドジャーニー(Grand Journey)と、ブラックガーニッシュで統一したスポーツアピアランス(Sports Appearance)の2モデルです。
特別仕様車グランドジャーニー(Grand Journey)の装備
- シルバー塗装フロント&リアバンパーセンターガーニッシュ
- ガンメタリック塗装フロントグリル
- グロスブラックのドアミラー
- ブラックメタリック塗装の切削加工19インチアルミホイール
- ルーフレール
- ブライトのサイドガーニッシュ
- グレージュの合成皮革とファブリックシート&ドアトリム
- ハニカムグレージュとサテンクロームメッキのインパネ加飾
- Mi-DRIVEにオフロードモード設定
- ハンズフリー機能付パワーリフトゲート
- 10.25インチセンターディスプレイ
- 7インチマルチスピードメーター
- LED間接照明
- 助手席6Wayパワーシート
- シートヒーター(左右席)
- サードシート充電用USB端子×2
- 地上デジタルTVチューナー
- ワイヤレス充電
特別仕様車スポーツアピアランス(Sports Appearance)の装備
- ブラック塗装フロントグリル
- ブラック塗装シグネチャーウィング
- ブラック塗装バンパー下部
- ブラック塗装クラッディング
- ブラック塗装ボディロアガーニッシュ
- ブラック塗装ドアミラー
- ブラックメタリック塗装19インチアルミホイール
- 大径マフラーカッター
- レッドorブラックのスムースレザーシート(ライトグレーのステッチ)
- ハニカムシルバーとサテンクロームメッキのインパネ加飾
2022年のマイナーチェンジの内容は、フロントグリルへのブロックメッシュ採用、バンパーとコーナーを水平に広げてワイドなプロポーションを表現したことなどです。ボディカラーには匠塗第三弾のロジウムホワイトプレミアムメタリックを設定しました。
ドライブセレクションには新たにオフロード(OFF-ROAD)を追加し、サスペンションやシート機能を強化。マツダの掲げる人馬一体のドライビングが進化しました。Apple CarPlayとAndroid Autoがワイヤレスに対応し、使い勝手も向上しています。
2022年CX-8マイナーチェンジの変更点
- フロントグリルをブロックメッシュパターンへ
- リヤコンビランプとリヤバンパーを拡大
- ボディカラーにロジウムホワイトプレミアムメタリック追加
- ドライブセレクションにOFF-ROADモード設定
- SKYACTIV-G 2.5Tの深化
- スプリング・ダンパー特性の見直し
- シートクッションやバネを改良
- アダプティブLEDヘッドライト(ALH)のグレアフリーハイビームLEDを12分割から20分割へ
- クルージング&トラフィックサポート(CTS)追加
- USB Type-C端子の採用
- Apple CarPlayとAndroid Autoにワイヤレス機能追加
2022年にマイナーチェンジしたCX-8の販売価格は2,994,200円から5,058,900円でした。特別仕様車グランドジャーニーの販売価格は、25S Grand Journeyが3,999,600円、XD Grand Journeyが4,382,400円です。
特別仕様車スポーツアピアランスの販売価格は、25S Sports Appearanceが4,032,600円から4,269,100円、XD Sports Appearanceが4,415,400円から4,651,900円でした。装備を充実させたこの改良モデルは、2022年12月下旬に発売されています。
CX-8にエンジンラインナップを追加する一部改良を2022年1月14日に実施
CX-8の最上級グレード、エクスクルーシブモード(Exclusive Mode)に、SKYACTIV-Gの2.5Lガソリンモデルを追加。特別仕様車のブラックトーンエディション(Black Tone Edition)には、SKYACTIV-G 2.5Tの2.5Lガソリンターボモデルを追加しました。
エクスクルーシブモードのSKYACTIV-G 2WDが4,215,200円、4WDが4,451,700円。ブラックトーンエディションのSKYACTIV-G 2.5T 2WDが4,098,600円、4WDが4,335,100円で、これらの追加グレードは2022年1月下旬に発売されました。
【当時の噂】CX-8が2022年で生産終了しCX-80を2023年に導入するとの見方もあった
かつては、CX-8が2022年に廃止されるのではないか、との見方もありました。これは2021年11月の決算説明会(中期経営計画)の資料に、CX-8が記載されていなかったことから広がった噂です。
資料には2022年以降のSUV計画が示され、スモールSUV群にMX-30・CX-3・CX-30、ミッドサイズSUV群にCX-5・CX-60・CX-80がラインナップされていました。CX-8の後継は3列7人乗りのCX-80になり、PHEVや3.3Lの直列6気筒ディーゼルターボを組み合わせたフラッグシップになる、とされていました。
実際には、CX-8は2022年では終わらず2023年12月まで生産が続き、後継のCX-80は2024年10月に日本発売となりました。「CX-8の実用本位からラグジュアリー志向へ舵を切る」という方向性の予想は、おおむねそのとおりの結果になったといえます。
【当時の噂】CX-8のフルモデルチェンジは2023年が有力、FR化で上級シフトか
当時は、CX-8のフルモデルチェンジ時期は2023年が有力で、同時期にCX-5のフルモデルチェンジも控えている、とされていました。そのうえで、上級シフトするCX-5に合わせてCX-8もFRプラットフォームや直列6気筒を採用するのでは、PHEVやハイブリッドも設定されるのでは、といった見方が語られていました。
結果は、これらの予想とは少し異なる形になりました。CX-8自体はフルモデルチェンジを受けずに生産を終了し、FR化・直6・電動化という要素は、後継のCX-80が担うことになりました。一方でCX-5は、2026年5月に3代目へと刷新されたものの、噂されたFR化ではなくFFベースを維持しています。つまり「上級・FRはCX-80、実用・FFはCX-5」という形で役割が分かれた、と整理できます。
CX-8が一部改良を2020年12月17日に実施 フロントグリル形状を変更しシートに赤褐色のオーバーンを追加
上位グレードのフロントグリルを変更して上質感が増したCX-8
CX-8は2020年12月17日に一部改良を実施しました。この改良でエンジン出力が向上し、センターディスプレイが大型化、マツダコネクトも強化されました。エクステリアではフロントグリルと19インチアルミホイールのデザインを刷新し、フロントバンパー下にガーニッシュを追加、テールパイプをワイド化して存在感を高めています。
2020年に一部改良したCX-8の変更点
- SKYACTIV-D 2.2の最高出力を140kW(190ps)/4,500rpmから147kW(200ps)/4,000rpmに向上
- 6速ATのSKYACTIV-DRIVEを最適化
- コネクティッド機能の強化
- Lパッケージ、Exclusive modeに10.25インチディスプレイ標準装備(他グレードは8.8インチ標準で10.25インチはオプション)
- Lパッケージ、Exclusive mode、100周年特別記念車のフロントグリル変更
- Lパッケージ、Exclusive mode、100周年特別記念車のボディカラーにプラチナクォーツメタリック追加
- Exclusive Modeのフロントバンパー下部にガーニッシュ追加
- Exclusive Modeの19インチアルミホイール変更
- Exclusive Modeのテールパイプをワイド化
- Exclusive Modeのシートカラーに赤褐色のオーバーン追加
- Lパッケージのシートカラーにブラックとレッド追加
- Exclusive Modeのシート形状変更(サイドキルティング)
- ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート設定
- Qi規格対応ワイヤレスチャージャー設定
また2020年12月3日には、CX-8のプロアクティブをベースにした特別仕様車ブラックトーンエディション(Black Tone Edition)が追加されました。ブラックをテーマにした特別仕様車で、10.25インチのワイドディスプレイを標準化するなど、コストパフォーマンスに優れるモデルです。
特別仕様車ブラックトーンエディションは10.25インチディスプレイやブラックメタリック塗装のアルミホイールが標準化されたお得なモデル
CX-8特別仕様車ブラックトーンエディションの装備
- グロスブラックのドアミラー
- グロスブラックのフロントグリル
- 225/55/R19ブラックメタリック塗装のアルミホイール
- シート素材はグランリュクス+合成皮革
- レッドステッチのシート加飾
- ハニカムブラックとサテンクロームメッキのインパネ、ドアトリムデコレーションパネル
- レッドステッチ加飾合成皮革のニーレストパッド、ドアアームレスト、フロントセンターコンソールアームレスト
- レッドステッチ加飾のステアリング、シフトブーツ
- サテンクロームメッキのホーンパッドリング付きステアリング
- フレームレス自動防眩ルームミラー
- セカンドシートのワンタッチウォークイン機構(7人乗り)
- 地上デジタルTVチューナー
- 10.25インチセンターディスプレイ
- Qiワイヤレス充電
- サードシートに充電用USB端子×2
一部改良後のCX-8の販売価格は2,994,200円から5,109,500円で、特別仕様車ブラックトーンエディションの販売価格は3,616,800円から4,236,100円でした。
CX-8に安全性能を高めた特別仕様車スマートエディションを追加
安全性能を強化したCX-8の特別仕様車スマートエディション
CX-8に、レーンキープアシストやパワーリフトゲート、360°ビューモニターを標準装備した特別仕様車スマートエディションが追加されました。ベースはガソリンの25Sと、クリーンディーゼルのXDアクティブです。
CX-8スマートエディションの特別装備
- アクティブドライビングディスプレイ
- アダプティブLEDヘッドライト(ALH)
- レーンキープアシストシステム(LAS)
- セーフティクルーズパッケージ
- 交通標識認識システム(TSR)
- 360°ビューモニター
- シグネチャーLEDランプ
- パワーリフトゲート
- IRカットガラス
| グレード | 駆動方式 | 販売価格 |
|---|---|---|
| 25Sスマートエディション | 2WD(FF) | 3,098,700円 |
| 4WD | 3,335,200円 | |
| XDスマートエディション | 2WD(FF) | 3,520,000円 |
| 4WD | 3,756,500円 |
CX-8は3列シート車としての機能をさらに強化
CX-8 XD L Packageのシート
CX-8 XD PROACTIVE S Packageのシート
L Packageにはナッパレザー素材のキャプテンシート(ウォークスルー)と、ボタン一つでウォークインできる「ワンタッチウォークインスイッチ」をセカンドシートに追加。XD PROACTIVE S Packageには、シックなブラックのレザーシートを新設定しています。
セカンドシート左右席のシートヒーターは25Sを除く全車に標準装備
25S PROACTIVE、XD PROACTIVE、XD PROACTIVE S Packageの3グレードには、セカンドシート左右席に冬も快適なシートヒーターを用意。25S以外のキャプテンシート(ウォークスルー)にはUSB端子やカップホルダーを設け、利便性を高めています。一部グレードのサードシートにも、充電用USB端子を用意します。
新開発「オフロード・トラクション・アシスト」を採用しパワートレインのラインナップを充実
スタック脱出をアシストするオフロード・トラクション・アシストはCX-8の4WD全車に搭載
CX-8は4WDモデル全車に「オフロード・トラクション・アシスト」を採用し、悪路走破性を高めました。ぬかるんだ泥道や雪道のようなスタックしやすい状況でも、力強く駆け抜けられます。この改良から、全エンジンモデルで2WDと4WDを選べるようになりました。
CX-8は快適性や静粛性をとことん追求
CX-8のチルトアップ機構付き電動スライドガラスサンルーフ
CX-8はチルトアップ機構付き電動スライドガラスサンルーフを一部グレードに設定。塗布型制振材を採用したルーフは雨音を抑え、静粛性の向上に貢献します。センターディスプレイは7インチから8インチへと拡大し、視認性を高めました。サブトランクボックスの再設計により、ボーズサウンドシステム非装着車では84L、装着車では56Lの容量拡大を実現しています。
CX-8の特別仕様車「Exclusive Mode」は多彩な専用装備が充実
CX-8特別仕様車「Exclusive Mode」のエクステリア
CX-8には、ガソリン・ディーゼルともに特別仕様車「Exclusive Mode」を用意しました。ガソリン車は25T L Packageを、ディーゼル車はXD L Packageをベースとし、電動スライド/リクライニング機構やベンチレーション機能付きの2列目シート、電動ウォークイン機能やアームレスト付きコンソールを装備します。
新グレード「XD PROACTIVE S Package」も仲間入り
CX-8 XD PROACTIVE S Packageに搭載される7型マルチスピードメーターと自動防眩ルームミラー
この改良で、CX-8には「XD PROACTIVE S Package」が新たに加わりました。XD PROACTIVEの上級グレードにあたり、黒の本革シートやベンチレーション・シートヒーター付きフロントシート、7型マルチスピードメーターや自動防眩ルームミラーを用意します。
CX-8は2018年11月29日に年次改良のマイナーチェンジを受けガソリンエンジンを追加
2017年9月にラインナップ追加を発表し、同年12月に発売されたプレミアムSUVのCX-8は、2018年11月に年次改良のマイナーチェンジを行ってガソリンエンジンを追加しました。発売当初は2.2Lディーゼルのみでしたが、ガソリンモデルの追加で価格帯も抑えられます。どのようなガソリンエンジンが追加されたのか、ほかのアップグレードとあわせて見ていきましょう。
CX-8のマイナーチェンジでは「SKYACTIV-G 2.5」と「SKYACTIV-G 2.5T」のガソリンエンジン2種を追加
CX-8の初のマイナーチェンジ(年次改良)で2.5Lガソリンエンジンを搭載
追加されたガソリンエンジンは、排気量2,500ccの自然吸気「SKYACTIV-G 2.5」と、ターボの「SKYACTIV-G 2.5T」の2種です。
| グレード | 駆動方式 | 価格 |
|---|---|---|
| 25S | 2WD | 2,948,000円~ |
| 4WD | 3,184,500円~ | |
| 25S PROACTIVE | 2WD | 3,406,700円~ |
| 4WD | 3,643,200円~ | |
| 25S L Package | 2WD | 3,968,800円~ |
| 4WD | 4,205,300円~ | |
| 25T L Package | 2WD | 4,352,700円~ |
| 4WD | 4,589,200円~ | |
| 25T Exclusive Mode | 2WD | 4,572,700円~ |
| 4WD | 4,809,200円~ | |
| XD PROACTIVE | 2WD | 3,828,000円~ |
| 4WD | 4,064,500円~ | |
| XD PROACTIVE S Package | 2WD | 3,999,600円~ |
| 4WD | 4,236,100円~ | |
| XD L Package | 2WD | 4,434,100円~ |
| 4WD | 4,670,600円~ | |
| XD Exclusive Mode | 2WD | 4,654,100円~ |
| 4WD | 4,890,600円~ |
| エンジン種類 | SKYACTIV-G 2.5 (ガソリンエンジン) |
SKYACTIV-G 2.5T (ターボエンジン) |
SKYACTIV-D 2.2 (ディーゼルエンジン) |
|---|---|---|---|
| 型式 | PY-VPS型 | PY-VPTS型 | SH-VPTS型 |
| 総排気量 | 2.488L | 2.488L | 2.188L |
| 最高出力 | 140kW(190ps)6,000rpm | 169kW(230ps)4,250rpm | 140kW(190ps)4,500rpm |
| 最大トルク | 252Nm(25.7kgm)4,000rpm | 420Nm(42.8kgm)2,000rpm | 450Nm(45.9kgm)2,000rpm |
| 使用燃料 | レギュラーガソリン | 軽油(ディーゼル) | |
また全車に、走行安定性を高める「Gベクタリングコントロールプラス」を標準装備。高速道路など速度が上がる場面でも、意図しない急な動作を抑えて車両を安定させ、安心感を高めてくれます。
CX-8のマイナーチェンジでは安全装備のi-ACTIVSENSEやマツダコネクトのアップグレードも実施
安全装備が進化し、夜間の歩行者も検知できるようになった
この改良では、安全装備i-ACTIVSENSEのアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポートに、夜間の歩行者を認識する機能を追加。キャンプなどで深夜・早朝に出かける機会でも、夜間歩行者検知が事故のリスクを下げてくれます。
また、マツダコネクトは7インチのまま、手持ちのスマートフォンと連携できるApple CarPlayやAndroid Autoに対応しました。ボディサイズの大きいCX-8にうれしい360°ビューモニターは、ガソリン車のL Package、ディーゼル車のL Packageとプロアクティブに標準装備、ほかのグレードにはメーカーオプションとして設定され、全車に設定できるようになっています。
CX-8のマイナーチェンジで運転席と助手席にベンチレーションを搭載するなど快適性も向上
2017年12月に発売され、XD L Packageに7人乗り本革シートを追加設定していたCX-8は、2018年11月の年次改良で、最上級グレードのL Packageにシートベンチレーションを専用装備しました。
アテンザの最上級L Packageと同様のもので、背もたれと座面の2ヶ所に設け、3段階で吸い出し風量を調整できます。
上級グレードのLパッケージへのムーンルーフ設定が期待されたが、2018年11月29日の年次改良では設定されなかった
なお、2017年12月発売のCX-8にはサンルーフの設定がなく、2018年の年次改良でスライドガラスサンルーフや後席ムーンルーフが上級グレードにオプション設定されると期待する向きもありましたが、このタイミングでは装備されませんでした(電動スライドガラスサンルーフは、のちの改良で設定されています)。
マツダのクロスオーバーSUV「CX-8」の特徴
2017年12月14日に発売されたマツダのCX-8。CX-3、CX-5と並ぶマツダSUVの、当時の最上級モデルでした。
マツダは、日本国内のCX-3・CX-5、中国市場専売のCX-4・CX-7、北米や欧州で広く展開するCX-9など、多くのCXシリーズを展開してきました。
世界戦略として、プレマシーやビアンテなどのミニバンをSUVへシフトする方針を掲げており、CX-8の登場によってCXシリーズが主力へと移っていきました。
CX-8はミニバンの代わりを担う3列シートを採用し、6〜7人乗りを可能としています。ボディサイズ、グレード別の標準装備と価格帯などをあわせて紹介します。
CX-8の最大の特徴は3列シートを搭載した内装

CX-8の最大の特徴は、3列シートを搭載していることです。CX-5より大きなサイズを求める人、5人乗りでは足りない家族、プレマシーやビアンテのようなミニバンを求める層の需要に応えるために設定されました。
CX-5が5人乗りなのに対し、CX-8は6人乗りと7人乗りを用意。6人乗りには左右独立式「キャプテンシート」、7人乗りには左右6:4分割可動の「ベンチシート」が2列目に採用されています。6人乗りは車内を広く使え、7人乗りは多人数で楽しくドライブできます。

※6人乗りモデルに搭載されるキャプテンシート(セカンドシートアームレスト付コンソールボックス付属、「XD L Package」グレード対象)

※6人乗りモデルに搭載されるキャプテンシート(角度調整機構付アームレスト付属、「XD」「XD PROACTIVE」グレード対象)

※7人乗りモデルに搭載されるベンチシート
CX-8のデザインコンセプトは「TIMELESS EDGY」
2017年9月14日にリリースされたCX-8の発表では、外観デザインとともにデザインコンセプトも示されました。CX-5で初採用された共通デザインコンセプト「魂動(こどう)-Soul of Motion」をさらに深化させた「TIMELESS EDGY(タイムレス エッジー)」を掲げ、当時の国内最上級クロスオーバーSUVとして、風格や質感にこだわりデザインされました。




CX-8のボディカラーはソウルレッドクリスタルメタリックを含む全7色
CX-8には、マツダを象徴するソウルレッドクリスタルメタリックや、陰影が美しく映えるマシーングレープレミアムメタリックを含む全7色を展開しました。うち「ソウルレッドクリスタルメタリック」「マシーングレープレミアムメタリック」「スノーフレイクホワイトパールマイカ」の3色はオプションカラーで、32,400円〜75,600円高くなります(いずれも当時の価格)。
ソウルレッドクリスタルメタリック(75,600円高)
マシーングレープレミアムメタリック(54,000円高)
ジェットブラックマイカ
チタニウムフラッシュマイカ
ソニックシルバーメタリック
ディープクリスタルブルーマイカ
スノーフレイクホワイトパールマイカ(32,400円高)
CX-8は海外展開のCX-9よりCX-5に近いイメージ

当初は、北米や欧州で展開していた3列シートSUVのCX-9が日本へ逆輸入されるのでは、と憶測されていました。しかし実際に登場したのは、ボディサイズの異なるCX-8でした。CX-8は「CX-5のボディサイズを拡大して3列シートにしたクルマ」と考えるとイメージしやすいでしょう。当時のCX-8、CX-5、CX-9のボディサイズや燃費などのスペックを確認します(CX-9は北米などで販売されていたモデルで、現在はCX-90へと後継が移っています)。
| CX-8(XD) | CX-5(XD) | CX-9(参考) | |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,900mm | 4,540mm | 5,065mm |
| 全幅 | 1,840mm | 1,840mm | 1,930mm |
| 全高 | 1,730mm | 1,705mm | 1,728mm |
| 室内長 | 2,690mm | 1,910mm | – |
| 室内幅 | 1,540mm | 1,530mm | – |
| 室内高 | 1,250mm | 1,280mm | – |
| 総排気量 | 2.188L | 2.188L | 2.488L |
| 車両重量 | 1,780kg | 1,560kg | 1,960kg |
| ホイールベース | 2,930mm | 2,700mm | 2,870mm |
| 最低地上高 | 200mm | 210mm | 約224mm |
| 最小回転半径 | 5.8m | 5.5m | – |
| エンジン | SKYACTIV-D 2.2 | SKYACTIV-G 2.5T | |
| トランスミッション | SKYACTIV-DRIVE | ||
| 乗車定員 | 6名/7名 | 5名 | 7名 |
| ボディカラー | 全7色 | 全8色 | 全7色 |
| 燃費 | 15.4km/L | 18.4km/L | 9.5~11.9km/L |
| 価格 | 3,607,200円~ | 2,775,600円~ | 約3,480,000円~ |
エンジンはCX-5と同じSKYACTIV-D 2.2を搭載

CX-8には、アテンザ・アクセラ・CX-5で好評を得た、低燃費とパワフルさを両立するクリーンディーゼル「SKYACTIV-D 2.2」を搭載。改良により、最高出力190PS、最大トルク450Nmを発揮します(発売当初)。

| 型式 | SH-VPTS |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒ターボ |
| 排気量 | 2,188cc |
| 最高出力 | 190PS/4,500rpm |
| 最大トルク | 450Nm/2,000rpm |
| 使用燃料 | 軽油 |
| タンク容量 | 72~74L |
CX-8のJC08モード燃費は17.6km/L
CX-5が18.4km/L、海外販売のCX-9が9.5〜11.9km/Lでした。CX-8はCX-5と同じSKYACTIV-D 2.2を積むのに対し、CX-9はSKYACTIV-G 2.5Tという大型エンジンを搭載していました。
CX-8はCX-5とCX-9の中間のボディサイズながら、SKYACTIV-D 2.2でJC08モード17.6km/Lを実現。サイズによる重量増を考えても優秀な数字です。
2018年10月から始まった新たな測定方法、WLTCモード燃費も発表されています。
| 燃料消費率 | 15.8km/L |
|---|---|
| 市街地モード | 12.7km/L |
| 郊外モード | 15.7km/L |
| 高速道路モード | 18.0km/L |
CX-8に標準装備されていたセーフティ装備は8種類
CX-8に搭載された安全装備は、ブラインド・スポット・モニタリングや車線逸脱警報システムなど多数ありますが、全グレード標準の装備は次の8種類でした(発売当初)。
CX-8の全グレードに標準装備されていたセーフティ装備
- ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
- トラクション・コントロール・システム
- ヒル・ローンチ・アシスト
- アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(前進)
- スマート・シティ・ブレーキ・サポート(後退)
- AT誤発進抑制制御(前進・後退)
- リアパーキングセンサー
- ブラインド・スポット・モニタリング
交通標識認識システムやドライバー・アテンション・アラートは上級グレードから、360°ビューモニターやフロントパーキングセンサーは上級・最上級グレードにメーカーオプションなど、オプション専用装備もありました。
CX-8のグレード別特徴・標準装備・価格帯
CX-8には、ベースの「XD」、中間の「XDプロアクティブ」、最上位の「XD Lパッケージ」という3グレードが用意されていました(発売当初のディーゼル構成)。それぞれの装備・内外装・価格の違いを紹介します。
基本的な装備が揃うCX-8のベースグレード「XD」

XDはベースグレードで、駆動方式は2WDと4WD、トランスミッションは6速ATです。

インテリアはブラックのクロスシートで、6人乗りは2列目がキャプテンシート、7人乗りはベンチシート。ホイールは17インチアルミで、メーカーオプションで19インチアルミも選べます。
XDの主な標準装備
- LEDヘッドランプ
- 17インチアルミホイール
- センターアームレスト
- 電動パーキングブレーキ
- フルオートエアコン
- ブラインド・スポット・モニタリング
- 車線逸脱警報システム
- ハイ・ビーム・コントロール・システム
- スマート・シティ・ブレーキ・サポート(前後)
- AT誤発進抑制制御(前後)
- リアパーキングセンサー
ベースのXDにも、スマート・シティ・ブレーキ・サポートやAT誤発進抑制などの安全装備が標準装備されていました。価格帯は2WDで3,607,200円〜。メーカーオプションで全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロールなども装着できました。
| 2WD | 3,607,200円 |
|---|
CX-8に360°モニターが設定できる「XD PROACTIVE」

XD PROACTIVEは、XDに快適装備を加えた上級グレードです。駆動方式は2WDと4WD、トランスミッションは6AT。PROACTIVEから360°モニターがオプション設定されます。
XD PROACTIVEの主な標準装備
- 交通標識認識システム
- アダプティブ・LED・ヘッドライト
- ドライバー・アテンション・アラート
- レーダークルーズコントロール
- スマート・ブレーキ・サポート
- 19インチアルミホイール
- ステアリングヒーター
- アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
XD PROACTIVEには「交通標識認識システム」「ドライバー・アテンション・アラート」「レーダークルーズコントロール」などを標準装備。ヘッドライトはアダプティブ・LED・ヘッドライトとなり、ステアリングヒーターも備わります。

シート素材はXDと同じくブラックのクロス。ステアリングやシフトノブには本革を使い、フロントシートヒーターや運転席パワーシートを設定します。価格帯は2WDで3,693,600円〜、4WDは3,925,800円〜でした。
| 2WD | 3,693,600円 |
|---|---|
| 4WD | 3,925,800円 |
ナッパレザーシートやルーフレールを標準装備するCX-8の最上級グレードXD Lパッケージ

最上級のXD L Packageは、シート素材にナッパレザーを採用した豪華なグレードで、キャプテンシートの6人乗りと、2018年6月14日に追加された7人乗りを設定。駆動方式は2WDと4WD、トランスミッションは6ATで、ルーフレールなどを標準装備します。
XD Lパッケージ(L Package)の主な標準装備
- LEDフォグランプ
- ルーフレール
- リアウインドーサンシェード
- セカンドシートヒーター
- ナッパレザーシート
- 19インチアルミホイール
最上級グレードとして、ルーフレールを標準装備し、キャプテンシートのセカンドシートにもシートヒーターを備えるため快適に過ごせます。暑いときにはサンシェードも役立ちます。
ディープレッド
ピュアホワイト
XD Lパッケージのシートは、ナッパレザーでディープレッドとピュアホワイトの2色を設定。安全装備i-ACTIVSENSEも搭載され、PROACTIVEと同様の機能が備わります。
価格帯は2WDが4,228,200円〜、4WDが4,460,400円〜で、全グレードが寒冷地仕様でした。
| 2WD | 4,228,200円 |
|---|---|
| 4WD | 4,460,400円 |
CX-8のライバルだった日産の3列シートSUV「エクストレイル」
エクストレイルは2022年にT33型へフルモデルチェンジ
T33型エクストレイルのリヤ
CX-8の現役当時、最大のライバルとされたのが日産のエクストレイルです。エクストレイルもCX-8と同様に3列シートの設定があるミドルクラスのクロスオーバーSUVでした。CX-8の登場当時はT32型で、その後2022年にT33型へフルモデルチェンジし、e-POWERを中心とするパワートレインへと刷新されています(上の写真はT33型)。
価格帯も近く、3列シートSUV市場でしのぎを削る間柄でした。参考として、CX-8の現役当時に比較対象とされたT32型エクストレイル(20X)のスペックを以下に示します。
| 全長 | 4,690mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,820mm |
| 全高 | 1,740mm |
| 室内長 | 2,555mm |
| 室内幅 | 1,535mm |
| 室内高 | 1,270mm |
| 総排気量 | 1.997L |
| 車両重量 | 1,590kg |
| ホイールベース | 2,705mm |
| 最低地上高 | 200mm |
| 最小回転半径 | 5.6m |
| エンジン | MR20DD |
| トランスミッション | エクストロニックCVT |
| 乗車定員 | 7名 |
| ボディカラー | 全12色 |
| 燃費 | 15.6km/L |
| 価格 | 2,827,440円~ |
マツダの国内向けクロスオーバーSUVの最上位モデルだったCX-8のモデルチェンジ遍歴
CX-8は、マツダの大型クロスオーバーSUVの最上位モデルとして開発されました。「魂動-Soul of Motion」のデザインテーマと「SKYACTIV TECHNOLOGY」を全面採用しています。
CX-8 KG5P/KG2P型(2017年~2023年)
2017年12月、CX-8が誕生しました。「XD」「XD PROACTIVE」「XD L Package」のラインナップです。
2018年6月、最上級グレードの「XD L Package」に7人乗り本革シート仕様を設定。10月には商品改良でガソリンエンジン仕様を追加。
2019年10月、商品改良で快適装備を充実させ、一部グレードにAWD/2WD仕様を追加設定し、「XD」を整理しました。
2020年4月、マツダ創立100周年記念の「100周年特別記念車」を、5月には特別仕様車「SMART EDITION」を発表。12月には商品改良で「25T」「XD」の「Exclusive Mode」に7人乗り仕様を追加し、あわせて特別仕様車「Black Tone Edition」を発売しました。
2022年1月、「Exclusive Mode」に「25S Exclusive Mode」を、特別仕様車「Black Tone Edition」に「25T Black Tone Edition」を追加。11月にはマイナーチェンジを実施し、内外装を一新しました。
2023年12月、生産を終了しました。
| CX-8のモデル | 販売期間 |
|---|---|
| KG5P/KG2P型 | 2017年~2023年 |
CX-8はロングホイールベースを活かした快適な3列シートSUVだった

CX-8は、3列シートと最大7人乗りを、ロングホイールベースによる広々とした空間で実現したモデルでした。プレマシーやビアンテに乗っていたユーザーの需要に応え、ミニバンとSUVを融合した新しいジャンルを切り開いています。
現役当時のおすすめは、上級グレードのPROACTIVEでした。7人乗りでシート素材はクロス、ファミリーユースにぴったりで、安全装備も最上級L Packageと同等の内容でした。
最上級のL Packageはナッパレザーを使った高級感のあるグレードで、上質な大人の空間を演出。6人乗りはセカンドもキャプテンシートでゆったり過ごせ、7人乗りは広い空間でみんなとにぎやかにドライブできました。新車では手に入らなくなりましたが、その完成度の高さから、中古車としても引き続き選ばれています。






















