WR-Vが2024年3月22日に日本市場へ上陸 ラギット感を強めたライバル不在のコンパクトSUVが誕生
WR-Vが遂に日本市場へ導入。
発売日は2024年3月22日で、ベースモデルはインド市場で発売するエレベイト、名称はインドネシア市場で発売するWR-Vに決定しました。
ラギッド感の強いスクエアなスタイルとコストパフォーマンスの高いWR-Vの魅力について解説します。
WR-Vの1か月後受注数を発表 販売計画の4倍に以上にあたる約13,000台を受注
WR-Vの発売後1か月の受注状況がホンダから発表され、月間販売計画3,000台の4倍にあたる、約13,000台を受注したとのこと。
購入層は幅広く、SUV・ミニバン・軽自動車からの乗り換えが中心。
グレード毎の販売比率はベースグレードXが15%、上級グレードのZ+が30%、中間グレードのZが最も多く55%。
人気ボディカラーのトップ3も発表され、1位がプラチナホワイトパールで35%、2位がクリスタルブラックパールで28%、3位がメテオロイドグレーメタリックで18%という結果に。
WR-Vのエクステリアは特徴的な四角いボディでラギッド感を強調したマッシブスタイル
- WR-Vはヴェゼルとほぼ同じサイズ感でも全高が高く四角いスタイルのため大きく見える
- リヤテールランプも大き目で迫力がある
- WR-Vのインストルメントパネル
- WR-Vのシート
WR-Vは角を強調する四角いスタイルが特徴です。
近年はスズキのジムニー・ジムニーシエラや、トヨタのRAV4・ランクル70など四角いボディの車が人気で、WR-Vも各自動車メーカーが発売する「四角い車」へ参入することになります。
ボディサイズはホンダが発売するアーバンSUVのヴェゼルとほぼ同じサイズで、WR-Vのほうが全長-5mm、全幅が同じ、全高は+70mmで、ヴェゼルと比較すると「全長が短くて運転しやすいが、全高が高いため見晴らしがよく車両間隔を掴みやすい」のがWR-Vになります。
またWR-VのWLTCモード燃費は16.2km/Lから16.7km/Lで、ヴェゼルのガソリンGの17.0km/Lより燃費性能は少し落ちます。
WR-V | ヴェゼル | |
---|---|---|
全長 | 4,325mm | 4,330mm |
全幅 | 1,790mm | 1,790mm |
全高 | 1,650mm | 1,580mm |
ホイールベース | 2,650mm | 2,610mm |
最低地上高 | 195mm | 185mm |
ヴェゼルがアーバンSUV(都市型SUV)なのに対して、WR-Vはラギッド感のあるSUV(アウトドアが似合う無骨なSUV)としてすみ分けするようで、セグメントが違いますがライバルになりうるのがトヨタのライズ・ダイハツのロッキーなどになります。
グレード | 値段 |
---|---|
X | 2,098,800円~ |
Z | 2,349,600円~ |
Z+ | 2,489,300円~ |
WR-Vの魅力は高いコストパフォーマンスで、パワートレインは1.5Lの直列4気筒ガソリンエンジンのみ、駆動方式はFF(フロントエンジン・フロント駆動)モデルのみ設定することで、最上級グレードのZ+でも250万円を切っています。
下のグレードにはX、Zも設定されているため、ベースグレードのXでは200万円前半のプライスになっています。
- WR-Vのホンダ純正アクセサリー
- WR-Vのホンダ純正アクセサリー
- フロントグリル、フロントロアーガーニッシュ、サイドロアーガーニッシュ、リアロアーガーニッシュ
- フォグライトガーニッシュ、フェンダーガーニッシュ、フューエルリッドデカール、エキパイフィニッシャー
- パターンプロジェクター、サイドステップガーニッシュ、ストレージボード
ホンダ純正アクセサリーも用意されており、水平基調から縦型に変更するフロントグリルや、立体造形のシルバーロアガーニッシュ、メッキのフォグライトガーニッシュなどを設定。
WR-Vの発表は2023年11月16日にホンダ公式から発信され、同日に先行Webページを公開、発売は2024年3月22日。
WR-Vのボディカラーは全5色 モノトーンカラーでゴールドブラウンメタリックなどを設定
WR-Vにはイメージカラーにもなっているルミナスレッドメタリックを始めとする、全5色のモノトーンカラーを設定。定番のプラチナホワイト、クリスタルブラックのほかにも、珍しいゴールドブラウンメタリックなども用意しています。
WR-Vのボディカラー一覧
- イルミナスレッドメタリック(38,500円高)
- プラチナホワイトパール(38,500円高)
- クリスタルブラックパール
- ゴールドブラウンメタリック(38,500円高)
- メテオロイドグレーメタリック(38,500円高)
- WR-V イルミナスレッドメタリック(38,500円高)
- WR-V プラチナホワイトパール(38,500円高)
- WR-V クリスタルブラックパール
- WR-V ゴールドブラウンメタリック(38,500円高)
- WR-V メテオロイドグレーメタリック(38,500円高)
WR-Vには近年設定するモデルが多い2トーンカラーの設定はなく、全てモノトーンカラーです。
同じサイズ感のホンダ ヴェゼルには2トーンカラーの設定があるため、今後の一部改良やモデルチェンジでの2トーンカラー設定に期待しましょう。
WR-Vのラゲッジ容量はヴェゼルを超える458Lを確保しクラストップレベルを実現
ヴェゼルを超える荷室容量のためキャンプなどの荷物が多くなるアウトドアでも大活躍
WR-Vの魅力は四角いボディを活かした大容量ラゲッジスペースで、サイズは荷室開口部の高さが約932mm、荷室長約840mm、荷室開口部幅約1,110mm、荷室容量は458Lを確保。
ホンダのアーバンSUVヴェゼルの荷室容量が404L、上位セグメントのトヨタハリアーの荷室容量が409Lなので、WR-Vのラゲッジルームは相当広いことがわかります。
荷室と後席を繋いだ部分はフルフラットにはならいないため、車中泊ではマットなどで段差を軽減する必要があるかもしれませんが、WR-Vの高い室内高もありサイズ感以上の快適空間を作ることができるでしょう。
WR-V正式発表の前に噂されていた情報まとめ
WR-Vは2022年頃から日本市場へ導入されるという噂がありました。売れ筋になるコンパクトモデルの新型SUVということで注目を浴び、名称についてもインド市場のエレベイトか、インドネシア市場のWR-Vのどちらになるのか、ファンの間でも話題になったモデルです。
WR-V日本導入前の噂や情報をまとめています。
2代目新型WR-Vが2023年に海外市場で発売 2024年3月22日に日本市場へ投入
アジア地域中心に展開する2代目WR-Vは2024年3月22日に日本市場へ導入。
2代目になるWR-Vの新型モデルが2022年インドネシアで、2023年にタイでワールドプレミアされ販売開始になりました。
ボディサイズは全長4,060mm、全幅1,780mm、全高1,608mmで国産モデルではダイハツのコンパクトSUVロッキー、トヨタのライズなどと近いサイズ感に。
WR-Vの最低地上高は220mmとってあり、ロッキーやライズの185mmよりも悪路走破性に余裕があるのが特徴です。
WR-V | ライズ | ロッキー | ヴェゼル | |
---|---|---|---|---|
全長 | 4,060mm | 3,995mm | 3,995mm | 4,330mm |
全幅 | 1,780mm | 1,695mm | 1,695mm | 1,790mm |
全高 | 1,608mm | 1,620mm | 1,620mm | 1,580mm |
最低地上高 | 220mm | 185mm | 185mm | 185mm |
エクステリアはミニヴェゼルとも言える精悍な表情が特徴。
メッキのドットグリルなどは国産モデルとして販売しても遜色ないほど高級感に溢れています。インテリアについても、ヴェゼルほど高級感はありませんが、ブラック基調で肉厚のあるシートを採用することでコンパクトクラスではトップクラスの質感を持つモデルです。
2023年6月に公開された新型エレベイトが日本導入の噂があるホンダのコンパクトSUVになる可能性も
売れ筋のコンパクトクロスオーバーはトヨタにはライズ、ダイハツにはロッキー、日産にはノートクロスオーバーなどありますが、ホンダには存在しません。そのためアジア圏を中心に販売するコンパクトSUVのを日本市場へ2023年中に発表して、2024年3月22日から販売。
WR-Vが日本市場で発売された時の価格は、ライズが1,717,000円から2,309,200円の価格帯であることから、エントリーモデルを1,800,000円前後から、トップグレードで2,500,000円前後を上限に販売すると予想します。
WR-Vをラインナップすることで、コンパクトSUVを検討するユーザーの期待に沿うモデルになるでしょう。
新型WR-Vのエクステリアはソリッドウイングフェイスを採用してデザイン
新型WR-Vのエクステリアはソリッドウイングフェイスを取り入れたデザインで、5ドアのハッチバックコンパクトSUVです。フィットベースのプラットフォームを採用していて、フロントバンパー、フェンダーアーチ、サイドシル、リヤバンパーに樹脂パーツ、ルーフレールも装備されています。
ライト類は、導光タイプのLEDライトがヘッドライトの外側に沿うよう配置されていて、上下に分かれてウインカーとポジションランプ、内側にヘッドランプが装備されています。丸いデザインのハロゲンフォグランプもバンパーに装着されています。
リアビューは、ボディ側にストップランプ、ウインカー、バックランプのコンビネーションランプが装着されていて、バックドア側にはテールランプが装備されています。バンパーにはシルバー加飾がされていて、リフレクターも装着されています。
ボディサイズは、全長4,000mm、全幅1,735mm、全高1,600mm、ホイールベースが2,555mmになっていて、全長以外はミドルサイズSUVのヴェゼルに似たボディサイズになっています。もし日本導入が行われるなら仕様変更され全幅が1.7m以下の5ナンバーサイズになると考えられます。タイヤサイズは、SUVモデルらしく大径タイヤを装着していて、サイズは195/60R16です。
WR-V(予想) | ヴェゼル | |
---|---|---|
全長 | 4,000mm | 4,295mm |
全幅 | 1,734mm | 1,770mm |
全高 | 1,600mm | 1,605mm |
ホイールベース | 2,550mm | 2,610mm |
新型WR-Vはアイポイントが高いの特徴でインテリアには柔らかなファブリックシートを採用
新型WR-Vのインテリアは5人乗りでシート素材はファブリックが使われています。車高が高くアイポイントも高いので見やすく運転もしやすそうです。トランスミッションは5速と6速のマニュアルと用意されていますが、日本導入の際にはATトランスミッションを積んだ仕様になると考えられます。
トランクルームは広々としていて、リアシートは6:4で分割して倒すことができます。トノカバーを装着する金具が見えるので、オプションで巻き取り式のソフトトノカバーか、バックドアと連動したハードトノカバーが装備できるものと考えられます。
ステアリングには、ナビの操作をするスイッチとクルーズコントロールのスイッチが見え、タッチパネル操作のエアコンコントローラーがナビの下に設置されています。
メーターはアナログのスピードメーターとタコメーターの2眼メーターで、右側にはオドメーターやガソリン残量計、時刻などが表示されるインフォメーションディスプレイが設置されています。センターコンソールにはアームレストが装備されていて、中にはUSBポートがあるのでスマホなどを充電しながら置いておくことができます。
新型WR-Vのパワートレインは1.5Lと1.2Lのガソリンエンジンで日本に導入される可能性があるのは1.2Lエンジンの可能性が高い
インドで発売されているWR-Vに搭載されているエンジンは、1.5Lディーゼルエンジンと1.2Lガソリンエンジンの2種類あり、日本で導入されるならば1.2Lガソリンエンジンを搭載すると考えられます。
種類 | 直列4気筒SOHC |
---|---|
排気量 | 1,199cc |
最大出力 | 90PS/6,000rpm |
最大トルク | 110Nm/4,800rpm |
搭載されているトランスミッションは、1.2Lエンジンに5速マニュアル、1.5Lエンジンには6速マニュアルが搭載されていますが、日本導入の際にはATかCVTトランスミッションを搭載するものと予想します。
新型WR-Vは2017年にインドで発売され2019年夏に日本導入されるという情報も
新型WR-Vは、2017年3月16日にインドで発売され、1.2Lエンジンモデルが755,800ルピーですので、日本円ではおよそ128万円(1ルピー=1.7円での計算)になります。
日本で唯一SUVとしてラインナップしているヴェゼルのホンダセンシング(HONDA SENSING)搭載モデルが212万円、プラットフォームベースのフィットでは165万円からになっているので、インド仕様に快適装備を充実させホンダセンシングを搭載すると180万前後になるのではないかと予想します。また、2019年夏に日本に導入されるという噂もあるため、今後の展開が注目されています。
ブラジルとインドがそれぞれ開発したWR-Vのモデルチェンジ遍歴
WR-Vはホンダが販売しりクロスオーバーSUVで、南米仕様とインド仕様が用意されています。2024年3月には日本でもデビュー。
WR-V 初代 GL2型/2017年~2022年
2017年3月、ブラジルで販売が開始されました。南米仕様のグレードは「EX」と「EXL」。インド仕様では1.2Lと1.5Lの2種類のエンジンが用意され、グレードは「S」「V」「VX」のラインアップです。
WR-V 2代目 DG4型/2022年~
2022年11月、2代目になったWR-Vのグレードは「E」「RS」「RSホンダセンシング」の3グレードです。
WR-Vのモデル | 販売年表 |
---|---|
初代 GL2型 | 2017年~2022年 |
2代目 DG4型 | 2022年~ |
WR-V投入でコンパクトクラスSUVを強化 アーバンSUVのヴェゼルに並ぶホンダのドル箱モデルのポテンシャルも
ホンダのコンパクトSUVにはヴェゼルがありますが、WR-Vはヴェゼルと同じサイズ感ながら、ラギッド感を強調しパワートレインや駆動方式を最低限にすることで驚きのコストパフォーマンスを実現。
ラギット感の強いコンパクトSUVは、Bセグメントにトヨタのライズ・ダイハツのロッキー、DセグメントにトヨタのRAV4があります。WR-Vの属するCセグメントにはライバル不在のため、ヴェゼルやフリードに次ぐホンダのドル箱モデルになる可能性を秘めたモデルになるでしょう。