トヨタの歴代車種

トヨタの歴代車種120種類を解説!日本国内で販売した車まとめ

トヨタの歴代車種を解説。トヨタ自動車創業期のクラシックカー、クラウン・ランドクルーザー・カローラなど現在も販売が続く伝統の乗用車、大ヒットしたコロナやマーク2などの人気車種、2000GT、MR2、スープラなどのスポーツカー、現代に続くSUV車やセダン、ハイブリッドカーなどの系譜。

1970年代~1980年代のトヨタ車種一覧

1970年代に入ると自家用車を保有する人は右肩上がりに増えていきます。セリカ、カリーナ、スターレットなどの名車や90年代に若者を熱狂させるスープラなどが80年の終わりには開発されていました。バブル期にはマーク2、チェイサー、クレスタのマーク2三兄弟が爆発的なヒットとなります。

項目 説明
モデル名 マーク2
発売期間 1968年~2007年
初期名称 コロナ マーク2(T60型/70型)
名称変更 5代目以降「コロナ」名称が外れる
位置づけ クラウンとコロナの間を埋める派生車種
関連車種 チェイサー、クレスタを含めた「マーク2三兄弟」の長男的存在
1980年代の役割 ハイソカーブームを牽引し人気を博す
後継車 マークX

セリカ(1970~2006)

  • セリカ(1970)1600GT
  • セリカ(1970)1600GTのスペック
  • セリカ(1970)1600GT
  • セリカ(1970)1600GT

30年以上にわたり販売されたトヨタを代表するスポーティなクーペ型乗用車で、初代は「ダルマセリカ」として親しまれた。由来はボディが独特の丸みを帯びているから…ではなく、正面から見るとフロントバンパーが垂れたひげに見えるからである。噂もあるがぜひ復活してほしい。

項目 説明
モデル名 セリカ
発売期間 1970年~2006年
車種タイプ スポーティなクーペ型乗用車
愛称 ダルマセリカ
名前の由来 フロントバンパーが垂れたひげに見えることから
特徴 30年以上にわたりトヨタを代表するスポーツカーとして人気
復活希望 ファンからの復活を望む声がある

カリーナ(1970~2001)

カリーナ A10型 4ドアセダン 1600デラックス

セリカとともに70年代のトヨタを代表する4ドアのセダン。シャシは3代目まではセリカと共通で、4代目以降はコロナと共通になった。千葉真一が出演するCMでは「足のいいやつ」というキャッチコピーでインパクトを残し、スポーツセダンとして人気を築いた。

項目 説明
モデル名 カリーナ
発売期間 1970年~2001年
車種タイプ 4ドアセダン
シャシ共通 初期3代目まではセリカと共通、4代目以降はコロナと共通
CMキャッチコピー 「足のいいやつ」(千葉真一出演)
特徴 70年代を代表するスポーツセダンとして人気を獲得

スプリンタートレノ(1972~2000)

小型スポーツクーペの大ヒット車。歴代シリーズ最後のFRとなったAE86型(ハチロク)の人気が特に高い。『頭文字D』の主人公の愛車として登場したハチロクは白と黒の車両のため「パンダ・トレノ」の愛称がある。カローラレビンは姉妹車にあたる。

初代スプリンタートレノ TE27型

スプリンタートレノ4代目AE86型は、ハチロクの愛称で中古でも人気が高騰した車種。

項目 説明
モデル名 スプリンタートレノ
発売期間 1972年~2000年
車種タイプ 小型スポーツクーペ
特徴 歴代シリーズ最後のFRモデルはAE86型で特に人気が高い
愛称 AE86型は「ハチロク」や白黒の配色から「パンダ・トレノ」と呼ばれる
関連車種 姉妹車にカローラレビンがある

カローラレビン(1972~2000)

スプリンタートレノの姉妹車で、レビンは稲妻を意味する。『頭文字D』の影響でレビンのAE86型も価格が高騰する大人気車種となった。2019年中国で発売予定のハイブリッド車にレビンの名前がつけられている。

「ハチロク」の愛称でスプリンタートレノとともに人気を博したカローラレビンAE86型

現在も不動の人気を誇るカローラレビンAE86型

クーペよりもハッチバックに人気が集中したAE86型

項目 説明
モデル名 カローラレビン
発売期間 1972年~2000年
関係車種 スプリンタートレノの姉妹車
名称の由来 レビンは「稲妻」を意味する
人気 『頭文字D』の影響でAE86型が高騰し、大人気車種に
現代展開 2019年、中国でハイブリッド車としてレビン名義で発売予定
特徴 AE86型はクーペよりもハッチバックが特に人気

スターレット(1973~1999)

3代目スターレット5ドアハッチバック

パブリカの上級モデルパブリカスターレットが初代。1978年のモデルチェンジ(P60型)を期に、パブリカに変わる大衆向けコンパクトカーとなり、燃費の良い経済的な車として親しまれた。3代目(P70型)は2EエンジンとGPターボを搭載し、抜群の加速力を誇る。今後スターレット復活計画もがあるという噂も。

項目 説明
モデル名 スターレット
発売期間 1973年~1999年
初代 パブリカの上級モデル「パブリカスターレット」
1978年モデルチェンジ P60型でパブリカに代わる大衆向けコンパクトカーに
特徴 燃費が良く経済的で親しまれた
3代目 P70型。2EエンジンとGPターボ搭載で優れた加速力
今後 スターレット復活計画の噂がある

クラウンセダン(1974~2018)

2018年1月まで発売されていたクラウンセダン6代目。

タクシーや教習車などビジネス向けに開発されたクラウンだが、一般購入も可能だった。2001年~2018年まで販売された6代目は、マークⅡのプラットフォームを採用しており、クラウンとの繋がりは薄い。クラウンコンフォートの兄弟車、上級モデルにあたる。

項目 説明
モデル名 クラウンセダン
発売期間 1974年~2018年
用途 タクシーや教習車などビジネス向けに開発
一般販売 一般購入も可能だった
6代目(2001~2018年) マークⅡのプラットフォーム採用。クラウン本体との繋がりは薄い
兄弟車 クラウンコンフォート。上級モデルに位置付けられる

チェイサー(1977~2001)

チェイサー 80型 バブルの波に乗り飛ぶように売れたチェイサーの大ヒットモデル

マーク2・クレスタの姉妹車で、いわゆる「マーク2三兄弟」の1人。スカイラインを対抗馬にする若者向けスポーツカー志向が特徴。88年販売の80型チェイサーはバブル全盛期らしく高級感をアピールしたところ売れまくった!

項目 説明
モデル名 チェイサー
発売期間 1977年~2001年
姉妹車 マーク2・クレスタと「マーク2三兄弟」の一角
特徴 若者向けスポーツカー志向で、スカイラインの対抗馬
80型(1988年) バブル期に高級感を強調し、大ヒットしたモデル

ターセル(1978~1999)

  • ターセルハッチバック(1978)
  • ターセルハッチバック(1978)のスペック
  • 後ろから見たターセルハッチバック(1978)
  • 横から見たターセルハッチバック(1978)

トヨタ初の前輪駆動車で、姉妹車はコルサ(トヨペット店)とカローラ2。セダンとハッチバックタイプがあり、日本未発売だがクーペも存在。日本での人気はいまひとつだった。

項目 説明
モデル名 ターセル
発売期間 1978年~1999年
特徴 トヨタ初の前輪駆動車
姉妹車 コルサ(トヨペット店)、カローラ2
ボディタイプ セダン、ハッチバック(日本未発売のクーペも存在)
人気 日本での人気はいまひとつだった

コルサ(1978~1999)

コルサ L10型はターセルと姉妹車

トヨペット店専売のターセル、カローラ2の姉妹車。ターセル同様にハッチバックとセダンが存在する小型車で、室内空間が広く、特にアメリカでは人気が高かった。コルサはイタリア語で「疾走」という意味を持つ。

項目 説明
モデル名 コルサ
発売期間 1978年~1999年
販売チャネル トヨペット店専売
姉妹車 ターセル、カローラ2
ボディタイプ ハッチバック、セダン
特徴 室内空間が広い。アメリカでの人気が高かった
名前の意味 イタリア語で「疾走」を意味する

スープラ(1978~2002)

スープラは国内のスポーツカー市場を牽引した伝説的な名車で2019年に復活する5代目スープラも注目を浴びる

90年代の若者たちを熱狂させたスポーツカー。国内では2代目までセリカXXという名前で販売されていたが、3代目A70型からスープラに統一。4代目A80型は今も中古市場で高値が付く。2019年にスープラが発売。

項目 説明
モデル名 スープラ
発売期間 1978年~2002年
初期名称 2代目までは「セリカXX」として販売
名称統一 3代目(A70型)から「スープラ」に統一
人気モデル 4代目(A80型)は中古市場で高値がつく名車
復活 2019年に5代目スープラが発売され注目されている
特徴 90年代の若者を熱狂させた国内スポーツカー市場の牽引車

カムリ(1980~2023)

  • カムリ(1982)1800 ZX
  • カムリ(1982)1800 ZXのスペック
  • カムリ(1982)1800 ZX
  • カムリ(1982)1800 ZX

世界100か国以上で販売されているカムリ。A40/50系はセリカの派生車種「セリカ カムリ」として販売されており、初代と見るかは意見が分かれる。2代目V10型以降は、トヨタの高級ミドルセダンとしての地位を確実にしていく。

項目 説明
モデル名 カムリ
発売期間 1980年~2023年
販売地域 世界100か国以上で販売
初期モデル A40/50系は「セリカ カムリ」として販売され、初代か否かは議論がある
2代目以降 V10型以降はトヨタの高級ミドルセダンとしての地位を確立

クレスタ(1980~2001)

クレスタ X50系

クレスタ X80系

マーク2三兄弟の1人で、バブル期によく売れた。チェイサーとの1番の違いとして、初代はハードトップ(HT)で登場したが、2代目以降はセダンボディとして販売されたこと。3代目X80系は女性にも人気だが、ヤンチャな若者にも好まれた。漫画GTOでは内山田教頭先生の愛車で、鬼塚に破壊されるのがお約束に。

項目 説明
モデル名 クレスタ
発売期間 1980年~2001年
シリーズ マーク2三兄弟の1台
販売特徴 初代はハードトップ、2代目以降はセダンボディで販売
3代目X80系 女性にも若者にも人気、漫画「GTO」では教頭の愛車で破壊されるお約束
バブル期 よく売れたモデル

ソアラ(1981~2005)

  • ソアラ(1981)
  • ソアラ(1981)のスペック
  • ソアラ(1981)
  • ソアラ(1981)

トヨタがベンツやBMWに負けない高級車を作ろうとして完成した高級クーペ。バブル期のハイソカーブームといえばマーク2三兄弟が有名だが、真の火付け役はソアラである。初代Z10系と2代目Z20系は富裕層から絶大な支持を得た。

項目 説明
モデル名 ソアラ
発売期間 1981年~2005年
コンセプト ベンツやBMWに負けない高級クーペを目指して開発
バブル期の役割 ハイソカーブームの火付け役で富裕層から絶大な支持を獲得
代表モデル 初代Z10系、2代目Z20系

カローラ2(1982~1999)

カローラ2 L20型

ターセルとコルサの姉妹車だが、セダン形式がなく、ハッチバックのみの販売。背景にはハッチバックのマツダ・ファミリアのヒットがある。名前にカローラとついているが、特に共通する部分はない。CMソングだった小沢健司「カローラ2にのって」が思わぬヒットに!

項目 説明
モデル名 カローラ2
発売期間 1982年~1999年
姉妹車 ターセル、コルサ
ボディタイプ ハッチバックのみ(セダンなし)
背景 マツダ・ファミリアのハッチバックヒットを受けて販売
特徴 カローラの名前が付くが共通部分はほとんどない
話題 CMソング「カローラ2にのって」がヒット

ビスタ(1982~2003)

ビスタ V10型 後期型

その名の通りトヨタ・ビスタ店(現ネッツ)の主力車で、4代目まではカムリの姉妹車にあたる。4種類のグレードが存在したが、当時としては珍しく全グレードに3点式シートベルトがつき、上級モデルのVEとVXはパワーウインドウ式だった。

項目 説明
モデル名 ビスタ
発売期間 1982年~2003年
販売店 トヨタ・ビスタ店(現ネッツ)
姉妹車 カムリ(4代目まで)
グレード数 4種類
安全装備 全グレードに3点式シートベルト装備
装備の特徴 上級モデルVE・VXはパワーウインドウ式

マスターエースサーフ(1982~1992)

マスターエースサーフ

北米向けの「トヨタ バン」の日本版ワンボックスカー。 当時としては最先端で、やや高級路線である。使い勝手がよく、よく走る。今見ると味のある昭和デザインで、カスタムカーとしても人気。後継はエスティマ・エミーナ。

項目 説明
モデル名 マスターエースサーフ
発売期間 1982年~1992年
特徴 北米向け「トヨタ バン」の日本版ワンボックスカー
路線 やや高級路線
評価 使い勝手が良く、走行性能も優れる
デザイン 昭和時代らしい味のあるデザインでカスタムカーにも人気
後継車 エスティマ・エミーナ

MR2(1984~1999)

MR2 AW10型

MR2 SW20型

国産車初のミッドシップ市販車であり、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した名スポーツカー。好みは色々だが、初代AW10系/11系より、SW20系の方が性能的には大きく向上し、モデル末期になるほど扱いやすいとされる。

項目 説明
モデル名 MR2
発売期間 1984年~1999年
特徴 国産初のミッドシップ市販車
受賞歴 日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞
性能評価 初代AW10/11系より、後期のSW20系が大幅に性能向上
扱いやすさ モデル末期のSW20系がより扱いやすいと評価

スプリンターカリブ(1982~2002)

初代RAV4(1994~)に存在したクロスオーバーSUVを思わせるワゴン車。全グレード4WDと本格派路線で、雪国でも愛された。初代はターセルをベースにカローラレビンAE85と同じ1.5LのSOHCエンジンを搭載。

初代スプリンターカリブAL25G型は、雪国やアウトドア好きに人気を博し、米では「ターセルワゴン」として発売。

ベース車がカローラに変更された2代目スプリンターカリブAE90系。

項目 説明
モデル名 スプリンターカリブ
発売期間 1982年~2002年
特徴 初代RAV4を連想させるクロスオーバーSUV風ワゴン
駆動方式 全グレード4WDの本格派
用途 雪国やアウトドアに人気
エンジン 初代はターセルベース、1.5L SOHC搭載(カローラレビンAE85と共通)
米国名 「ターセルワゴン」として発売
2代目特徴 ベース車がカローラに変更(AE90系)

コロナクーペ(1985~1989)

コロナクーペ T160型 2.0VX

4代目セリカとプラットフォームを共通する姉妹車であり、コロナとの繋がりは実は薄い。トヨペット店のスペシャルティカーを強化するために投入されたが、販売数は伸びず。しかし「ノッチバッククーペらしい美しさ」と車好きの間では隠れた名車として評判。

項目 説明
モデル名 コロナクーペ
発売期間 1985年~1989年
プラットフォーム 4代目セリカと共通
トヨタ店 トヨペット店専売のスペシャルティカー
販売状況 販売数は伸びなかった
評価 ノッチバッククーペらしい美しさで車好きに隠れた名車と評判
コロナとの関係 繋がりは薄い

カリーナED(1985~1998)

トヨタ初の本格的なピラーレスハードトップであり、4ドアでありながらクーペのような美しいエクステリアによって登場直後から話題に。スタイル重視のため実用性に難があるのだが、二代目もバブル期らしいラグジュアリーな内装で更に人気を高めた。

初代カリーナEDはセリカをベースにした4ドアハードトップ。

項目 説明
モデル名 カリーナED
発売期間 1985年~1998年
特徴 トヨタ初の本格的ピラーレスハードトップ
ドア数 4ドア
デザイン クーペのような美しいエクステリアで話題に
実用性 スタイル重視でやや難あり
二代目特徴 バブル期らしいラグジュアリーな内装で人気上昇
ベース車 セリカをベースにした4ドアハードトップ

スプリンターシエロ(1987~1991)

「天空」の名前がついた5ドアハッチバック。カローラ5ドアセダンの実質後継で、名前をかっこよくすることで売りたかったらしいが、結果としては1代限りで生産中止。エンジンは1.5Lと1.6Lがラインナップしており、1989年のマイナーチェンジ以降は後期型でエクステリアも変更されている。

スプリンターシエロAE90系

項目 説明
モデル名 スプリンターシエロ
発売期間 1987年~1991年
車体形状 5ドアハッチバック
名前の由来 「天空」の意味を持つ名前
後継 カローラ5ドアセダンの実質後継モデル
販売状況 1代限りで生産中止
エンジンラインナップ 1.5L と 1.6L
マイナーチェンジ 1989年に後期型でエクステリア変更あり

コロナ EXiV(1989~1998)

コロナ エクシヴ T180型 1.8FE 後期型

コロナ エクシヴ T180型 1.8FE 後期型

コロナクーペの後継にあたるハードトップのエクシヴ。外観はカリーナEDとよく似ているが、カタログで両者の違いを説明するほど細やかにデザイン性をアピール。実用性は高くないが、初代はスタイリッシュなデザインが若者に受け入れられ人気車種となった。

項目 説明
モデル名 コロナ EXiV
発売期間 1989年~1998年
車体形状 ハードトップ
位置付け コロナクーペの後継モデル
外観特徴 カリーナEDに似ているが細かく差別化されたデザイン
実用性 高くはない
人気 初代は若者にスタイリッシュなデザインで好評

セルシオ(1989~2006)

セルシオ XF10型 前期型

セルシオ XF10型 前期型

海外では「レクサスLS」の名前で、4代目以降は日本国内でも「レクサスLS」として販売される高級セダン。海外の高級車市場に参入するため、トヨタが特にこだわったのは室内の振動と騒音の遮断。国内ではクラウンを超える高級車としてバブル景気もあり人気に。