スープラ歴代モデル

スープラの歴代モデルの特徴 トヨタのフラッグシップスポーツの歴史を振り返る

スープラの歴代モデルに関する情報。2019年夏に復活が予定されるトヨタのフラッグシップスポーツカーの歴史を、1978年に誕生した初代モデルから2002年に生産を終了した4代目は、一部改良によってどのような装備を追加設定したのかを中心に振り返ります。

スープラの歴代モデルの特徴 トヨタのフラッグシップスポーツの歴史を振り返る

トヨタのフラッグシップスポーツカーであるスープラの歴代モデルの特徴を振り返ろう

海外メディアが発表した「世界で愛される90年代の名車ランキング」において、スープラがマツダのRX-7やホンダNSXなどの並み居る強豪を抑えて1位となりました

排出ガス基準に対応できずに、2002年に生産を終了したスープラですが、2013年にトヨタとBMWが「スポーツカー」等を共同開発する事を発表してから、復活の流れが加速しました。

2018年3月に開催されたジュネーブモーターショーで公開された「GRスープラ・レーシング・コンセプト」には、80型の後継モデルである事を意味する90のゼッケンが付けられていました。

ここでは、スープラの復活を記念して、セリカの上級車種として1978年に誕生した初代モデルから、2002年に生産を終了した4代目スープラまでの歴代モデルの歴史を振り返ります。

初代スープラ(日本名:セリカXX)A40型・A50型 1978年-1981年

初代スープラのエクステリア初代スープラはセリカの上級モデル「セリカXX」という車名で販売開始

トヨタのフラッグシップスポーツカーであるスープラは、北米市場で好調であった日産「フェアレディZ」のヒットに刺激を受ける形で開発計画がスタートしました。北米トヨタのディーラーのマーケティング調査によって6気筒エンジンを搭載するスポーツカーのニーズは高いと判断されました。

初代スープラは1977年に開催された東京モーターショーに出展され、翌1978年にセリカの上級モデルとして販売をスタートしました。当時の日本での車名は「セリカXX」です。

アメリカにおいては、XXというアルファベッドの表記は成人指定映画を意味する用語として使用されていた諸事情があって、日本以外で販売する車は、ラテン語で「至上かつ最高」「上へ」「超えて」を意味するスープラという車名が付けられました。

セリカを超える上位車種である初代「スープラ」はFR方式・直列6気筒エンジンを搭載する高級志向のスペシャルカー

1978年4月に登場した初代スープラ(日本名:セリカXX)は、2代目セリカをベースとして開発された上位車種にあたります。2代目セリカよりもホイールベースと全長を延長させた初代スープラは、誕生以降伝統的に受け継がれるFR方式・直列6気筒エンジンを採用しました。

2シーターのスポーツカーであった日産のフェアレディZと差別化を図るために、初代スープラはラグジュアリーな雰囲気で包まれるスポーツカーを目指しました。

初代スープラは角型4灯式ヘッドライトや、T字をモチーフとするフロントグリルをエクステリアの特徴とします。同車が採用する2.0Lエンジンの最大出力は123馬力で、0-100km/h加速は10.2秒を記録しました。

初代スープラは1980年に行ったマイナーチェンジによって、全車のリアサスペンションを独立懸架式に変更して、ハンドリング性能に磨きをかけるなどして走りの魅力を追求しました。

2代目 スープラ(日本名:セリカXX)A60型 1981年~1986年

2台目スープラのエクステリア60スープラはリトラクタブルヘッドライト(格納式ヘッドライト)が特徴

1981年7月にフルモデルチェンジが行われて2代目A60型スープラ(日本名:セリカXX)が誕生しました。同時期に誕生したソアラに高級路線は譲ることで、2代目スープラはスポーツカーとしての性能アップのみに専念出来ました。

セリカリフトバックをベース車とする2代目スープラは、リトラクタブルヘッドライトが印象的なフロントマスクを採用し、ボディをワイド化させて、ヘッドレストと一体となったバケットタイプのフロントシートを採用するなどして独自性を発揮します。

2代目スープラのフラッグシップモデル(日本名:セリカXX2800GT)は、当時としては最強のスペックを誇示した2.8Lの5M-GEU型直列6気筒DOHCエンジンを搭載させた。

2代目スープラのトランスミッションは、5速MTの他に、マイコン制御が可能な電子式タイプの4速AT(ETC-S)を用意します。ステアリングホイールは全車にパワステを設定し、当時の先端技術であるデジタルメーターを採用し、スポーツカーとしての魅力を引き上げます。

スポーツカーとしての可能性を追求した2代目スープラの0-100km/h加速は9.8秒で、最高速度は時速200km/hを超えていました。

2代目スープラは1982年に行ったマイナーチェンジでターボエンジン搭載車をラインナップさせて、1983年のマイナーチェンジではエクステリアに磨きをかける

2代目スープラは1982年2月にターボエンジン搭載車をラインナップさせて、同年8月には2,000GTを投入してファン層を拡大しました

1983年にマイナーチェンジを行った2代目スープラは、バンパーの形状・テールレンズのデザインを変更し、ウェッジシェイプや足回りを見直して、エクステリアはファストバックの3ドアクーペスタイルに磨きをかけました。

3代目 スープラ A70型 1986年~1993年

3代目スープラのエクステリア型番の70を取りナナマルスープラの愛称で親しまれる3代目スープラ

1986年2月にフルモデルチェンジが行われて誕生した3代目からは、日本国内で使われていた「セリカXX」という車名は廃止されて、スープラという名称に統一されました。

3代目スープラの発売当初のキャッチコピーは「TOYOTA 3000 GT」であり、トヨタ往年の名車2000GTを意識したものです。3代目スープラは誕生から4ヶ月後には、脱着式のディタッチャブルトップを装備させたエアロトップをラインナップさせました。

型番より「ナナマルスープラ」と親しまれている3代目スープラのインパネは、センターコンソールまでを一体化させた横L字型デザインを採用し、視認性の優れたデジタルメーターと、アナログメーター等のパーツによって完成させます。採用するフロントシートは調整機構を増やして、優れたホールド性と座り心地を実現させます。

同車は、インタークーラー付きターボを追加設定した3.0Lエンジンをラインナップさせて、トランスミッションは5速MTと電子制御4速ATを選択可能とします。

足回りでは4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用し、減衰力を変化させる電子制御式サスペンションTEMSや、先進挙動安定制御システムを導入する3代目スープラは、レースシーンでも大活躍し、全日本ツーリングカーレースの初戦で優勝を飾るなどして話題を集めました。

また、3代目スープラではタイヤのインチアップや1989年に発売された初代セルシオより採用される新トヨタCIマークへの変更も行われました。

3代目スープラは1987年に3ナンバー仕様の「3.0GTリミテッド」を追加設定し、1988年のマイナーチェンジで廉価版の「3.0GTターボS」を追加設定した

3代目スープラは発売から間もなくしてエアロトップを販売しました。1987年には7M-GTEUに5速MTを組み込み、輸入仕様のみに採用されていたブリスターフェンダーを採用する3ナンバー仕様の「3.0GTリミテッド」を追加設定しました。

1988年に行われたマイナーチェンジでは、フロントマスク及びテールライトのデザインを変更して、「1G-GTEU」と「7M-GTEU」の使用燃料はハイオク仕様へと改良されました。日本で販売されている3Lエンジンを搭載するモデルは、輸入仕様車と同様のワイドボディへと変更されました。

1989年8月に行われた一部改良では、3.0Lターボ仕様にTEMS・パワーシート・デジタルメーター等を設置せずに、販売価格を抑えた廉価版の「3.0GTターボS」が追加設定されました。

3代目スープラの後期型は当時としては最高レベルの280PSの出力を発揮する

1990年に行われたマイナーチェンジでは、マーク2のスポーツグレードに採用されていた2.5L直列6気筒ツインターボエンジンに改良を加えた新型モデルを搭載させて、ビルシュタイン社と共同開発した専用のショックアブソーバーを採用するなどしたグレード「2.5GT」は、スポーツカーとしての性能を飛躍させました。

高性能エンジン1JZ-GTE型が搭載される、後期型の最上級グレード「2.5GT」の最高出力は280PSと、当時の自主規制値に達していました。

4代目 スープラ A80型 1993年~2002年

4代目スープラのエクステリア80型スープラは中古車市場でプレミア価格で取引されているほど人気

1993年5月に発売を開始した4代目スープラは、今もなお「ハチマルスープラ」として親しまれている中古車市場で根強い人気を誇る1台です。

4代目スープラのキャッチコピーは「THE SPORTS OF TOYOTA」で、ラグジュアリーカーというよりも、スポーツカーとしてのイメージを強めたいトヨタの意志が込められています。

3代目と比較すれば4代目スープラのボディは、フェンダーをワイド化して、全幅を1,810mmにまで拡げて、運動性能を高めるために全高は25mm下げて、全長とオーバーハングは短くしました。

4代目スープラは、燃料タンクをトランク下に配置し、前後の重量配分を最適化させて、アクティブスポイラー・大型リアスポイラー等のエアロパーツを充実させる事で、空力抵抗係数であるCd値は0.30と当時としては世界最高レベルの数値を達成させました。

同車は、ゲトラグ社と共同開発した6速MTをメインとしながらも、電子制御式4速ATも設定して選択肢を増やします。サスペンションは4輪ともダブルウィッシュボーンを採用し、グレード「ターボRZ」はビルシュタイン製のショックアブソーバーを標準装備して高速時の安定性を向上させます。

80スープラは、日本の乗用車としては初めて6速MTを搭載させ、電子制御式サブスロットルシステム「ETCS」を導入し、3.0L自然吸気・3.0Lツインターボエンジンなどのパワーユニットをラインナップさせて、最高出力は280PS、0-100km/h加速は4.6秒を実現する完全なるスポーツカーとして進化した事で、世界中の車好きから愛される車となりました。

スープラは2002年に導入された排出ガス規制に対応する事ができずに生産を終了した

1994年8月に行われたマイナーチェンジでは、ビルシュタイン社のトルセンLSDや大型リアスポイラー等を装備させた「SZ-R」が新たに追加設定されました。そして、4代目スープラのターボモデルのタイヤオプションは再設定されて、ブレーキング力は強化されました。

1996年に行われたマイナーチェンジでは、全車両にABSを導入し、サスペンションを改良して、ボディ剛性を強化し、デュアルエアバックを標準装備させて安全性を向上させました。そして、最上級グレードGZは廃止されました。

1997年に行われたマイナーチェンジでは、ツインターボエンジンのVVT-i化、ボディ補強が実施されました。また、運転席と助手席にエアバックが装備されて、エンジンに可変吸気システムが導入されました。

スーパーGTで4度のチャンピオンとなるなど数々のレースシーンで輝かしい成績を収めた、スープラは2000年に設けられた排出ガス規制に対応する事ができずに、2002年に多くの車好きに惜しまれながらも生産を終了してしまいました。

2019年夏頃にトヨタのフラッグシップスポーツカー「スープラ」が復活して新たな歴史を刻んでいく

2002年に生産を終了したトヨタのフラッグシップスポーツカーであるスープラは、BMW「Z4」との共同開発を行う事で2019年夏に復活する予定です。

既に予約販売がスタートした新型スープラは、BMW「Z4」の後継モデルと基本設定は同じとしながらも、エクステリアやインテリアのデザイン、サスペンションやエンジンのチューニングでは差別化が行われます。

5代目スープラのテストカーと思われるスパイショットをみる限り、新型モデルのエクステリアは丸みを帯びたボディラインと、シャープでキレあじ鋭いフロントマスクが特徴であると判断できます。

新型スープラの欧州市場においての納車時期は2019年9月頃となり、日本市場においての納車のタイミングは半年~1年ほど遅れると言われています。最高出力は300馬力を超えると噂されている新型スープラが登場すれば、歴代モデルと同様にトヨタのフラッグシップスポーツカーとして新たな歴史を刻んでいきます。