タイヤの交換時期はいつ?スリップサイン・製造年・寿命の見極め方を解説
タイヤの交換時期を正しく判断することは、安全なドライブに直結します。溝の減り具合だけでなく、製造からの経過年数によるゴムの劣化も見極めのポイントです。タイヤが古くなると制動距離(止まるまでの距離)が伸び、同じタイミングでブレーキをかけても事故になるかどうかの差が生まれます。
この記事では、タイヤの寿命を見分けるポイント・製造年の確認方法・寿命を延ばすメンテナンス方法を詳しく解説します。
スリップサインが見えたら即交換|溝の残量で寿命を判断する
スリップサインは整備不良(車検も通らない)にあたる1.6mm以下のタイヤの溝を示す
タイヤの溝に一定間隔で設けられた突起がスリップサインです。この突起がトレッド面(接地面)と同じ高さになって見えるようになったとき、溝の残深が法律で定められた1.6mm以下に達していることを示しています。スリップサインが出た状態での走行は整備不良と判断され、車検も通りません。速やかに新品タイヤへの交換が必要です。
溝の残量と走行安全性の目安は以下のとおりです。
- 残溝4mm程度(いわゆる5分山):スリップサインが見えかけている状態。あと1〜2シーズンで交換を想定しておきましょう。
- 残溝1.6mm(スリップサインが見えている):法定基準以下。即交換が必要です。
「タイヤの新品交換は費用がかかる」とお悩みの場合、国産タイヤだけでなく輸入タイヤ(アジアンタイヤ)という選択肢もあります。溝が減った国産タイヤよりも、新品の輸入タイヤのほうが安全に走行できる場合が多く、13〜14インチであれば1本1,500円前後から、4本セットで1万円以内で購入できるものもあります。
製造年月から5年以上で要点検・10年以上で要交換
楕円の中にある下4ケタの数字がタイヤの製造年と製造週
タイヤのサイドウォール(側面)には、楕円に囲まれた4桁の数字が刻印されています。下2桁が製造年、上2桁が製造週を表しており、例えば「2814」は「2014年の第28週製造」を意味します。
製造年による交換の目安
- 製造から5年以上:ゴムが劣化している可能性が高いため、カー用品店などで点検を受けることを推奨。
- 製造から10年以上:溝が残っていても安全のために交換推奨。見えない部分でのひび割れやバーストのリスクがあります。
10年以上経過したタイヤは溝が残っていても、ゴムの劣化によって内部にひび割れが生じている場合があります。滑りやすさだけでなく、走行中に突然バースト(破裂)する危険性があるため、製造から5年以上が経過しているタイヤはプロによる点検を受けることをおすすめします。
タイヤの寿命を延ばすメンテナンスと運転方法
運転の仕方や日頃のメンテナンス次第では、2年程度でスリップサインが出るほどタイヤが摩耗してしまうこともあります。以下の方法を実践することで、タイヤの寿命を大幅に延ばすことができます。
定期的に空気圧をチェックして適正値を保つ
定期的に空気圧をチェックして適性値に保っていればタイヤ寿命は延びる
運転席側ドアの内側に貼付されたステッカーに、その車両の適正空気圧が記載されています。適正値から外れた状態で走行すると偏摩耗が起きやすくなります。
空気圧と摩耗の関係
- 適正値より高い:トレッド面の中央が膨らんで中央部が摩耗しやすくなる。
- 適正値より低い:タイヤの両端に負担がかかり、両端が摩耗しやすくなる。
月に1回を目安に空気圧チェックを行い、常に適正値を維持することがタイヤの長持ちにつながります。
純正タイヤサイズを守り、インチアップ後はアライメント調整を行う
純正サイズからインチアップした場合、車両が想定する以上の負担がタイヤにかかり、偏摩耗(タイヤの特定部分が極端に摩耗すること)が起こりやすくなります。また、足回りのパーツ変更時にアライメント調整を行わないと、タイヤの取り付け角度がズレて片減りが進みます。
偏摩耗はタイヤの外側(外減り)であれば目視で気づきやすいですが、内側(内減り)は見えにくく、気づかないまま溝がなくなり続けてバーストのリスクが高まる場合があります。特に車両重量の重いミニバンやSUVで起こりやすいため注意が必要です。
急発進・急加速・急ブレーキを避ける
急発進・急加速・急ブレーキはタイヤの特定部分に瞬間的な大きな負担をかけ、部分的な摩耗の原因になります。緊急回避など必要な場面は仕方ありませんが、通常走行では穏やかな加減速を心がけることでタイヤを均等に使い切ることができます。
タイヤ交換のタイミングでローテーションを行う
前後のタイヤを入れ替えるタイヤローテーションは、4輪の摩耗を均一化してタイヤ寿命を延ばす効果的な方法です。FF車(前輪駆動)の場合、操舵と駆動の両方を担う前輪は後輪よりも摩耗が早く進みます。ローテーションを行わないと、前輪のみが先に寿命を迎え、まだ使えるはずの後輪も合わせて交換する無駄が生じます。
夏タイヤ⇄スタッドレスタイヤの季節交換のタイミングで同時にローテーションを行うと効率的です。
タイヤは消耗品|安全走行のために早めの交換を心がけよう
タイヤはガソリンと同様の消耗品であり、その状態が走行中の安全性に直接影響します。スリップサインが出たタイヤや製造から10年以上経過したタイヤは、見た目上は問題なくてもバーストするリスクがあるため、早めの交換が賢明です。
費用が気になる場合は、アジアンタイヤという選択肢があります。13〜14インチであれば4本セットで1万円以内に収まることも多く、溝が減った古い国産タイヤよりも新品のアジアンタイヤのほうが安全に走行できます。交換費用を惜しんで危険な状態のタイヤで走り続けるより、早めに新品に交換して安心・安全なドライブを楽しみましょう。


























