カムリのモデルチェンジ

カムリはフルモデルチェンジせず国内生産終了 後継車種の噂もあるが海外では販売継続へ

カムリの国内フルモデルチェンジが予想されましたが2023年で終売。北米ではベストセラーカーのカムリは2025年海外市場でモデルチェンジ予定で、新デザインアイコンのハンマーヘッドを採用、日本再導入の可能性も考察。

カムリはフルモデルチェンジせず国内生産終了 後継車種の噂もあるが海外では販売継続へ

カムリのフルモデルチェンジは2024年で自動運転技術も進化すると予想

2017年1月にアメリカのデトロイトで開催された自動車ショーにて発表されたハイブリッドセダンの新型カムリが、2017年7月10日にフルモデルチェンジを果たし同日に販売開始しました。
2025年のモデルチェンジでは進化した自動運転技術やEV化などが考えられますが、日本市場では2023年に生産終了。

2017年にモデルチェンジしたカムリのエクステリア・インテリア・搭載されるエンジン・価格帯などの情報や2025年のモデルチェンジ情報を予想。

カムリに替わり後継車種の新型モデルを投入する噂

カムリ終売により国内のミドルサイズセダンがトヨタから消滅することを受けて、クラウンより一回り小さいサイズの新型モデルを投入する噂があります。
しかし2023年にモデルチェンジした5代目プリウスがカムリの代替車種、クラウンやカローラもラインナップされているため、噂される新型モデル発売の可能性は少ないと考えます。

カムリは2023年12月下旬に日本国内向け販売終了

カムリがフルモデルチェンジすることなく、2023年12月下旬で日本国内向け販売を終了することを公式発表。カムリは1980年に発売、2023年で43年が経過する長寿モデルですが、セダン離れに加えSUVやミニバンなど使い勝手の良いモデルに押され販売台数が激減していました。

北米やアジア地域を中心に販売するカムリですが、海外向けモデルは継続販売するとのこと。2023年に海外モデルのマイナーチェンジ(一部改良)を発表、2025年にはフルモデルチェンジの噂もあるため、またいつか日本市場で復活販売する可能性もあるかもしれません。

11代目の新型カムリが2025年登場する噂 エクステリアはクラウンクロスオーバー似のハンマーヘッドに

カムリのモデルチェンジを2025年に実施する噂。
新型の11代目カムリの特徴はエクステリアで、2022年に発売した新型のクラウンクロスオーバーや2023年の新型プリウスに似た新言語のハンマーヘッドになると予想されています。

パワートレインは2.5Lの第五世代ハイブリッドシステムを搭載、安全装備も最新のトヨタセーフティセンスを搭載するとのこと。
10代目のカムリはハイブリッド専用モデルですが、新型はPHEV(プラグインハイブリッド)を搭載する可能性も考えられます。

2025年に発表・販売すると言われている新型カムリは、10代目モデルで採用するTNGA思想のGA-Kプラットフォームを改良することで、同様の改良を重ねるレクサスに近づくプレミアムセダンに生まれ変わるようです。

2025年頃にフルモデルチェンジが予想される新型カムリは自動運転が進化してパワートレインが電動化するかも

カムリが2025年頃にフルモデルチェンジした場合どのような進化をするのか予想します。
2019年に日本で初めてハンズフリー運転を実現した日産のスカイラインですが、この技術は年々進化しています。自動運転技術の進化とともに法改正も進むと予想され、2025年頃には自動車専用道路で完全自動運転も実現している可能性があります。
新型カムリには新たな自動運転技術が搭載されることも予想されるため、いち早く搭載する可能性も考えられます。

海外ではカムリのフルモデルチェンジに先駆けレンダリングイメージを発表するクリエイターも。
カムリのレンダリングエクステリアは2022年に発表したクラウンクロスオーバーやMIRAIにも似た外観で、精悍な4眼ヘッドライトが特徴的です。

パワートレインについても欧州では排ガス規制が厳しくなっているため、日本でもさらなる規制強化を実施する可能性も。エンジンを内燃機関とすること自体が禁止されることも考えられ、全個体電池が実用化されているかもしれません。

トヨタが主導する全個体電池が実用化された場合、EVのネックであった航続距離の問題や時間のかかる充電時間の問題も解決しているため、新型カムリはガソリンエンジンの車と遜色ない実用性がある電気自動車として販売されるかもしれません。

11代目になる新型カムリの発売時期については、早くて2025年頃と言われています。
日本では2022年8月に一部改良を実施していますが、排ガスや騒音規制に対応する最低限の改良になりました。
2023年にフルモデルチェンジが行われても不思議ではありませんが、2023年も納期遅延が続いている場合は2025年に先送りになる可能性も考えられます。

2017年にモデルチェンジしたカムリのエクステリアはキーンルックを全面に押し出したスタイルに進化

モデルチェンジ後のカムリは70系と呼ばれていて、キーンルックを採用した迫力のあるフロントフェイスが特徴的です。北米では、スポーティモデルの「XSE」、ラグジュアリーモデルの「XLE」の2種類グレードがありますが、始めに日本に導入されるのは「XLE」の高級感のあるモデルで、2018年8月1日にスポーツモデルの「XSE」のエクステリアのみ採用した「WS」が販売されています。

  • 新型カムリのエクステリア北米で販売されている「XLE」のグレード 始めに日本に導入されたモデルでもある
  • 新型カムリのサイドビュー「XSE」グレードは2018年8月1日に日本に上陸して「WS」グレードとして販売された
  • 新型カムリのリアビュー

リアビューは、LEDのリアコンビランプを採用してストップランプの視認性も高く、後続車への注意喚起能力も抜群です。切れ長のテールランプはマークXを思い起こします。スポーツモデルのXSEでは2本出しマフラーを装備していますが、XLEでは1本のマフラーになります。

モデルチェンジ前の50カムリモデルチェンジ前の50カムリ

モデルチェンジする前のカムリと比べると、フロントフェイスだけではなく見た目もロー・ワイドになりどっしりと落ち着いた印象を受けます。

新型カムリボディサイズ 旧型カムリボディサイズ
全長 4,885mm 4,850mm
全幅 1,840mm 1,825mm
全高 1,445mm 1,470mm
ホイールベース 2,825m 2,775mm

実際に、新型カムリのボディサイズは、全長35mm、全幅15mm長く、全高が約25mm低くなっていて、ホイールベースも50mmほど伸びているので直進安定性に長けています。

センターコンソールのデザインが個性的な新型カムリのモデルチェンジ後のインテリア

新型カムリのインテリア

モデルチェンジ後のカムリのインテリアは、助手席側から伸びるセンターコンソールデザインが斬新で、メーターにはエンジン回転数を示すタコメーターの替わりにエコメーターが見えます。

助手席側と助手席には、輝くインナードアハンドルや、ハイブリッドモデルであることを表す青いインテリアLED、ドアトリムに使われた革やしっかりと存在感を示している白いステッチなども、質実剛健なセダンの作りにマッチしています。

  • 新型カムリの助手席
  • 新型カムリのシート

スポーツモデルのXSEでは、赤色のシートが使われていてスポーツセダンであるマークXの意志を受け継いでいるかのようです。メーカーオプションでサンルーフを装備することが出来て開放的なドライブを堪能することができます。

搭載されるパワートレインは新開発の2.5Lハイブリッドエンジン

カムリのモデルチェンジ後のプラットフォームは新設計のTNGAを採用していて、剛性や安全性が高まるほかにも、新しいパワートレインが採用されます。

新型カムリパワートレイン
エンジン型式 A25A-FXS
排気量 2,487cc
エンジン最高出力 178PS/5,700rpm
エンジン最大トルク 221Nm/3,600~5,200rpm
モーター最高出力 120PS
モーター最大トルク 202Nm
システム最高出力 211PS
バッテリー種類 リチウムイオン

新型カムリに搭載されるエンジンは新設計のダイナミックフォース2.5Lハイブリッドエンジン(THS2)が採用されます。従来のカムリよりもパワフルで燃費もいいハイブリッドセダンが誕生しました。

新型カムリの燃費は33.4km/Lで装備が充実したG・WSは28.4km/L 実燃費もカタログ値に近い

新型カムリの燃費はベースグレードのXで最高値の33.4km/L、上位グレードのG・WSで28.4km/Lです。プリウスやアクアにも迫る数値で、ミドルクラスセダンということを考えるととても優秀な燃費性能になっています。

カムリの実燃費もカタログ値には及びませんが平均で18.0km/Lから20.0km/Lになっているようです。しかし冬場の燃費は15.0km/Lまで燃費が低下するという意見もあり、このあたりはハイブリッドカーの宿命とも言えそうです。

フルモデルチェンジで「セーフティセンスP」を始め最新の安全装備を搭載

新型カムリのフルモデルチェンジ後に搭載される装備は、安全装備の「セーフティセンスP」が、標準装備で搭載されます。

  • オートマチックハイビーム
  • レーンディパーチャーアラート
  • レーダークルーズコントロール
  • プリクラッシュセーフティシステム

上記4つの安全装備を充実させた「トヨタセーフティセンスP」は、今後の車種にも順次搭載する装備で、車線逸脱警報のレーンディパーチャーアラートには、はみ出さないようステアリング制御機能がついています。

トヨタセーフティセンスPは、すでにクラウンシリーズやランドクルーザー、プリウスにマークX、ハリアーやC-HRに搭載済みで、ミドルクラスセダンのカムリも新型にフルモデルチェンジすると仲間入りを果たします。

トヨタだけではなく、他社も安全装備を充実させることに力を入れているので、トヨタセーフティセンスP搭載車種が行き渡った世の中では、事故は限りなく減っている未来が待っているでしょう。

新型カムリは全てハイブリッドモデルで販売価格は3,456,000円から

並列で走る新型カムリ

新型カムリの販売価格一覧
グレード 新型カムリ 旧型カムリ
ハイブリッドX 3,456,000円~ 322万
ハイブリッドG 3,728,000円~ 342万
ハイブリッド G レザーパッケージ 4,334,000円~ 402万
ハイブリッド WS 3,871,000円~
ハイブリッド WS レザーパッケージ 4,450,000円~

モデルチェンジ前のカムリの価格は、320万~400万円の間で、新開発のプラットフォーム・エンジン・トランスミッションの搭載、トヨタセーフティセンスPを装備して10万円ほどアップした3,298,320円~になっています。

世界戦略車のカムリにマークXとSAI(SAIは統合済み)がカムリに統合される可能性がある

新型カムリに統合される可能性があるマークXスポーツセダンのマークX

新型カムリに統合される可能性があるSAIハイブリッドセダンのSAI

FRスポーツセダンの「マークX」と、ハイブリッドセダンの「SAI」が販売終了して、新型カムリに統合される噂があります。またSAIは2018年に統合しています。

現行モデル価格

  • SAI:330万~
  • カムリ:329万~
  • マークX:265万~

マークXの350RDSは、3.5リットルV6エンジンを積み最高出力は318PSを誇る国内では希少なFRスポーツセダンですが、残念ながら2019年12月に生産を終了し、長い歴史に幕を閉じました。また、ミドルクラスセダンで同じくハイブリッドカーのSAIもフルモデルチェンジするカムリに統合されました。

新型カムリの日本仕様はどっりしとした安定感のあるスタイル

新型カムリの日本仕様

2017年7月10日に販売された日本仕様の新型カムリはグリルもフィンがたくさんあり、どっしりとしたフロントフェイスに仕上がっています。

日本仕様の新型カムリのリアビュー

リアビューは、北米仕様のスポーティモデルXSEのようにデュアルマフラーではなく、ラグジュアリー仕様のXLEモデルになりました。スポークの多いホイールデザインが高級感を与えてくれます。

日本仕様の新型カムリの内装

室内の様子は、木目調で落ち着いたデザインのパネルに、助手席側から流れるシルバーラインが斬新なデザインで、違和感なく取りつけられているナビとフルオートエアコンのデザインに惚れ惚れします。

  • トヨタ純正エアロを装備した新型カムリトヨタ純正カスタマイズ
  • モデリスタエアロを装備した新型カムリ新型カムリモデリスタ仕様
  • TRDエアロを装備した新型カムリ新型カムリTRD仕様

また、カスタマイズモデルも公開しており、それぞれ「トヨタ純正」「モデリスタ」「TRD」の3種類カスタムモデルがあります。

グローバルモデルのフルモデルチェンジで注目を集めた新型カムリの画像5枚

  • 新型カムリのフロントビューカムリ
  • 右斜め前から見た新型カムリカムリ
  • 新型カムリのサイドビューカムリ
  • 左斜め後ろから見た新型カムリカムリ
  • 新型カムリのリヤビューカムリ

カムリが日本市場で終売 海外販売は絶好調でフルモデルチェンジも

カムリ

カムリが2023年日本市場で終売しました。
SUVやミニバン人気に押され、セダンタイプのカムリは生産台数が激減しましたが、世界的に見るとカムリの主戦場とも言える北米を中心に、カムリの販売は絶好調です。

2025年にはモデルチェンジの噂も聞こえ、2023年にフルモデルチェンジしたプリウスにも採用する、トヨタの新デザインアイコンのハンマーヘッドを採用するようです。
ハイブリッドシステムも刷新する可能性があり、日本市場再導入の可能性もあるかもしれません。