マークXにスポーツグレード GRスポーツが2017年9月19日登場
国産車では珍しいFR駆動(後輪駆動)を持つ本格的なスポーツ高級セダンがマークXです。
2004年にトヨタの名車マーク2の後継車種として誕生したマークXは、低い車高と3連ヘッドライトを装備したインパクトのあるエクステリアで登場しました。
先代のマーク2よりもスポーティーさを押し出したスタイリングは走りを求めるユーザーから絶大な支持を集めました。
高級スポーツセダンのマークXにはトヨタのGAZOOレーシングがカスタマイズしたG’sというグレードがありましたが、2016年11月のマイナーチェンジのタイミングで廃止となりました。
そして2017年9月19日に登場するマークXのスポーツグレード GRスポーツは廃止されたG’sの後継グレードとして登場します。
マークXの新グレードGRスポーツの最新情報を紹介します。
マークX GRスポーツのエクステリア
- メーカーオプションの19インチアルミホイール
マークXにはかつてG’sというグレードがありました。G’sはマークXをカスタマイズしたスポーツグレードとして人気となりましたが2016年11月に廃止となりました。
2014年にはサーキット走行も楽しめる専用チューンを施したG’sグレードの上位版となるGRMNグレードも全国100台限定で発売しました。
先代のG’sグレードでは新しいデザインの19インチアルミホイールやマフラーが用意され、運動性能を高めるためのエアロを装備し、足回りのチューンナップも行われました。
これらの装備は全て専用で用意されたプレミアムなモデルとなっています。
マークX GRスポーツはG’sの後継グレードとして登場するためエアロパーツや19インチアルミホイールなどG’s同様に専用装備が用意されています。
エクステリアだけでなく足回りもチューンナップされているため、日本国内で販売されるFRセダン最速モデルの一角として登場しました。
ボディカラーはホワイトパールクリスタルシャインとプレシャスブラックパールのオプションカラーを含む全6色展開となっています。
- ホワイトパールクリスタルシャイン(37,800円高)
- シルバーメタリック
- ブラック
- プレシャスブラックパール(54,000円高)
- ダークレッドマイカメタリック
- トゥルーブルーマイカメタリック
マークX GRスポーツのインテリア
マークX GRスポーツのインテリアには専用装備が多数用意されています。
先代のマークX G’sのインテリアを確認すると、シルバーステッチの入ったスポーティーな本革巻き4本スポークステアリングホイール、G’sのロゴ付きレッドカラーのパワースイッチ、フロントシートにもG’sのロゴが入ったスポーティーシートが装備されています。
インパネのレジスターやクラスター、ドアトリムも専用のピアノブラック加飾がされラグジュアリーなスポーツセダンを演出します。
コクピットのセンターに配置されるタコメーターや、エンジンスタートと同時に表示される初期画面もG’s専用のものに置き換えられているほど、手の込んだ仕様となっています。
マークX GRスポーツの内装もこれらの専用装備が用意され、G’s同様、気合の入ったスポーツモデルとなっています。
GRスポーツは人気グレードになることは間違いないですが、GRMNのように台数限定モデルではないため購入できない心配はありません。
マークX GRスポーツのパワートレイン
マークXのエクステリア
マークX GRスポーツのベースとなるのは3.5L V型6気筒DOHCエンジンを積んだ350RDSグレードと2.5L V型6気筒DOHCエンジンを積んだ250Sグレードになります。
両車種ともパワートレインは変わらず、350RDSモデルは最大出力318PS、最大トルク38.7Nmを発生させるハイパワーモデルとなり、250Sモデルは最大出力203PS、最大トルク24.8Nmのスムーズな加速を楽しめるレスポンスの良いモデルとなっています。
GRスポーツではサスペンションもチューニングされボディ剛性も高まるため、マークXのハイパワーを思う存分楽しむことができます。
ここでマークX GRスポーツのベースとなる350RDSグレードのスペックも紹介するのでチェックしましょう!
全長 | 4,770mm |
---|---|
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,435mm |
室内長 | 1,975mm |
室内幅 | 1,500mm |
室内高 | 1,170mm |
ホイールベース | 2,850mm |
車両重量 | 1,560kg |
最低地上高 | 155mm |
最小回転半径 | 5.2m |
駆動方式 | 2WD(FR) |
エンジン型式 | 2GR-FSE |
エンジン種類 | V型6気筒DOHC |
総排気量 | 3.456L |
使用燃料 | 無鉛プレミアム ガソリン |
最高出力 | 234kw(318PS)/6,400rpm |
最大トルク | 380Nm(38.7kgm)/4,800rpm |
乗車定員 | 5名 |
JC08モード燃費 | 10.0km/L |
ボディカラー | 6色 |
価格 | 3,850,200円~ |
マークX GRスポーツの販売価格は3,809,160円から
マークX GRスポーツは2つのグレードが用意されています。1つは250Sをベースとした2.5Lの「250S GRスポーツ」、もう1つは350RDSをベースとした3.5Lの「350RDS GRスポーツ」です。
それぞれのベース車両の価格とGRスポーツの価格を紹介します。
グレード | 価格 |
---|---|
350RDS | 3,850,200円~ |
350RDS GRスポーツ | 4,428,000円~ |
250S | 3,207,600円~ |
250S GRスポーツ | 3,809,160円~ |
ベース車両の250Sと250S GRスポーツの価格差は601,560円、350RDSと350RDS GRスポーツの価格差は577,800円となっています。
エアロパーツ、インテリア、19インチアルミホイール、特別にチューンされた足回りなど専用装備が豊富にあるマークX GRスポーツは、価格差以上にお得なパッケージングと言えます。
今後マークXはカムリに統合される可能性がある
2017年9月19日にGRスポーツが販売されるマークXですが、同じくトヨタから販売されるセダンのSAIと一緒に、今後カムリへ統合され消滅するという噂があります。
ハイブリッドカーやSUVが販売台数を伸ばす中、セダンタイプの自動車は販売台数が減少傾向にあります。マークXも例にもれず、近年の販売台数は振るいません。
統合先のカムリは2016年時点で世界累計販売台数1,800万台以上を販売している、トヨタを支える世界戦略車です。マークX GRスポーツの販売が好調となれば統合の話もなくなる可能性があるので、今後のマークXの動向に注目しましょう。
マークX GRスポーツの画像6枚
- マークX GRスポーツ
- マークX GRスポーツ
- マークX GRスポーツ
- マークX GRスポーツ
- マークX GRスポーツ
- マークX GRスポーツ
「G’s」に代わって投入されたマークX GRスポーツのモデルチェンジ遍歴
マークX GRスポーツは、トヨタが販売していたモデルで、スポーツコンバージョン車の「G’s」に代わって投入されたグレードです。
マークX GRスポーツ/2017年~2020年
2017年9月、「G’s」から引き継ぐ形で「GR SPORT」が投入され、「250S “GR SPORT”」「350RDS “GR SPORT”」が追加されました。Sports typeをベースに、ブレーキキャリパーにGRのロゴが入り、専用エンブレムを装着。シートや専用メーターを装備しています。
マークX GRスポーツのモデル | 販売年表 |
---|---|
GR SPORT | 2017年~2020年 |
マークX GRスポーツはセダン復活の起爆剤になれるか
1969年から33年間の間、年間新車販売台数首位を守り続けてきたセダンタイプのカローラはまさに国民車と言える存在でした。しかし現在の販売台数を占める殆どの車種が、コンパクトカー、SUV、ミニバンとなっています。
一足先にフルモデルチェンジを果たし販売された新型カムリと共に、セダン復権の鍵を握っているのがマークX GRスポーツです。
自動車市場へどのような変化を巻き起こすのか期待しましょう!