トヨタ ハイランダーとはどんなクルマ?新車価格など解説!
トヨタ ハイランダーとは、トヨタ自動車が生産している大型SUVです。
現在の販売地域は北米やオーストラリアが中心となっていますが、元々は日本国内でも2000年から2007年まで「クルーガー」の名称で販売されていた時期がありました。オーストラリアでは日本と同じく「クルーガー」の名称で販売されています。
洗練されたスタイリッシュな外観をしたハイランダーは、日本国内にもファンの多いクルマです。
トヨタ・ハイランダーの歴史をたどりながら、ボディサイズやエクステリア・インテリア、ボディカラーのラインナップ、新型ハイランダーのグレードごとの価格帯について解説していきます。
グランドハイランダーが2023年中に発売 3列シート仕様のロングバージョンでレクサスTXのベースモデルに
グランドハイランダーが2023年ワールドプレミア。
海外専売車ながら日本でも話題になっているプレミアムSUVで、ハイランダーのホイールベースを延長したロングホイールモデルとして登場します。
パワートレインはガソリンエンジンのほか、エンジン+モーターのハイブリッドシステムを搭載、グレード構成はXLE、Limited、Platinumの3種類を設定。
また、グランドハイランダーをベースに開発されたレクサスTXが2023年6月8日世界初公開。日本でもレクサスTX発売の噂があるため注目されています。
新型ハイランダーがクラウンSUVのベースになる可能性
クラウンが2022年に生産終了することを受けて、後継に新型クロスオーバーのクラウンSUVを設定する可能性があることがわかりました。
このクラウンSUVのベースになるのが海外専売車のハイランダーという噂です。
ハイランダーはRAV4やヴェンザ(日本で販売する車名はハリアー)と並び、トヨタが海外で販売する主力車種です。精悍なエクステリアだけでなく、ラグジュアリーなインテリアも魅力の3列SUVで、クラウンSUVのベースに相応しいモデルでしょう。
2021年に行われた上海モーターショーでは、クルーガーのエンブレムをクラウンの王冠エンブレムに変更した、クラウンクルーガーを発表。中国市場で2021年8月27日に発売しました。
2019年12月18日にトヨタ・ハイランダーが発売!
新型ハイランダーのエクステリア
ニューヨークモーターショーでワールドプレミアされた新型ハイランダーが、ついに2019年12月18日に発売されました。新型ハイランダーは2020年2月8日から17日に開催したシカゴオートショーにも出展しました。
今回発売となったのはガソリンモデルで、ハイブリッドモデルは2020年2月に発売。パワートレインは3.5リッターV型6気筒ガソリンエンジンと2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジン+モーターの2種類を採用します。価格帯はおよそ379万1000円から569万7458円です。
コネクティビティ機能を強化した新型ハイランダー
新型ハイランダーのエクステリアデザインはRAV4に似ており、TNGA-Kプラットフォームを採用。上級グレードとなるにつれて加飾も豪華になっています。ガソリンモデルの燃費性能は約10.2km/L、ハイブリッドモデルでは15.3km/Lです。
キャビン内には大型ディスプレイモニターを搭載し、Apple Car PlayやAndroid Auto、アレクサに対応するなどコネクティビティ機能を強化。先進安全運転支援技術「トヨタ・セーフティ・センス」を全グレードに標準装備し、安全性能を高めています。従来モデルから全長が60mm延長されているため、荷室スペースや座席がさらに広くなりました。
2021年には専用18インチのブロンズホイールを装備した特別仕様車ブロンズエディションを追加しました。
新型ハイランダーをニューヨーク国際モーターショー2019で世界初公開
モデルチェンジした新型ハイランダー 日本発売のアナウンスはされていない
新型ハイランダーは後ろに流れるプレスラインが特徴
新型ハイランダーはどっしりしたリヤで精悍なイメージを表現
海外専売モデルのミドルサイズSUVハイランダーの新型モデルを2019年4月17日から行われるアメリカのニューヨーク国際モーターショーで世界初公開しました。
新型ハイランダーはフロントを中心にRAV4と同じデザイン言語を採用
2019年4月10日に日本復活を果たした新型RAV4の兄貴分として北米で販売するハイランダーは、新型になりさらにRAV4に似たフロントフェイスを採用しています。ボディのプレスラインはサイドからCピラー、そしてリヤにかけて立体的になる珍しい表現になっています。
ボディサイズは全長4,950mm・全幅1,930mm・全高1,730mmで、次世代のTNGAプラットフォームを採用しているためロングホイールベースを実現、3列シートでも広い室内空間を実現しています。
パワートレインは最高出力295hpで最大トルク357Nmの3.5LのV6ガソリンエンジンと、システム最高出力240hpを発揮する2.5Lの直4ガソリンエンジン+モーターのハイブリッドエンジンの2種類を用意します。
4WDシステムは新型RAV4にも採用したダイナミックトルクベクタリングを搭載、後輪の動力を停止して燃費向上を図るディスコネクト機構も搭載します。
新型ハイランダーには12.3インチの大型ディスプレイを採用
2列目のスライド量を従来比30mmプラスして3列シートも快適に使える
荷室容量も先代モデルから60mm延長したことで収納力も向上
インテリアにはトヨタ史上最大級の大型12.3インチインフォテインメントディスプレイを搭載、アンドロイドオート、アップルカープレイ、アマゾンアレクサなどと連携して利便性を向上しました。
アルファードやヴェルファイアから始まった第二世代の安全装備「トヨタセーフティセンス」を全てのグレードで標準装備、昼間と夜間の歩行者、そして昼間の自転車にも対応します。
ハイランダーに搭載するトヨタセーフティセンスの内容
- プリクラッシュセーフティ(夜間・昼間の歩行者対応/昼間の自転車対応)
- レーントレーシングアシスト(LTA)
- ロードサインアシスト(RSA)…など
新型ハイランダーのグレードはガソリンモデルがL、LE、XLE、Limited、Platinumの5つと、ハイブリッドがLE、XLE、Limited、Platinumの4種類を設定します。ガソリンモデルの発売時期は2019年12月を予定していて、ハイブリッドモデルは少し遅れて2020年2月を予定しています。
ハイランダーは初代モデルをクルーガーという名前で日本でも販売していました。その後は後継車にあたるヴァンガードが発売されたため、クルーガー(ハイランダー)の日本販売は終了して海外専売車種になりました。
日本でも使いやすいボディサイズのため逆輸入されるほど人気がありますが、今回発表された新型ハイランダーの日本導入について「日本導入の計画はありません」とトヨタ広報部が発言しています。
しかし2019年4月10日にRAV4が待望の日本復活を果たし、さらに日本のトヨタ公式もハイランダーのモデルチェンジを発表したことから、ハイランダーの日本復活も今後ありうるかもしれないので期待しましょう。
トヨタ ハイランダーの歴史はハリアーベースのSUV「クルーガー」から始まる
ハイランダーは日本やオーストラリアでは「クルーガー」の車名で販売されていた
同じくトヨタから販売されているラグジュアリークロスオーバーSUVの初代ハリアーをベースとして、2000年に販売を開始したのがトヨタ ハイランダーの始まりです。ベース車となった初代ハリアーと比べると、トヨタ ハイランダーは正統派なデザインのクロスオーバーSUVとして販売されました。
日本国内やオーストラリアでは「クルーガーV」の名前で登場し、その他国外ではトヨタ ハイランダーという名前で販売されました。なお、車名は「賢い」という意味を持つドイツ語の「クルーガー」が由来となっています。
初代は2000年から2007年にかけての7年間販売し、2005年にはクルーガーハイブリッドを販売開始しました。市販のハイブリッドSUVとしては、クルーガーハイブリッドは世界で2番目となりました。
北米では約13万台を売り上げ、クルーガーは一躍ヒット車種となりました。しかし、日本国内向けのモデルは新型に移行することなく2007年に生産終了を迎えました。後続車はトヨタ ヴァンガードでしたがこちらも現在は販売されておらず、2013年に販売終了となっています。
その後、2代目ハイランダーが2007年から2013年まで販売されました。オーストラリアでは初代と同様、「クルーガー」と名乗っての販売が続けられています。2013年からは3代目モデルに移行しています。
トヨタ ハイランダーのエクステリアの特徴は台形グリルで、インテリアはロングドライブでも疲れないゆとりの空間が魅力
ハイランダーのフロントグリルは台形デザイン
2018年モデルのトヨタハイランダーのエクステリアは、フロントグリルはインパクトのある台形で、ヘッドランプは細長くキリッとしており、日本国内では珍しいデザインとなっています。
後席は長距離移動でも疲れにくい十分なスペースを確保
ブラックを基調とした内装はスペースに余裕があり、ドライブを快適に楽しめる空間が広がっています。シートは高級感があり、長距離運転にももってこいの座り心地の良さです。
スッキリした印象のあるセンターパネル ブルーイルミネーションは視認性も高い
メーター部分のブルーのグラデーションのようなイルミネーションの美しさにも目を引かれます。
積載性抜群のラゲッジルーム ファミリーユースやアウトドアが趣味の方も満足できる
ハイランダーは積載性にも優れており、ファミリーカーとして使うのにも、アウトドアにもぴったりの車種です。
トヨタ ハイランダーのボディサイズは日本でも取り回しやすく高速の燃費は10.2~11.5km/L
トヨタ ハイランダーはLE・LE Plus・XLE・SE・リミテッドの5グレード展開で、ハイブリッドにはそれぞれハイブリッドLE・ハイブリッドXLE・ハイブリッドリミテッドの3グレードがあります。
トヨタ ハイランダーの乗車定員は最大8名で、ボディサイズは全長が4,889mm、全幅が1,925mm、高さが1,729mm、ホイールベースは2,788mmとなっています。海外専売の大型SUVにしては日本国内で乗り回すにも大き過ぎない、使い勝手の良いミニバンのようなサイズ感です。
エンジンは2.7リッター直列4気筒エンジンと3.5リッターV6エンジン、モーター搭載のハイブリッドモデルがあります。燃費は市街地で8.5~8.9km/L、高速道路で10.2~11.5km/Lとなっています。
その他、自動ブレーキなどの機能が安全パッケージとなったトヨタ・セーフティ・センスやスター・セーフティ・システムが標準装備となっています。
トヨタ ハイランダーのボディカラーは9展開で深みのあるカラーラインナップが特徴
トヨタ ハイランダーのボディカラーは以下の9色がラインナップされています。どのカラーも大人っぽく、深みのある落ち着いた色味です。
MIDNIGHT BLACK METALLIC(ミッドナイトブラックメタリック)
BLIZZARD PEARL(ブリザードパール)
CELESTIAL SILVER METALLIC(セレスティアルシルバーメタリック)
PREDAWN GRAY MICA(プリドーングレーマイカ)
SALSA RED PEARL(サルサレッドパール)
OOH LA LA ROUGE MICA(ウーララルージュマイカ)
TOASTED WALNUT PEARL(トーステッドウォルナットパール)
ALUMINA JADE METALLIC(アルミナジェイドメタリック)
SHORELINE BLUE PEARL(ショアラインブルーパール)
トヨタ ハイランダーのグレード別新車価格は日本円で約339万円から493万円
日本国内では取り扱いのないトヨタ ハイランダーですが、海外市場ではどれくらいの値段で販売されているのでしょうか。2018年モデルのトヨタ ハイランダーの新車価格をまとめました。
グレード | 価格 |
---|---|
LE | $31,030(約339万円) |
LE Plus | $35,460(約387万円) |
XLE | $38,920(約425万円) |
SE | $40,090(約438万円) |
リミテッド | $42,080(約450万円) |
ハイブリッド LE | $36,670(約400万円) |
ハイブリッド XLE | $41,730(約456万円) |
ハイブリッド リミテッド | $45,160(約493万円) |
グレードごとに異なりますが、1ドル109円計算の場合、トヨタ ハイランダーの価格帯はおよそ339~493万円となっています。
トヨタ ハイランダーは日本国内でも乗りやすいクルマ
インテリアもエクステリアも洗練されたデザインのトヨタ ハイランダー。ボディはパッと見大きく感じますが、実際はコンパクトに作られており乗りやすいサイズの車種です。それでいて最大8人の乗車が可能と居住性も充実しており、遊びはもちろんファミリーカーとしても大活躍してくれます。
残念ながら現在の日本でハイランダーの取り扱いはありませんが、ぜひ再販を期待したいところです。