国産SUVのディーゼル車ラインナップ!自分にピッタリな車種はどれ?
かつてディーゼルエンジンといえば「音がうるさい」「排気が汚い」というイメージが強くありましたが、クリーンディーゼル技術の進化により、静粛性・環境性能ともに大幅に改善されています。軽油を使う分だけガソリンより燃料代が安く、低回転から太いトルクを発揮するため、キャンプや牽引など積極的なアウトドア利用にも適しています。
本記事では、全国にディーラーがあり、何かトラブルが起きてもメンテナンスを受けやすい国産車に絞って、ディーゼルエンジンを搭載したSUVをまとめています。ボディサイズ・用途・乗車人数などに合わせて、自分にピッタリな1台を探してみてください。
CX-3/マツダ:完成度の高いSKYACTIV-Dを搭載するコンパクトSUV(国内向け生産終了)
マツダのCX-3は2015年から販売されているコンパクトクロスオーバーSUVで、2017年からガソリンエンジンもラインナップに加わりました。なお、CX-3は2026年2月末をもって国内向けの生産を終了しており、現在は在庫車のみでの対応となっています。在庫がなくなり次第、販売も終了となるため、購入を検討している場合は早めに各販売店に在庫を確認することをおすすめします。
| 全長 | 4,275mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,765mm |
| 全高 | 1,550mm |
| ホイールベース | 2,570mm |
| 最低地上高 | 160mm |
| 乗員定員 | 5人 |
搭載するディーゼルエンジンはSKYACTIV-Dで、CX-3では1.5Lから途中1.8Lへと排気量が拡大されました。燃費は21.0〜25.0km/L(1.5L時の値)と優れた燃費性能を持ち、2WDと4WDが用意されています。コンパクトなボディで扱いやすく、日常使いにも適した1台です。
| 型式 | S5-DPTS |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒直噴ターボ |
| 排気量 | 1,498cc |
| 最高出力 | 77KW/4,000rpm |
| 最大トルク | 270Nm/1,600〜2,500rpm |
| 燃費 | 21.0〜25.0km/L |
| 車種カテゴリ | コンパクトクロスオーバーSUV |
|---|---|
| 発売開始年 | 2015年 |
| 搭載エンジン | ディーゼル(SKYACTIV-D)、ガソリン(2017年追加) |
| 駆動方式 | 2WD(FF)および4WD |
| 販売状況 | 2026年2月末に国内向け生産終了。在庫がなくなり次第販売終了 |
CX-5/マツダ:気筒休止機能付きのSKYACTIV-D 2.2を搭載した燃費性能も高いミドルサイズSUV
マツダのCX-5は2012年に発売されたCXシリーズ最初のモデルで、ミドルサイズのクロスオーバーSUVです。2017年にはフルモデルチェンジを行って2代目へと進化し、よりダイナミックなデザインと洗練された走りを実現しました。安全装備のi-ACTIVSENSEを標準装備するなど、安全性も強化されています。マツダSUVの中心的存在として現在も継続販売中です。
| 全長 | 4,545mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,840mm |
| 全高 | 1,690mm |
| ホイールベース | 2,700mm |
| 最低地上高 | 210mm |
| 乗員定員 | 5人 |
搭載エンジンはCX-3と同じSKYACTIV-Dシリーズですが、排気量は2.2Lで出力・トルクともに大幅に上回ります。燃費は17.2〜18.0km/Lで、2WDと4WDの燃費差が少ないのも特徴です。気筒休止機能も採用しており、高速巡航時の燃費改善に貢献しています。
| 型式 | SH-VPTS |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒直噴ターボ |
| 排気量 | 2,188cc |
| 最高出力 | 129KW/4,500rpm |
| 最大トルク | 420Nm/2,000rpm |
| 燃費 | 17.2〜18.0km/L |
| 車種カテゴリ | ミドルサイズクロスオーバーSUV |
|---|---|
| 発売開始年 | 2012年(CXシリーズ初のモデル) |
| モデルチェンジ | 2017年にフルモデルチェンジで2代目へ |
| 搭載エンジン | 2.2L SKYACTIV-D(ディーゼル) |
| 駆動方式 | 2WD(FF)および4WD |
| 標準装備 | 安全装備「i-ACTIVSENSE」標準搭載 |
CX-8/マツダ:フラッグシップらしい高級感とディーゼルエンジンの力強さを両立した3列シートSUV(生産終了)
マツダのCX-8は2017年12月に発売されたCXシリーズの最上級モデルで、3列シートを備える6・7人乗りのSUVです。全幅はCX-5と同じ1,840mmに抑えながら、全長・全高・ホイールベースを拡大することでゆったりとした室内空間を実現していました。CX-8は2023年12月をもって生産を終了しています。後継モデルとして「CX-80」がラインナップされており、現在は中古車での購入となります。ディーゼル車の流通量が豊富で、中古車市場では選択肢が多い状況です。
| 全長 | 4,900mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,840mm |
| 全高 | 1,730mm |
| ホイールベース | 2,930mm |
| 乗員定員 | 6・7人 |
搭載されているのは改良型の2.2Lディーゼルエンジンで、CX-5搭載エンジンより出力・トルクともに向上しています。燃費は17.0〜17.6km/Lで、重量級のボディながらトルクフルな走りと経済性を両立していました。
| 型式 | SH-VPTS |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒ターボ |
| 排気量 | 2,188cc |
| 最高出力 | 140KW/4,500rpm |
| 最大トルク | 450Nm/2,000rpm |
| 燃費 | 17.0〜17.6km/L |
| 車種カテゴリ | ミドル〜ラージクラスの3列シートSUV |
|---|---|
| 発売開始年 | 2017年12月 |
| 販売状況 | 2023年12月に生産終了。後継モデルはCX-80 |
| 乗車定員 | 6人または7人乗り仕様あり |
| エンジン特性 | CX-5搭載エンジンを改良し、出力・トルクが向上 |
パジェロ/三菱:信頼性の高い4WD性能とパワフルなクリーンディーゼルを搭載した本格クロカンSUV(生産終了)
2006年に4代目へとフルモデルチェンジしたパジェロは、三菱自動車が販売していたフラッグシップSUVです。2008年にディーゼルエンジンが復活し、2010年にはクリーンディーゼルエンジンへと対応しました。パジェロは2019年8月をもって国内向けの生産・販売を終了しています(海外向けも2021年7月に終了)。現在は中古車でのみ入手可能です。三菱は早ければ2026年度にも「パジェロ」ブランドのSUVを国内で復活させる方向で検討していると報じられており、今後の動向に注目が集まっています。
| 全長 | 4,900mm(4,385mm) |
|---|---|
| 全幅 | 1,875mm |
| 全高 | 1,870mm(1,850mm) |
| ホイールベース | 2,780mm(2,545mm) |
| 最低地上高 | 225mm |
| 乗員定員 | 7人(5人) |
※()内はショートモデルの数値
搭載されているエンジンは3.2Lクリーンディーゼルで、燃費は10.0〜10.4km/Lです。燃料タンク容量は88Lと大容量で、長距離移動でも給油の手間が少なく済みます。本格的なラダーフレーム構造と副変速機付きフルタイム4WDにより、悪路走破性は歴代トップクラスです。
| 型式 | 4M41 |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒ターボ |
| 排気量 | 3,200cc |
| 最高出力 | 140KW/3,500rpm |
| 最大トルク | 441Nm/2,000rpm |
| 燃費 | 10.0〜10.4km/L |
| 車種カテゴリ | 本格クロスカントリーSUV |
|---|---|
| 現行モデル | 2006年に4代目へフルモデルチェンジ |
| ディーゼル搭載経緯 | 2008年に復活し、2010年にクリーンディーゼル対応 |
| 燃料タンク容量 | 88L(長距離走行に強み) |
| 販売状況 | 2019年8月に国内向け生産・販売終了。中古車のみ入手可能 |
デリカD:5/三菱:ミニバンとSUVを融合させた唯一無二の車種にクリーンディーゼルエンジンを搭載
三菱が販売するデリカD:5は、2007年に発売されたスライドドアを装備するSUVミニバンです。クリーンディーゼルエンジンと高い最低地上高を持ちながら、8人まで乗れる広い室内空間を両立した独自のモデルで、現在も継続販売中です。2019年にはビッグマイナーチェンジを実施し、内外装のデザインが刷新されています。
| 全長 | 4,730mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,795mm |
| 全高 | 1,870mm |
| ホイールベース | 2,850mm |
| 最低地上高 | 210mm |
| 乗員定員 | 7・8人 |
搭載されているのは4N14型と呼ばれる2.2Lクリーンディーゼルエンジンで、2013年から採用されています。燃費は13.0km/Lで、燃料タンク容量は64Lです。ファミリー層を中心に根強い人気を持ち、悪路でも安心して走れる数少ない大人数乗りSUVです。
| 型式 | 4N14 |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒ターボ |
| 排気量 | 2,267cc |
| 最高出力 | 109KW/3,500rpm |
| 最大トルク | 360Nm/1,500〜2,750rpm |
| 燃費 | 13.0km/L |
| 車種カテゴリ | SUVとミニバンが融合したクロスオーバーモデル |
|---|---|
| 発売開始年 | 2007年 |
| エンジン搭載開始年 | 2013年からクリーンディーゼル(4N14型)搭載 |
| マイナーチェンジ | 2019年にビッグマイナーチェンジを実施 |
| 燃料タンク容量 | 64L |
ランドクルーザー プラド/トヨタ:確かな悪路走破性とクリーンディーゼルを組み合わせた本格クロカンSUV(生産終了)
ランドクルーザー プラドは1990年から続く歴史あるモデルで、2009年に150系へとフルモデルチェンジ。2015年の一部改良でクリーンディーゼルエンジンが搭載されました。ランドクルーザー本体より幅が狭く、都市部でも扱いやすいサイズ感が支持されてきました。ランドクルーザー プラドは2024年4月に生産を終了しており、後継モデルとして「ランドクルーザー250」が同年4月から発売されています。中古市場ではディーゼル仕様の流通量が豊富です。
| 全長 | 4,825mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,885mm |
| 全高 | 1,836mm〜1,850mm |
| ホイールベース | 2,790mm |
| 最低地上高 | 220mm |
| 乗員定員 | 7人(5人) |
※乗員定員5人はTXの一部グレードのみ
搭載されているディーゼルエンジンは1GD-FTVで、燃費は11.2〜11.8km/Lです。燃料タンク容量は87Lと大容量で、長距離ドライブも安心です。ランドクルーザー プラドのディーゼル車はトヨタの尿素SCRシステム(アドブルー)を採用しており、定期的な尿素水の補充が必要な点は注意が必要です。目安として数千kmごとに補充が必要で、補充を怠るとエンジンが始動しなくなることがあります。
| 型式 | 1GD-FTV |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒ターボ |
| 排気量 | 2,754cc |
| 最高出力 | 130KW/3,400rpm |
| 最大トルク | 450Nm/1,600〜2,400rpm |
| 燃費 | 11.2〜11.8km/L |
| 初代発売年 | 1990年 |
|---|---|
| 現行型登場年 | 2009年に150系へフルモデルチェンジ |
| ディーゼル搭載開始 | 2015年の一部改良時にクリーンディーゼルを採用 |
| アドブルー補充 | 定期的な尿素水(アドブルー)補充が必要 |
| 燃料タンク容量 | 87Lと大容量 |
| 販売状況 | 2024年4月に生産終了。後継はランドクルーザー250 |
ハイラックス/トヨタ:日本国内唯一のピックアップトラックとして復活したクリーンディーゼル搭載の高走破性モデル
トヨタが販売するハイラックスは1968年に初代が発売された歴史あるモデルで、2004年に国内販売を終了後、2017年9月に約13年ぶりに復活しました。現在も継続販売中の国内唯一のピックアップトラックで、荷台を持つ本格的な作業性と高い走破性能を両立しています。上級グレードのZではLEDヘッドライトやプリクラッシュセーフティシステムなどの安全装備が充実しています。
| 全長 | 5,335mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,855mm |
| 全高 | 1,800mm |
| ホイールベース | 3,085mm |
| 最低地上高 | 215mm |
| 乗員定員 | 5人 |
ハイラックスに搭載されているエンジンは2GD-FTVで、燃費は11.8km/L、燃料タンク容量は80Lです。ランドクルーザー プラドのエンジン(1GD-FTV)とは異なる排気量2.4Lモデルが採用されています。ハイラックスも尿素SCRシステムを採用したクリーンディーゼル車で、アドブルー(尿素水)の定期的な補充が必要です。最低地上高215mmを確保しており、荒地でのトレーラー牽引などにも対応できます。
| 型式 | 2GD-FTV |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒ターボ |
| 排気量 | 2,393cc |
| 最高出力 | 110KW/3,400rpm |
| 最大トルク | 400Nm/1,600〜2,000rpm |
| 燃費 | 11.8km/L |
| 初代発売年 | 1968年 |
|---|---|
| 国内販売の動き | 2004年に国内販売終了後、2017年9月に復活・継続販売中 |
| 上級グレード「Z」 | LEDヘッドライトやプリクラッシュセーフティなど充実装備 |
| アドブルー対応 | 尿素水(アドブルー)の定期補充が必要 |
| 燃料タンク容量 | 80L |
ディーゼルSUVを選ぶ際の注意点とまとめ
クリーンディーゼルエンジンは、かつての悪いイメージを一新し、環境性能・静粛性ともに大きく改善されています。低回転から力強いトルクを発揮するため、キャンプやアウトドアでのトレーラー牽引など積極的なレジャー用途にも最適です。また、しっかりと整備すれば長く乗り続けられる耐久性の高さも魅力のひとつです。
ただし、購入前にいくつかの点を確認しておくことが重要です。トヨタの1GD-FTV・2GD-FTV搭載モデルはアドブルー(尿素水)の定期補充が必要で、怠ると走行不能になる点に注意が必要です。また、CX-3・CX-8・パジェロ・ランドクルーザー プラドはすでに生産終了しているため、新車での購入はできません。それぞれの現行販売状況を確認したうえで、新車・中古車どちらで探すかを決めましょう。
現在新車で購入できるディーゼルSUVはCX-5・デリカD:5・ハイラックスです。用途・乗車人数・ボディサイズに合わせて、自分にピッタリな1台を選んでみてください。