ロッキーとライズの違いをあらゆる面からチェック
2019年11月5日に同時デビューしたダイハツ・ロッキーとトヨタ・ライズ。ライズはロッキーのOEM車種であり、この2モデルは姉妹車の関係です。なお、「ロッキー」という車名は1990年〜2002年に販売されていたクロカンモデルに由来しており、厳密には2代目にあたります。
2021年11月にはハイブリッドモデル「e-SMART HYBRID」が両車に追加され、パワートレインの選択肢が大幅に広がりました。その後、2023年のダイハツ認証不正問題による出荷停止を経て、2024年3月よりガソリン車から順次販売が再開。同年11月には一部改良が実施されています。
一見ほぼ同じ車に見えるロッキーとライズですが、エクステリアやインテリア、グレード構成、価格、安全装備、純正アクセサリーなど、実は異なる点が多数あります。それぞれの違いについて詳しく解説します。
ロッキーとライズのパワートレインは基本共通だがハイブリッドの追加で選択肢が拡大
発売当初のロッキーとライズには1.0L直列3気筒ターボエンジン(1KR-VET型)のみが搭載されていましたが、2021年11月の改良でダイハツ新開発の「e-SMART HYBRID」を搭載するハイブリッドモデルと、1.2L直列3気筒NAエンジン搭載モデルが追加されました。現在は以下の3タイプのパワートレインが用意されています。
| パワートレイン | 駆動方式 | 燃費(WLTCモード) |
|---|---|---|
| 1.2L e-SMART HYBRID(シリーズ方式) | 2WDのみ | 28.0km/L |
| 1.2L NAエンジン | 2WDのみ | 20.7km/L |
| 1.0Lターボエンジン | 4WDのみ | 17.4km/L |
e-SMART HYBRIDは、1.2LのNAエンジンを発電専用として使い、バッテリーに充電した電力でモーターのみがタイヤを駆動させるシリーズハイブリッド方式です。日産のe-POWERに近い仕組みで、発進時から力強いトルクとEV感覚の滑らかな加速が特徴です。ただし高速走行ではガソリンの消費が増える傾向があるため、主に街乗りで真価を発揮します。4WDを希望する場合は1.0Lターボエンジン搭載車(4WD専用)を選ぶことになります。なお、パワートレインの設定はロッキー・ライズで共通です。
ロッキーとライズはグレード構成が異なるため価格設定にも違いがある
ダイハツから販売されている新型ロッキー
ロッキーとライズはグレード名が異なります。ロッキーは「L」「X」「Premium G」の3グレード(HEVは「X HEV」「Premium G HEV」の2グレード)、ライズは「X」「X”S”」「G」「Z」の4グレード(HEVは「X HEV」「Z HEV」の2グレード)が設定されています。
以下の価格は2024年11月の一部改良後の参考値です(税込)。最新の価格は各販売店にご確認ください。
| グレード | 駆動方式 | 価格(参考) |
|---|---|---|
| L(1.2L NA) | 2WD | 1,667,000円〜 |
| 4WD(1.0Lターボ) | 1,944,800円〜 | |
| X(1.2L NA) | 2WD | 1,810,000円〜 |
| 4WD(1.0Lターボ) | 2,086,700円〜 | |
| X HEV(e-SMART HYBRID) | 2WDのみ | 2,116,000円〜 |
| Premium G(1.2L NA) | 2WD | 2,058,000円〜 |
| Premium G(1.0Lターボ) | 4WD | 2,318,200円〜 |
| Premium G HEV(e-SMART HYBRID) | 2WDのみ | 2,347,000円〜 |
| グレード | 駆動方式 | 価格(参考) |
|---|---|---|
| X(1.2L NA) | 2WD | 1,679,000円〜 |
| 4WD(1.0Lターボ) | 1,918,800円〜 | |
| X”S”(1.2L NA) | 2WD | 1,745,000円〜 |
| 4WD(1.0Lターボ) | 1,984,800円〜 | |
| G(1.2L NA) | 2WD | 1,895,000円〜 |
| 4WD(1.0Lターボ) | 2,133,700円〜 | |
| Z(1.2L NA) | 2WD | 2,060,000円〜 |
| 4WD(1.0Lターボ) | 2,282,200円〜 | |
| X HEV(e-SMART HYBRID) | 2WDのみ | 2,260,000円〜 |
| Z HEV(e-SMART HYBRID) | 2WDのみ | 2,442,000円〜 |
ロッキーとライズを同グレード帯で比較すると、ライズのほうが若干リーズナブルな価格設定となっています。ただし、グレード名が異なるため、装備内容をあわせて確認することが重要です。HEVモデルはガソリン車に比べて約40〜50万円高くなりますが、燃費性能(28.0km/L)の高さを考えると長距離ユーザーには十分メリットがあります。
ロッキーとライズはボディサイズは同じだがフロントマスクやボディカラーの設定に違いがある
ロッキーのフロントマスク
ライズのフロントマスク
ロッキーとライズの大きな違いとして挙げられるのがエクステリアデザインです。ボディサイズは全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mm、ホイールベース2,525mmと完全に同じですが、フロントマスクのデザインは大きく異なります。
ロッキーは六角形のグリルをセンターに配置し、キュッと引き締まったSUVらしいフロントマスクが特徴。一方、ライズはトヨタSUV特有のロワグリルを採用した、先進性を感じさせるデザインで、RAV4のミニサイズ版のような印象を与えます。
ボディカラーはどちらもモノトーンと2トーンを合わせて全11色が設定されていますが、ロッキー専用色として「コンパーノレッド」(ダイハツがかつて販売していた「コンパーノ」からインスパイアされたカラー)、ライズ専用色として「ターコイズブルーマイカメタリック」がそれぞれラインナップされています。
| 項目 | ダイハツ・ロッキー | トヨタ・ライズ |
|---|---|---|
| ボディサイズ | 全長3,995×全幅1,695×全高1,620mm、ホイールベース2,525mm(共通) | |
| フロントマスク | 六角形グリルをセンターに配置。引き締まったSUVらしい印象 | トヨタSUV特有のロワグリル採用。先進的でスポーティなデザイン |
| ボディカラー数 | モノトーン・2トーン合わせて全11色(共通) | |
| 専用カラー | コンパーノレッド(ダイハツ専用) | ターコイズブルーマイカメタリック(トヨタ専用) |
ロッキーとライズはグレードによってホイールデザインが異なる
上級グレードにはアルミホイール、エントリーグレードにはスチールホイールが用意される
ロッキーとライズはグレードによってホイールの仕様が異なります。ロッキーは最上級「Premium G HEV」「Premium G」に17インチ切削アルミホイール、「X HEV」「X」に16インチアルミホイール、「L」に16インチフルホイールキャップが装着されます。
ライズは「Z HEV」「Z」に切削光輝+ブラック塗装の17インチアルミホイール、「G」に16インチアルミホイール、「X”S”」「X」には樹脂フルキャップのスチールホイールを設定します。
| グレード帯 | ダイハツ・ロッキー | トヨタ・ライズ |
|---|---|---|
| 上級グレード | Premium G / Premium G HEV:17インチ切削アルミホイール | Z / Z HEV:17インチ切削光輝+ブラック塗装アルミホイール |
| 中間グレード | X / X HEV:16インチアルミホイール | G:16インチアルミホイール |
| エントリーグレード | L:16インチフルホイールキャップ | X”S” / X:樹脂フルキャップスチールホイール |
ロッキーとライズのインテリアはロッキーのPremium G以外はほぼ共通
ロッキーのPremium Gのみに設定されるインテリア
レッドアクセントを取り入れたインテリア
エントリーグレードのブラックインテリア
ロッキーのインテリアは全3種類です。最上級「Premium G」「Premium G HEV」にはシルバー加飾とフルファブリック×ソフトレザー調のコンビシートを採用。「X」「X HEV」にはシルバー×赤材着加飾やレッドパイピングのシートを、エントリー「L」にはブラックのフルファブリックシートを設定しています。
ライズは「Z」「Z HEV」「G」にシルバー×赤材着加飾とレッドパイピングのファブリックシート、「X”S”」「X」にブラックのファブリックシートを採用しています。
ロッキーの「Premium G」グレードのみ専用インテリアが設定され、それ以外はロッキーの「X」とライズの「Z」「G」、ロッキーの「L」とライズの「X”S”」「X」がそれぞれ共通のデザインとなっています。
| グレード帯 | ダイハツ・ロッキー | トヨタ・ライズ |
|---|---|---|
| 上級グレード | Premium G:シルバー加飾+フルファブリック×ソフトレザーのコンビシート(専用インテリア) | Z:シルバー×赤材着加飾、レッドパイピングのファブリックシート |
| 中間グレード | X:シルバー×赤材着加飾、レッドパイピングのファブリックシート | G:シルバー×赤材着加飾、レッドパイピングのファブリックシート |
| エントリーグレード | L:ブラックフルファブリックシート | X”S” / X:ブラックフルファブリックシート |
ロッキーとライズはどちらもスマートアシストを装備 上位グレードはACCやLKCも標準搭載
ライズとロッキーはそれぞれスマートアシストを装備
ロッキーとライズには衝突回避支援システム「スマートアシスト」が搭載されています(ライズの「X」のみ非搭載)。スマートアシストは2021年の改良で機能数が強化され、ダイハツ車最多となる19の安全機能が搭載されています。
上位グレード(ロッキー「Premium G」「X HEV」、ライズ「Z」「G」など)にはさらにLKC(レーンキープコントロール)や全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)、サイドビューランプなどが標準装備されます。また、2WD車向けのメーカーオプションとして「スマートパノラマパーキングアシスト」も用意されています。なお、ライズの「X”S”」と「X」の主な違いはスマートアシストの有無のみです。
| グレード帯 | ダイハツ・ロッキー | トヨタ・ライズ |
|---|---|---|
| 上級グレード | Premium G / X HEV:スマートアシスト搭載、LKC・ACC・サイドビューランプ標準。2WDはスマートパノラマパーキングアシスト(メーカーOP) | Z / G:スマートアシスト搭載、LKC・ACC・サイドビューランプ標準。2WDはスマートパノラマパーキングアシスト(メーカーOP) |
| 中間グレード | X:スマートアシスト搭載 | X”S”:スマートアシスト搭載 |
| エントリーグレード | L:スマートアシスト搭載 | X:スマートアシスト非搭載 |
ロッキーとライズは純正アクセサリーのラインナップにも大きな違いがある
ロッキーの「エレガンススタイル」
ロッキーの「パワフルスタイル」
ロッキーの「スポーティースタイル」
ロッキーとライズでは純正カスタムパーツのラインナップにも差があります。ロッキーは「エレガンススタイル」「パワフルスタイル」「スポーティースタイル」の3スタイルに対応したアクセサリーを用意しています。
ライズの「モデリスタ アドバンスブラストスタイル」
「モデリスタ エレガントアイススタイル」
ライズの「TRDアグレッシブスタイル」
ライズはロッキーの3スタイルに加え、「モデリスタ アドバンスブラストスタイル」「モデリスタ エレガントアイススタイル」「TRDアグレッシブスタイル」など、より多彩なラインナップが用意されています。TRDパーツやモデリスタセレクションのエクステリア・インテリアパーツも豊富なため、カスタマイズの自由度ではトヨタ・ライズが優位です。
| 車種 | アクセサリースタイル | 特徴 |
|---|---|---|
| ダイハツ・ロッキー | エレガンススタイル / パワフルスタイル / スポーティースタイル | 3スタイルに対応した純正アクセサリーを展開 |
| トヨタ・ライズ | プレミアムスタイル / パワフルスタイル / スポーティースタイル / モデリスタ アドバンスブラストスタイル / モデリスタ エレガントアイススタイル / TRDアグレッシブスタイル | TRDパーツやモデリスタセレクションを含む、より多彩なラインナップ |
買うならどっち?ロッキーとライズの違いを理解して後悔のない車選びを
ダイハツ・ロッキーとトヨタ・ライズはパワートレインや基本性能が共通の姉妹車ですが、フロントマスクのデザイン・ボディカラー・グレード構成・インテリアの質感・安全装備の設定・純正アクセサリーのラインナップなど、意外と多くの点で違いがあります。
選び方の目安としては、SUVらしいどっしりとしたデザインや専用インテリアを重視するならロッキー、カスタマイズの自由度やトヨタブランドの安心感を求めるならライズが向いています。ハイブリッドの「e-SMART HYBRID」は燃費性能(28.0km/L)が高く街乗りに最適ですが、2WD専用のため雪道や悪路走行が多い方は1.0Lターボ4WDを検討するとよいでしょう。価格・装備・アクセサリーのラインナップをしっかり比較して、後悔のない1台を選んでください。





















