日産の歴代車種

日産の歴代車種110種類を解説!今こそ復活してほしい名車は?

日産の歴代車種を解説。創業から80年余り、スカイライン、GT-R、フェアレディなど今なお系譜が続くスポーツカー、中古市場で人気のシルビアやブルーバード、愛好家が多いサニトラやフィガロなどかっこいい車もおしゃれな車も日産にはある!セダン、SUV、電気自動車など日産の車種一覧を紹介。

日産の歴代車種110種類を解説!今こそ復活してほしい名車は?

1960~70年代の日産の車種一覧

1960~70年代の日産の歴代車種

1960~70年代は自家用車を持つ人が徐々に増えていく時代です。日産の大衆車といえば、やはりサニーの存在が大きいしょう。他にも70年代終わりから人気を博すシルビアやパルサーなども誕生しています。

セドリック(1960~2004)

セドリック 30型のエクステリアセドリック 30型

セドリック Y32型のエクステリアセドリック Y32型

イギリスのオースチンA50ケンブリッジに代わる中型の高級セダン。日産初のモノコックボディを採用し、タクシー専用モデルと教習車や法人向けのセドリックセダンも存在する。3代目(1971)はグロリアと姉妹車になり、くじらクラウンからクラス販売台数1位を奪うことに成功。

スカイラインスポーツ(1962~1964)

スカイラインスポーツのエクステリアスカイラインスポーツ

初代スカイラインをベースにした日本初のスペシャリティカー。クーペとオープンカーが存在。ボディはイタリアのデザイン会社と契約を結びハンドメイドで、総生産台数は100台程度。今では3000万円を超える幻の車となった。円谷プロダクションのウルトラQにも出演。

シルビア(1965~2002)

シルビアの歴代モデル日本カーオブザイヤーを獲得するなど一時代を築いたシルビア

デートカーとしての商業的成功がありながらも、1980年代にはFR式のスポーツクーペでパーツが揃いやすいチューニングカーとして走り屋にも大人気となった日産シルビア。特に5代目S13は日本カー・オブ・ザイヤーも受賞し、名車として根強いファンが多い。

プレジデント(1965~2010)

プレジデント 150型のエクステリアプレジデント 150型

プレジデント 150型のリヤビュープレジデント 150型

車名の通り、会長・社長が乗る日産の最高級乗用車。初代モデルはトヨタ・センチュリーの2年前に製造し、佐藤栄作の公用車としても活躍した。5代目シーマに統合されるが、国外では主にアジアの大富豪に愛用された。

サニー(1966~2006)

ダットサン サニー 1000のスペック表ダットサン サニー 1000 スポーツデラックス B10型のスペック

ダットサン サニー 1000のエクステリアのエクステリアダットサン サニー 1000 スポーツデラックス B10型のスペック

ダットサン サニー 1000のヘッドライトダットサン サニー 1000 スポーツデラックス B10型のスペック

ダットサン サニー 1000のフロントビューダットサン サニー 1000 スポーツデラックス B10型のスペック

ダットサン サニー 1000のサイドビューダットサン サニー 1000 スポーツデラックス B10型のスペック

日産を代表する小型大衆車。排気量1000ccで開発・販売するも、サニーの開発を知ったトヨタ・カローラは数ヶ月後に1100ccで販売し「プラス100ccの余裕」と宣伝。サニーも負けじと2代目はエンジンを改良し「隣のクルマが小さく見えます」と応戦。SC戦争の幕開けとなった。

サニートラック(1967~2008)

サニートラック B20型のエクステリアサニートラック B20型

サニーをベースとした商用トラックで、通称サニトラ。スタイリッシュでおしゃれなトラックとして愛好家が多い人気の旧車。2代目は1971年~2008年まで基本設計を変えずに販売されており、中古市場ではドレスアップカーも多い。

プリンス ロイヤル(1967~1972)

プリンス ロイヤル A70型のエクステリアプリンス ロイヤル A70型

ロイヤルの名の通り皇族が乗車するための御料車。当時皇太子だった明仁親王がプリンス自動車のプリンスセダンなどを愛好されていたこともあり、日産に合併された後も開発が続けられた。V型8気筒の6473ccエンジンを搭載し、最終的に宮内庁と外務省に7台が納車された。

ローレル(1968~2003)

初代ローレル セダン(1968~1972)のエクステリア初代ローレル セダン(1968~1972)

2代目ローレル(1972~1977)のエクステリア2代目ローレル(1972~1977)

大衆車ブルーバード、法人需要の多い中型セドリックの間に位置する「ハイオーナーカー」として企画。2代目C130(1972年~)はリアバンパーの独特なデザインから「ブタケツ・デカケツ・棺桶」の愛称がある。悪口のようにも聞こえるが、あくまで愛ゆえであり、70年代人気の旧車。

チェリー・チェリーF-Ⅱ(1970~1978)

チェリー E10型のエクステリアチェリー E10型

プリンス自動車が開発していたFF車のため、合併後の日産で初のFF車として販売。初めて自動車を持つ層にアピールしており、個性的なスタイルのおしゃれな車だが、クーペの後方視界は特に悪かったと言われる。2代目からは「チェリーF-Ⅱ」に改名し、スタイルを一新。

バイオレット(1973~1984)

バイオレット 710型のエクステリアバイオレット 710型

ブルーバードがコロナの上級モデルマークⅡとの競争で高級路線に走るなか、サニーとの間を埋めるためブルーバード510型の実質的な後継として登場したバイオレット。エンジンなどはブルーバードを基本に、ボディは当時流行の曲線を多様したデザインとなっている。

オースター/オースターJX(1977~1990)

オースター A10型のエクステリアオースター A10(1977年~1981年) マルチクーペ 1800 GT-E 1979年

バイオレットとスタンザの兄弟車で、若者向けのスポーティーセダンと3ドアハッチバッククーペ(=マルチクーペ)として開発。クーペのボディは赤が人気カラーだった。2代目は「オースターJX」とされ、3ドアハッチバックとして実用性も兼ね備えた。

スタンザ(1977~1992)

スタンザ A10型のエクステリアスタンザ A10型

ファミリカー志向のバイオレット、スポーティーモデルのオースターの兄弟車であるスタンザは、「小さな高級車」を目指して企画され、ラグジュアリーな内装が特徴。サニーの最上級グレードエクセレントの後継。

パルサー(1978~2000)

パルサー N10型のエクステリアパルサー N10型

プリンス自動車が開発したチェリーの後継にあたるモデル。欧州での販売を軸に据えていたため、デザインは一貫してユーロテイスト。日本ではレース活動も活発に行った。2014年から海外では車名が復活している。姉妹車にラングレーがあり、後にパルサーとして統合する。

バネット(1978~2017)

バネット C120型 コーチのエクステリアバネット C120型 コーチ

小型ワンボックスのバン&トラックで、ミニバンモデルの初代コーチは『クッキングパパ』の愛車としても登場した。2009年に新型NV200バネットが登場したため、統合される形で2017年に販売を終了。

ガゼール(1979~1986)

ガゼール S110型のエクステリアガゼール S110型

デートカーとして人気を博した3代目シルビアの姉妹車。シルビアよりもやや高級路線で、購買層の年齢が高かった。ドラマ『西部警察』では国内販売されていない特別仕様オープンカーのガゼールが石原裕次郎演じる小暮捜査課長の愛車として登場。

サニーカリフォルニア(1979~1996)

サニー カルフォルニア B11型のエクステリアサニー カルフォルニア B11型

サニーとプラットフォームを共有するステーションワゴン。ワゴンでありながら積載量はさほど多くなく、当初は5ドアハッチバックセダンとして販売された。2代目はFF式に変更され、FF専用のバルブエンジンE型を搭載。競合はカローラ・フィルダー。