NV200バネットのモデルチェンジ

NV200バネットバン/ワゴンのモデルチェンジ バン4WDモデル100kg~150kg積載量向上

日産NV200バネットバン/ワゴンのマイナーチェンジ情報 4WD車が2018年1月30日に全国一斉発売しました。収納力が優れ、商用車として人気の車に、オートトルクコントロール4WDシステムを導入し、雪道での安定走行を実現。販売価格やボディサイズなどのスペックについても解説。

NV200バネットバン/ワゴンのモデルチェンジ バン4WDモデル100kg~150kg積載量向上

NV200バネットバン/ワゴンのモデルチェンジ・特別仕様車情報

日産は2018年1月19日のプレスリリースで、「NV200バネットバン」に4WDモデルを追加設定して同年1月30日から全国一斉発売しました。

NV200バネットは、2010年12月に日本車で初めて「ユニバーサルデザインタクシー」の要件を満たす車として、国土交通省に認定された事でも有名です。日産の世界戦略車として、海外のビジネスシーンでも広く利用されているNV200バネットのバンシリーズに、4WDモデルが加わります。NV200バネットバン/ワゴンのモデルチェンジ情報や、同車が搭載する「オートトルクコントロール4WDシステム」の魅力について紹介します。

NV200バネット4WDモデルの最大積載量が100kg~150kgアップの仕様向上 2022/9/9

NV200バネットバン最大積載量が向上したNVバネットバン

NV200バネットは2022年9月9日にバン4WDモデルの最大積載量をアップする仕様向上を発表しました。
NV200バネットはビジネスシーンにおける貨物輸送や人員輸送、家族向けにも使い勝手がよく、またアウトドアシーンにおいても車中泊で使いやすいようなマルチベッドのオプション販売があるなど、利便性において存在感がありました。
今回の仕様向上では利便性のキーとなる最大積載量を100kg~150kgアップする仕様向上を行っており、更なる実用性の向上が見込まれています。

NV200バネットの新しい最大積載量は2名乗車時で150kgアップの650kg、5名乗車時で100kgアップの400kgの積載量となっています。
NV200バネットのバン4WDモデルの新しい価格は2,561,900円~2,798,400円からとなっています。

NV200バネットバン車中泊仕様車/商用特装車「リフター付バン」NV200バネットバン車中泊仕様車/商用特装車「リフター付バン」

また、日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社が用意する車中泊仕様車「マルチベッド」にバングレードを追加設定、商用特装車「リフター付バン」では最大積載量を100kgアップの500kgに仕様向上しました。

NV200バネットに環境性能や利便性を向上する一部改良を2021年7月13日実施

2021年に一部改良した日産のNV200バネットのエクステリア2021年の一部改良で燃費性能や快適性が向上した新型NVバネット

NV200バネットにアイドリングストップ機能を設定して、燃費性能を向上。2WD駆動のモデルにはトランスミッションにCVTを採用することで、従来モデルよりスムーズな走りを実現しています。
電動格納式リモコンドアミラーを標準装備して、バンタイプの助手席リクライニング角度を調整するなどユーザーの利便性も改善しています。

NV200バネットの2021年一部改良の内容

  • 2WDモデルにCVTを採用
  • アイドリングストップ機能
  • サイドアンダーミラー付き電動格納式リモコンドアミラー
  • 抗菌ステアリング
  • バンタイプの助手席リクライニング調整角度を66°に拡大
  • DX・VXグレードに190mmの調整が可能な助手席スライド機能
  • VX・GXグレードの後部座席が6:4分割
  • 2WDの最大積載量が50kgアップ
  • ボディカラーにダークメタルグレーとインペリアルアンバー追加

新型NV200バネットの販売価格はバンタイプが2,142,800円から2,780,800円、ワゴンタイプが2,332,000円から2,498,100円です。
最近ではキャンプ用のカスタムベース車両としてもとても人気のモデルになっています。

NV200バネット マルチベッドワゴンを一部仕様向上し2020年1月31日より発売

前と後ろから見たNV200バネットNV200バネット マルチベッドワゴン 2トーンブルー系(ホワイト/ライトブルー2トーン)のエクステリア

イエローカラーのNV200バネットNV200バネット マルチベッドワゴン 2トーンイエロー系(ホワイト/ライトイエロー2トーン)のエクステリア

ワゴン2列シート仕様のグレード「16X-2R」をベースとしたNV200バネット マルチベッドワゴンが一部仕様向上されました。ボディカラーは「ホワイトパール」「スーパーブラック」「タイガーアイブラウン」「ブリリアントシルバー」「ラグーンブルー」のほか、マルチベッドワゴン専用色となるパステル調2トーンカラーを2タイプ新設定しています。

NV200バネットのオプションテーブル可倒式・高さ調整可能なメーカーオプションのテーブル。使わない時にはコンパクトに収納できる

今回の改良で、NV200バネット マルチベッドワゴンにはインテリジェント エマージェンシーブレーキをはじめとする多彩な先進安全装備を搭載。オプションではベッド横に設置できるテーブルも用意されています。

NV200バネット マルチベッドワゴンの価格表
車種 マルチベッドワゴン マルチベッドワゴン
2トーンカラー
ブルー系
マルチベッドワゴン
2トーンカラー
イエロー系
ベッドシステム
+フロアパネル
標準仕様 専用カラー 標準仕様 専用カラー 標準仕様
車型 ワゴン
駆動方式 2WD
エンジン HR16DE
ベース車グレード 16X-2R
定員 6名
トランスミッション E-ATx
価格 2,624,600円 2,734,600円 2,719,200円 2,730,200円 2,714,800円

NV200バネットが仕様向上!安全性能アップでAT車はサポカーに該当

NV200バネットのフロントビューNV200バネット GX(ブリリアントシルバー)のエクステリア

日産はNV200バネットの仕様向上を実施し、2020年1月9日から新型モデルとして発売しました。
車両価格は1,766,600円からで、今回の仕様向上による変更内容は、主に安全装備の拡充です。

インテリジェント エマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)はフロントレーダーを採用することで夜間での検知力を向上。車線逸脱警報やハイビームアシストも採用します。加えて、標識検知機能を大衆キャブオーバーバンクラスで初搭載しています。なお、今回の仕様向上でNV200バネットのAT車は「サポカー」に該当します。

NV200バネット車いす仕様NV200バネット「チェアキャブ 車いす2名仕様」のエクステリア

また、NV200バネットの車いす仕様車「チェアキャブ」については、スロープの幅を広げ、車いす用のフックを床下格納できるようにするなど、車いすの乗降性アップを実現。「サポカー」に該当するベース車と同様の衝突被害軽減ブレーキを採用するなど、安全性能も高めています。価格は2,605,000円からとなります。

欧米版日産NV200が2020年モデルへとマイナーチェンジを実施

2020年モデルの日産NV200のエクステリアアメリカ市場で販売される2020年モデルの日産NV200のエクステリア

欧米市場で販売されている日産NV200がこの度マイナーチェンジし、2020年モデルとしてアップグレードされました。エントリーモデルの「S」の場合、価格は約246万円から。ライバル車であるトヨタ・ハイエースに対抗してか、今回のマイナーチェンジでは先進装備を大幅に強化しています。

2020年モデルの日産NV200のコックピットや荷室スペース2020年モデルの日産NV200のコックピットや荷室スペース

新型NV200には7インチカラーディスプレイオーディオタッチスクリーンやApple Car Play/Android Auto対応のNissan Connectを搭載。SiriusXM Radio(シリウスXMラジオ)にも標準で対応します。
エクステリア面ではNV200 Sグレードのフロントバンパーを黒塗装に。荷室もカーゴランプを標準装備とするなどの変更が加えられています。

NVバネットバンがマイナーチェンジ(使用を一部変更)してシートヒーターをオプション設定

NVバネットバンが仕様変更を行い2018年12月10日に発売しました。今回の変更は運転席シートヒーター、PTC素子ヒーターを装備する「クイックヒーターパック」をオプション設定したことです。商用車として、雪が積もる冬道を走ることが多いNVバネットバンなので、すぐに暖かくなるシートヒーターは強い味方になるでしょう。
今回NVバネットバンに設定されたクイックヒーターパックは、オプション価格54,000円になっています。

NV200バネットバンはビジネスシーン以外でも大活躍する車

NV200バネットバンのサイドビュー

「NV200バネットバン」は社用車として利用されるビジネスシーン以外でも、日常の買い物などのドライブシーン、休日のレジャーに出かける際の移動車としてもユーティリティーに乗りこなせる車です。

これまでは、2WDモデルのみの販売でしたが、凍結路面や雪道での安定走行をもたらす4WDのラインナップは、寒冷地に暮らすドライバーの購買意欲を刺激します。

オートトルクコントロール4WDシステムなどを搭載させ雪道走行での安定性を向上

雪の降る街を走るNV200バネットバン

NV200バネットバン4WDでは、「オートトルクコントロール4WDシステム」や専用のマルチリンク式リヤサスペンションを導入することで、雪道走行での安定性を向上させます。

NV200バネットバン4WDでは、2WDのフットワークの軽さやステアリング性能を引きつきながら、凍結路面や雪道など、坂道といったシビアコンディションにおいて、車の速度や路面状況に適した、後輪への最適トルク配分可能な技術である「オートトルクコントロール4WDシステム」導入しています。

雪道発進をするNV200バネットバンのイラスト

「オートトルクコントロール4WDシステム」では、雪道などの悪路面での発進時に、前輪がスリップした量に応じて後輪に必要なトルクを伝達することで、ストレスのない発進を実現します。

路面が凍結している坂道を走行するNV200バネットバンのイラスト

同システムでは凍結路面や、急な坂道を走行中に前輪がスリップしたことをセンサーが感知すると、後輪へトルクをうまく伝えることが出来る仕組みが機能することで、スムーズな安定走行が可能とします。

NV200バネットバンのサスペンションを説明したイラスト

NV200バネットバン 4WDでは、リヤサスペンションに専用のマルチリンク式タイプを装備させます。

NV200バネットバンの4WD車では、フロントサスペンションに、走行中の路面から伝わるストレスを感じる微振動を抑えるリップルコントロールショックアブソーバーを採用、リヤには上下振動をセーブするマルチリンク式を導入することで、「わだち」などの凸凹した路面においても、リラックスできる安定走行を実現させます。

NV200バネットバンは優れた荷室エリアが魅力

NV200バネットバン4WDの荷室エリアは、2WDモデルと同様に低床設定で、コンパクトに折り畳む事ができるセカンドシートを取り入れます。低床設計等を採用することで、NV200バネットバンは荷物を積載する際に体にかかる負担を軽減させ、効率的な作業を行う事を可能とします。

NV200バネットバンの4WD車では、サイズのある荷物の固定や棚を設置する際に便利な、ラゲッジユーティリティナットを片側に5個設置、ロープフックを4個標準装備することで収納力を高めます。

NV200バネットバン4WDのスペックとグレード別販売価格

2018年1月30日より全国一斉発売されるNV200バネットバン4WDのボディサイズなどスペックや、グレード別販売価格を紹介します。NV200バネットバン4WDの販売価格は、228万円からとなります。

NV200バネットバン4WDのスペック
全長 4,410mm
全幅 1,695mm
全高 1,885mm
ホイールベース 2,725mm
最高出力 80kW/6,000rpm
最大トルク 150Nm/4,400rpm
燃費 12.0km/L
最小回転半径 5.4m
NV200バネットバン4WD・グレード別販売価格
DXルートバン DX GX
駆動方式 4WD
エンジン HR16DE
定員 2名 2名
5名
ミッション E-ATx
価格 2,283,120円~ 2,283,120円~ 2,444,040円~
2,314,440円~

NissanのVan NV200バネットのモデルチェンジ遍歴

NV200バネットは、日産が販売するバネットシリーズのライトバン・ミニバンです。世界戦略車でマレーシアやインド、インドネシア、アフリカをはじめ、世界中で展開されており、ゼネラルモーターズにOEM供給で、シボレー・シティエクスプレスとして販売されていました。

NV200バネット M20/VM20/VNM20型(2009年~)

2009年5月、日本国内でNV200バネットが販売を開始し、欧州では秋に、翌年2010年6月には中国で発売されました。日本仕様ではバンとワゴンが販売され、バンには「DX」「GX」、ワゴンには「16S」が用意されました。2010年10月にはワゴンのグレードを刷新し、「16S」を廃止し、「16X-2R」「16X-3R」が追加設定されました。12月には「VX」と「NV200バネットタクシー」を追加。

2012年6月、「エヴァリア」の名前で、インドネシアで7人乗りモデルを、9月にはインドで発売。
2013年5月、GMにOEM供給を行って2014年秋から「シボレー・シティエクスプレス」としてアメリカとカナダで発売すると発表。8月、「NV200バネットタクシー LPGバイフューエル」を追加設定。
2014年4月には、バンタイプにATのみの設定で、オーテックジャパン扱いの「プレミアムGX」を追加。9月にワゴンタイプと「NV200バネットタクシー」の一部改良を実施。ワゴンタイプにも「プレミアムGX-2R」「プレミアムGX-3R」を追加設定。10月にはバンタイプの一部改良。11月にはタクシー仕様の「NV200タクシー」を発表しました。

2015年6月、「NV200タクシー」の販売開始と共に、「NV200バネットタクシー」を「NV200タクシー ユニバーサルデザイン」に変更。7月には「NV200タクシー LPGバイフューエル」の販売を開始。
2018年1月、バンタイプの「DX」「GX」のATモデルに4WD車を追加し、12月には一部仕様変更を実施。

2020年1月、仕様向上で安全装備を拡充し、ワゴンタイプは燃費性能が向上しました。
2021年1月、「NV200タクシー」の生産を終了しました。7月の一部改良ではエンジンの改良と、トランスミッションを「エレクトリックCVT」に変更。アイドリングストップの採用で燃費性能も向上しました。

2022年9月、バンタイプの4WDモデルの一部仕様向上。最大積載量が増え、2名乗車時で150kg、4名乗車時で100kgアップしました。

NV200バネットのモデルチェンジ遍歴
NV200バネットのモデル 販売年表
M20/VM20/VNM20型 2009年~

NV200バネットバンに4WD車がラインナップされることで寒冷地需要が高まる

NV200バネット

NV200バネットバンの4WD車は、凍結路面や雪道においての安定走行を実現するために「オートトルクコントロール4WDシステム」や、専用のマルチリンク式リヤサスペンションを導入します。

NV200バネットバンは、海外展開においてもインドネシアなどの温暖な気候の国々でニーズの高い車です。雪道での安全運転をサポートする装備を充実させたNV200バネットバンの4WD車は、これから国内外の寒冷地での需要を高めていきます。