三菱の歴代車種

三菱の歴代車種90!ラリーやオフロードで活躍した名車を画像つき解説

三菱の歴代車種、約90種類を画像付きで紹介。現行車種のデリカD5、ekクロスをはじめ、60~70年代の人気車ギャランGTO、80年代にサーキットで活躍したスタリオン、90年代のバブル期のヒットカーとなったディアマンテ、ラリーで活躍したランサーエボリーション、パジェロなどの名車を解説。

三菱の歴代車種90種!ラリーやオフロードで活躍した国産名車を振り返る

三菱自動車工業は、三菱重工業時代も含めると、1917年から自動車製造を行ってきた日本最古の老舗自動車メーカーであり、2009年発売の「i-MiEV」によって量産型電気自動車の開発に世界ではじめて成功した会社でもあります。

  • 三菱自動車本社ショールーム
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パジェロやデリカD5などRV車やSUV車に定評があり、1990年代にランサーエボリーションが国際ラリー界を席巻したことを覚えている方も多いでしょう。
三菱が開発し、国内で販売した約90車種を画像付きで解説します!

三菱で国内販売している現行車一覧

三菱が国内販売している現行車種一覧です。
力強い走りが魅力のトライトン、オフロードに強いミニバンのデリカD5、軽自動車ekシリーズ、プラグインハイブリッド車のアウトランダーPHEVなどがラインアップしています。

トライトン(2006~)

  • トライトン AXCR 2023
  • 札幌モビリティショー2024の三菱ブース
  • トライトン AXCR 2023のフロントビュー
  • トライトン AXCR 2023
  • トライトン AXCR 2023のタイヤ
  • トライトン AXCR 2023のサイドビュー
  • トライトン AXCR 2023のリヤビュー

日本でも販売された初代トライトン

2代目トライトン 日本未発売

タイ生産の世界戦略車。日本へも初代モデルが輸入されたが、5年間で1,800台と販売は低迷。全長5,2mは国内では使い勝手が悪く、ガソリン仕様のみの設定だったのが敗因。2018年に新型を発表。2024年日本再導入。

車種 トライトン
生産国 タイ(世界戦略車として設計)
日本導入状況 初代モデルが日本に導入されたが販売は不振。2024年に再導入。
販売台数(初代) 5年間で約1,800台
全長 約5.2m。国内での取り回しには不向きとされた。
パワートレイン 初代はガソリン仕様のみで、選択肢が少なかった。
新型発表 2018年に新型モデルを海外で発表
再導入 2024年、日本市場へ再び投入

デリカミニ(2023~)

両側スライドドアを搭載するデリカミニ

デリカミニは愛嬌のある丸目ヘッドライトや、使い勝手の良い両側スライドドアを搭載し大ヒットした三菱の軽自動車。4WDシステムやサスペンションなど、足回りを改良することで走破性も向上しており、デリカのミニバージョンに相応しい完成度が魅力。

車種 デリカミニ
登場年 2023年
特徴 丸目ヘッドライトが特徴的な、親しみやすいデザイン
ドア構造 使いやすい両側スライドドアを採用
駆動方式 4WDシステムを搭載し、走行性能を確保
足回り サスペンションなどの改良により走破性が向上
コンセプト 本格的な走りを持つ軽クロスオーバーとして「デリカ」のミニ版を体現
人気状況 ユニークな外観と機能性の高さから大ヒット

アウトランダーPHEV(2013~)

  • アウトランダー PHEV
  • アウトランダー PHEVのシート

PHEVとは、プラグイン・ハイブリッド・エレクトリック・ビークルの略。主に電気自動車として走行するが、長距離では電気とガソリンのハイブリッド車となる。欧州で爆発的に売れているが、災害時の電源車にもなるため日本での注目度も増している。

車種 アウトランダーPHEV
登場年 2013年
PHEVとは プラグイン・ハイブリッド・エレクトリック・ビークルの略称
走行方式 通常は電気自動車として走行し、長距離ではガソリン併用のハイブリッドモードに切り替わる
海外での評価 欧州を中心に爆発的なヒットを記録
日本での注目点 災害時に電源車としても活用可能なことから関心が高まっている
特徴 先進的な電動パワートレインと高い実用性を両立

エクリプスクロス(2018~)

2018年に登場したコンパクトSUV エクリプスクロス

エクリプスクロス リアの様子

2018年3月にコンパクトSUV市場に投入した車。80~90年代の人気クーペ「エクリプス」の名前を冠し、「クーペSUV」を名乗る都会的なスタイリッシュさが売り。

車種 エクリプスクロス
登場年 2018年
車種カテゴリ コンパクトSUV
ネーミング由来 1980~90年代に人気だったクーペ「エクリプス」の名を継承
デザインコンセプト 「クーペSUV」として都会的でスタイリッシュな外観が特徴
市場投入時期 2018年3月、日本市場に導入
主な特徴 流れるようなシルエットと実用性のバランスが魅力

RVR(1991~)

コンパクトSUVとして車名が復活した3代目RVR

2019年3月のジュネーブモーターショーで披露したASX(日本名RVR)の2020年モデル

初代と2代目はオフロード走行もできるSUV風トールワゴンとしてヒットしたが、2002年生産終了。2010年に車名が復活し、コンパクトSUVとしての道を歩むことに。海外では「ASX」の名前で販売。2019年8月フロントマスクやリアデザインを大幅変更。

車種 RVR
登場年 1991年(初代)
初代・2代目の特徴 SUV風トールワゴンとして登場し、オフロード対応力もあり人気を集めた
一時生産終了 2002年にいったん生産終了
車名復活 2010年にコンパクトSUVとして車名が復活
海外での名称 「ASX」の名前で販売されている
現行の位置づけ 都市型コンパクトSUVとして再構築され、グローバル市場を視野に展開

デリカD:5/デリカD:5 アーバンギア(2007~)

デリカD5 アーバンギア G 2019年2月改良型

デリカD5 アーバンギア G 2019年2月改良型リア

SUVとミニバンを融合させた5代目デリカ。2018年に12年ぶりのフルモデルチェンジを発表かと思ったら、ビックマイナーチェンジと意外な選択(ガソリン車はほぼ従来型)。フロントマスクが賛否両論だったが、5,000台を超える初回受注台数で、根強い人気を見せつけた。

  • デリカD5
  • デリカD5
  • デリカD5
  • デリカD5
車種 デリカD:5/デリカD:5 アーバンギア
登場年 2007年(5代目デリカとして登場)
車種カテゴリ SUVとミニバンを融合したクロスオーバーミニバン
フルモデルチェンジ 2018年に12年ぶりの大規模改良が行われたが、内容はビッグマイナーチェンジにとどまった
ガソリン車の扱い ガソリン仕様は大幅な変更がなく、ほぼ従来型を継続
外観デザイン フロントマスクのデザインは斬新で賛否が分かれた
初回受注 ビッグマイナーチェンジ後、初回受注は5,000台超を記録
人気の背景 独自のコンセプトと悪路対応力が評価され、根強い支持を獲得

デリカD:2/デリカD:2 カスタム(2011~)

ハイブリッド専売車となった2代目デリカD2

スズキ・ソリオのOEM車で、違いはエンブレム程度。2020年から販売されているMB37S型。三菱はミニバンを「デリカ」の名前で統一しており、「2」というのは軽自動車より1つ大きいサイズの意味。

車種 デリカD:2/デリカD:2 カスタム
登場年 2011年
ベース車両 スズキ・ソリオのOEM供給車
違いのポイント 外観の違いはエンブレム程度で、基本構造はソリオと共通
型式 2020年から販売されているのはMB37S型
パワートレイン 2代目モデルはハイブリッド専売車となっている
車名の意味 「デリカ」の名でミニバンを統一し、「2」は軽自動車より上のクラスを示す
車種カテゴリ コンパクトミニバン(小型トールワゴン)

eKワゴン(2001~)

2015年10月に改良した3代目ekワゴン

三菱を代表するロングセラー軽自動車であり、車名のeKは「いい軽」というダジャレ。2005年より日産オッティへOEM供給を開始し、3代目B11W型は日産との合弁会社NMKVで開発し、デイズとプラットフォームを共有する姉妹車。

車種 eKワゴン
登場年 2001年
車種区分 三菱の代表的な軽自動車
名前の由来 「いい軽(eK)」という語呂合わせから名付けられた
OEM供給 2005年から日産へOEM供給され、日産オッティとして販売
3代目の特徴 B11W型は日産との合弁会社NMKVで共同開発された
姉妹車 日産デイズとプラットフォームを共有する兄弟車種
ロングセラーの理由 日常使いに優れた利便性と信頼性で、長く支持を集めている

eKスペース(2014~)

2016年12月に改良したB11A型eKスペース

2020年3月発売 eKスペース(東京オートサロン出展車)

eKスペースのベースとなったコンセプトカーSUPER HEIGHT K-WAGON CONCEPT

東京モーターショー2019出展 SUPER HEIGHT K-WAGON CONCEPT

三菱と日産の合弁会社NMKVで開発された軽スーパーハイトワゴン。eKスペースは日産デイズルークス、eKスペースカスタムは日産デイズルークスハイウェイスターの姉妹車にあたる。グレードや装備が大きく違うので、購入の際はしっかり比較した方が良い。

車種 eKスペース
登場年 2014年
車種カテゴリ 軽スーパーハイトワゴン
開発体制 三菱と日産の合弁会社NMKVが開発を担当
姉妹車 eKスペースは日産デイズルークス、カスタムはハイウェイスターと兄弟関係
特徴 背が高く広い室内空間が特徴で、ファミリー層にも人気
派生モデル eKスペースカスタムはよりスポーティな装いと装備を持つ
購入時の注意点 グレードや装備の違いが大きいため、比較検討が重要

eKクロス/ekクロス EV(2019~)

2019年3月28日発売 eKクロス

2019年3月にデビューした軽ハイトワゴン。SUVテイストの外観にこだわり、三菱のデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」を採用。「ミニデリカD:5」と呼ばれても納得。価格も手ごろで、最新の安全装備つきはお買い得感満載。2022年にはBEVのekクロス EVを発売。

車種 eKクロス/eKクロス EV
登場年 2019年3月
車種カテゴリ 軽ハイトワゴン(SUVテイスト)
デザイン特徴 三菱の「ダイナミックシールド」デザインコンセプトを採用し、SUV風の外観
イメージ 「ミニデリカD:5」と呼ばれることもあるほどの存在感
価格 手ごろでコストパフォーマンスに優れる
安全装備 最新の安全技術を搭載し、高い安全性を実現
電動モデル 2022年にバッテリーEVモデルのeKクロス EVを発売

タウンボックス(1999~)

初代タウンボックス

小型車登録(白ナンバー)のタウンボックスワイド

3代目タウンボックス スズキ・エブリイワゴンのOEMモデル

初代は1999~2011年まで販売されていたロングセラー軽ワンボックス車。派生車種にタウンボックスワイドという普通車も存在した。2014年にスズキ・エブリイワゴンのOEM車として車名が復活したが、両車の違いはエンブレム程度。

車種 タウンボックス
登場年 1999年(初代登場)
車種カテゴリ 軽ワンボックス(初代)、小型ワンボックス(派生のワイド)
販売期間(初代) 1999~2011年までのロングセラー
派生モデル タウンボックスワイドは小型車登録(白ナンバー)の普通車仕様
復活 2014年にスズキ・エブリイワゴンのOEM車として車名が復活
OEM車の特徴 スズキ・エブリイワゴンとの違いはエンブレムのみでほぼ同一
特徴 軽ワンボックスの使い勝手の良さを活かし、都市部で人気