エクリプスクロスとヴェゼルなどライバルSUVを徹底比較
エクリプスクロスは、クーペのように絞り込んだルーフラインと、ランサーエボリューションで鍛えられた車両運動統合制御システム「S-AWC」を組み合わせたクロスオーバーSUVです。2018年3月のデビュー後、2020年12月の大幅改良で1.5L直噴ターボを熟成させ、PHEVを追加しました。国内向けはPHEVが2025年8月、ガソリンターボ車が2026年7月でラインから外れ、新車の流通は終わっています。
ここでは、ヴェゼル、エクストレイル、マツダ CX-5、フォレスターと、ボディサイズ・パワートレイン・燃料消費率を並べて比較します。あわせて、カタログだけでは見えにくい自動車税や燃料代といったランニングコスト、中古車を選ぶときの着眼点までまとめます。
エクリプスクロスのスペックまとめ 前期型と後期型でサイズが違う

エクリプスクロスのパワートレインは、1.5L直噴ターボ(4B40型、最高出力110kW/150PS)のガソリン車と、2.4Lエンジンに前後ツインモーターを組み合わせたPHEVの2本立てでした。比較の前に押さえておきたいのが、同じ車名でも年式でボディサイズが違う点です。2020年12月の大幅改良でリアオーバーハングを105mm延ばしており、全長は4,405mmから4,545mmへ140mm伸びています。
間近で見ると、ルーフからテールゲートにかけての絞り込みが数値以上に強く、全高1,685mmという数字から受ける印象よりも低く構えて見えます。前期型の特徴だった上下2分割のリアウインドウは後期型で1枚ガラスに改められ、後方の見切りが素直になりました。
| 前期型(2018年3月〜2020年11月) | 後期型(2020年12月〜) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,405mm | 4,545mm |
| 全幅 | 1,805mm | 1,805mm |
| 全高 | 1,685mm | 1,685mm |
| ホイールベース | 2,670mm | 2,670mm |
| 最低地上高 | 175mm | 175mm |
| 室内長 | 1,870mm | 1,890mm |
| 室内幅 | 1,490mm | 1,490mm |
| 室内高 | 1,240mm | 1,240mm |
| 最小回転半径 | 5.4m | 5.4m |
| 乗車定員 | 5人 | 5人 |
全幅1,805mmは3ナンバー枠に入りますが、最小回転半径は5.4mに収まるため、立体交差やコインパーキングでの切り返しは数値ほど億劫になりません。むしろ注意したいのは全高です。機械式立体駐車場は制限1,550mmの設備が依然として多く、1,685mmのエクリプスクロスは入庫を断られる場面が出てきます。都心のマンションや商業施設の駐車場を日常的に使うなら、ボディサイズの比較はまず全高から見るのが実用的です。
以降の比較表では、流通量が多く最終仕様でもある後期型(全長4,545mm)の数値を基準にしています。

| 型式 | 4B40 |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒直噴ターボ |
| 排気量 | 1,498cc |
| 最高出力 | 110kW(150PS)/5,500rpm |
| 最大トルク | 240Nm/2,000〜3,500rpm |
| WLTCモード燃費(2WD) | 13.4km/L |
| WLTCモード燃費(4WD) | 12.4km/L |
| タイヤサイズ | 225/55R18(Mグレードは215/70R16) |
燃費の表記はWLTCモードです。カタログに併記されるJC08モード(2WD:15.0km/L)より数値は低く出ますが、WLTCは市街地・郊外・高速道路の3条件を合成するため、実走行に近い値になります。
13.4km/Lという数字を家計に翻訳すると、月1,000km走る使い方でおよそ75L、レギュラー166円/Lの前提で月々約12,400円です。4WDの12.4km/Lなら月約13,400円となり、年間で約1万2,000円の差が出ます。駆動方式を迷ったときは、この差額とS-AWCの安心感を天秤にかける考え方になります。
最大トルク240Nmは2,000rpmから発生するため、1.5Lという排気量の割に発進や坂道での粘りがあります。実際のオーナーから聞かれるのも「高速の合流で踏み足す必要が少ない」という評価です。一方で、ターボは過給機の軸受けをエンジンオイルで潤滑する構造上、オイル管理の影響を受けやすくなります。短距離走行の繰り返しが多い使い方では、取扱説明書が定めるシビアコンディション側の交換サイクルに合わせておくと安心です。
エクリプスクロスとヴェゼルの比較 燃費と取り回しで選ぶなら

ヴェゼルは2021年4月に2代目へフルモデルチェンジし、2024年4月のマイナーチェンジでフロントまわりを刷新、2025年10月には低全高のe:HEV RSが加わりました。2モーターハイブリッド「e:HEV」を軸に、1.5Lガソリンも残ります。ボディサイズは全長4,330〜4,385mm、全幅1,790mm、全高1,545〜1,590mmで、エクリプスクロスより全長で約200mm短く、全高も100mm前後低いコンパクトSUVです。
間近で見ると、ボンネットからフロントガラスへのつながりが低く抑えられており、運転席からの前方の見切りのよさが伝わってきます。インテリアはエアコン吹き出し口を水平に通したシンプルな構成で、エクリプスクロスの囲まれ感のあるコックピットとは方向性が逆です。
| エクリプスクロス | ヴェゼル(2代目) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,545mm | 4,330〜4,385mm |
| 全幅 | 1,805mm | 1,790mm |
| 全高 | 1,685mm | 1,545〜1,590mm |
| ホイールベース | 2,670mm | 2,610mm |
| 最低地上高 | 175mm | 180〜195mm |
| 乗車定員 | 5人 | 5人 |
e:HEVはエンジンを主に発電に使い、モーターで走るシステムです。WLTCモード燃費はe:HEVの2WDで25.3〜25.4km/L、ガソリンの2WDで17.0km/Lと、エクリプスクロスを大きく上回ります。月1,000kmの走行なら燃料代は約6,500円で、エクリプスクロス2WDとの差は月5,900円ほど、3年間でおよそ21万円です。経済性を最優先するならヴェゼルe:HEVが有力な選択肢になります。安全装備はホンダセンシングを全グレードに標準装備し、マイナーチェンジで渋滞運転支援機能も加わりました。
| エクリプスクロス(ガソリン) | ヴェゼル e:HEV | ヴェゼル ガソリン | |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒直噴ターボ | 直列4気筒+2モーター | 直列4気筒 |
| 排気量 | 1,498cc | 1,496cc | 1,496cc |
| 最高出力 | 110kW/5,500rpm | 96kW(エンジン) | 87kW/6,600rpm |
| 最大トルク | 240Nm/2,000〜3,500rpm | 253Nm(モーター) | 142Nm/4,500rpm |
| WLTCモード燃費(2WD) | 13.4km/L | 25.3〜25.4km/L | 17.0km/L |
ただし、全高が低いこと自体が万能というわけではありません。機械式立体駐車場でよく使われる1,550mm制限を基準にすると、全高1,590mmの標準グレードは入らない設備があり、収まるのは1,545mmのRS系に限られます。カタログの全高だけで入庫可否を判断すると当てが外れるため、契約前に実際の駐車場の制限値を確認しておく必要があります。
逆にエクリプスクロスが刺さるのは、雪道や未舗装路を走る頻度が高い使い方です。S-AWCはブレーキを使ったAYC制御でコーナリング中の姿勢を整えるため、滑りやすい路面でのハンドリングはヴェゼルの4WDより素直に曲がる方向に働きます。燃料代の差を納得したうえで走りの質を取るかどうかが分かれ目です。
エクリプスクロスとトヨタ C-HRの比較 後継モデルはどうなったか

C-HRは2016年12月に発売されたコンパクトSUVで、デビュー翌年から2年連続で国内SUV新車販売台数1位を獲得しました。ただし国内生産は2023年7月で終了しています。2代目C-HRは欧州主導で開発された海外専売モデルで、BEVの「C-HR+」も2026年に欧州で発売されましたが、いずれも国内導入は発表されていません。国内で新車から探すなら、ヤリスクロスやカローラクロスが同クラスの代替候補になります。
参考として、初代C-HRのボディサイズは全長4,360mm、全幅1,795mm、全高1,550mm(2WD)です。エクリプスクロスより全長が185mm短く、全高は135mm低いため、立体駐車場の制限1,550mmにぎりぎり収まる点が実用上の強みでした。ハイブリッドのWLTCモード燃費は約23.2km/Lです。
両車はクーペSUVという括りでは近いのですが、性格はかなり違います。C-HRは後席側のドアハンドルをピラー上部に隠すなどデザインを優先しており、後席の頭上と荷室の使い勝手には制約があります。エクリプスクロスは後席を9段階リクライニングとし、後期型ではラゲッジも拡大しました。見た目の個性を最優先するならC-HR、大人4人で出かける頻度が高いならエクリプスクロスという整理になります。
エクリプスクロスとエクストレイルの比較 e-POWERとの燃費差

エクストレイルは2022年7月に4代目(T33型)へ移行し、2025年9月にマイナーチェンジを受けました。ガソリン車は設定がなくe-POWER専用で、1.5L直列3気筒の可変圧縮比ターボ(VCターボ)が発電し、モーターが駆動します。4WDは前後2基のモーターを制御する「e-4ORCE」で、雪道での発進やコーナリングの安定感に効きます。マイナーチェンジではアウトドア仕様の「ROCK CREEK」とスポーツ仕様の「NISMO」が加わり、3列7人乗り(4WD)も継続しています。
ボディサイズは全長4,660mm、全幅1,840mm、全高1,720mmで、エクリプスクロスより全長で115mm、全幅で35mm大きいサイズです。最低地上高は200mmとエクリプスクロスより25mm高く、轍の深い林道やキャンプ場のアプローチでは差が出ます。目の前にすると、水平基調のボンネットと厚みのあるフェンダーのおかげで、数値以上にどっしりとした塊に見えます。
| エクリプスクロス | エクストレイル(4代目) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,545mm | 4,660mm |
| 全幅 | 1,805mm | 1,840mm |
| 全高 | 1,685mm | 1,720mm |
| ホイールベース | 2,670mm | 2,705mm |
| 最低地上高 | 175mm | 200mm |
| 乗車定員 | 5人 | 5人/7人(4WD) |
| エクリプスクロス(ガソリン) | エクストレイル(e-POWER) | |
|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒直噴ターボ | 直列3気筒VCターボ+モーター(シリーズハイブリッド) |
| 排気量(エンジン) | 1,498cc | 1,497cc |
| モーター最高出力 | ー | 150kW(2WD)/前150kW+後100kW(e-4ORCE) |
| WLTCモード燃費(2WD) | 13.4km/L | 19.4km/L |
| WLTCモード燃費(4WD) | 12.4km/L | 18.0〜18.1km/L |
e-POWERは燃料消費率でエクリプスクロスを大きく上回ります。4WD同士で比べると12.4km/Lと18.1km/Lの差があり、月1,000km走るなら燃料代は月約4,300円、年間で約5万1,000円の開きです。ただし車両価格帯も上がり、e-4ORCEのGグレードは494.7万円、NISMOは596.2万円になります。「大人数が乗れて雪道にも強く、燃料代も抑えたい」という条件が揃うならエクストレイルが優位です。
見落とされがちなのは3列シートの使い方です。エクストレイルの3列目は緊急用に近い広さで、常用するにはサイズに余裕があるミニバンのほうが向きます。「7人乗れる」を主目的に選ぶと期待と実際がずれやすい部分です。
エクリプスクロスとマツダ CX-5の比較 ディーゼルからマイルドハイブリッドへ

CX-5は2026年5月21日に約9年ぶりの全面刷新を受け、3代目へ移行しました。注目はパワートレインの整理です。長く人気を支えた2.2Lクリーンディーゼルは設定がなくなり、2.5L直噴ガソリンにマイルドハイブリッドを組み合わせた「e-SKYACTIV G 2.5」と6速ATの一本化になりました。より燃費に振ったSKYACTIV-Zのストロングハイブリッドは2027年に追加される計画です。
ボディサイズは全長4,690mm、全幅1,860mm、全高1,695mm、ホイールベース2,815mmで、エクリプスクロスより全長で145mm、全幅で55mm大きい一方、全高はほぼ同等です。ホイールベースが145mm長い分、後席の足元と荷室の余裕は明確に上回ります。
| エクリプスクロス | CX-5(2代目) | CX-5(3代目) | |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,545mm | 4,575mm | 4,690mm |
| 全幅 | 1,805mm | 1,845mm | 1,860mm |
| 全高 | 1,685mm | 1,690mm | 1,695mm |
| ホイールベース | 2,670mm | 2,700mm | 2,815mm |
| 最低地上高 | 175mm | 210mm | ー |
| 乗車定員 | 5人 | 5人 | 5人 |
| エクリプスクロス(ガソリン) | CX-5 3代目(2.5Lマイルドハイブリッド) | CX-5 2代目(2.2Lディーゼル) | |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒直噴ターボ | 直列4気筒+モーター | 直列4気筒ターボ |
| 排気量 | 1,498cc | 2,488cc | 2,188cc |
| 最高出力 | 110kW/5,500rpm | 140kW(190PS) | 140kW/4,500rpm |
| 最大トルク | 240Nm/2,000〜3,500rpm | 252Nm | 450Nm/2,000rpm |
| WLTCモード燃費(2WD) | 13.4km/L | 15.2km/L | 17.4km/L |
| WLTCモード燃費(4WD) | 12.4km/L | 14.2km/L | 16.6km/L |
3代目CX-5の2WDは15.2km/Lで、エクリプスクロスの13.4km/Lに対して月1,000km走行でおよそ1,400円の差です。排気量が1Lも大きいことを考えると差は小さく、マイルドハイブリッドの効き方が分かります。一方、エクリプスクロスは1.5Lで240Nmを2,000rpmから出すため、街乗りの加速感では排気量差ほどの不利を感じにくくなっています。
ディーゼルの経済性を狙って2代目CX-5の中古を検討する場合は、燃料価格の前提が変わった点に注意が必要です。ガソリンの暫定税率1L当たり25.1円が2025年12月31日に、軽油引取税の暫定税率17.1円が2026年4月1日に廃止された結果、レギュラーと軽油の単価差は以前より縮まりました。2026年夏時点ではレギュラーが約166円、軽油が約156円で、差は10円前後です。年間1万km程度の走行なら、燃料単価の差だけで車両価格差を取り戻すのは難しくなっています。年2万km以上を走るか、450Nmという低回転トルクそのものに価値を感じるかが判断の分かれ目です。
実際に触れてみると、CX-5はドアを閉じたときの音やスイッチ類の節度感が一段しっとりしており、内装の質感はクラス内でも上位にあります。価格はエントリーの「S」が330万円、中間の「G」が352万円、上級の「L」が407万円(いずれも2WD)で、同クラスとしては控えめな設定です。
エクリプスクロスとフォレスターの比較 悪路走破性と安全装備

フォレスターは2025年4月17日に6代目(SL型)へフルモデルチェンジしました。最大のトピックは、フォレスターとして初となるストロングハイブリッド「S:HEV」の搭載です。2.5L水平対向4気筒とモーターを組み合わせ、駆動は全車シンメトリカルAWDで、WLTCモード燃費は18.4〜18.8km/Lに達します。走りを重視するなら1.8L直噴ターボ「DIT」のSPORTも選べます。アイサイトは全車標準装備です。
ボディサイズは全長4,655mm、全幅1,830mm、全高1,715〜1,730mmで、エクリプスクロスよりひと回り大きく、最低地上高220mmという数値がキャラクターを決めています。目の前にすると、タイヤハウスとボディの隙間がはっきり大きく、腰高な構えが一目で分かります。2WDの設定はありません。
| エクリプスクロス | フォレスター(6代目) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,545mm | 4,655mm |
| 全幅 | 1,805mm | 1,830mm |
| 全高 | 1,685mm | 1,730mm |
| ホイールベース | 2,670mm | 2,670mm |
| 最低地上高 | 175mm | 220mm |
| 最小回転半径 | 5.4m | 5.4m |
| 乗車定員 | 5人 | 5人 |
| エクリプスクロス(ガソリン) | フォレスター S:HEV | フォレスター DIT(1.8Lターボ) | |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒直噴ターボ | 水平対向4気筒+モーター | 水平対向4気筒直噴ターボ |
| 排気量 | 1,498cc | 2,498cc | 1,795cc |
| 最高出力 | 110kW(150PS)/5,500rpm | エンジン160PS+モーター119.6PS | 177PS/5,200〜5,600rpm |
| 最大トルク | 240Nm/2,000〜3,500rpm | エンジン209Nm+モーター270Nm | 300Nm/1,600〜3,600rpm |
| WLTCモード燃費(4WD) | 12.4km/L | 18.4〜18.8km/L | 13.6km/L |
最低地上高175mmと220mmの45mm差は、カタログ上は小さく見えて実際の使い方では意味が変わります。キャンプ場の砂利道や除雪されていない駐車場のわだちでは、220mmあればバンパー下やアンダーカバーを気にせず進入できる場面が増えます。逆に舗装路中心なら、重心が低いエクリプスクロスのほうが高速での直進安定性やカーブでの落ち着きで有利です。
キャラクターが近いのは1.8LターボのSPORTです。300Nmを1,600rpmから発生する特性はエクリプスクロスの240Nmと方向性が似ており、燃費も13.6km/Lと12.4km/Lで接近しています。燃料代を重視するならS:HEVで、4WD同士の比較では月1,000km走行あたり約5,000円、年間で約6万円の差が出ます。
維持費で比べるライバルSUV 自動車税と燃料代はどれくらい違うか
カタログ比較では見えにくいのが、毎年かかる税金です。自動車税は排気量区分で決まり、2019年10月1日以降に初回新規登録された自家用乗用車には引き下げ後の税率が適用されます。エクリプスクロスの1,498ccは1.0L超1.5L以下の区分で年30,500円、2.5LクラスのCX-5やフォレスターS:HEVは43,500円です。
| 車種 | 排気量 | 自動車税(年額) | 燃料代の目安(月額) |
|---|---|---|---|
| エクリプスクロス(2WD) | 1,498cc | 30,500円 | 約12,400円 |
| ヴェゼル e:HEV(2WD) | 1,496cc | 30,500円 | 約6,500円 |
| エクストレイル e-4ORCE | 1,497cc | 30,500円 | 約9,200円 |
| CX-5 3代目(2WD) | 2,488cc | 43,500円 | 約10,900円 |
| フォレスター S:HEV | 2,498cc | 43,500円 | 約8,900円 |
注意したいのは、2019年9月30日以前に初回登録された車は旧税率のままという点です。エクリプスクロスの前期型でも2018年3月から2019年9月までに登録された個体は年34,500円、同じ1,498ccでも2019年10月以降の登録なら30,500円になります。年式が1年違うだけで毎年4,000円の差が10年続く計算で、中古車を比べるときは車検証の初度登録年月を見る価値があります。なお自動車税種別割は2026年4月1日課税分から名称が自動車税に戻りました。
燃料代の前提も近年変わりました。ガソリンの暫定税率は2025年12月31日に廃止され、軽油引取税の暫定税率も2026年4月1日に廃止されています。補助金が同時に終了したため店頭価格の下げ幅は限定的ですが、ガソリン25.1円に対して軽油は17.1円と引き下げ幅が小さく、結果としてディーゼルの燃料単価アドバンテージは以前より縮小しました。
中古車でエクリプスクロスを選ぶときの注意点
中古車本体価格はおおむね125万円から445万円の幅があります(2026年調べ)。年式とグレード、PHEVかガソリンかで帯が大きく分かれるため、まず見分け方を押さえておくと効率的です。
- 前期型と後期型の見分け:リアウインドウが上下2分割なら前期型、1枚ガラスなら後期型です。全長は4,405mmと4,545mmで140mm違います
- 2.3Lディーゼル:2019年6月から2020年12月までのごく短期間のみの設定で、流通量が限られます。整備を受けられる工場を事前に確認しておくと安心です
- PHEV:EV走行可能距離は57.3km(WLTCモード)で、急速充電と200V普通充電の両方に対応します。荷室の1,500W電源は停電時の家電運用にも使えます
- ホイールとタイヤ:G・Pグレードは225/55R18、Mグレードは215/70R16です。実際に触れてみると18インチはサイドウォールが硬く、段差でのいなしは16インチより硬質に感じられます。交換費用も18インチのほうが上がります
- 初度登録年月:2019年10月1日を境に自動車税の年額が4,000円変わります
長期使用で指摘されやすいのは、直噴ターボ特有の吸気バルブまわりのカーボン堆積と、CVTのフルード管理です。走行距離が伸びてくると発進時のもたつきや微振動が出やすくなるため、過走行の個体では整備記録簿でフルード交換歴を確認しておくと判断しやすくなります。三菱車はアウトランダーと共通の部品が多く、消耗品の入手性は保たれています。
買って後悔しやすいのは、クーペスタイルの見た目に惹かれて荷室の実容量を確かめずに契約するパターンです。後席を立てた状態ではハッチ上側が絞られるため、縦に長い荷物は積み方を選びます。逆にこのスタイリングとS-AWCの挙動に価値を感じる人には、同じ価格帯で代わりになるモデルが少ない一台です。
エクリプスクロスとライバル車の選び方まとめ

ここまでの比較を、使い方を軸に整理します。
- 毎日の通勤で燃料代を抑えたいなら → ヴェゼル e:HEV(25.3km/L級、月1,000km走行で燃料代約6,500円)
- 家族4人と荷物を載せて長距離を走るなら → エクストレイル e-POWER(最低地上高200mm、e-4ORCEで18.1km/L)
- 後席と荷室の広さを最優先するなら → マツダ CX-5 3代目(ホイールベース2,815mm、エントリー330万円)
- 雪道やダートを走る頻度が高いなら → フォレスター(最低地上高220mm、アイサイト全車標準、S:HEVで18.8km/L)
- クーペSUVのスタイルと4WD制御の質を取るなら → エクリプスクロス(S-AWC、240Nmを2,000rpmから発生)
- EV走行と給電機能を日常で使いたいなら → エクリプスクロス PHEV(EV走行57.3km、1,500W給電、急速充電対応)
エクリプスクロスの立ち位置は、燃料消費率の数字で勝負するタイプではありません。1.5Lとは思えない低回転トルクと、S-AWCによる滑りやすい路面での素直な挙動、そして同クラスでは珍しいクーペシルエットが価値の中心です。燃費を最優先するならヴェゼルやフォレスターS:HEVが明確に上回りますが、月々数千円の差を許容したうえで走りの質と見た目を選ぶなら、中古車市場では手の届きやすい選択肢になります。駐車場の全高制限、年間走行距離、荷室の使い方という3点を具体的に当てはめてから絞り込むと、判断を間違えにくくなります。
























