エクリプスクロスとヴェゼルなどライバルSUVを徹底比較
三菱自動車のエクリプスクロスは、クーペスタイルの都会的なスタイリングと、ランサーエボリューションで培った4WDシステム「S-AWC」を搭載するクロスオーバーSUVです。2020年12月の大幅マイナーチェンジで1.5L直噴ターボエンジンへと刷新され、PHEVモデルも加わりました。
ここでは、ホンダのヴェゼル、日産のエクストレイル、マツダのCX-5、スバルのフォレスターとボディサイズ・エンジン・燃費を比較します。各車の現行スペックをまとめていますので、購入検討の参考にしてください。
エクリプスクロスのスペックまとめ

現行エクリプスクロスは1.5L直噴ターボエンジン(最高出力110kW/150PS)を搭載するガソリン車と、2.4L+ツインモーターを組み合わせたPHEVの2パワートレイン構成です。全長4,405mm・全幅1,805mm・全高1,685mmのミドルサイズSUVで、3ナンバー枠に収まるボディに広い室内空間を確保しています。
| 全長 | 4,405mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,805mm |
| 全高 | 1,685mm |
| ホイールベース | 2,670mm |
| 最低地上高 | 175mm |
| 室内長 | 1,870mm |
| 室内幅 | 1,490mm |
| 室内高 | 1,240mm |
| 乗員定員 | 5人 |
全幅1,805mmの3ナンバーボディは幅広い安定感がある一方、細い路地では取り回しに注意が必要です。ターボエンジンのため、定期的なオイル交換(目安3,000〜5,000km)はNA車より頻度が高まる点も覚えておきましょう。

| 型式 | 4B40 |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒直噴ターボ |
| 排気量 | 1,498cc |
| 最高出力 | 110kW(150PS)/5,500rpm |
| 最大トルク | 240Nm/2,000〜4,000rpm |
| WLTCモード燃費(2WD) | 13.4km/L |
| WLTCモード燃費(4WD) | 12.4km/L |
燃費の表記は現行モデルのWLTCモード値です。旧モデルで記載されていたJC08モード値(2WD:15.0km/L)より数値は低くなりますが、WLTCの方が実走行に近い測定基準です。
エクリプスクロスとヴェゼルの比較

ホンダのヴェゼルは2021年4月に2代目へとフルモデルチェンジしました。新世代の2モーターハイブリッド「e:HEV」を搭載し、シンプルで洗練されたデザインと広々とした室内空間が特徴です。ボディサイズは全長4,340mm・全幅1,790mm・全高1,580〜1,590mmと、エクリプスクロスより全長・全幅・全高ともにひと回り小さいコンパクトなSUVです。その分、取り回しのしやすさと立体駐車場への対応(全高1,590mm以下)が優れています。
| エクリプスクロス | ヴェゼル(2代目) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,405mm | 4,340mm |
| 全幅 | 1,805mm | 1,790mm |
| 全高 | 1,685mm | 1,580〜1,590mm |
| ホイールベース | 2,670mm | 2,610mm |
| 最低地上高 | 175mm | 180mm |
| 乗員定員 | 5人 | 5人 |
現行ヴェゼルのパワートレインは、2モーターハイブリッド「e:HEV」と1.5Lガソリンの2種類です。e:HEVはエンジンを主に発電に使いながらモーターで走行するシステムで、WLTCモード燃費はe:HEV 2WDで24.8〜25.0km/L、ガソリン2WDで17.0km/Lと、エクリプスクロスを大きく上回ります。燃費を最優先するならヴェゼルe:HEVが有力な選択肢です。安全装備はホンダセンシングを全グレード標準装備しています。
| エクリプスクロス(ガソリン) | ヴェゼル e:HEV | ヴェゼル ガソリン | |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒直噴ターボ | 直列4気筒+2モーター | 直列4気筒 |
| 排気量 | 1,498cc | 1,496cc | 1,496cc |
| 最高出力 | 110kW/5,500rpm | 96kW(エンジン) | 87kW/6,600rpm |
| 最大トルク | 240Nm/2,000〜4,000rpm | 253Nm(モーター) | 142Nm/4,500rpm |
| WLTCモード燃費(2WD) | 13.4km/L | 24.8〜25.0km/L | 17.0km/L |
エクリプスクロスとC-HRの比較

トヨタのC-HRは2016年12月に発売されたコンパクトSUVで、独創的なデザインと走行性能で人気を集めました。しかし2023年7月をもって国内での生産を終了し、現在は新車での購入ができません。後継となる2代目C-HRはヨーロッパ市場向けに開発されており、国内への正規導入は行われていません。C-HRの購入を検討していた方は中古車市場での探索か、同クラスのヤリスクロス・カローラクロスが国内現行モデルの代替候補となります。
参考として、販売当時のC-HR(初代)のボディサイズを記載します。全長4,360mm・全幅1,795mm・全高1,550mm(2WD)で、エクリプスクロスより全長がやや短く、全高が大幅に低いスタイリングが特徴でした。ハイブリッドモデルのWLTCモード燃費は約23.2km/Lと高い数値を記録していました。
エクリプスクロスとエクストレイルの比較

日産エクストレイルは2022年7月に4代目(T33型)へフルモデルチェンジしました。現行モデルはガソリン車を廃止してe-POWER専用車となり、1.5L直列3気筒可変圧縮比ターボ(VCターボ)エンジンで発電しモーターで駆動するシリーズハイブリッドシステムを採用しています。4WDモデルは前後2つのモーターで制御する「e-4ORCE」を搭載し、緻密な駆動力制御と高い悪路走破性を実現しました。3列7人乗りモデルも継続してラインナップしており、ファミリーユースの選択肢として強みがあります。
ボディサイズは全長4,660mm・全幅1,840mm・全高1,720mmで、エクリプスクロスよりひと回り大きいサイズです。最低地上高は200mmとエクリプスクロスより高く、悪路走破性でも優れています。
| エクリプスクロス | エクストレイル(4代目) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,405mm | 4,660mm |
| 全幅 | 1,805mm | 1,840mm |
| 全高 | 1,685mm | 1,720mm |
| ホイールベース | 2,670mm | 2,705mm |
| 最低地上高 | 175mm | 200mm |
| 乗員定員 | 5人 | 5人/7人(4WD) |
| エクリプスクロス(ガソリン) | エクストレイル(e-POWER) | |
|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒直噴ターボ | 直列3気筒VCターボ+モーター(シリーズHV) |
| 排気量(エンジン) | 1,498cc | 1,497cc |
| モーター最高出力 | ー | 150kW(2WD)/前150kW+後100kW(e-4ORCE) |
| WLTCモード燃費(2WD) | 13.4km/L | 19.7km/L |
| WLTCモード燃費(4WD) | 12.4km/L | 18.3〜18.4km/L |
エクストレイルはe-POWERによりエクリプスクロス(ガソリン)より燃費で大きく上回ります。ただし価格帯もエクストレイルの方が高く、Gグレード(e-4ORCE)は450万円前後となります。「大きめのSUVで家族も乗れて燃費も良い車」を求めるならエクストレイルが優位です。
エクリプスクロスとCX-5の比較

マツダのCX-5は2017年に2代目へとフルモデルチェンジし、その後も年次改良を重ねながら現在も販売されています。「魂動デザイン」による高い質感と、クリーンディーゼルエンジンの設定が大きな特徴です。ボディサイズは全長4,575mm・全幅1,845mm・全高1,690mmで、エクリプスクロスより全長・全幅ともに大きめですが、全高はほぼ同等です。
| エクリプスクロス | CX-5(現行) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,405mm | 4,575mm |
| 全幅 | 1,805mm | 1,845mm |
| 全高 | 1,685mm | 1,690mm |
| ホイールベース | 2,670mm | 2,700mm |
| 最低地上高 | 175mm | 210mm |
| 乗員定員 | 5人 | 5人 |
現行CX-5のエンジンラインナップは、2.0Lガソリン・2.5Lガソリン・2.2Lクリーンディーゼルの3種類です。
| エクリプスクロス(ガソリン) | CX-5(2.5Lガソリン) | CX-5(2.2Lディーゼル) | |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒直噴ターボ | 直列4気筒 | 直列4気筒ターボ |
| 排気量 | 1,498cc | 2,488cc | 2,188cc |
| 最高出力 | 110kW/5,500rpm | 140kW/6,000rpm | 140kW/4,500rpm |
| 最大トルク | 240Nm/2,000〜4,000rpm | 252Nm/4,000rpm | 450Nm/2,000rpm |
| WLTCモード燃費(2WD) | 13.4km/L | 13.8km/L | 17.4km/L |
CX-5のクリーンディーゼル(XD)はWLTCモード燃費17.4km/L(2WD)と、エクリプスクロスガソリン車を大きく上回ります。軽油はガソリンより燃料単価が低いため、年間走行距離が多いほどランニングコスト面で有利です。一方、エクリプスクロスはターボエンジン搭載のため2.5LガソリンのCX-5とほぼ同等の出力を1.5Lで実現しており、排気量に見合わぬ力強さが魅力です。なお自動車税は排気量1,498ccのエクリプスクロスが年34,500円であるのに対し、CX-5ディーゼル(2,188cc)は年45,000円となります。
エクリプスクロスとフォレスターの比較

スバルのフォレスターは2018年7月に5代目(SK型)へフルモデルチェンジしました。スバル独自の水平対向エンジンとシンメトリカルAWDを核に、最低地上高220mmの高い悪路走破性と幅広い室内空間を両立しています。パワートレインは2.0Lマイルドハイブリッド「e-BOXER」と1.8L直噴ターボ「DIT」の2種類。全グレードにアイサイトを標準装備しており、安全装備の充実度は業界トップクラスです。なお2025年4月には6代目フォレスターが発表されています。
ボディサイズは全長4,640mm・全幅1,815mm・全高1,715〜1,730mmで、エクリプスクロスよりひと回り大きく、最低地上高220mmとオフロード性能に強みがあります。駆動は全グレード4WDのみで2WDの設定はありません。
| エクリプスクロス | フォレスター(5代目) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,405mm | 4,640mm |
| 全幅 | 1,805mm | 1,815mm |
| 全高 | 1,685mm | 1,715〜1,730mm |
| ホイールベース | 2,670mm | 2,640mm |
| 最低地上高 | 175mm | 220mm |
| 乗員定員 | 5人 | 5人 |
| エクリプスクロス(ガソリン) | フォレスター e-BOXER | フォレスター DIT(1.8Lターボ) | |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒直噴ターボ | 水平対向4気筒+モーター | 水平対向4気筒直噴ターボ |
| 排気量 | 1,498cc | 1,995cc | 1,795cc |
| 最高出力 | 110kW/5,500rpm | 107kW/6,000rpm(システム) | 130kW/5,600rpm |
| 最大トルク | 240Nm/2,000〜4,000rpm | 188Nm/4,000rpm(システム) | 270Nm/2,000〜4,800rpm |
| WLTCモード燃費(4WD) | 12.4km/L | 14.0km/L | 13.2km/L |
フォレスターは全グレード4WDのみですが、最低地上高220mmとアイサイト全車標準という本格的な悪路対応と安全装備が強みです。燃費はエクリプスクロスと近い水準です。DIT(1.8Lターボ)搭載のSTI Sportは走行性能が高く、エクリプスクロスとキャラクターが近いため比較検討の価値があります。
エクリプスクロスとライバル車の選び方まとめ

各車のキャラクターをまとめると、以下のように整理できます。
- 燃費・経済性を重視するなら → ヴェゼル e:HEV(25km/L級)またはエクストレイル e-POWER(19.7km/L)
- コンパクトで取り回し重視なら → ヴェゼル(全高1,580mm台、立体駐車場対応)
- ディーゼルの力強さと燃費を求めるなら → CX-5 XD(最大トルク450Nm、燃費17.4km/L)
- 本格的な悪路走破性と安全装備重視なら → フォレスター(最低地上高220mm・アイサイト全車標準)
- クーペSUVのスタイルとS-AWCが欲しいなら → エクリプスクロス
- EV走行・給電機能・電動性能を求めるなら → エクリプスクロス PHEV
エクリプスクロスはS-AWCによる優れた4WD制御とクーペSUVの個性的なスタイリングが強みです。PHEVモデルはEV走行約57km・最大1,500W給電と電動車としての機能も充実しています。価格・装備・キャラクターを比較しながら、自分のライフスタイルに合った一台を選んでください。
























