三菱のダイナミックシールドとは?採用車種一覧とデザインの特徴を解説
「ダイナミックシールド」とは、三菱自動車が採用しているフロントフェイスのデザインコンセプトです。トヨタの「キーンルック」、日産の「Vモーショングリル」と同様に、ブランドの顔として統一感を生み出す役割を担っています。
この記事では、ダイナミックシールドのデザインの特徴・誕生の背景・採用されている車種のスペックをまとめて紹介します。
ダイナミックシールドのデザインコンセプト
ダイナミックシールドは、パジェロなどに採用されていた「プロテクション(頼もしさ・守り)」と、ランサーエボリューションなどに採用されていた台形グリルデザイン「パフォーマンス(走り・速さ)」を融合させたフロントデザインです。力強さとスポーティさを同時に表現しており、三菱SUVのアイデンティティとなっています。
2015年6月のアウトランダー・マイナーチェンジで初採用されて以降、モデルチェンジのたびに三菱の各車種へ展開されています。エクリプスクロス(2018年)ではLEDデイライトやフォグランプと融合させた進化版が採用されるなど、世代を重ねるごとにデザインが洗練されています。
ダイナミックシールド採用車種一覧とスペック
現在(および過去)にダイナミックシールドを採用している主な車種を紹介します。
アウトランダー|3列7人乗り対応のミドルサイズSUV

アウトランダーは2015年6月のマイナーチェンジでダイナミックシールドを初採用した車種です。7人乗り設定のクロスオーバーSUVで、雪道にも強くファミリー用途にも適しています。
| 全長 | 4,695mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,810mm |
| 全高 | 1,710mm |
| ホイールベース | 2,670mm |
| 最低地上高 | 190mm |
| 定員 | 7人 |
| 最小回転半径 | 5.3m |
| 燃費 | 14.6~16.0km/L |
| 価格 | 2,538,000円~ |
エンジンは2種類を用意。4WD車には2.4L、2WD車には2.0Lガソリンエンジンが搭載されています。
| 2WD | 4WD | |
|---|---|---|
| 型式 | 4J11 MIVEC | 4J12 MIVEC |
| 種類 | 直列4気筒 | 直列4気筒 |
| 排気量 | 1,998cc | 2,359cc |
| 最高出力 | 150PS/6,000rpm | 169PS/6,000rpm |
| 最大トルク | 190Nm/4,200rpm | 220Nm/4,200rpm |
アウトランダーPHEV|国産初の4WDプラグインハイブリッドSUV

アウトランダーPHEVは2013年1月に販売開始され、2015年6月のマイナーチェンジでダイナミックシールドを採用しました。国産車初の4WDプラグインハイブリッド車で、EV走行と家庭への給電にも対応しています。駆動方式は4WDのみの設定です。
| 全長 | 4,695mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,800mm |
| 全高 | 1,710mm |
| ホイールベース | 2,670mm |
| 最低地上高 | 190mm |
| 定員 | 5人 |
| 最小回転半径 | 5.3m |
| 燃費 | 19.2km/L |
| 電費 | 60.2km/満充電 |
| エンジン型式 | 4B11 MIVEC(直列4気筒 1,998cc) |
| エンジン最高出力 | 118PS/4,500rpm |
| エンジン最大トルク | 186Nm/4,500rpm |
| モーター型式 | S61(フロント)/Y61(リア) |
| モーター最高出力 | 82PS/82PS |
| モーター最大トルク | 137Nm/195Nm |
| 価格 | 3,659,472円~ |
エクリプスクロス|LEDデイライトと融合した進化版ダイナミックシールド

2018年3月に国内販売が開始されたコンパクトクロスオーバーSUVです。LEDデイライトやフォグランプと一体化した「進化版ダイナミックシールド」が採用され、より洗練されたフロントフェイスとなりました。1.5Lダウンサイジング直噴ターボエンジンと電子制御4WD(S-AWC)を搭載しています。
| 全長 | 4,405mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,805mm |
| 全高 | 1,685mm |
| ホイールベース | 2,670mm |
| エンジン | 1.5L直噴ターボ(CVT) |
| 駆動方式 | 4WD(S-AWC) |
RVR|コンパクトSUVに2017年マイナーチェンジでダイナミックシールドを採用

2010年に登場したコンパクトSUVのRVR。販売当初は「ジェットファイターグリル」を採用していましたが、2017年2月のマイナーチェンジでダイナミックシールドに刷新されました。同年10月には特別仕様車「ACTIVE GEAR」と安全装備「e-Assist」も追加されています。
| 全長 | 4,365mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,770mm |
| 全高 | 1,630mm |
| ホイールベース | 2,670mm |
| 最低地上高 | 195mm |
| 定員 | 5人 |
| 最小回転半径 | 5.3m |
| 燃費 | 15.4km/L |
| エンジン | 4J10 MIVEC(直列4気筒 1,798cc) |
| 最高出力 | 139PS/6,000rpm |
| 最大トルク | 172Nm/4,200rpm |
| 価格 | 2,058,480円~ |
ekカスタム|軽自動車唯一のダイナミックシールド採用モデル

ekワゴンのスポーティグレードであるekカスタムは、2015年10月販売の後期型からダイナミックシールドを採用。軽自動車で唯一このデザインコンセプトが採用されているモデルです。安全装備「e-Assist」は2014年12月から搭載済みで、使い勝手と安全性を兼ね備えた軽ハイトワゴンです。
| 全長 | 3,395mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,475mm |
| 全高 | 1,620mm |
| ホイールベース | 2,430mm |
| 最低地上高 | 150mm |
| 定員 | 4人 |
| 最小回転半径 | 4.4~4.7m |
| 燃費 | 25.8km/L(ターボ:23.2km/L) |
| エンジン | 3B20 MIVEC(直列3気筒 659cc) |
| 最高出力(NA) | 49PS/6,500rpm |
| 最高出力(ターボ) | 64PS/6,000rpm |
| 最大トルク(NA) | 56Nm/5,500rpm |
| 最大トルク(ターボ) | 98Nm/3,000rpm |
| 価格 | 1,368,360円~ |
デリカD5|2019年のビッグマイナーチェンジで採用されたSUVミニバン

2007年から販売するSUVミニバンのデリカD5は、2019年2月のビッグマイナーチェンジでダイナミックシールドを採用し、精悍なフロントフェイスに生まれ変わりました。高い最低地上高(210mm)を持ち、悪路走破性とミニバンの使い勝手を両立した唯一無二のモデルです。
| 全長 | 4,730mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,795mm |
| 全高 | 1,870mm |
| ホイールベース | 2,850mm |
| 最低地上高 | 210mm |
| 定員 | 7・8人 |
| 最小回転半径 | 5.6m |
| 価格 | 2,408,400円~ |
エンジンはクリーンディーゼル(2.2L)とガソリン(2.4L)の2種類をラインナップしています。
| 型式 | 4N14(ディーゼル) | 4B12 MIVEC(ガソリン) |
|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒ターボ | 直列4気筒 |
| 排気量 | 2,267cc | 2,359cc |
| 最高出力 | 148PS/3,500rpm | 170PS/6,000rpm |
| 最大トルク | 360Nm/1,500~2,750rpm | 226Nm/4,100rpm |
| 燃料 | 軽油 | レギュラー |
| 燃費 | 10.4km/L | 8.0km/L |
グランドランサー|台湾で販売されるダイナミックシールド採用のセダン(日本未導入)

2017年4月に台湾で発売された「グランドランサー」は、日本での「ギャランフォルティス」にあたる車種です。2017年2月のマイナーチェンジでダイナミックシールドを採用し、スポーティなフロントフェイスに生まれ変わっています。日本への導入は現時点では未定です。
| 全長 | 4,570mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,760mm |
| 全高 | 1,490mm |
| ホイールベース | 2,635mm |
| エンジン | 4J10 MIVEC(直列4気筒 1,798cc) |
| 最高出力 | 139PS/6,000rpm |
| 最大トルク | 172Nm/4,200rpm |
| 価格 | 699,000台湾ドル~ |
ダイナミックシールド未採用車種の動向
ミラージュ|タイ仕様はすでに採用、日本仕様への展開に注目

2012年から発売のコンパクトハッチバック「ミラージュ」は、2019年11月にタイ仕様車がフェイスリフトを行い、ダイナミックシールドを採用しました。日本仕様車への展開は現時点では未実施ですが、グローバルモデルへの統一という流れからも今後の採用が期待されます。
| 全長 | 3,795mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,665mm |
| 全高 | 1,505mm |
| ホイールベース | 2,450mm |
| 最低地上高 | 150mm |
| 定員 | 5人 |
| 最小回転半径 | 4.6m |
| 燃費 | 23.8km/L |
| エンジン | 3A92 MIVEC(直列3気筒 1,192cc) |
| 最高出力 | 78PS/6,000rpm |
| 最大トルク | 100Nm/4,000rpm |
| 価格 | 1,380,240円~ |
パジェロ|ダイナミックシールドを採用せず2019年に販売終了

三菱のフラッグシップSUVとして長年愛されたパジェロは、2006年の4代目フルモデルチェンジの時点でフロントフェイスに「プロテクション」を採用。ダイナミックシールドへの刷新が期待されていましたが、2019年8月に販売終了となり、結果的にダイナミックシールドが採用されることはありませんでした。
なお、海外向け「パジェロスポーツ」はメッキを多用したダイナミックシールドが採用されており、名前以外での関連性は薄いながらも三菱デザインの方向性を体現しているモデルです。
| 全長 | 4,900mm(ショート:4,385mm) |
|---|---|
| 全幅 | 1,875mm |
| 全高 | 1,870mm(ショート:1,850mm) |
| ホイールベース | 2,780mm(ショート:2,545mm) |
| 最低地上高 | 225mm |
| 定員 | 7人(ショート:5人) |
| 最小回転半径 | 5.7m(ショート:5.3m) |
| 価格 | 2,926,800円~ |
| 型式 | 4M41(ディーゼル) | 6G72(ガソリン) |
|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒ターボ | V型6気筒 |
| 排気量 | 3,200cc | 2,972cc |
| 最高出力 | 190PS/3,500rpm | 178PS/5,250rpm |
| 最大トルク | 441Nm/2,000rpm | 261Nm/4,000rpm |
| 燃料 | 軽油 | レギュラー |
| 燃費 | 10.4km/L | 8.0km/L |
ダイナミックシールドは三菱の顔として定着したデザインアイコン

アウトランダーへの初採用から現在に至るまで、ダイナミックシールドはデリカD5・アウトランダー・アウトランダーPHEV・RVR・エクリプスクロス・ekカスタム・グランドランサー(台湾)・パジェロスポーツ(海外)など、多くの車種に採用されてきました。
三菱車の購入を検討している方にとって、このフロントデザインは三菱ブランドの「力強さ」と「走りの性能」を視覚的に伝えるものとなっています。今後のモデルチェンジでもダイナミックシールドのさらなる進化が期待されます。




















